【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-06-16 15:12:46) |
★15.《ネタバレ》 「鉄道員」に大変感動した私は、イタリア映画特にピエトロ・ジェルミの他の映画をもと思って見たのがこの「刑事」だった。クラウディア・カルディナーレも出てるし、音楽はカルロ・ルスティケッリ、テーマ曲も有名でよく知っている。何ひとつ申し分なかった。 しかし、映画を見てがっかり、イントロの銃声が鳴り響く緊迫した映像から、後はだんだんとおもしろくなくなっていった。 最初の事件の被害者は、何か隠しているなと思うのは当然だが、1週間後の殺人事件との関わりも腑に落ちないまま、怪しい人物はいても関係ない方向ばかり・・・。 合い鍵から急転直下、突然の事件解決・・・。こういうサスペンスはないだろう。主役・監督の刑事も、やたらタバコを吸っているだけで、捜査は理論的でないし・・・。 おっと一つ発見、犯人役の青年は「シェールブールの雨傘」のギイではないか。 【ESPERANZA】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2011-03-19 11:59:27) |
14.ビスコンティ『ベリッシマ』あたりを想起するアパートの喧騒から始まり、ラストシーンなんてもろにロッセリーニ『無防備都市』のアンナ・マニャーニだったのだが、そんなネオレアリズモの世界にハードボイルドなピエトロ・ジェルミ扮する刑事がいることの不思議。捜査も地道さを強調しており、ずっとネオリアリズモ風を維持してるんだけど、それゆえにジェルミ刑事のかっこよさが浮いているように思えた。疑わしい人間に対する強引で横暴なジェルミ刑事のやり口も、これまた当時のリアルなんだろうけど、それをかっこよくしちゃってるところにやっぱり違和感あり。嫌いじゃないんだけど。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-04-23 15:01:41) |
13.《ネタバレ》 たまたま衛星放送テレビで観たのだったが、これはたしかに名作。久しぶりにぐっとくる映画を観た気がする。ピエトロ・ジェルミといえば、『鉄道員』があまりに有名で、これしか知らなかったけれども、ひょっとするとこちらのほうが良いかもしれん。それにしても、ピエトロ・ジェルミの刑事は渋くて、なんともカッコいい。観ていてわかった、あの黒澤の『天国と地獄』の仲代達矢扮する警部のモトネタが、これにちがいない。あの刑事ボースン石山健二郎も、刑事たちの自動車内のシーンも、モトネタがここにある。ひょっとすると、捜査に忙しくて愛人に見放されているところなど、『ダイハード』のモトネタでもあるかもしれん。 【goro】さん [地上波(字幕)] 9点(2009-11-05 18:33:04) |
12.事件を扱っているのはあくまで手段であって、事件に関わった人たちの生き様を描いた映画。特に目新しいところはないのですが、正統派の展開で手堅く作ってあります。その展開自体はシリアスな一方、刑事同士の会話がコミカルでバランスをうまくとってあります。なんとなく昔の日本の刑事ドラマ風なところがあり、影響を与えたのかも? と勝手に推測しました。しかし『鉄道員』もそうでしたが、監督が主演を兼ねると、やはり自分をむちゃくちゃ格好良く撮ってしまうものなんですね。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-02 19:12:21) |
11.まず何と言ってもあの音楽、アモーレ♪アモーレ♪は一度、見ただけで絶対に頭に残るし、一生、忘れることはないであろう!サスペンス映画とてし見た場合は、ちょっと弱い気がしなくもないが、この映画は雰囲気が良い。ピエトロ・ジェルミ演じる刑事が渋い。そして、かっこ良い。更にもう一人、クラウディア・カルディナーレの美しさ、あのちょっと太いけど、足も何だか男心を刺激する。渋い男と美しい女、そこに素晴らしい音楽てだけでも観るに値する作品になっていると私は思う。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-07-12 17:13:42) |
10.余韻がまったく残らなかった。 ただただ推理物としてのストーリーがせわしなく流れていくだけ。 とにかくスピーディでセリフも沢山飛び交うが、それだけだった。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-06-23 21:59:47) |
9.個人的には、キャラクターがヤな奴ばっかりで感情移入できず・・・(特に前半)。けどピエトロ・ジェルミが階段を降りながら、振り向きもせず手を振るシーンなんかは粋でいいですね。 【ゆうろう】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-15 17:09:36) |
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8.題名通り刑事ものだが、はでな立ち回りやカーチェイス、銃撃戦は一切出てこない。刑事はたんたんと事件を捜査し、粛々と犯人を逮捕する。それだけである。 しかし、作品全体に流れる悲哀感を、どう言い表わせばよいのだろうか。 無理を承知で書いてしまえば、それは「罪を犯す人々の、心の奥に隠された哀しみ」だろう。そんな人々を何人も見てきた主人公は、さらに深い哀しみをかかえているに違いない。 作中流されるアリダ・ケッリの「死ぬほど愛して」は、大流行したと言う。皆が同じ映画を鑑賞し、同じ思いを共有した証である。ぜひ見て下さい。 |
7.《ネタバレ》 こいつは文句なく抜群に面白いですね。別に取り立てて刑事ドラマが好きなわけじゃないけど、コミカルなタッチでありながらも刑事たちは至って真面目で有能で、それでいて殺人などのスパイスが効いているところが見事自分の嗜好にマッチしました。ジェルミ本人が演じる刑事の姿も格好良く、テーマ曲の音楽もいつまでも耳の奥に残ります。しかしこれってジャンルで言うと一体何になるんでしょうね?サスペンスにしては緊張感が足りないし、ミステリーにしてはやけに幕切れが呆気ないような気がする。となるとやっぱりドラマでしょうか。それにしても泥棒に入られた家主がてっきり事件に絡んでいるのかと思ったら全然関係ありませんでしたね、しょーもない! 【かんたーた】さん 8点(2005-01-19 18:47:00) |
6.哀愁を帯びたアリダ・ケッリの歌声に乗せて描かれる、とある殺人事件の顛末。主題歌「死ぬほど愛して」や当時のハードボイルド調ポスター等から連想される内容とは違って、事件はありふれた強盗殺人、その捜査は淡々と行われ、登場人物の多くは少しコミカルな雰囲気でさえある。印象としては「はぐれ刑事純情派」系の刑事ドラマといった感じでしょうか。従って映画の見所は事件そのものよりも、捜査で訪れる町々のイタリア庶民の生活描写と、劇中一人だけ飛び切り美しいクラウディア・カルディナーレ。という訳で、“amore, amore, amore, amore mio”と口ずさみつつ6点献上。 【sayzin】さん 6点(2005-01-11 01:09:38) |
5.アモーレ、アモーレ、アモーレミオの曲と、可愛く美しいカルディナーレの 車を追っていく場面が印象的。 【ご自由さん】さん 7点(2004-11-24 22:52:49) |
4.ピエトロ・ジェルミの刑事カッコ良かったな~。作品の雰囲気がとても良かったですね。 【ゆきむら】さん 6点(2004-11-19 07:28:02) |
3.「アモーレ、アモーレ、、アモレミ~オ~、、」という哀愁を帯びたテーマ曲とカルディナーレの美しさ、 P・ジェルミの有能で人情味ある刑事ぶりが印象的。昔見たような、、という記憶も、カルディナーレが逮捕された恋人の 車を追って走るラストシーンにこの歌がかぶる所だった。↓の方も言われてるように 貧しい頃のイタリアの悲哀がしみじみと伝わってくるような感じです。 【キリコ】さん 7点(2004-11-16 21:47:47) |
2.ピエトロ・ジェルミの刑事は決まっていたなあ。カルディナーレはこの映画からファンになりました。戦後の混乱期が残るイタリアの生活感がよく出ていたと思います。 【ジブラルタの星】さん 8点(2004-07-18 11:41:22) |
1.ひとつの殺人事件をめぐって貧しいイタリア市民の生活を綿密に描いた小品だが、アリダ・チェッリの歌う主題歌「死ぬほど愛して」のほうが映画より有名かも? 【mimi】さん 7点(2003-11-16 01:01:19) |