77.《ネタバレ》 男性なら、となりに、美女や美少女が座ったら嬉しいものです。
でも! 実はオカマとわかった瞬間、嬉しくないものでしょう。
さて、この映画はサムライミ監督作です。それを前提に観たかどうかで評価が大きく変わります。
原題は「私を地獄へ連れて行って」です。
観る前にタイトルでネタバレしてる馬鹿映画、コメディ映画なんですね。
さてあらすじ。
主人公は、老婆の住宅ローン延期(三度目)を断ります。
その理由は、いま出世争い中で、上司から決断力を試されているからです。
私の知る限り日本の会社員は、主人公と同じ事をして出世していくものでしょう。
だから主人公はごく普通の会社員であり、何も悪い事はしていない、そのはずなのです。
って、アメリカが舞台の映画ですが。
がっ! 老婆は死の呪いをかけました。三日後に確実に死ぬ恐ろしい呪いです。
ひでェ~婆ァです。
ところで主人公は結婚前の若い女性です。
金持ちで優しいフィアンセもいます。
そんな将来ある主人公を、老婆はものすごく苦しめたあげくに殺したわけです。
ラミアの呪いを知った上でかけたのだから、殺したと同じことです。
だから老婆は徹底的に悪人です。
主人公は何も悪くないのです(現代社会的には)。
主人公は子猫を殺しましたが、命が助かるなら誰でも同じことをするはず!
みんな、牛豚鶏の身体を食べてるでしょ? 何が悪いんでしょう? 仕方なかったのです。
もし私が老婆と同じような立場なら……、主人公をすごく怨むことでしょう。
が、殺すなんてとんでもない。せいぜいが、一週間寝込む程度の呪いで充分です。
これはあくまで映画で、面白ければ良いのです。
私は最高に楽しみました。だから10点満点なのです!