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流されて…

[ナガサレテ]
SWEPT AWAY...BY AN UNUSUAL DESTINY IN THE BLUE SEA OF AUGUST
(SWEPT AWAY TRAVILTI DA UN INSOLITO DESTINO NELL'AZZURO MARE D'AGOSTO)
1974年上映時間:116分
平均点:5.82 / 10(Review 11人) (点数分布表示)
ドラマコメディアドベンチャーシリーズものロマンス
新規登録(2009-12-01)【lcs】さん
タイトル情報更新(2020-11-17)【イニシャルK】さん
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監督リナ・ウェルトミューラー
キャストジャンカルロ・ジャンニーニ(男優)
マリアンジェラ・メラート(女優)
小原乃梨子(日本語吹き替え版)
内海賢二(日本語吹き替え版)
脚本リナ・ウェルトミューラー
音楽ピエロ・ピッチオーニ
撮影エンニオ・グァルニエリ
配給東映
編集フランコ・フラティチェリ
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11.《ネタバレ》 妙に気になる俳優の中のひとり、ジャンカルロ・ジャンニーニ。

ジャンカルロはルキノ・ヴィスコンティ監督の「イノセント」、エットーレ・スコラ監督の「ジェラシー」などに出演していましたが、特に「イノセンス」での北イタリアの上流社会の男のデカダンスを実に見事に演じていて、もうすっかり彼の魅力の虜になりました。
どこか、マルチェロ・マストロヤンニに似ていなくもないけれど、ジャンカルロは、マルチェロよりも遥かにキザでセクシーなイタリア男だという気がします。

そして、この典型的なイタリア俳優の魅力を何よりも最大限に発揮したのは、リナ・ウェルトミュラー監督の「流されて---」でした。

粗野で下品でセクシーで、それでいてふとした表情に知的なデカダンスをのぞかせるジャンカルロは、ミラノが代表する北イタリアの洗練された知性と、ナポリが代表する南イタリアの陽気さと激情という、イタリアを二分する特性のどちらも持ち合わせた、稀有で貴重なイタリアの俳優だと思います。

そして、リナ・ウェルトミュラー監督とジャンカルロは、「ミミの誘惑」「愛とアナーキー」「セブン・ビューティーズ」などの作品でコンビを組んだ、いわば師弟コンビなのですが、この「流されて---」のジャンカルロは南イタリアの男を体現しています。

~ 八月の地中海に白い帆を張る豪華なヨット、ナポリの実業家夫人ラファエロは、ブルジョワ仲間たちとバカンスを楽しんでいる。
ところが、モーターボートで沖へ出た夫人は、モーターの故障から召使いの男ジェナリーノとたった二人、無人島に漂着した。
自給自足の原始的な生活の中で、夫人と召使いの立場は逆転していくのだった----- ~

この映画は、アメリカでは一種の"フェミニズム"映画として大ヒットしたそうですが、女性監督の視点から描いた男と女の愛の力学が、ブルジョワと労働者階級、支配者と被支配者、文明と原始といった見事すぎるくらいの図式にピタリと当てはまったせいなのかもしれません。

しかし、思うにウェルトミュラー監督のフェミニズム意識と恋愛観は、もっとしたたかで複雑ではないだろうか。

この映画の原点は、やはりヨーロッパの成熟が生んだ"官能の世界"なのだと思えてなりません。
dreamerさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-03 10:29:52)
10.《ネタバレ》 コウマンチキな女をテゴメにしてヒィヒィ言わせてやるぅ!というのは男のロマンなのでしょうか。

同様のエロ動画がごまんとあるので、この映画もそのひとつに見えてしまいました。

そんな二人もいざ救出されて陸地に戻ったら、再び富裕ライフに戻るヒロインと、彼女にホンキになっちゃって捨てられてメチョメチョする使用人に再び舞い戻る鮮やかなコントラスト。あまりにも分かりやすいオチで失笑。
フィンセントさん [CS・衛星(字幕)] 1点(2018-12-10 16:23:58)
9.久しぶりに見たけど面白い!
高慢ちきな女と我慢し続ける給仕が無人島で立場が逆転する展開は、とても自然で、こういうシチュエーションだったら汚い世の中から脱出して純粋な愛も芽生えるかも知れない。
ちゃんと考えられたラストもグッド。
マドンナのリメイク版も当時はラズベリーだったけど今は評判いいみたいですね。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-01-03 09:15:27)
8.《ネタバレ》 少し変な感じもしたけど、監督・脚本が女性と知って「あぁ なるほど」と思った。監督がドMなんだね。まあ、それはそれとして監督が50手前、主演女優が30代半ばということを考えれば少し切ない感じもする。刺激的な非日常への羨望と、愛だけで生きていけるほどもう若くないという現実…。別れの場面はなかなか絵になっていた。女が女を描いた映画だから説得力もある。そもそも愛とは何ぞや…ってところまで行きそうなテーマだけど、とりあえず「女が求める男像」を狂わせた「無人島」は面白いってことでまとめようかな。田嶋陽子先生に見せて感想を伺いたい。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-12-14 15:06:12)
7.《ネタバレ》 はて、、、どうしてこのDVDをリストに入れたんだか、まったく記憶にないけれど、とりあえず見てみました。・・・えーっと、、、かつて、お断りしたつもりが通じていなかった相手に「たとえ無人島で2人きりになっても、あなたとは何もないと断言できる」と言ったら、割とあっさり納得してくれたことがあったんだが、本作では、あっという間に男に押し倒されてなぁなぁ・・・どころか、ラブラブに。もしかして、こういうのが現実なのだろうか、と思うと、倒れそう・・・。この女性、最初から船乗り男に「男としての魅力」をほんの少しでも感じていたのだとすれば、まあ、この展開も分かるかな。でも、私が無人島発言をしたのは、「この人は(自分にとって)異性ではない」という意味であり、だから、どうしてもこの女性の豹変ぶりは???であります。・・・それはともかく、女は現実的、っていう終わり方がいささか普通過ぎましたが、ま、そこそこ楽しめました。
すねこすりさん [DVD(字幕)] 5点(2013-10-07 23:27:51)
6.《ネタバレ》 しょっぱなから機関銃のようにしゃべりまくる高慢ちきな女が、ウザいことこの上ない。
バカにしてきた使用人の男と無人島に漂流し、力関係が逆転するのは小気味良い。
ブルジョアジーへの怨みつらみを女にぶつけてエスカレートする男。
ついに屈服して従順になる女に、今度は男のほうが溺れていく。
男は気に入らないことがあると女に暴力を振るうが、女がそれさえも受けいれるようになって…。
このあたりがあまりにもリアリティがなくて、ばかばかしい。
暴力を振るわれてもついていきたくなる男も存在するだろうが、そういうタイプの男にも見えない。
あれだけ高慢な女が、いくら立場が変わって現実に適応したとはいえ、そこまで変わらない。
少なくとも助けの船を拒絶したりはしないだろう。
女のキャラなら、策略として助けを拒絶するふりをして男を安心させ、男に救助をしむけるというならわかるけど。
飛鳥さん [ビデオ(字幕)] 3点(2013-01-08 00:34:25)
5.《ネタバレ》 何よりも、このシチュエーションが堪らない。
ヘタなAVよりも萌えました・・・と同時に、自分がドSなオヤジってことにも改めて気づかされました。

マリアンジェラ・メラートは、前半の高慢な女性と無人島での従順な女性という役どころを上手く演じ分けていて素晴らしかったと思います。
まさにボートも感情も“流されて”・・・

無人島を脱出する時の女が一人で『分からない人ね』という呟きに結末が垣間見える。
ほんと女は現実的ってのが良くわかる映画で個人的には傑作。

追伸:劇中の男と同じで学がない私は、女が言い放った“ソドミー”の意味が解らず、Googleで調べたら・・・いやん、大胆な女なんだから。

ぐうたらパパさん [インターネット(字幕)] 8点(2012-06-16 09:12:23)
4.公開当時、女性が監督した映画ということで、ちょっと話題になったね。
アイデアというか、シチュエーションが面白くて、物語にすぐに入っていける。
ラストは読めてしまうけど、わかっていてもちょっと物悲しくなった。
単純なストーリーだけに、キャラや心理描写をもっと深く掘り下げた方が面白くなったのでは?
MAHITOさん [地上波(吹替)] 5点(2011-08-18 11:05:22)
3.豪華なヨットを借り切って贅沢な休日を過ごすブルジョワの若奥様。話の内容も態度も声も全てが高飛車で鬱陶しく思え、そのヨットで働く顔中ひげだらけでムサ苦しく貧しい男がジャンカルロ・ジャンニーニ。臭いだの料理が不味いだのブルジョワの奥様は彼を召使いのように扱い言いたい放題。遭難前にそんな階級の対比をこれでもかと見せつける。そして遭難し無人島に上陸以降はその階級が逆転してしまう、というよくある状況の変化による階級や立場の逆転モノですが、この二人の演技がなかなかの見応えです。時にはコミカルでもありますが、人間の嫌な部分も含め、ねちっこく二人の姿を捉え描かれています。後の当時のマドンナ夫妻による「スウェプト・アウェイ」にジャンカルロ・ジャンニーニの息子が起用されており、父と息子の見比べも面白いでしょう。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-22 14:22:45)
2.マドンナのリメークも良かったですが、こちらのイタリア版もさすがオリジナルだけに人間味溢れ生き生きした主演二人の演技は素晴らしく、どちらも甲乙つけ難くいほど面白い出来栄えでした。
白い男さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-13 00:29:35)
1.《ネタバレ》 冒頭からブルジョア女が喋るわ喋るわ、実にうるさい女です。物語の前半は戯画化された階級対立がメインプロットで、妙に党派的な会話が目立ちます。J・ジャンニーニとブルジョア女が無人島に流されてからはSMチックな主従が逆転するエロストーリーになるわけですが、けっこうポルノチックでうるさいブルジョア女がだんだん変貌してゆくのは見ものです。 全体にコメディ調に撮られていますが、J・ジャンニーニの妙に外した様なコメディ演技はけっこう面白い。彼ははじめから終りまで髪はボサボサで髭だらけなので、顔がアップになると眼ばかりが強調されることになり、改めてこの人の「眼力」には感心させられました。 それにしてもL・ウェルトミューラーは、映画史に残る変態女流監督ですね。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-07 20:39:42)
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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 5.82点
000.00%
119.09%
200.00%
319.09%
400.00%
5218.18%
6218.18%
7218.18%
8327.27%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review2人
2 ストーリー評価 4.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 4.50点 Review2人
4 音楽評価 3.50点 Review2人
5 感泣評価 4.00点 Review1人
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