42.「誰よりも、開戦に反対した男がいた。」というわけで、開戦までは五十六さんの頑張りが伝わってきて映画的にもまずまずだったと思うんだけど、戦争が始まってからは遠いところで起きたことが報告され「そうか…」と言いながら将棋を打つおじさん、を見守る映画になってしまった。負け戦だからか、だんだん盛り下がっていくし、あまり構成がよろしくなかったかな。開戦に至る過程を丁寧にやって、その後はさらっと。こっちの方が正解だったような気が。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-02-07 22:33:50) |
41.《ネタバレ》 良い映画だとは思うが、もう少し山本五十六の描写に生々しさ・泥臭さが有っても良いと感じた。 偉人伝なので仕方が無いが、聖人君子的に描きすぎ。 日本が経験した戦争の殆どを実体験し、聨合艦隊司令長官にまで昇り詰めた人物を描くには映画では物足りない。 自分の目で改めてその人となりを確認してみたいと思う。 【たくわん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-27 15:07:18) |
40.《ネタバレ》 真実と銘打ちながら、見事にすっかすかな映画でした。この映画の山本五十六はひたすら良い人として描かれていて、汚い部分などは極力省く方針で作られたようです。時計を渡したのは奥さんではなく、この映画では存在がなかったことにされた愛人のはず。それも愛人は二人いた。遊び好きで料亭に入り浸っていたなど人間的な部分を省いて美化してしまったせいでふにゃふにゃな周囲に流されていくばかりの腰のない人間にしか感じられませんでした。美化をするなとは言いません。思い入れもあるでしょうから。ただし、捏造はいけません。愛人に触れたくないのなら、さらっと流す程度にすれば良いだけのこと。軍人として人望などはあったようですが、早期講和と言いながら、裏で動くわけでもなく。調整能力などの政治力には欠けていたような気もします。視点も三つも必要とは思えません。山本、パイロット、新聞記者と視点分散してしまったせいでイマイチまとまりにかけるのはどうでしょう。パイロットの視点は必要だったのかな?と。時代考証などもめちゃくちゃなようで、良くも真実などというタイトルがつけられたものだと思いました。 【kirie】さん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2015-09-30 20:50:03) |
39.《ネタバレ》 地味に始まり、地味に終わる。音楽で盛り上げようとか、過剰な演出がないのは良い。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-09-27 16:26:25) |
38.第三者が語る『真実』基づくとされる作品は苦手なんですが、太平洋戦争ものは興味があっていろいろ観ます、美談フィクションとして。山本五十六さんは人気のある軍人さんですが、当然賛否も分かれている方ですね。この映画では『賛』寄りでしたし、役所さんの演じる五十六さんは大変魅力的でした。でも映画として丁度いい尺にするには物語をブツ切りするしか無かったんでしょうね、残念。だいぶ語り足りてない気がしました。この頃の役所さんの演じる五十六さんなら大河ドラマにしてもいい尺くらいの面白みがありそうで勿体無い限り。物事は観る角度でどうにでも変わるから面白く作ったもん勝ちですよ。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-28 19:25:06) |
37.《ネタバレ》 なぜ軍人の中で山本五十六だけが、戦後これだけ経ってもなお映画の主役を張れるほど人気があるのだろうか? もちろん人間的魅力や味のある言葉などもあるが、個人的には「五十六」という名の抜群のインパクトと、終戦を待たずに戦死したという早世の感がかなり作用しているように思う。もし彼がありふれた名前で、終戦を迎え東京裁判において死刑に処されたなら(確実にそうなっただろう)、印象が変わりこの映画も生まれなかったであろう。まあ、それも無意味なifである。 それで映画の内容だが、当然山本ファンをアテにしているので、彼の愛人問題とかトンパチな部分は全て削除し、全面的に美化されている。「70年目の真実」と銘打っても、多分これは真実ではない。でもドキュメンタリーではないのでそれについては別にどうこう言いたくない。 ただ、真珠湾以前から戦死へ至るまでの出来事が総花的に流れているので、いまひとつメリハリがなかったようには感じた。真珠湾の準備とか、開戦に反対しているならその意志に反し先陣を切るその苦悩とかをもっと描き込んだ方が良かったのではないか。水饅頭とか細かいところには拘ったが、全体を支える序破急が見えなかった印象が残った。CGもあと一歩かな。しかし単に反戦とか平和を叫ぶようなあからさまなメッセージに逃げなかったのは評価したい。 次は是非、牟田口廉也を主人公にして人間と組織の醜さと浅ましさを描きまくったブラックな映画を作ってほしい。企画通らないか…誰も見ないか…私は見に行くが。 【カツルギ】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-09-20 21:32:39) |
36.《ネタバレ》 家族でご飯を食べることのありがたみをつくづく感じさせてくれた映画でした。最後、亡くなってしまうシーンでは涙ほちょり。 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-02-09 05:18:06) |
35.山本五十六については、色々な見解があるとは思いますが、こう言う戦争について考えることの出来る映画は大切。当時の世相をしっかり写し、今主流となっている、反戦!反戦!じゃないのも、良し。あと、最近の邦画は、やたら画質だけ綺麗でいらない所まで見え過ぎて、嫌だったけど、この映画は、適度に画質を落としており、CGも嘘くさくない程度になっており(あくまで邦画の中で)、好感が持てました。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-03 20:08:25) |
【すたーちゃいるど】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-03-17 18:05:37) |
33.テレビで観たのでスペシャルドラマの気持ちで観たが、最後までスペシャルドラマの気持ちのままだった。スペシャルドラマとしてはまずまずだとは思うが、映画としてはかなり物足りないと思う。テーマを伝えることはできたかもしれないが、せっかくの題材なのに全然迫力がなかった。せめて役者の演技がもっと良ければと思うのだが・・・ 【アキラ】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-02-06 03:18:19) |
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32.《ネタバレ》 時代背景に疎い観客に対しても、分かりやすく丁寧に作られている印象。史実通りでない部分もあるようだが、映画なので多少の脚色は止むを得ないだろう。戦後の焼け野原はまるで震災後の東北を思わせ、この作品の目指すところが〈戦争映画〉でないのは明白(戦闘シーンは『男たちの大和』の方が遥かに迫力があった)。ここに描かれているのは70年前の日本などではなく、紛れもなく〈現代〉の我々の姿なのだ。なりふり構わず戦争に突入していった時代の中で、ひとり冷静に事態を見据えていた山本五十六。そんなリーダーが今こそ必要なのだ。 【フライボーイ】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-21 15:18:47) |
31.《ネタバレ》 どんなに偉大な人間でも必ず欠点はあるものだから、もし本当に尊敬し真実の姿を表現しようとするならば、その人の長所だけではなく短所、欠点も描くべきでは?それを神聖化し完全無欠の存在にするために、その人の失敗を全て他の人に押し付ける、北朝鮮や中国で「偉大なる」指導者を称えるために行われるならともかく、この日本で、一流の作家、随筆家と言われる人が監修した映画でされるべきことでしょうか?山本五十六は海軍の航空兵力を育てた軍政家としても、三国同盟に断固反対した政治家としても大変優れた人物だと思います。しかし、戦略家、戦術家としてはどうでしょう?島の占領か、機動部隊の撃滅か全くはっきりしない作戦目的(南雲にはっきり伝えたというのは、完全にフィクション。)。どう見ても無理な短い準備期間(索敵の潜水艦部隊は配置に間に合いませんでした) 意味不明な戦力分割(アリューシャンに行っていた航空部隊がミッドウェーにいれば。嗚呼) 作戦前に行われたシミュレーション結果の強引な改ざん(実行者は宇垣ですが、認めたのは山本です)全て、この分野に少しでも興味がある人間にとっては常識的な事実ですが、何一つ触れられませんでした。そして作戦失敗の全責任は南雲の「命令違反」のせい!?確かに南雲も航空部隊の指揮に関する限り山本とあまり変わらない凡将です。しかし、少なくとも「命令違反」はしていない、いやするはずもない。永野に吹き込まれて、最初から攻撃機に全て陸用爆弾を装備していたとか、どうしてそんな出鱈目がまかり通るんでしょうか?信じられません。史実はきちんと山本の命令どおり半数は魚雷装備でした。第一次攻撃隊からの二次攻撃要請の報告を受けて、その魚雷を陸用爆弾に転換しようとし、その最中に敵機動部隊発見の連絡を受け、また魚雷に再転換、その混乱の最中に敵の空爆というのが歴史的事実です。もちろん自分的にも「そのまま陸用爆弾でいかせろよ」と、彼の判断ミスを残念に思う気持ちが無いわけではありません。しかし、映画の中に描かれてるような確信犯的な命令違反が原因の失敗と、史実のような混乱した戦場での判断ミスが原因の失敗とでは全く意味が違います。一人の人間を神格化するために別の人間に架空の犯罪的行為(命令違反)を押し付ける、これがこの国で一流の作家と呼ばれてきた人が行うことでしょうか?南雲さんにだって、子孫や親族は現存するだろうに 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-19 11:23:46) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 この映画で興味深かったところは、山本五十六という人物の考え・行動よりも、大本営発表をそのまま載せ、国民を煽りつづけたマスコミと、その報道を受けて心理的に勢いづく多くの国民の姿を描いているところですね。 報道は事実を冷静に伝えるのが本筋であり、そこに思想や思いを付け加えることがいかに危険であるのか良くわかります。 【TM】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-01-19 09:36:14) |
29.映画っぽく仕上げてるわりに映画として面白くなかったです。 【アフロ】さん [地上波(邦画)] 4点(2013-01-15 15:50:26) |
28.《ネタバレ》 なんだろう、この「すかすか」した印象は。今はないものを描くにはCGに頼るしかないんだろうが、冒頭の長門の俯瞰以外にワクワクさせるものがなかった。とくに空母からの発着がなんともちゃちな描写だったし、空中戦の迫力もいまひとつ。真珠湾攻撃など300機以上の大編隊がスカスカ! CGならいくらでも増やせるだろうに、数機が写るだけ。「トラ・トラ・トラ!」の発艦シーンの美しさ(実写だぜ!)を観ているだけに非常にもの足りない。最後通牒が間に合わない緊張感もないし、なんにしてもスケールの大きさが感じられない。ミッドウェーにおける飛龍の奮戦も戦果報告でサラッと流されてしまったし、あれじゃ多聞も浮かばれまいって。 ただ、甲板上や艦橋のシーンで海の上にいる感じ(微妙な揺れ感や機関音など)、航空機のコックピット内での臨場感は感じられた(はめこんだようなちゃちな背景合成には感じなかった)。あと、赤城の艦橋はよくできていた。海上撮影は「おおすみ」や「くにさき」の甲板を使ったのかしら? ガダルカナル戦で名前だけで金剛、榛名って出されてもあの一瞬じゃどれも「戦艦が主砲を撃ってる」としかわからんし、比叡と霧島が沈んだ(太平洋戦争で初めて沈んだ戦艦)のがわからない。そういやミッドウェーでも加賀と蒼龍の扱いがひどかったな。 それから、アメリカ人がひとりも出てこなかったのは違和感がある。その辺も緊張感を欠く要因になっているのではないだろうか。 さらに、五十六個人のエピソードとして懐中時計の話が出てくるが、あれは奥さんじゃなくて愛人に渡したものだよね。そういう細かい史実の捏造があるのも「美化」してるという印象を強くしている。そして肝心の最期だが、これも三船敏郎版の強烈な印象が残っているので本作は淡泊すぎる気がする。三船は目が血走っていたからね。軍神に祭り上げる必要はないが最期くらいもっと強烈にアピールしても好かったんじゃないかな。 【オオカミ】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-08 18:44:37) |
★27.重厚。役者の演技が非常にいいなあ。それだけで見る価値あった。 【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-08 14:05:03) |
26.第二次大戦前後の大衆心理や軍の様子などがわかりやすく描かれています。また戦闘シーンもなかなか良いと思います。 【noji】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-07 22:48:46) |
25.戦時中のマスコミもクソだったんだなとよく分かります。戦時中は戦争を煽り、戦後は徹底的に戦争批判する。あの掌返しは今も昔も変わらない。山本五十六さんは、尊敬する軍人の一人で、講和を有利に進める為にいかに働いてくれたか、よく描いてくれてたと思います。今後日本にはこういう軍人は現れないだろうな。そもそも日本には今軍人はいない。日本人なら観ておきたい戦争映画の1本だと思います。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-12-16 00:29:45) |
24.《ネタバレ》 戦後70年近く経過した今日、当時を知る人が次第に少なくなっているなかで、山本五十六という人物の真実(事実と真実は必ずしも同じではない)を語り残しておこう、との製作者の意志を感じた。それは、原作者の半藤一利氏が玉木宏演じる新聞記者として登場していることからも伺いしれる。あれほど三国同盟や米英との戦争を煽りまくったマスコミが、終戦後鮮やかな変わり身でアメリカ民主主義に習えと標榜する姿が象徴的に描かれているが、現代においても3年前にあれほど政権交代を煽ったマスコミが、今は現政権をこき下ろしまくる姿にも重なってしまう。戦後70年近く経ってもこんな調子だからこそ、本作のような映画も必要なのだろう。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-10-29 13:51:31) |
23.《ネタバレ》 私も戦争の知識に乏しく、かつ山本五十六さんのことはその名前ぐらいしか知らなかったので、鑑賞して色々と勉強になりました。日本はアメリカに燃料資源を頼っており、国力も10倍。そのアメリカと戦争したらどういうことになるか、五十六さんにはわかってたんでしょうねぇ。日清日露と勝利をしていて浮かれていたというのもあるし、ドイツが躍進していたのでその勢いで三国同盟を結んでしまった。五十六さんの論理的な指摘に対し「多数の方が支持しているので、、、」とか「戦争はやってみなけりゃわかりませんから」とか、全く論理的でない言葉が出てくる。そしてまた、マスコミの責任もある。事実をそのまま伝えるのでなく、単に国民を扇動するだけだった。なにが正しいかではなく、その時の空気で決め、国民が望むものを書くだけ。そういう一つの教訓が、この作品にはきちんと込められていました。まぁ、五十六さんの「奇襲したあとに講和」とか、あのへんは立場上のこともあり、なかなか難しい判断だったのでしょう。CGの全景や戦闘シーンなどもそれなりによく出来てました。個人的に印象深かったのは、「水まんじゅう」でしょうか(笑)。まんじゅうを水につけて、砂糖かけて食べるというのは初めて見たので驚きでした。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-08-22 22:22:47) |