3.《ネタバレ》 男女関係がモツレてゴチャゴチャしてきた場合は、登場人物が片っ端から死んでくれると、モツレが解けてめでたしめでたし、というシステムですね、これは。え、そんなんでいいの?と思うか思わないかのタイミングで早々に画面に現れる「THE END」の文字が、見事に我々を突き放します。
うん、これでいいんですよ、きっと。いや、よくないかな。
何だかヒトは良さそうだけど、確かに暑苦しくてうっとうしくて、それだけに気の毒さが光るのが、何という名前の俳優さんか知らないけれど、ボーグナイン似の男。と思ったら、あ、本人だ(←そればっかし)。のみならず、ヒゲこそ無いけど顔も声もキャラもこれはブロンソンだろ、と思ったら、やっぱりそれはブロンソン。ロッド・スタイガーもイイ顔で憎まれ役を演じ、しっかり存在感出してます。ジャック・イーラムはまだ後年ほどイイ顔ではないのであまり目立ちませんが。
という、出演者を見ると結構「当たり」な映画なんですけど、このモテモテの主人公役が、どうしてグレン・フォードなんだ? なぜモテるか、よくわからん。よくわからんけど、モテるせいで物語に波乱が起こり、さらには幌馬車の一行を巻き込む形で物語が膨らんでいく。その辺りが見どころですね~ラストは少々安直かもしれませんが。