23.《ネタバレ》 “Father of the Bride”邦題まま。リメイクを観たばかりで、本作の存在を後から知って、観たいなぁと思ってたらBSでやってくれた。ありがとうBS!で、期待通り面白い作品でした。 コメディの中でも“HowToもの”とでも言うんだろうか、結婚式の晴れの舞台の舞台裏。誰もが直面したであろう、豪華さと比例して出ていく底なしの金額の恐ろしさ。出費で削るところは削るとしても、どこを削ればいいんだろう?という楽しさは、万国共通なのかもしれない。 娘の結婚が突然過ぎて、相手のアラ探しをするけど何も出てこない不満。娘の連れてきた男を信頼して落ち着いてる妻にも不満。自分が心配だからって妻まで心配にさせるなんて、良い意味で人間臭くて、良くも悪くも器小さくて、とってもリアル。親同士の話し合いで、酔っ払ってついつい余計な事までべらべら喋るのも、緊張から開放された感も上手い。 招待客1人に付き3.75ドル。1950年の1ドルっって幾らなんだろ?日本円で360円だけど、当時の貨幣価値を考えるとラーメン1杯20円…そりゃ家族で膝を合わせて招待客の取捨選択するわ。1500ドルで駆け落ちの打診なんて、本心じゃないの解るけど、そこまで悩んでる感がとても良く出てる。 ハティ叔母さんのセンス悪い時計から「送り返して!」の流れも綺麗。リメイク作と本筋は変わらないんだけど、やっぱり面白い。自分が式をメチャクチャにする悪夢も、何か本当にそんな夢見そうで怖い。その直後結婚式を不安がるケイを慰める姿が涙ぐましい。自分だって怖いのに。 あれだけ盛大な式のお金を出して、式の当日まで裏方並みに準備をして、教会で花嫁を渡したら、それで役目が終わる。 あぁ、父って偉大。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-06-26 09:18:11) |
22.《ネタバレ》 娘を嫁に送り出す父の姿。と言っても小津作品とは違い、ややコミカルにデフォルメされて描かれてますが、さだまさしの「親父の一番長い日」ほど極端ではありません。 ところどころでクスリと失笑まじりの笑いを引きおこす親父の姿、しかしあの悪夢にうなされる場面なんてのは、笑えるシーンではあるのですが、なかなかの恐怖も味わわせてくれます。かなり、コワいです。 やがて結婚式となり、人々が集まってきて、群衆シーンと言う程では無いにしても、画面に動きが出てくる。で、式が終わってみんないなくなり、しみじみ。 ってのは、いつの時代もどこの国でも、同じなんですねえ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-06-24 06:43:31) |
21.コメディーの教科書のよう、いまもこのテーマで同じようなテンプレート使っていますよね。 お嬢、お美しい。まさか将来自分があんなに結婚するとは思ってもいなかったんでしょうね。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-05-29 22:18:57) |
20.「名古屋嫁入り物語」を美男美女が演じたらこうなるというオハナシで特に感動することもなかったけど、まぁ、そこそこに楽しめた作品。 |
19.60年以上も前の古い映画ですがそこそこに面白かったです。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-22 21:10:32) |
18.《ネタバレ》 最初の場面で嵐の後の様な場面を見てコメディだとは思えませんでした、しかし、そのあとの振り回され続ける真面目な父親を観てるとなかなか面白い。笑わそうとしすぎてしつこくなるコメディの多い中、落ち着いて良かったです。それと、エリザベス・テイラーの若い姿、美しいですよね。 【min】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-19 21:53:03) |
17.《ネタバレ》 コメディタッチですが、全体として笑いに品があって楽しめました。特にモーニングのくだりは、「あるある」と思う人も多いでしょう。父親を演じているのが謹厳実直タイプのスペンサー・トレイシーというのもいいです。式や披露宴にお金をかけないという、中流階級の結婚観が見えていてるのも興味深い。近所づきあい、仕事上のつきあい、今なら思い切って切ってしまえても、当時は非常に大切にされていたことがよくわかります。古きよきホームドラマでした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-31 20:40:49) |
16.《ネタバレ》 ひとり振り回されるパパの姿がなんともカワイイ映画だったわ。 大昔の映画だけど娘を嫁がせる父親はきっと今も昔も変わらないんでしょうね。 披露宴に誰を招待するとか、どの程度の料理を出すとか、嫁入り道具はどうするとか、差し迫った現実に忙しく立ち回ってる間は気も紛れるし、それなりに意見の食い違いもあったりして淋しさを実感する暇もないけど、いざ教会で娘の手を婿に譲ると「もうウチの娘じゃなくなるんだな…」ってしみじみ感じちゃうんでしょうね。 パーティー中もバタバタしちゃって結局娘と言葉を交わせずってのも妙にリアルだし、宴の後のパパの脱力っぷりったら…ホント気の毒になっちゃったわ。 でもケイは偉いわよねー、ちゃんとパパのこと気遣って電話してくるんだから。 あれでだいぶパパは救われたわよー。 …まあエリザベス・テイラーみたいなキレイなお嬢さんだったら、どのみち嫁がせるのはツライでしょうけど。 ホホ。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-20 14:41:23) |
15.《ネタバレ》 結婚式に至るまでの小ネタでつなげただけの家庭喜劇なんだけど、大らかな味わいが残る。やってることは伊丹映画と同じような視点なのに、この大らかさがどこから来るのか。時代がいいのか、特殊なもの・ユニークなものをピンセットでつまむように排除してある、その徹底ぶりか。WASPの社交世界の上澄みだけを、きれいに掬い取っている。そういうとこで現在からはいくらでも批判は出来るだろうが、コメディとしての充実ぶりには文句が言えない。恋人はあれかこれかと親父が想像していくあたりからすぐに引き込まれ、初めてバックリー君を窓越しに眺めて「あちゃー」となる展開。「妻が浮かれとる」などモノローグも的確。以後も調子が崩れず、バージンロードを巡る悪夢を抱きながら、娘には“頼り甲斐”を見せなければならない「父はつらいよ」の一幕もいいし、娘の晴れ姿を追いかけて混雑する家の中を駆け巡るあたりの滑稽な・しかし父の情愛の香り立つ描写まで、見惚れてしまった。いかにも平均的な家庭像を作ったのだろうが、母親がJ・ベネットなのね。たまたま私が知ってる映画がそうなだけかも知れないけど、あの人「妖婦」の印象が強かったので、この人でいいの? と思ってしまった。見てる分には気にならなかったけど。ああそうか、E・テイラーって別に妖婦役者ではなかったが、ちょっと突付けばあっさり淫蕩の側に転がるのではないかという気配を、上品さの中に秘めていた(私生活とは関係なく)。かえって普通の人を演じているときに、その裏にある妖しさで魅力を出した女優だった。ここで母子を演じたときにJ・ベネットの遺伝子を受け継いでしまったのではないか。映画ではそういう非科学的な遺伝がときに起こるのではないか。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-05 10:32:51) |
14.リメイクの方もそうだったんですが、とにかくナレーションがしつくて耳障りなんだよなあ。それに輪をかけて、みんなで大声を出したり大騒ぎしたりするシーンがやたら多くて、見ていて落ち着けません。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-12-24 23:12:15) |
|
13.六十年以上前の作品ですが、お父さんが振り回される様子などコメディが今観ても面白かったです。 【*まみこ*】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-22 16:35:32) |
12.《ネタバレ》 「どこの馬の骨だ?」「メチャクチャすてきなんだから」から始まって、結婚式が終わるまで、娘を持たない私にも「花嫁の父」の気分を味あわせてもらった。 簡素な結婚式の予定がどんどんとふくらんでいき、「もう、勝手にやってくれ~」という感じ、心配なのは請求書の山。このあたりは非常に実感がある。 結婚式を明日に控え眠れず怖がる新婦に、「何も心配することはない。私の腕にしっかり捕まっていればいい」とやさしく言う父親。かっこいいと思ったら、当日はとんだ置いてけぼり。花嫁からの電話にやっと安堵。このあたりもコミカルながら、実にリアル。最後もまた父と母が二人で踊るダンスは最高である。 ちなみにエリザベス・テイラーは役の20歳よりも若い18歳だが、実に堂々としている。そして実生活でもほとんど間もない同時期に結婚した。(1年も続かなかったが) 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-10-19 16:22:56) |
★11.娘を嫁に送り出す父親の心情を、コミカル・タッチで描いた作品。 リメイク版の「花嫁のパパ」のほうは、父親役のスティーヴ・マーティンのアクが強過ぎて、 もう娘役の顔すら覚えちゃいませんが、こちらは配役のバランスが取れてて非常に観やすい。 娘役のエリザベス・テイラーはきれいでかわいいし、妻役のジョーン・ベネットもいい。 ストーリー展開に取り立てて妙味があるってわけではないけど、 古き良きアメリカの雰囲気がよく伝わってきて、後味のいいホームドラマでした。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-19 08:13:00) |
10.《ネタバレ》 まずは何と言っても花嫁となるエリザベス・テイラーのとてもこの当時、まだ十代だとは思えないほどの美しさに驚かされる。そんな娘の心配ばかりしている父親の奮闘振り、娘の結婚相手が思っていた男ではなかったり、演説シーンでの可笑しさ、みんないなくなってしまった後の慌て方、夢に魘されている場面も恐いんだけど妙に可笑しかったりする。娘を思う父親の有り方、何しろ娘がここまで美しいエリザベス・テイラーだ!そりゃあ、落ち着いてはいられないのもよく解る。親子の絆を味わい深く描いている映画として評価して良いし、良きハリウッド映画にある品の良さを感じさせる作りにも共感出来る。それにしても本当にエリザベス・テイラーは美しい。美しさと上品さを兼ね備えている女優の代表!そして、守ってあげたくなる女優の代表でもある。これもまた間違いなくエリザベス・テイラーの代表作だと思います。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-09 14:09:46) |
9.《ネタバレ》 娘を手放してなるものか的展開なのかと思っていましたが、意外にのん気に捉えたお父さんでした。むしろドタバタする周りに振り回されて、大変そうな役回りです。女性陣が美人で、目の保養にはいいですね。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 7点(2009-07-01 22:20:28) |
8.リメイク作よりコメディ色はすっごい薄いんだけど、スペンサー・トレイシーの渋い顔がなぜか似合うし、真面目な顔してドジな行動とか起こしたりするとなぜか笑ってしまう。あの顔でそんなんされるとそらね~、ギャップがすごいっすよ。おまけにとてつもなく美人なエリザベス・テイラーが娘とか思えねー(笑)モノクロ映画に彼女の顔はもったいないです。トレイシーとテイラーが教会に向かうときに出てた字幕で、「さぁ、刑場へ向かいましょう」と出てたんだけど、、、、、、これって 式場 の間違いだよね? |
7.リメイク版と比べてコメディ要素が大分欠けているが、それだけでここまですっきり纏まった作品になるとは。コメディであることには違いないが中途半端なシリアス路線だったリメイク版とは違い、しっかりと父親心理を描いた社会派ドラマの範疇の映画で、その父親心理の描写はバリバリの社会派映画「招かれざる客」にも通じるものがある。スペンサー・トレイシーのような名優が、招かれざる客の時とは性格が違う慌てふためくオトボケパパを演じているギャップが楽しい。 【Arufu】さん [インターネット(字幕)] 7点(2006-01-05 10:55:39) |
6.そりゃあエリザベス・テイラーを娘に持った父親は大変ですよ! 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-24 11:48:59) |
5.《ネタバレ》 見終わった後で思い返すと、冒頭のお父さんのやられっぷりがなんとも可笑しい。いやぁ~、お父さん頑張った。エリザベス・テイラーがキレイで結婚に一途だったから、余計にお父さんの狼狽っぷりが滑稽だった。家にたくさんの花を置いて、娘を送り出すなんて、ベタだけど素敵な演出だなぁ。人ごみですぐに酔う僕は、あのパーティには出席できません。 |
4.「花嫁のパパ」はこれのリメイクで、私はこちらを先に見たのですがほとんどこれをベースにした同じ作りです。リメイク版の父はこれよりさらにあれこれと結婚に抵抗しますが、こちらは案外あっさりしてます。しかし時代が変わっても娘の結婚に内心穏やかでない父心や、結婚までの準備や費用の大変さは不変で、演じる父が名優のS・トレーシー、娘が18歳で輝くように美しいE・テーラーというのが一番の見所。20年前の窮屈な礼服を無理やり着るところや、結婚式のリハーサルシーンなど結構おかしくて笑えます。ほのぼの見れるホームコメディで、リメイク版とあわせて見るとなお面白いと思います。 【キリコ】さん 7点(2004-05-15 16:03:51) |