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転々

[テンテン]
2007年上映時間:101分
平均点:7.03 / 10(Review 74人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-11-10)
ドラマコメディ小説の映画化ロードムービー
新規登録(2007-11-14)【みさえ】さん
タイトル情報更新(2022-12-29)【イニシャルK】さん
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監督三木聡
キャストオダギリジョー(男優)竹村文哉
三浦友和(男優)福原愛一郎
小泉今日子(女優)麻紀子
吉高由里子(女優)ふふみ
岩松了(男優)国松
ふせえり(女優)仙台
松重豊(男優)友部
鷲尾真知子(女優)愛玉子店のおばさん
石原良純(男優)愛玉子店の息子
岸部一徳(男優)岸部一徳
広田レオナ(女優)鏑木
麻生久美子(女優)三日月しずか
笹野高史(男優)畳屋のおやじ
津村鷹志(男優)時計屋の主人
石井苗子(女優)多賀子
風見章子(女優)お婆さん
宮田早苗(女優)福原の妻
横山あきお(男優)石膏仮面
五頭岳夫(男優)ホームレス
原作藤田宜永「転々」
脚本三木聡
音楽坂口修
撮影谷川創平
製作辻畑秀生
宮崎恭一
大村正一郎
プロデューサー甲斐真樹(エグゼクティブプロデューサー)
美術磯見俊裕
編集高橋信之〔編集〕
録音瀬谷満
照明金子康博
あらすじ
借金を抱えた大学8年生・文哉のアパートに、突然入ってきた借金取りの福原。その福原の提案で、文哉は福原と2人で桜田門まで徒歩で歩き、その代わりに現金百万円をもらうという契約をする。 翌日から二人の東京散歩が始まったが…。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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74.《ネタバレ》 三木監督の笑いは、少々自分には過度だったりします。結構グロかったり、頻度が過多だったり。物語のテイストはユルくても意外と疲れます。でも本作は違った。相変わらずユルいのだけれど、ちょっと質が異なるような。序盤は戸惑いがちだった今までの作品と比べて、冒頭からとても心地良く観られました。作品全体が本当の散歩のような空気感。リラックスしているので小ネタがバンバンはまるのです。クスッ・ニヤッ・爆笑の連続でした。三木作品の中で一番笑いました。肝心の物語はどうか。最初から明確に提示されていたとはいえ、あまりにもあっけない結末。エンドロールを眺めながら、物足りなさを感じました。起承転結の結が抜けている。句読点の句点が打たれていないような。エンドロール後、ワンカットでもオダギリの表情が写されていたら納得したと思います。彼がまた歩き出してくれたら、スッキリ出来た気がする。でも最後に映されたのはお馬鹿トリオのどうでもいいお話。ゴム臭いのは最初から分かってますって。ここに来てこのスカシ。でもこれこそが三木聡イズム。本作はいわばファンタジーです。主人公が過ごしたこの数日間は夢と何ら変わらない。こんなに都合の良いことは現実にはありません。福原が去って目覚まし時計が鳴りました。さてどうしますか?これから彼は“今”を生きるのか。それとも小泉の元で夢の続きを見るのか。主人公がどんな道を進むのかヒントさえ出ないまま終わる。なんて不親切なんでしょう。でも人生はそんなもの。夢を見るのは自由だけど、時間は無限ではありませんよ。何処へ向かうかは自分で決めてね。誰にも当てはまる痛烈な真実を突きつけてきます。本作のテイストには相応しくない“福原は人殺し”という設定もそのために在ると思えば納得です。彼に、私たち観客に、「逃げる」選択肢を与えないため。転々とお散歩。楽しいね。でもいつか終わる時がくる。だからなるべく笑って歩きたい。
目隠シストさん [DVD(邦画)] 10点(2008-11-14 19:11:18)(良:4票)
73.《ネタバレ》 三木聡は「亀は意外と速く泳ぐ」も面白かったが、この犯罪の匂いがたちこめる、頭空っぽで楽しめる愉快なロードムービー&コメディも好きだ。

まずファースト・シーンからして面白い。
後ろから来た黒ずくめの男が、いきなり部屋の中の男の口に自分の靴下を突っ込む!その口に突っ込んだものを履くなwwwww

借金返済に与えられた3日という猶予、喋らない岸辺一徳、ジャギ→ジャイアン。
その辺をブラブラと歩いて談笑、ちょっとした事件に巻き込まれる、何時の間にか仲良くなる楽しさ、面白さ。

ところどころに笑いが転がっていて楽しい。

募金に対して「何で?」と思わず聞いてしまう。自分の身がヤバいというのにどうして他人に金をやらねばならんのか。
解っていても公の場で中々口にできない。でも思わず心の声が出てしまう。

靴ひも→鍵→鞄の中身は大金だと思った?残念俺だよっ!!
「人を尾行るのは面白いよ(ゲス顔)」
食虫植物に捕まったも同然。ワケあり借金取り、文字通り旅は道連れ(あの世行き)。

恋人たちとしょっ引かれるホームレスの対比、串をヘバりつける、落ちたオレンジをちゃっかり猫ババ、被写体を追うカメラ、ラベルで即興。
「歩道を自転車で通ってんじゃねえっ!!」 
必殺ベル外し&車のオッサンも酷い二連コンボ。BBA涙目

崖の匂いって何だろうね。ダイナミックセクハラ。

福原「解せぬ」

性分(タチ)、サッカー、神社 理不尽キック、女房の自慢話、理不尽コイントス、バカ息子とラーメン屋、みんな家庭がうまくいっていない奴ばかり。

こんなとこでごゆっくりできるかっー!

OL軍団、思い出なんて大嫌い、畳屋との死闘、「コスプレに年齢なし」、つげ義春「訴訟も辞さない」、残念コスプレは吉高由理子とチェンジで(吉高由理子がコスプレで登場すると思ったのに残念)。

ワニがいたら食われたい、ヤバいと解って応戦、月光変態仮面、美術家気取りの女、絵上手いね・でもちょっと待て、黒人のオッチャン涙目、ゲリラライブを演り慣れたギタリスト、警官「チッ」、何故か真似るオダギリ。

占いとバッタリ、ポスト「何だおまえは」、とんかつ茶漬け喰ってみたい、武闘派時計屋との死闘、立てつけとの闘い、トラックに飛び乗る謎のスリル、ハンガーで首を回す、うがいを飲むな。

ガラスに映るシルエット、女もパンツ一丁でキャーキャー走る(吉高由理子の尻!)、すき焼きとマヨネーズ、飯を食いたくなる家族団欒の空間。

ジェットコースターと記憶の中の真実、並木道を2人で歩いていく。

「私は若返りたくないんですよー」のやり取り。

優しい目で語りかける「じゃあな」!
この男は本当に“やった”のかは最後まで明かされない。一体何がしたかったのだろう。そこが面白いし好きだ。
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2015-06-08 19:27:56)(良:2票)
72.《ネタバレ》 結局、彼は一つも嘘をついていなかった。

名が福原ということ。
昨日までは借金取りであったが本日辞めたということ。
霞ヶ関まで歩いて行くということ。
最後まで付き合ってくれたら100万円あげるということ。
そして自首するということ 等。
 だとしたなら、カッとなって女房を殺してしまったという事もきっとホントなんだろう。
女房の浮気・・・ 
もったいないですよね 長年連れ添った夫婦だというのに・・・ 悲しい結末。

ただし、三浦友和とオダギリジョー
二人揃って一緒にいる姿を見てるだけでニヤけてしまえるこの配合。
全編通してすごく楽しかった。綺麗なゴールインだったと思う福原さん。
できることなら、罪をきちんと償い 彼が出所してきたところからなんて続きを見てみたいかな なんて思えてしまった。
だとしたなら、えっと、何十年後になってしまうんだろうか 15年?20年?あまいだろうか 30年後だろか・・ 

それよりなにより、一番よいのは
〝女房は実は死んではいなかった〟
〝実は気絶したまま長いお昼寝していただけだった 〟 ってなことだったなら それはそれでそっち方面の結末を願ってしまってたんですがね 
まあ結果、一番残念な結末だったが仕方がないかな やむなしだ。ラストに不満はありません!  それよりなにより、いやあ、面白かった。
3737さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-05-22 22:52:03)(良:2票)
71.《ネタバレ》 良いなあ!何が?散歩に付き合うだけで百万円貰えるとか納豆味の靴下とか塩味の靴下とかその他所々で真面目なようでふざけているような何とも不思議な笑いが醸し出す雰囲気が良い。そして、見ていて最近、歩いてないなあ!私のような田舎暮らしの人間にとっては歩くという行為が年々、薄れていく中でこの映画を見ているとたまには車の生活から離れて遠くまで歩きたい。目的地なんて決めずにとことこ散歩してみたい。そう思わせるだけの魅力がこの映画にはある。出演者の顔ぶれに眼を向けると、何とも個性的な面子きりでそれもまたこの映画の魅力かもしれない。面白いことは面白いけど、映画的なスリリングに満ちた面白さではなく、個性的な人物によるそういう面白さであって、ストーリー的な面白さはほとんど無い。後ろ向きに歩くと若返れるという発想、悪くは無いけど、でもそれって、ある程度の年齢を重ねた人間に向けての発想て気がして、若者に向けての未来への励ましとは大きく違って見える。どうせなら若者よ後ろを振り返り、後ろ向きに歩くより前を向いて歩こうという方が私には共感出来る。面白いことは面白い作品だけど、ちょっと吹っ切れない何かが残る。ところで気になって仕方ないことが二つほどあるのだが、まず一つにあの時計屋のご主人、オダギリジョーと三浦友和の二人を追いかけて来る際、きちんと店の鍵をかけてきたのだろうか?次に吉高由里子の変な歌、何て歌ってるのかよく解らなかった。それが気になって仕方ない。最後にもう少しだけ!岸部一徳を街で見かけると本当に良いことあるのかな?あるんだろうなあ!でもって岸部シローだったらロクなことが起きないと感じてしまうのは私だけか?きっと他にもいるはずである。
青観さん [DVD(邦画)] 7点(2010-07-22 21:35:09)(笑:2票)
70.《ネタバレ》 一言で言ってしまえば「脱力系ロードムービー」なのだけれど、劇中小道具として出てくる「クリーニング店の針金ハンガー」のように、一本中身に芯が通っているのでダレル事なく一気にラストまで鑑賞出来ました。私はこの監督の作品初見なんですが、演出の呼吸というかセンスはかなり秀でていると思います。後半から出て来る小泉今日子の「(カレーの煮込み)ごく、弱火でも?(ダメ?)」という一言台詞に大爆笑。特に可笑しい台詞でもないのになんでだろ?私の笑いのツボに思いっきりはまってしまいました。こういう擬似家族があってもいいよねって思わせてくれる温かく得難い雰囲気が、世知辛いこの世の中、孤独に生きている人間にとってはたまらないと思います。もちろんオダギリの気持ちの変化も細かく丁寧に描かれていました。しかし何故に「ごく、弱火でも?」と岸部一徳氏の再登場シーンで私は爆笑してしまったのか・・・?謎だ。ふふみ役の吉高由里子嬢は只者ではないと見た。こりゃ「亀は~」も早いトコ観ないと。ちなみに東京散歩には携帯版地図片手に『東京の階段』(日本文芸社)っていう本がおすすめっす!
放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-22 11:01:06)(良:2票)
69.映画とTVドラマの間をさまよう“さまよいキネマ”

いい種たくさん。
でもイマイチ生かしきれてない。

もっと東京の街を転々としてほしかったなぁ。
三木さん好みの小ネタが、今回は“転々感”を邪魔しちゃったみたい。

あとね、あたしはやっぱ“重いオダジョ”が好みだな☆

この作品を観て、あたしに残ったのは、可愛くとぼけた“転々バッグ”だね
ってことで4点々♪
★K★さん [映画館(邦画)] 4点(2008-02-06 00:36:04)(良:2票)
68.《ネタバレ》 「爆笑」こそありませんが、気がつくと、にやにやしながら鑑賞している自分がいました。オダギリジョーは相変わらずですが、三浦友和がこんないい役者だったのかと驚きました。でも、一番感心したのは小泉今日子。場末のスナックシーンからの登場ですが、その登場の仕方からストーリー中核への入り込み方ががものすごく自然でありました。あと、個人的ツボは吉高由里子演じる超現代っ子ガール。こんなに綺麗なのに壊れている感を出せる女優さんは他に戸川純くらいしか思い当たりません。
la_spagnaさん [DVD(邦画)] 7点(2017-08-19 00:32:43)(良:1票)
67.《ネタバレ》 主役二人をはじめドラ息子の石原良純さんまでキャスティングが良いですし、思わず吹いてしまう台詞が随所に散りばめられているのも面白いですし、カレーと雑に束ねられた一万円も別れの伏線として効いていますが…散歩の映画であるのに移動があまり感じられないのは問題だとおもいます(スーパーの三人組の方がよっぽど移動している)。その原因はおそらく時間の流れと擬似家族描写にあって、スタートした初日は日が暮れていったし常に歩いていたのに途中からすぐに夜になってしまいますし、ロード・ムービーではなくホームドラマに切り替わってしまうのです。そうすると奇妙な可笑しさは失せてしまい、例えばジェットコースターで昔に遡った映像を挿むところなど、やり過ぎていて面白くないなぁと思ってしまいます。 ただ、あまり本編とは関係ありませんが、岸部一徳さんの弁当シーンや、麻生久美子さんとハイテンションな吉高由里子さんが振り向く瞬間はとても魅力的だと思います。
ミスター・グレイさん [DVD(邦画)] 6点(2009-04-27 18:14:20)(良:1票)
66.《ネタバレ》 東京人にはロケ地のそれぞれに自分なりの思い出もあったりするので、このゆるいストーリー展開の合間にふと遠い目になったりして、一粒で2度おいしい映画(笑)。お堀端を歩くと目と鼻の先に警視庁があることを知っている者にとっては、そこを歩く二人の姿に「あ~あ、ついにここまで来ちゃったのか」という別れの予感を切なく感じとれるわけだが、知らない人には最後の別れがやたら唐突に思えたのではないかと思う。イケメン役をさせると妙にダサいのに、こういう役をすると俄然良い味出してくるオダギリジョーの不思議。
lady wolfさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-03-13 13:05:01)(良:1票)
65.小ネタが随所にちりばめられている。ストーリーと並行してそのお宝探しを満喫していく。三木作品は馴染めぬ人がいてもあまりにも当然すぎて論点が存在しないのかもしれない。たとえば辛口否定の人がいて、それが異なる意見であっても度量の大きさ?とも違い、反撃する力が入らぬ一種の懐の深さがあるのである。それがまさしく脱力系なる所以か。傑作「亀速」と同じく、あくまで裏面であるバカバカしさの表には良質な哀愁が存在しており、マニアにはたまらぬ仕上がりである。それにしても老けてからの三浦友和の素晴らしさはどうしたことか。
monteprinceさん [映画館(邦画)] 8点(2008-09-28 00:32:56)(良:1票)
64.「人生」なんてものは、まさに“転々”としていくもので、悲しい事も、嬉しい事も、順繰りにめぐるものだと思う。
ただ、幸せは、はっきりと目に見えるものではないし、これがそうだと実感できるものではないから、見逃してしまいがちで、辛い事ばかりに目がいってしまうのだと思う。

そういう人生の中での、ささやかな幸せを、淡々と、とぼとぼと、踏みしめるように映し出した映画だった。

三木聡監督らしいゆる~い可笑しさと、ふいに垣間見せる温かさの中で、オダギリジョーと三浦友和がさらにゆる~く息づく。

冒頭では、ただの借金を抱えた大学生とそれを追う取立屋だった二人の関係が、東京の可笑しさに溢れた“散歩”を通じて、次第に“疑似親子”のそれになっていく様に、人と人が触れ合うことによってはじめて生じる滑稽さと、その素晴らしさを感じる。

むさくるしい風貌の男二人の掛け合いがメインの映画なので、上野樹里と蒼井優が出演した「亀は意外と速く泳ぐ」ほどの華やかさはなく全体的に地味な感じはあるが、その分、じんわりと暖かみが染み渡る作品だったと思う。
鉄腕麗人さん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-21 10:46:14)(良:1票)
63.《ネタバレ》  原作既読ですが、原作から本筋とも言える最も映画的なストーリーをスコーンと抜いてしまうという未だかつてない程のアレンジを施した原作モノとなっています。奥さんを殺してしまった男が、最後に東京を散歩するいう切ないストーリーながら、余計な感傷をあたえず、東京の風景だけで語る手法はなんとも潔い。
 ただ、いつもより抑えめながらどうでもいい小ネタ満載なのは、純粋にいい映画を撮ることに抵抗があるのか、三木監督の照れ隠しにも見えてしまって、この映画の見方を混乱させていると感じました。
内容を鑑みるとなんとも評価に困る作品ですが、あっという間に感じたことと、東京の風景をこんないい感じにゆるく撮った映画を見たのは初めてかもしれません、ってことで高得点。
すべからさん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-17 14:13:47)(良:1票)
62.コネタ満載、脱力系映画です。三浦友和が思った以上に好演しています。物語のスタートにおけるオダジョーの状況も、三浦友和の最終目的も結構シリアスなはずなのに、このユルやさしい感じでお話を進められるのは三木監督ならではです。
全世界が泣いた!とか、感動の実話!!とかはもういいよ、と思ったりときにぜひ見て脱力してください。
なつこさん [映画館(邦画)] 7点(2008-02-25 00:00:12)(良:1票)
61.やわらかさと切なさがリンクしたすてきな作品だ。みんなで仲良く食卓を囲む、ご飯をつくる、買い物をする、同じ部屋で寝るというような普通のことが、ものすごく温かい感情の集合であることが分かる。おそらく、登場人物のみんなは、不思議女子高生「ふふみ」を除いて、結構タフな人生を送ってきたのではないかと思う。でも、そんなタフさの中に奇跡的に実現した「普通に」あたたかい時間!! この監督の作品は、画面上は幸せに満ちた雰囲気をかもし出しているが、その幸せな感じが限られた時間にだけ成立するものだったり、映画の終わりと共に終わってしまう幸せであるという切なさを描くのとてもうまい。だるまちゃんとてんぐちゃんのモチーフも出てくるし、ピアノの粉末や三日月しずかも出てくるわで、お約束の部分でも大サービス! ついつい岸部一徳を探したくなる一本になってます。
wunderlichさん [映画館(邦画)] 9点(2008-01-19 17:17:46)(良:1票)
60.序盤の入り方は悪くないが、中盤以降はダレる。全体的な雰囲気も悪くはないんだが、主人公の成長が感じられないのが難点か。また、東京散歩とは言っても、歩いている場所が東西を行ったり来たりと滅茶苦茶なので所謂「ロードムービー」感もない。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-06-05 11:44:17)
59.《ネタバレ》 コメディはあまり好きではないけど、オダギリジョーが好きなので見る事に。
出てくる街が、ことごとく馴染みのある街ばかりで、それだけでも楽しかった。
終わり方も、妙にリアルで不思議感アリ。
なかなか掴み所のない魅力を持った作品だ。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 7点(2021-01-02 00:38:12)
58.三木聡監督の大ファンだが、これは初見時そんなにハマらなかった。
「亀は意外と速く泳ぐ」や「図鑑に載ってない虫」に比べるとギャグの濃さが物足りないし、派手さもないし、ちょっとハートウォーミングな感動作になっている点がイマイチだなぁと感じた為だ。
しかし、しばらくぶりに見返してみて、これこそ三木監督の最高傑作なのではないかと思えた。

その理由を挙げるなら、例えば「図鑑に載ってない虫」はそのあまりにコテコテのギャグ大盛りさ故、観終わった後ちょっと胃もたれしてしまうのに対し、本作は全編にギャグが散りばめられながらも、オダギリジョーと三浦友和のロードムービー的な面白さや、途中での疑似家族によるホンワカした雰囲気がなんとも心地良くて、しみじみと味わい深い作品だなぁと思えるようになった為だ。言うなればギャグとシリアスなドラマのバランスが絶妙なのだ。

そして、三木監督作品として待望のオダギリジョーが主演なのがやっぱり最高だし、途中三日月君が出てくるというのもファンには嬉しい。岩松了とふせえりもそこまで主張は強くないながらもしっかりと笑わせてくれるし、岸部一徳の使い方とか面白かったし、吉高由里子の変な歌も妙に頭に残ったし、三浦友和と小泉今日子の存在感も素晴らしいし、配役が完璧だったなと。

親に捨てられ孤独だったオダギリ扮する主人公が、疑似家族との束の間の団欒を楽しむシーンが好きだ。やがて確実に終わってしまうその関係を日曜日の午後の気分に例えながら、その瞬間を噛みしめるように楽しむ主人公の見せる切なさ。そんな時は後ろ向きに歩けばいい。そうすればきっと過去に戻れるかもしれないのだから。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 10点(2020-01-21 22:06:54)
57.ロードムービーは好き。
このタイトルも好き。
aimihcimuimさん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-26 23:43:16)
56.まさに転々としたドラマなのだがおもしろい。何か突拍子もないことが脈絡なく続くのだが私はこういう感じは好き、人間のおもしろさや愛着を感じさせてくれる。映画は理屈で見るものではないことを改めて思う。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2014-06-16 14:29:21)
55.話しに深みがない。「街を歩く」というコンセプトは他にはなかない映画の良さがあると思う。
xnoranoraxさん [DVD(邦画)] 6点(2013-02-03 12:08:11)
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【点数情報】

Review人数 74人
平均点数 7.03点
000.00%
100.00%
200.00%
311.35%
445.41%
556.76%
61216.22%
72331.08%
82128.38%
956.76%
1034.05%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review6人
2 ストーリー評価 8.66点 Review6人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review7人
4 音楽評価 8.50点 Review6人
5 感泣評価 7.60点 Review5人
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