2.《ネタバレ》 死刑囚が脱獄後、そういう職場に行くであろうというブラックな建設現場や介護現場に行きます。原作者も実はそういった職場の経験があり、描写がリアリティあるものとなっています。
鏑木は無実を証明するために努力します。殺人犯にさせられて、それでもまだ絶望していないんですね。人を信じている。現実では、検察や警察が組織の論理で証拠をねつ造したり(袴田事件、松山事件)、不利な証拠を無くしたり(財田川事件)と全然信用なりません。
鏑木はいい人に出会えました。過去の冤罪事件で無実判決を得られた人もいい人に出会えたのでしょう。地獄でそのような人に出会えるのならば、この世も捨てたものではないかもしれません。