79.《ネタバレ》 この人が監督である時点で、時代劇ではなくコスプレ現代劇になることは分かっているので、そこはまあいい。●で、前半にじっくりと登場人物の相関関係を醸成しておいて、後半はひたすら会議!会議!になるかと思っていたら、肝心の会議はごくあっさりの切り上げでがっかり。わざわざ「会議中、滝川一益が必死でこっちに向かっている」という設定&描写までしているんだから、「話がまとまりそうになったところに一益が到着して、そこで当然のようにちゃぶ台返し+議論のやり直し」くらいは誰でも期待します。また、いろいろ含みを持たせている丹羽長秀とか池田恒興なんかも、進行に従ってあれこれ態度を変えるとか、逆に変に妙なところにこだわるとか、もっとアヤのつけようはあったと思うけど。●それと、会議の冒頭で、2つ目の議題として「領地配分」の件が挙がっていたと思いますが(そして、前半のシーンでも伏線的に言及されていますが)、これはどこへ行ったの?当然、跡目の件が片付いたところで、今度はこっちの件で紛糾、みたいな展開を期待したのに・・・。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-11-21 02:27:11) (良:1票) |
78.豪華な俳優たちでしたが、秀吉役ができる俳優ってのは本当に限られていると思います。大泉洋はぴったりの配役でした。 【アキラ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-05-04 20:56:09) |
77.三谷幸喜作品としてはコメディ要素低め どちらかというとマジメ寄りな作り なので三谷幸喜モノと観ると物足りなさを感じるか 一方、豊臣秀吉の話として観れば割と面白かったかなと 地元と方言が取り上げられたのは嬉しかった 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-08-05 17:06:45) |
76.私は、本能寺跡、山崎の戦い古戦場巡り、清洲城、賤ヶ岳の戦い古戦場巡り等々には行った事がある自称歴史好きである。もちろん清須会議の概要程度は知っている(ちなみに清須会議が2回あるのも知っている)。が、本作は話が細かいので登場人物全てを把握できないし、きちんと内容理解するのに骨が折れる。しかも、たかが「会議」を映画化するという非常に地味な作品なので、よほどの物好きでもない限り楽しめないだろう。調べてみると、概ね史実に則ってはいるが、多少の脚色もあるようである。本作でよかった点はラストの秀吉と勝家のシーンかな。まあ、こういう歴史ものはその後の展開を知る者が製作したり見たりするので、それを過剰に加味した演出にはやり過ぎとも言えなくもないのだが。いずれにしても、最高の物好きは監督自身であり、自己満足的なある種のオタク作品と言ってもいいのかもしれない。 |
75.それなりに歴史の知識がないと楽しめない映画だと思う。柴田勝家をはじめ登場人物がみんな様々な名前で呼ばれていて予備知識がない人が見たら混乱すると思う。役所広司と佐藤浩市、大御所2人の小芝居が堪能できるのは嬉しい。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 4点(2020-06-07 21:55:30) |
74.《ネタバレ》 戦国時代、信長軍にて、戦が強かった俺は、秀吉に自らの出世の妨げになると思われて、奴から嫌われていたようだが、こいつは、やる事が卑劣なんだよ。こんな小猿、一思いにバッサリやっちまえば良かったものを。まぁ、こいつは死後、地獄へ行ったようなので、因果応報、自業自得なのだが。 |
73.《ネタバレ》 織田信長亡き後、誰に跡を継がせるか。 対立する豊臣秀吉と柴田勝家を中心に織田の家臣たちによる駆け引き、人間模様を描く。 想像以上に面白かった。 特に大泉洋演じる豊臣秀吉はおちゃらけたキャラでありながら どこか底の知れない只者ではない雰囲気を出していた。 話もテンポよく進み最後まで楽しめました。 【Dry-man】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-05-05 15:07:52) |
72.《ネタバレ》 女性の俳優は綺麗に撮って欲しい。鈴木京香さんをもっともっときれいに撮って欲しい。 鈴木京香さんにとって、後々見返すのが嫌になるのではと思うと苦しい。 【LOIS】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2017-10-31 21:23:05) |
71.面白かった。大泉さんの秀吉役は素晴らしかった。役所さんの柴田役もよかった。 【ホットチョコレート】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-10-20 20:27:19) |
70.この映画は一体何なのか、よく分からない。三谷幸喜のいつもの喜劇調ではあるがコメディではなく、かといって人間ドラマでもない。NHKの大河ドラマの一部を三谷幸喜の脚本でお届けしてみました、という感じで、それ以上でもそれ以下でもない。すごく中途半端な作品。 【Keytus】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2017-09-02 07:16:13) |
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69.某大河ドラマを見ていたので、かなり混乱してしまったけど、それはまあこちらの事情。某大河ドラマで三谷時代劇に慣れたこともあって、思ったよりは楽しめた。ただ、こちらはオールスターキャストが完全にあだになってる。劇中、役名ではなく役所広司と佐藤浩市と妻夫木聡とかおなじみの人たちが、おなじみのコメディ演技でなんかドタバタ言ってるようにしか見えない。そのなかでちゃんと「秀吉」だった大泉洋は見事。この人で本当にこの映画は救われた。秀吉の狡猾さ、人間的魅力、エネルギー、名古屋弁(笑)まで、正直こんな作品にはもったいないくらい、しっかりと演じていた。某大河とのギャップも吹き飛ばす快演でした。三谷さんの映画的演出力の欠如はあいかわらずで、会議や根回しのシーンの会話劇は面白いのに、あいだに挟み込む蛇足シーン(「旗取り」やら走る滝川一益やら)でテンポを崩し、大勢が決したのにダラダラ続くエンディングなどは、豪華キャストに見せ場を1人ずつ設けろという契約でもあるのかと思えるくらい残念だった。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-12-26 10:03:15) (良:1票) |
★68.《ネタバレ》 冒頭、本能寺における信長の描き方によって「あっ、これコメディだ……」と気付かせてもらえた為、早い段階から史実云々とは切り離して楽しむ事が出来ました。
何といっても、大泉洋演じる秀吉のキャラクターが良かったですね。 猿にも鼠にも見えるという、その風貌の時点で素晴らしい。 おちゃらけていても、積極的に政略を張り巡らせる「働き者」っぷりも良かったですし、庶民からの成り上がり者である事を過度に美化したりせず、家族からは「百姓の心、失うとる」と非難され、白い目で見られるパートを挟むバランス感覚も、お見事です。 中でも特にお気に入りなのは、妻のねねが「今の暮らしでも、うちは十分幸せ」と優しく話しかけても「ここまで這い上がって来たんだで、途中で降りる訳にはいかん」と、その貪欲さを垣間見せる場面。 天下人となる秀吉の器の大きさが感じられる一方で、強過ぎる欲望ゆえの危うさ、陽性の狂気とも言うべき本性が窺えたように思えて、ゾクリとさせられましたね。 長年の友人である前田利家に刃を向けられた際「儂を斬れば、戦の世は後百年続く」と言い放つ姿なんかも、格好良かったです。 今まで色んな秀吉像を見てきましたが、本作の秀吉は、そんな中でも際立って魅力的であったように思えます。
丹羽長秀(信長派)と柴田勝家(信勝派)を長年の友人として描いている辺りも「ほほう、そう来たか」といった感じがして、面白かったですね。 黒田官兵衛も「頭の良い補佐役であるが、お茶目な一面もある」という描かれ方をしており、吹き矢の件や、三法師をあやそうとして盛大に泣かれてしまう場面など、親しみのある笑いを提供してくれている。 官兵衛に関しては「鼻持ちならない天才軍師」という描かれ方も多い人物であるだけに、本作の扱いは嬉しかったです。 遅参した滝川一益をあしらう場面で、硬質な有能さを示す一方、愛嬌のある間抜けな姿も見せてくれている訳で、変幻自在の水の如き魅力を感じられました。
そんな本作の不満点としては……映画全体で見ると、少々バランスが悪かった点が挙げられるでしょうか。 まず、肝心の清須会議が始まるまでが長い。 根回しの場面こそが重要なのは分かるのですが、実際に会議が行われる場面まで一時間以上掛かるとあっては「まだ始まらないの?」と、観ていて焦れてきちゃいますからね。 その対策として「旗取り大会」を挟んだのでしょうが、これに関しては完全に現在のバラエティ番組なノリとなっており、異質感が否めなかったです。 恐らくは秀吉が信雄に見切りを付けるキッカケの場面なのでしょうが、そんな事をしなくても散々「うつけ」っぷりを見せられた後であっただけに、今一つ必然性を感じられませんでした。
その後の「三法師こそが正しい後継者である」と秀吉が論じる展開についても、ちょっと違和感がありましたね。 観客に歴史の知識が無い場合、議論の場で唐突に「信長は生前、既に信忠に家督を譲っていた。つまり清須会議とは信長の跡継ぎではなく、信忠の跡継ぎを決める場である」という真実が明かされる形となっているので、これは如何にも不親切。 会議を始める前の段階で、絶対に説明しておかなければいけない情報ではないか、と思えます。
また、道化役の信雄こそが「この世は、生き残ったもん勝ちだ」という作中の台詞に当てはまる存在である事を、映画を観ただけでは把握出来ない辺りも、実に勿体無い。 この辺りは、作り手側に歴史の知識が備わっているからこその「皆、そのくらいは知っているでしょう?」という、無意識の怠慢に思えてしまいました。
更にキツかったのが、会議が終わった後の尺も長い事。 上述の秀吉と利家との会話なんかは凄く好きなのですが、それと同じように「男同士の友情」を示す場面として、丹羽と柴田の会話も描かれているので、何だか食傷気味に感じられるのです。 おまけに「歴史を動かす女の意地、女の怖さ」も市と松とで連続して描写されているので、どうしても「もういいよ……」と嘆息してしまいました。 相乗効果、あるいは対比の効果を狙ったのかも知れませんが、これに関しては「男の友情」「女の怖さ」で、それぞれ一つずつに絞って描いてくれた方が、好みでしたね。
それでも最後は、秀吉の力強い天下取り宣言で終わっている為、綺麗に纏まっている形なのは、何やら救われた思い。 確かな魅力を秘めている一方で、ちょっと豪華過ぎて、贅沢過ぎた辺りが、玉に瑕な映画でありました。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-08-28 22:26:00) (良:1票) |
67.『真田丸』を観ているので(本作の方が古いが)、あまり期待していなかったけど、案の定、期待はずれだった。三谷幸喜の時代劇とは相性が悪いらしい。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-05-24 21:43:16) |
66.《ネタバレ》 歴史上の人物、出来事を我々の等身大に落とし込んで描かれており、人間ドラマとして楽しめる作品でした。 各武将のキャラクターや織田家での立ち位置、その微妙な人間関係が分かりやすく描かれており、「その後」の展開についても暗示している作りになっているのも興味深かったです。 【TM】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-04-09 09:42:22) (良:1票) |
65.歴史好きの人間としては今回の人物像に納得しにくい部分もあったが 陰謀劇として、また時代の転換点で残されていく人間の哀愁を描いたコメディ作品として楽しめる作品だった。 監督もお得意のキャラクター作りに上手く歴史的な要素を入れていて、安心して見られる作品。 収穫は大泉さんの秀吉。面白さと説得力があったと思う。 それ以外のメンバーで光る役者が見当たらなかったことが不思議。 少し、演出が厳しかったのでしょうか。 演出は軽すぎだが、物語は実は重たく、このあたりをもう少し調和が取れればよかったのではと思う。 最近の邦画ではそれでも嫌味がなくみれるだけでもありがたいのだけど。 【病気の犬】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-12-19 14:56:20) |
64.豪華な役者陣の割に話が空疎で冗長。余分なエピソードが多すぎる。前後の話を最低限に留めて、会議の攻防に注力していれば、話の密度が上がると思うのだが。会議終了後のダラダラ感で一年後には忘れ去られそう。大作感出そうと勿体ぶる展開が多いのが邦画の悪いところ。 |
63.《ネタバレ》 他の作品では数分程度の内容を膨らまして描いている。豪華キャストで安心して見られますし、歴史物として見ると結構楽しめます。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 6点(2015-11-16 01:01:17) |
62.《ネタバレ》 普段日本の歴史にあまり興味がないのだけども、その深さに気付かせてくれるこういう映画にはほんと感謝ですね。なにか三谷さん流な「ぶっちゃけた感じ」がとても分かりやすくて面白かった、まぁ実際のとこはどうなのかわかんないけどもね(笑)。とっても豪華な出演者なんだけども、ここまで豪華すぎるのもなんだかな~、多少新しい人やちょっと名の売れてない若い人とかを起用すればいいのにね、とか思ったり。まぁそんな印象でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-11-01 08:43:13) |
61.何の予備知識もなく見たのですが、おもしろくない。ここのレビューを見に来て監督が三谷とわかって納得。この人の笑いのセンスは私には今までもあわなかった。俳優はオールキャストで集めておいて、この程度の映画では才能がないとしか思えない。今後邦画を見る際には監督が誰かは調べてから見るようにしよう。 【pokobun】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-09-13 20:52:22) |
60.《ネタバレ》 歴史マニアでもある三谷幸喜監督が織田信長が死んだあとにその跡目をめぐって行われた評定である清須会議を題材に執筆した小説を自ら映画化した時代劇。いつものコメディー調は控えめで、実在の人物(かなりデフォルメされてはいるが。)を登場させ、真面目に歴史の一幕を描いているのがこれまでの三谷監督の映画と比べれば異色な感じがするが、会議をめぐる駆け引きなどがうまく描かれていて、そのあたりは面白い。しかし、それゆえに三谷監督が本来得意とするコメディー部分が足を引っ張っていて、そのおかげでかなり間延びした印象がある。とくに旗取り大会のシーンは笑わせようという意図があるのは分かるのだが、なかったほうが良かった気がするし、会議終了後にもダラダラと映画が続くのは前作「ステキな金縛り」以上のくどさを感じる。もっと清須会議だけに的を絞ったほうがドラマとして面白くなったのではないかと思うのだが。でも、三谷監督の映画では恒例となっている前作の登場人物の登場は今回は更科六兵衛(西田敏行)で、これまでは若干の違和感を感じてしまうこともあったが、これは時代劇であるせいかこれまででいちばん違和感がなかった。いつも豪華な面々が登場するわりに印象に残るキャストが少ない三谷監督の映画だが、昔からの常連のひとりである鈴木京香演じるお市の方はなかなかはまっていたし、松姫(剛力彩芽)と寧(中谷美紀)が言葉を交わし、松姫が金平糖を食べるシーンも印象的で、代表作になるというほどではないが、女優陣はけっこう印象に残る。それにしても秀吉(大泉洋)の軍師である黒田官兵衛を寺島進が演じているが、去年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」をちょっとでも見ているとやはりこの役は岡田准一のほうが良かったかもとか、印象はまるで違うんだけど中谷美紀は秀吉の妻じゃなくて官兵衛の妻だよなと思えてくるのは仕方ないか。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-08-13 15:22:28) |