7.この作品の志村喬はあんまり好きじゃないなぁ。 やっぱり、この人は七人の侍のような渋い役が最高に合ってると思う。 【夏目】さん 5点(2004-06-11 13:39:18) |
6.しごく普通な映画だが、これほど感動的な「蛍の光」は聴いたことがない。 【かんたーた】さん 7点(2004-05-18 21:53:14) (良:1票) |
5.黒澤ヒューマニズム全開の快作である。時に黒澤のヒューマニズムは善と悪との対置の仕方が紋切り型で揚げ足を取られやすい。しかし黒澤映画は、つまらん言い訳はせずに「あれは悪だ!!」とキッパリ断定して「許せん!!」と腹の底から絶叫してゴッツイ拳骨でぶん殴るところから物語が本格的に動き出すのです。主人公の青江一郎、そしてこの「醜聞」という映画は黒澤映画その物である。現実社会の複雑さに就いて相対的であることに終始する、したがって答えの出ない不毛な議論に必ずしも映画は付き合う必要は無い。確かに我々の居るこの現実は年末の安酒場で「来年こそは」と誓いを立てヤケクソに「蛍の光」を毎年歌わねばならぬ程厄介で情けなく惨めなものかもしれない。だが我々は無数に輝く星の間に絶対的なものがちらつくのを見上げずには居られない。夜空を見上げて「美しく輝くあのお星様になりたい」という祈りにも似た願い無くば全ての表現は瓦解するだろう。そのことを黒澤は弱点を思いっきり曝しながら敢えてストレートの剛速球で我々に投げ付けたのである。しっかりと受け止めたい。あっ!!そうだ!!高堂国典について書くのを忘れていた。この映画を見て改めて凄い役者と思いました。 【水島寒月】さん 8点(2004-05-03 15:57:09) (良:1票) |
4.言論の自由、名誉毀損、プライバシーの侵害これら問題が日本は未だに当時と変わらない状況であり、結局は泣き寝入り、人の噂は七十五日といった感がある。そんなスキャンダルな映画かと思いきや、実は苦悩に満ちた貧乏弁護士のスキャンダルとかかっており、しかし星が誕生する瞬間というきれいな表現で清々しさが残るスッキリとまとまったいい映画でした。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-01-28 00:56:34) |
3.初期の黒澤映画の中では割と好きな作品。確かにマスコミに対する問題提議みたいなものは前半で終わり、後半うって変わって志村喬の自分に対する葛藤の話になってしまってる点では、結局何が言いたかったんだと思ったが、実は後半の部分が自分的にはかなり良かった。特に「蛍の光」を合唱するところはすごくいいシーンだなと思った。 【ボーリック】さん 8点(2003-12-20 00:43:40) |
★2.黒澤ヒューマニズムが身も世もあらずという感じで出ているので、抵抗を感じる人もいるだろうけど、僕はこの志村喬にはかなり泣けた。下品で暴力的な報道に対する批判も、古い映画とは思えないくらい生々しく感じられた。(つまり現実が変わっていないということだが) 【アンドロ氏】さん 7点(2003-01-15 21:04:10) |
【出木松博士】さん 7点(2000-11-26 01:34:02) |