71.《ネタバレ》 今、本作品のテーマ曲を思い出そうとしているのですが、「♪男はオオカミ~」のアートネイチャーのCM曲が邪魔してなかなか思い出せません。四半世紀の間、一度たりとも思い出すことのなかった鋤柄昌宏に邪魔されるとは、まさかの不本意です。「マドンナたちのララバイ」も結構邪魔してきます。前置きはさておき作品です。寒村の大虐殺事件、ダム建設にまつわる裏の世界、自衛隊の中に組織された秘密部隊などなど、エンターテインメントのネタとしてはどれも刺激的で面白いのだけれど、どれも齧りかけのまま、大してうまく絡みあうこともなく進むので、刺激的な割には残るものが少ないのですよね。とはいえ、今の日本映画ではなかなか挑戦しないスケールの大きさ。監督が佐藤純彌であると知ってなるほど納得です。蛇足:若き舘ひろしが爬虫類顔。今よりも色白で不健康なジャンキーっぽい雰囲気。今のダンディーさの欠片もないので、随分いい歳の取り方したものだなと思いました。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-02-14 18:37:29) |
70.ストーリーはとても壮大ですが、うまく映像化されていないのが残念です。中野良子の良さが全くわかりませんでした。それに、夏木勲が死ぬシーンがまるで低予算の刑事ドラマのようでしたし、トロッコのシーンあたりから緊張感がなくなり完全にB級アクションになってしまいましたね。主題歌も予告編も素晴らしいのですが。。。 【みるちゃん】さん [インターネット(邦画)] 3点(2023-01-09 03:36:30) |
69.《ネタバレ》 -野性の証明- 野生(=自然に育つ)じゃなく“野性(=動物の本能)”です。 たぶん兄が、原作の表紙(味沢が頼子を背負う絵)の、新聞の切り抜きをテーブルに置いていて、なんかあの絵の、生気のない頼子が幽霊みたいで怖かったんだ。これは絶対恐い本だ。と。それから数年、テレビでやってるのを観てしまう。これ昔見た恐い表紙の映画だ!と。 怖かったなぁ。テロ鎮圧シーンは大丈夫なんだけど、何も悪くない村人が次々残忍に殺されるのって、とてもショッキングだった。それと朋子の家に暴走族が来て殺されるところ。「家の中(安全地帯)まで入ってきて殺すなんて…」と、あれは逃げ場のない恐怖体験で、夜中に暴走族のバイクの音が聞こえると、家に襲撃に来るんじゃないかと、しばらく心臓パクパクして固まってたわ。 でも何だかんだ最後まで観て、頼子ちゃんが撃たれるのに悲しくなり、味沢の「頼子、行くぞ」に、何か熱いものが込み上げました。音楽も印象的で、メインテーマ(歌じゃない方)が頭の中でリフレインしていました。 大人になって観てみると、東北の羽代市が舞台で、そこでは自衛隊も警察も大場一族が支配しているというマッドシティ設定。ネットの発達で日本が小さくなった今と比べ、中央の力が及ばない地方都市なんてのも、あっても不思議じゃないなって思えた時代だった。犬神家の都市版のような雰囲気がいい感じだ。 朋子の姉を殺したのは味沢か、なぜ味沢が朋子に近づいたのか。野心的な記者の朋子と、保険のセールスマンの元自衛官・味沢。羽代市を支配する大場一族の裏の顔と、防衛省昇格を前に非公認の特殊工作隊を隠したい自衛隊幹部の思惑が交差する。複雑だけど面白い。 「俺たちが助かる方法は3つ。演習中隠れているか、演習地から逃げ出すか、あの22名を倒すかだ」ここまでは凄く盛り上がるんだけど、特殊工作員が一般の自衛官をあっさり殺す意外、特に盛り上がりがない。ここから、今までの面白いドラマが安っぽいアクションに切り替わってしまうのが残念。 エンディングが記憶では『戦士の休息』だと思ってたけど、大野雄二氏の音楽(頭の中でリフレインしてたやつ)だった。大野さんの音楽最高。 そのエンディングで、頼子との回想とか自衛隊との戦闘とかと一緒に、戦車部隊と一緒に歩く味沢の画が、当時も今も謎。 印象的な頼子の最後。撃たれて瀕死だった頼子は、予知能力で父がヘリの隊長に撃ち殺されるのを察知して、それで飛び出したんだろう。トロッコでの別れ際、味沢が「頼子ちゃん」と、他人扱いするシーンからの繋がりで『お父さ~~~ん!』「頼子!」は名場面。 頼子の父が発狂した原因の軟腐病。もしかしたらあの部落だけでなく、このマッドシティ羽代市にじわじわと軟腐病が浸透していたのかもしれない。“演習にかこつけて味沢親子を殺してしまおう”なんて、マトモな人間の発想じゃない。劇中何度も出てくるセリフの通り「狂ってる」。 そして最後の味沢の特攻。戦車と歩兵の大部隊相手に拳銃で戦いを挑む味沢。でも相手は特殊工作員でなく一般の自衛隊員。元特殊工作員ながら人間性・理性を失わなかった味沢も、この時には既に、軟腐病(≒野性)に侵されていたのかもしれない。 【K&K】さん [地上波(邦画)] 6点(2021-11-20 11:54:55) |
68.《ネタバレ》 特殊部隊、自衛隊、村の大量虐殺事件、地方の大企業の陰謀、ヤクザ、予知能力の覚醒、疑似親子の絆と逃避行が見事に上手く………絡み合ってない! かなり荒唐無稽なストーリーで、終盤いきなり猛スピードのトロッコに乗っていたのは思わず吹き出してしまった。トロッコの中に操作するスイッチがあるのもおかしくないか…。そしてぐったりしていた薬師丸ひろ子がトンネルから「おとーさーん!」と駆け出してきて、あれだけ高倉健に全然当たらなかった弾が一発でヒット!ここでも思わず吹き出してしまった。 途中まではまだ観れたけど、高倉健vs自衛隊の構図と、切なさのあるラストに持っていくためにむちゃくちゃし過ぎでは。 観終わってからは、なんか金だけはめちゃくちゃかかってそうだな~という感想しか出てこなかった。 松方弘樹の殺す気マンマンな鬼の形相と無駄に連発されるスプラッタ描写はよかった。 音楽がすごくルパン三世でしばしばそっちに気がとられてた。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 3点(2020-08-14 17:02:58) |
67.《ネタバレ》 この作品、世評は低いと思うが、個人的には好きな作品。高倉建の初体験(かっこいい)、薬師丸ひろ子のデビュー作(初々しい) この映画の魅力は、挿入曲につきる。そして、荒唐無稽なラストシーン。一人じゃ戦えないよ。健さん。(ライフルはいつ手に入れたの?) 【にけ】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-12-20 13:47:47) |
66.当時の東映の映画ということもあり、ヤクザ映画で見るようなキャストが多く、時折り時代を感じさせ古臭く思う演出も多いですが、それなりに楽しめました。ただ、予知能力などどうでもいい設定を詰込み過ぎててあまり設定を活かせてないのはもったいないというか、いっそのところ、もっとシンプルな仕上がりにしてくれた方が良かったかなと思いましたが、全然期待してなかった分、これはこれで十分だと思いました。小学生の作文の感想みたいになりましたが、思ったのはそれぐらいです。 【映画の夢】さん [インターネット(邦画)] 5点(2018-06-27 14:45:53) |
65.《ネタバレ》 子供の頃はスプラッター描写に目を奪われましたが、改めて観るとなかなか楽しめました。薬師丸ひろ子イメージ集的なシーンの挿入も微苦笑を誘われます。最後の決闘シーンのプラモデルチックなヘリ爆発は、公開当時でさえ残念に感じてましたが、今となると尚更ですね。あと、原田大二郎が悪徳警官を撃ち殺す時に、全員を始末すればそれで終わり。わざわざ演習場で殺すような面倒な真似しなくても良かったのにと思えてなりません。プラモヘリよりそちらの方の残念度がより高かったです。とは言え、重厚な役者のそろい踏みで、今の日本映画では、ここまでの役者を揃えるのは無理なのでは?と感じます。 【えぴおう】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-07-14 23:25:39) |
64.急に観たくなって朝から映画『野性の証明』観ちゃったよ。 あれ? こんなに面白かったっけ? 役者陣が脇役まで濃い(当時は当たり前だけど)し、音楽が大野雄二だし、なにより金かかっているのがいい。 【ガブ:ポッシブル】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-06-23 10:01:35) |
★63.健さんファンで2点。じゃなかったら1点です。シナリオがそもそもないです。何が言いたいのか解らない。予知能力のある薬師丸ひろ子、この子はこの芯の強そうな目が愛嬌だと思います。予知能力は違うでしょう。。。最後は戦車がいっぱいで健さん囲まれちゃいました。お笑いシネマに健さん使うな! 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 2点(2016-10-26 20:50:50) |
62.冒頭のハングライダーによるテロ集団殲滅シーンから違和感バリバリだったが、その後のオープニングクレジットの製作者の名前で納得。そのあとも違和感どころか見事なまでのリアリティ無視の中身に角川映画の凄さを実感。軽視程度にしてくれると少しは気持ちも入ったかも。それにしても健さんはピンからキリまでいろんな作品に出ていたんだね。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-11-12 23:40:33) |
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61.《ネタバレ》 そうそう、角川映画ってこんなんでしたよね。 The娯楽映画ですよ。 ナタで頭カチ割って、絵の具ピュー! 自衛隊が戦闘参加、ドカーン! 話はよくわからなくて、ポカーン! 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-09-02 13:52:11) |
60.なるほど意外に社会派の映画だったんですね。こりゃ当時見たら多分ワケわかんなかったかもしれません。それにしても亡くなっている俳優さんの多いこと。時はこんなにも無情に過ぎているんですね。 【イサオマン】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-02-22 17:01:41) |
59.ず~っと敬遠していて、観ていなかった本作..やはり観なければよかった..思った通りの、角川映画らしい、どうしようもないくらいの、しょぼい内容..小説なら、それなりに楽しめるのだろうけど..実写で映画にしたら、こんなことになるのは目に見えてる..今なら、CGで、ど派手に演出できるんだろうけどね... 【コナンが一番】さん [地上波(邦画)] 1点(2015-02-07 19:07:57) |
58.憲法の解釈を変えて集団的自衛権の行使をしようと目論んでいる首相がいる、こんな状況で、この映画を地上波で放映できたことに驚きました。 このような映画が放映できなくなったときが、日本の平和が終わるときなのでしょう。 映画の話ですが、たった一人で巨悪に挑む男として、高倉健ほどふさわしい俳優はいないと思います。今作は、私のイメージする高倉健のイメージにぴったりです。そして、大好きだった成田三樹夫も出ているので10点にしたいけど、最後がちょっとなぁと思ったので、-2点です。 【たぬき野郎】さん [地上波(邦画)] 8点(2015-01-03 00:06:37) (笑:1票) |
57.健さんの追悼番組として遅ればせながら初めて観ました。薬師丸さんより少し下の年齢なので、映画の制作色としては(特に角川色)はよく知っていましたが、それでも今まで観ようと思わなかった作品でした。でも観てみたら想像より酷くなかった、いやたぶんそれは健さん追悼ってのが大きいのかも。健さんのキャラに非常に助けられている作品だと思います。もしこれがアノ人やアノ方だったら、一気に私の中で破綻していたでしょう。トンデモ映画ですが、ちょっと設定を変えてアメリカでリメイクしたら、よくある80年代アクションに生まれ変わりそうですよ。薬師丸ひろ子さんのデビュー作で、当時はピカピカに光っていましたね。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 5点(2014-12-28 18:33:57) |
56.《ネタバレ》 あまりに荒唐無稽で無茶苦茶。当時の角川映画を知るファンにとっては、この荒削りさやエネルギッシュさが好きな人も多いのかもしれないけど、こんなよくわからん話に高得点はつけられない。自衛隊のドンパチからヤクザ、刑事もの、さらには超能力と、とにかくいろんなもの詰め込んで高倉健のかっこよさと薬師丸ひろ子のアイドル性、そして海を超えての戦車やヘリのドンパチロケなど、当時の制作者たちの鼻息が聞こえてきそうな展開に失笑してしまう。シーンの繋げ方も雑過ぎると感じるし。まぁ、良く言えば印象には残るけど。凄く時代を感じると思ったのは、銃撃の音や殴る音や爆発等の「どきゃーん!ばしゃーん!ぱしゃーん!」というやたらと威勢のいい破裂音と、血のりの朱色ですかね。今の映画だと、こんな音&色は使わないなぁ。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 4点(2014-01-08 17:20:41) |
55.大いに「矛盾」しているが、僕はこの映画が「好き」なんだと思う……。 高倉健の男気に10点 薬師丸ひろ子のアイドル性に10点 夏八木勲(夏木勲)の正義感に10点 成田三樹夫の睨みに10点 舘ひろしのどら息子ぶりに10点 三國連太郎の厭らしさに10点 松方弘樹の極道自衛隊っぷりに10点 丹波哲郎のお決まりの特別出演ぶりに10点 “手斧”のみで繰り広げる大殺陣シーンに10点 稀代のアイドルの砂浜かけっこシーン(妄想)に10点 「お父さーーーーん!」に10点 戦車隊に突っ込む決死のラストカットに10点 社会派サスペンス巨編!+アイドル映画!+任侠映画!+自衛隊アクション映画! 全部が混じり合って、見事に“相殺”しあって、結果「0点」! いやあ、見事だ。 これは決して「皮肉」ではなく、ここまでのものを見せるのであれば、“映画作品”として最低点だとしても、「見事」としか言いようがない。 もはや何のかんのと難癖つけることも無粋。 問答無用の「ザ・角川映画」の超大作を目の当たりにして、最高点か最低点のどちらかを付けて終わり! それがこの映画に対する礼儀だ。 というわけで、いくらでも点数の付けようはあるのだけれど、「敬意」を込めての最低点! 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 0点(2013-10-10 00:28:57) |
54.《ネタバレ》 超能力というのは意義ある設定だったのだろうか?父への憎しみに起因すると言うわりには、普通に地震なんか予知してるし。予知能力というのは、健さんへ危機を知らせ回避させるための方策として機能しているが、それこそ特殊部隊員としての能力を見せる絶好のチャンスだったのに、残念だ。 それと、どうも釈然としないのは、この映画の言っている「野性」というのは、イコール「暴力」というように見える所だ。多分原作がそういう解釈の話なんだろうけど、野性というのは自然に生きる力の事だと思う。もっとサバイバル的に生きるすべだとか、子を守る力と知恵とか、そういった部分で特殊部隊員としての能力を発揮する事も出来たような気がする。ミステリである原作からどんどん離れてしまうかも知れないが。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 4点(2013-09-30 16:37:38) |
53. このサイトに、マイナス評価が無いのが残念な映画。単なる馬鹿映画としたら、もう少し評価が上がるのだが。 おそらく薬物中毒の製作者の意図は、「派手派手な戦闘シーンと高倉健の野性味あふれる大活躍、そこに新人美少女女優との親子の情愛を絡ませば」くらいの意図だった思う。 ところが、その依頼を受けた、日本という国が大嫌いな、少なくとも日本の国の現体制が大嫌いな、中国や北朝鮮みたいな国にしたいと切望する小説家と脚本家が、願ってもない機会に大暴走、徹頭徹尾、日本の社会、警察、自衛隊を誹謗する映画が出来上がったわけで。 薬物中毒の製作者には、そういったことを認識できる能力もなかったんだろうか。 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 0点(2013-03-28 21:00:09) |
52.《ネタバレ》 うーん。高倉健さんが薬師丸ひろ子さんに語りかけるシーン(特に、数学を教えているとこ)は良かったです。でも、ラスト近くの22人の特殊部隊との戦争。ただ漫然とやられていく特殊部隊の人たち。初見時もたいしたことなかったが今見る案外などと思い見直しましたが、やっぱりもう一つでした。 【なたね】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-13 20:53:03) |