9.加賀シリーズの「赤い指」「新参者」、そして本作。いずれも原作より泣ける作品になってます。中井貴一が助演男優賞をもらったと言わんばかりに、良い味を出しております。今後もシリーズ化に期待。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-02-10 21:32:13) |
8.すごく感動した。涙があふれてきた(自分はもともと涙腺がゆるい方だが)。誰が殺したのか?被害者はなぜそこに行ったのか?といった謎が提示され、それを主人公が解き明かしていくミステリーではあるのだが、ヒューマンドラマと言ったほうがいい作品。麒麟の像や水天宮などを上手に絡めて、ある親子とあるカップルの心のつながりを見事にドラマに仕立てあげてる。素晴らしいの一言。 本作は加賀恭一郎シリーズの第9作目ということだが、過去の原作やテレビドラマを見ていなくても問題なく楽しめる。 ただし、田中麗奈や山崎努が出てくる全てのシーン(主人公とその父親との関係について語られるシーン)は完全に蛇足。テレビドラマとの兼ね合いなのか、原作ファン向けなのかは知らないが、こういったシーンは本作の構成上ほとんど意味が無い。彼らが事件解決のヒントになるセリフを言うシーンもあるが、取って付けた感は否めない。まあこれらの無駄な部分は短いので問題というほどではない。 【椎名みかん】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-02-07 20:18:45) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 ここのところ、三丁目に続いて邦画ずいています。映画館に来るまではベンスティーラーだったのにいつのまに、阿部ちゃんに..... ところがこれがなかなか良い!!引き込まれる。引き込まれる。!!二時間は短いよ!最低二時間半は使っても良いのでは?多くのディティールに無理が感じられました。まあこの辺が良き原作良き映画ならずかな。でもでも頑張っていますとも、スタッフの努力は良く感じられますし、不覚にも私の目からは感動の涙が...... しかし途中までは犯人の特定が全くできず、いらいら。それもそのはず動機のない人間が、犯人とは.....これは考えも及ばず親と子の愛が、友情の愛が、教師と生徒の愛が、残念な方向に作用して息子の悠人の水泳部の友人が突発的に父親を刺してしまう。またこの殺人が偶然遭遇した八島冬樹の命おも奪う結果を引き出してしまう。この複雑に絡み合った愛する人を思う強い気持ちが起してしまった殺人事件を、加賀、松宮両刑事が行き詰まりながらもなんとか解決の方向に持っていく過程はあの「砂の器」のシーンを思い出してしまいました。愛する者の為に何ができるのか?愛する者の為に何をしなければいけないのか? おおいに考えさせられる作品でした。 【としべい】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-02-07 16:24:26) |
6.《ネタバレ》 なかなか見ごたえのある、イイ作品だと思います。 しかしながら、やっぱり東野圭吾作品を映像化するのに、2時間では足らないのかなあ。 ちょっと強引なところもあって後半は結構重たいです。 まあ、いい原作をどれだけ損なわずに映像化できるかが、東野作品の見所ですね。 そうそう、私見になりますが、中井貴一が出てるとイイ人役で、鶴見辰吾や劇団ひとりが出てると悪役とパターン化されているように感じ、画面に出てきた瞬間にピンと来るのは、やっぱり、しかたないですかねえ... 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-02-02 14:28:30) |
★5.《ネタバレ》 TVドラマの劇場版が当たり前になった昨今ですが、久々に見応えのある人間ドラマをみることができました。 主要キャストはTVと同じなので、原作を読んでいない人もすんなり世界観に入り込めると思います。あ、ちなみ私は本作は未読です。そもそもこのシリーズは”出来過ぎ刑事・加賀恭一郎〟の鋭いカンと読みで真犯人を探り当てる小説なのですが、それにしても息子の同級生に行き着くまでの過程があっさりと言うか「加賀、早っ」と言う感じでした。 過去の事件が、巡りめぐって現在の事件とリンクして行くプロットは見事でした。大したことない事件を組み合わせて、さも大事件のように見せるのは東野氏の力量たる所以でしょうか。(誉めてます)「幾何の問題に見せかけて実は関数の問題」ではないですが、この辺のプロットの巧みさは見るものを楽しませてくれます。 また、この手の劇場版は「TVで充分」と思うものも多いですが、本作に関して言えば TVでは描けない時間のかけ方をしており、作品に対する製作者のこだわりを強く感じました。作品そのものに厚みがあったように思います。 惜しむらくは原作には登場しない黒木メイサの大根ぶり(ブリ大根は好きだけど)と、 松宮のミスキャスト。溝端淳平では若すぎです。あの若さで本庁1課のデカですと??うーーーーーん。苦しい。松坂桃李も若手ながら頑張っていましたが、現役高校生となると「んー」と言う感じでした。八島の友人役の柄本時生も、あの冴えない容貌が非常に役にマッチしており、都会へ出てきて必死に働く地方の若者を体現できていたと思います。 (あのセリフ回しは演技であると思いたい) 最後に息子が水天宮にお参りへ行くシーンで、振り向くと雑踏の中に父が見えると言う演出はわかっていながらジーンとしてしまいました 【MILA】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-02-02 12:24:38) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 「新参者」は未読でTVシリーズも観ていないが、加賀恭一郎のシリーズは何冊か読んでいる。主人公の輪郭は把握しているから大丈夫だろうと劇場へ。本庁と所轄の関係はステレオタイプなので容易に追いつける。剣道で培った熱を内側に封じながら冷静に捜査を進める主人公像を阿部寛が演じることで脂っ濃くなった印象。でも、太い感じは出ていて悪くない。ストーリーは様々な人間関係が交錯し複雑に進む。それぞれの関係性に特筆するものは無いが、組み合わせ方が巧みで展開に引き込まれる。最後のオチにはご都合を感じる。あの状況でナイフで刺すか? そこに被害者の会社を解雇され、同棲相手の妊娠でお金に困っている男がたまたま出くわすか? 腹を刺された段ですぐに助けを求めれば助かった可能性はないのか? 何より、いきなり残された時間が無いことを自覚したら、話しておきたい相手の携帯を鳴らすのではないか…。私が興味を引かれるのは、裏テーマ的に描かれる加賀恭一郎とその父親の関係。あれほど、被害者・被疑者・関係者の心情を斟酌しながら捜査を進める加賀恭一郎が、しかし自分と父親のこととなると客観性が無くなり意固地が先行する。良く分かります、その感覚。肉親との関係には親愛や甘えや意地が同居する。ボタンを掛け違えると、素直になりにくい関係性。中井貴一が演じる父親像に加賀恭一郎は何を思ったのか、という作品だったと思います。その中井貴一が素晴らしかった。このところ、ますます演技に幅が出てきたなぁと感心しています。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-01-31 11:34:32) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 過去を引きずって生きていくことの難しさを、思い知らされた。親が思春期の子供と心を通わせるのも難しい。自分には、ストーリーは簡単であっけなく感じ、少し肩すかしな気がした。 【cas385】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-01-30 18:19:55) |
2.《ネタバレ》 久しぶりに、きちんとした映画らしい邦画を映画館でみたような気がします。原作、脚本、演出、キャスティング(自分的には特に)、全て完璧で2時間以上の時間を全く長いと感じませんでした。(他の方も同じようで、ほぼ満員の映画館、普通でしたら途中でトイレに行く人が必ず何人かいるんですが、今回は全くいなくて、タイトルになった瞬間、かなりの人がダッシュ(笑)してたのが印象的でした) 正直、東野さんの、家族最優先主義、身近な人間最優先主義には違和感を感じたり、苛っとすることはあるんですが、やはり家族間の情愛を描かせたら最高ですね、この人。 ただ、ドラマを全く見てない人間には、少し入りづらい面があった分だけ減点させていただきます。 【rhforever】さん [映画館(邦画)] 9点(2012-01-30 12:01:00) (良:2票) |
1.まず評価は、テレビドラマ「新参者」、原作シリーズの本を読んでいるかによって変わるかもしれませんが、個人的にはかなり好きです。 俺はドラマを先に見てそれから原作のシリーズを読み始めたのでキャストに違和感もないし、今回の話もすっと入れました。 原作にないエピソードをちょっと足したりしていて、原作とは違う楽しさもありよかったです。 【こひろ】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-01-28 17:53:14) |