166.非常に面白いかと言えばそうではなく、でもけなそうと思う映画でもない不思議な映画です。 個人的にはあの婦人警官は理想的なように思います。非人間的なほどな冷静さで、冷静さを失った犯人を捕らえるのが仕事かと。 ところでヤナギダは何のために出てきたんでしょう? するどい婦人警官でも実生活では真実が見抜けないって意味? 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-01 17:29:21) |
★165.この作品のイメージ「白」と「雪」。何年経ってもそれが頭に焼き付いて離れないのは、やっぱり傑作だから?ストーリーは淡々としているけど、僕はこの映画好きです。 【たけたん】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-20 04:55:04) |
164.《ネタバレ》 公開当時見たのですが、今でもあの雪景色と妊婦の婦警、残忍な犯行、あの絶妙なバランス感覚は印象に残ってます。犬神家みたいな逆さの足、思い出しちゃった。 【ハクリキコ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-14 00:56:16) |
163.面白かった。ブシェミが好演。一つ一つの映像が印象的な割に話自体は平板。しかし登場人物全員が空虚というか、不幸な印象を受けました。 不思議な魅力。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-13 00:54:47) |
162.コピーだった「人間はおかしくて、哀しい」なんて文句が切なく響く良作。 婦警の存在が唯一の救いですが、個人的にはあれはあれで哀しいものを感じてしまうので、人間の哀しさばかりが募る作品です。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 8点(2007-06-25 17:58:06) |
161.《ネタバレ》 実話ものの犯罪映画です。実際に完全犯罪なぞ目論んだところで、きっとこの映画同様にうまくはいかないんでしょうねぇ。各キャラクターの行動原理が非常にはっきりしているので、映画としてわかりやすく、同時に犯罪者たちの底の浅さをうまく表現しきれています。 【K】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-05-06 23:02:13) |
160.《ネタバレ》 昔、母から「ひとつ嘘をつけばその嘘を隠すためにまた嘘をつく必要がある。 嘘の上塗りは自分も苦しめ、他人をも傷つける」と教わった。 この映画はまさに、嘘の上塗りによって訪れた悲劇の数々。 深い理由も無く、各々の私利私欲や自己防衛本能が引き起こした悪夢。 そんな人間の汚れなど知りもせず、壮大な地を覆う純真無垢な雪景色。 純粋さの象徴である自然でさえ人の手により汚される様は、 その生々しさに思わず息を止めたものの、 皮肉なことに美しさに魅せられてしまったこともまた事実だった。 淡々としたストーリーなのになぜか最後まで飽きず食い入るように観てしまうのは、 映像の見せ方の巧さと、人間の本質を突いた心理描写よる貢献が大きいと思う。 まさにコーエン兄弟ならではと言ったところか。 登場人物の誰も幸福そうに見えないのが、何ともいたたまれない気持ちにさせた。 そして、人を殺す事に何ら躊躇いの無い人間は狂気だが、 私利私欲のために動く人間の業の深さ・欲深さには恐怖と哀れみを感じざるを得なかった。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-11 16:24:51) (良:1票) |
159.穏やかな表情なんだけど、悪は決して許さないというような強い意志をもった、マクドーマンドのラストの眼差しが印象的だった。 【えいざっく】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-03-23 16:51:56) |
158.《ネタバレ》 かつて『バートン・フィンク』を映画館で見て、全然ついていけず、以来、ずっと敬遠していたコーエン兄弟の映画。恐る恐る見たら、当時ほど拒否反応はなかった。 実話ってことはわかっていても、こんなに人が死ななくてもいいのになあ、ってのが正直な感想。女刑事のやさしい瞳が救いかな。ユーモアとしては、やはり、昔と同様笑えなかったけど、世界観は好きかも。 【いのうえ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-20 22:38:48) |
157.《ネタバレ》 もうずいぶん前に一度観ただけですが、印象的なシーンが多かったからか、いくつかの場面を思い出します。・・・見渡す限り一面の雪景色、目撃者を追いかけてアクセルを踏む凶悪犯人の表情、死体を裁断機へ詰め込んでいるところへ妊婦の警官が駆けつけ逮捕、パトカーの中で諭す場面などなど・・・何というか、救われない映画です。これを見て希望が湧いたり、幸せな気分になることはまず、無いでしょうね(笑)。 【長毛】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-24 02:15:59) |
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156.《ネタバレ》 普通というか何というか…。もちろん実話ものだからあっと驚くどんでん返しとか無いと分かってるんですが、やはり映画的になにかこう、展開力が欲しかったです。 【亜空間】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-29 23:20:35) |
155.《ネタバレ》 ファーゴを観るためには滑稽な残酷さに身を委ねるだけでは実は足りない。天才コーエン兄弟は驚くべき映画を作り出した。場当たり的な誘拐とそれをとりまく人々の滑稽な残酷さに満ちているのはご承知のとおりである。唯一実直で堅実な夫婦愛を湛えているのは保安官マクドーマンド(とその夫君)だが、一見もっともまともな存在と思われがちな彼女は妊婦刑事という一点において非存在=フェイクの象徴でもある。だいいちマクドーマンドのみごとな表情からは捜査官らしさのみじんも見られないではないか。取ってつけたような小市民的な夫婦愛に祝福されるラストは観客へのサービスで夫婦愛を見せたのではない。なぜミミズの大写しをことさら夫婦の昼食シーンに挿入しなければならなかったか。なぜ3セントの切手を(わざとらしくも)幸福のシンボルにしなければならなかったか。なぜ不味そうなブッフェランチをかくも大量に食べさせなければならなかったか。みなさんは、今、夫君の顔を思い出せるであろうか。少なくとも私は覚えていない。この映画で扱っている人物や出来事は濃淡の差こそあれおよそフェイクであり、彼女(とその夫君こそ)フェイクの横綱としての扱いを受けているわけだ。ちぐはぐな誘拐劇は観客にとっては一義的なレベルでのフェイクであり、ブシューミやメイシーは誘拐を通じて小心な小悪党のフェイクを演ずるのだし、話の展開もピンボケでつまりはこのお話全体がフェイク(ニセモノ)という入れ子構造になっている。ご丁寧にも「実話」なる違反すれすれの看板がもう一回りフェイクを補強してもいる。ハリウッドの伝統的な犯罪コメディの文法をフェイクにして、映画(産業)そのものまで嗤おうというこの作家たちの気概は恐ろしいほど崇高だ。蛇足を承知で言えば、当然のことながら実存としての「社会」などありえないというのはいいとして、ではフェイクでないものとはなにかという問いに、この映画は言葉やストーリーを介さず明確に回答していることに気がつけば、天才たちの恐るべき映画への愛が東洋的ともいえる深い人間肯定に根ざしていることを悟らされるのだ。 【ただすけ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-06-22 10:30:48) |
154.話はそれなりに面白いんだろうけど、盛り上がらないし、最後には「だから何?」と思ってしまった。でも嫌いってわけじゃない 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-05-30 22:17:40) |
153.最初はバイオレンス映画だと思って観ていたのですが、マージ(フランシス・マクドーマンド)が出てきたところから映画の雰囲気ががらっと変わりました。瞬きひとつでこんなふうに映画の趣きを変えてしまう彼女の演技に魅了され、アカデミー賞も当然と納得。シリアスな映画であるにもかかわらず不思議に乾いた印象の映画です。 【はちかつぎひめ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-22 20:39:45) |
152.バカ女子大生2人組,主演女優賞おめでとう. 【マー君】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-04-22 14:44:56) |
151.この映画はとても好きで、つい何度も観てしまいます。話の筋や核心よりも、どうでもいい小ネタが好き。この地方独特な訛りもいいなあ。話は残酷なんだけど、妙にの~んびりとした間(ま)がいいんだよなあ。実は好きが高じて、この映画の舞台であるアメリカ、ミネソタ州ブレイナードに行ったことがあります。この映画にも出てくる伝説のきこり、ポール・バニヤンの遊園地とかありました。なーーーーんにもない田舎でしたけど、いいところだったなあ。 【ふぉんだ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-15 16:08:17) (良:1票) |
150.頭の悪いバカ二人が短絡的殺人が繰り返されるのに全体的に淡々としていてのどかさすらも感じてとても不思議な映画ですね。 壮大なドラマ、サスペンスを期待すると肩透かしを食らいます。 役者達がとにかく素晴らしい。 主演のフランシス・マクドーマンドの妊婦の署長の庶民的な匂い全開ながら鋭く事件の核心を突いてみせたり絶品です。 オスカー受賞も納得。情けない、頼りない首謀者のオヤジのウィリアム・H・メイシーの 演技に個人的にオスカーやりたい気分です。 最初はすっげー物足りなさを感じたのですが段々と好きになった作品です。 【まりん】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-09 16:13:31) |
149.《ネタバレ》 すんごく薄っぺらいですよね。実話だからでしょうか。あまりにも行き当たりばったりの殺人ばかりて笑ってしまいました。「モンスター」も同じような感じでしたね。実際の殺人事件はそんな感じなのかもしれませんね。主犯格の営業部長は、エア・フォース・ワンで好きな役回りの人だったので好意的に見れました。そうでなければ、何やってんだこいつ!!ってイライラで終わったかも知れません。 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-19 08:07:51) |
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147.《ネタバレ》 ほとんどの場面で雪が映しだされていて、全体的に冷たい空気の映画だった。特に殺人犯とディーラーのシーンはそんな感じだった。殺人犯が車の扉を開けて外に出ている時にアラーム音が鳴りつづけたり、ディーラーが外出する時は必ずコートを羽織るシーンが出てきたりする。彼らには安息の時間があまり与えられず、ずっと寒い中を動き回っている。一方で婦人警官はよく布団にくるまっている。何でもない話をしたりテレビを見てくつろぐシーンが多い。だからと言って婦人警官が絶対的に幸せだというわけでもない。警察という業務上、彼女のまわりではいつも悲しい事件が起こり業務として対処しなければならない。また、悲しい人生を送る日系人等も登場する。車の中で殺人犯に対して話す言葉はそんな悲しい気持ちがあふれた言葉だったと思う。日常の小さな幸せをかみ締めながら辛いことも味わい、生きていくってのが人生なんだなと思った。 【マイアミバイス】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-15 18:11:13) |