1.《ネタバレ》 『キック・アス』によく似た設定ですが、予告編を見た限りではアレよりは面白そう、って思いました。でも、結局はアレと同じ。『ウォッチメン』や『ダークナイト』とも同じ。いやいや、全然違うダロ!ってツッコミ入れられるかもしれませんが、ヒーローものに姿を借りて正義と悪と暴力についてグダグダこねくりまわす映画って点ではどれも一緒ですわ。エレン・ペイジ扮する無自覚な残虐ヒロイン、ボルティに訪れる結末は『キック・アス』のヒット・ガールに対する皮肉のようにも映ります。だけど「やってる事、一緒だって!」ってツッコミ入れたくなるような感じで。自分達の嗜虐趣味を正当化するように理屈付けて言い訳してるような映画、もうウンザリ。いや、言い訳してるだけならまだしも、露悪的に観客側にぐいぐいと押し付けてる状態ですから始末に負えません。全くイケてない状態のエレン・ペイジだからこその魅力を見せておいた上で、思いっきり落としてみせて「どうだ」って、そういう悪趣味につきあう気はないんですってば。まあ、どういう劇場で上映されるかを知った時点で色々と感づくべきではありました。