15.《ネタバレ》 西原理恵子さん、本当にごく初期の頃、(まあじゃん放浪記や、週刊誌に飲食店の酷評書いていた頃)からのファンなんですが………(汗) ハチャメチャで場当たり的な生き方に親愛感感じてた漫画家に人生語られるのって、ちょっと面映くていたたまれません。 あと、子役の女の子達が可愛くてあまり惨めさ感じさせなかったのは、失敗では。 それとこれは、自分の理解力不足かもしれないけど、男性の女性に対する暴力を、肯定とまではいかないけれど、ある種しかたのないものとして描く描き方って絶対認められません。暴力を愛情として認める一人の女性の影で、百人の認められない女性が苦しんでるわけで 平成23年6月19日再見 これも2度見ちゃ駄目な映画。見れば見るほど作者の偏った、開き直ったものの見方にいちいち引っかかって。(昔は、それをユニークと面白がった時期も会ったんですけどね) 上記した、男性の女性への暴力に対するぬるい黙認、あるいは女の子が家出するのが当たり前みたいな、「普通」「常識」の何の根拠も無い否定。 正直高知県人が見たら、不愉快でしょうね、原作も映画も。 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-02-07 16:52:17) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 原作も監督も全く知らず、たまたま入った映画館で観た映画でしたが、かなり面白かった。単なる青春映画に留まらず、「しあわせとは?」「友達とは?」と観る者に問いかけていたと思う。 極貧乏のために虐められる友達とも三人になれば仲良し、スカッと晴れた天気で自転車で海に向かって飛ばす、純真だ。そして、時が流れ、将来の生活・結婚を意識し始めた三人に価値観のズレが生じてくる(田舎の世界ですね)。 貧乏で辛い現実を(無意識に)受け入れている二人と、そういう二人に疑問を持ち続けるなつみ・・・進行は同じゆったりとしているんですが、徐々に重い現実が浮かんでくる。で、青春映画にありがちな、雰囲気を出しつつも、三人各々の成長・心境のズレをさりげなく演出していた。世代を越えてもブレていない。これを、計算して演出しているとしたら「この監督やるな!」と思いましたね。 最後に涙をしてしまった。 子役たちの演技もみな素晴らしかった。良作です。 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-10-08 22:34:42) (良:1票) |
13.西原理恵子さんのマンガは以前好きで呼んでましたが、この人の原作の映画はどれもダメです。これもなんか気持ち悪かった。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 2点(2023-07-01 22:32:16) |
12.《ネタバレ》 どういう背景設定で何をやっているのかわからないままとりあえず見ていたが、壁画の前で喧嘩をしたあたりからやっとこの映画としての方向性が見えて来た。喧嘩相手の友人が、自分らはともかく主人公には道があるはずだと信じて押し出してくれたことが、得がたい友人だったという後日の感慨につながったということらしく、これまで女の子だった経験のない人間にとってもそれなりに泣かされる話ができている。 それにしても生まれ育ちに縛られて荒んだ暮らしを事実上強いられるなど、実際ないともいえないが、いつの時代のどこの話なのかと一応は思う(同級生男子に理不尽な迫害を受けても無抵抗?)。時代としては1970~80~90年代頃だろうが、場所については撮影が愛媛県であるのに言葉は関西弁のようで、いいとこのお嬢ちゃんは東京言葉というのは大阪出身の監督の感覚なのか。あえて場所は特定していないのだろうが、少なくとも友人の娘が顔を見せていた時代には、母親の代のような状況はなくなっていたものと思いたい。 結果的には「女の子の数だけ、シアワセの道がある」というキャッチコピーが劇中世界を表現したものには思えなかったが、しかし友人の娘を含むこれからの世代には、この言葉がそのまま通用する世の中であってもらいたいという願いを込めたとすればわからなくはない。 なお監督の方針としては子役や若手女優をかわいく見せる方に重点を置いたということなのか、登場人物の様子からは底辺の生活ということが全く窺われず、これが映画のわかりにくさにつながっている。特に小学校時代の子役のうち、ひときわ長身で美形に見える三吉彩花という人が、風呂に入らず汚い児童の役というのはかなり意外感がある。 また①森迫永依-②大後寿々花-③深津絵里(-④西原理恵子)という主人公の系列のうち、①②はいいとして(④はともかくとして)どうも③にはかなり違和感があり、この人物よりも個人的には②の人がこの映画の主役だったと思いたい。若手女優の皆さんはそれぞれ好印象だったが、特に泥にまみれた波瑠の表情が印象的だった。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2019-06-07 19:56:16) |
11.《ネタバレ》 自称「幸せ」が幸せの定義だから、男に殴られても幸せ。でも、「あたしはアンタみたいになりたくない!」と仲間割れ。このシーンはリアリティーがあってよかった(実際に泥まみれになる事はないだろうが)。ここから話を展開してほしかったが、ヒューマン話でキレイにまとまってしまったのが残念。 女は結婚とか出産とかで幸不幸を決め付けたがるし、それでお互いを比較して疎遠になっていく。そういう女友達の難しさみたいなものは表現できていたとは思う。但し、地方底辺系のサイバラ自伝モノはワンパターンでちょっと食傷ぎみかな。本作の場合、役者が都会のお嬢さん的で田舎の底辺には見えなかったし。 |
【黒ネコ】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-12-30 11:37:36) |
9.《ネタバレ》 わたしは『男』なので理解出来てない部分があるはずです、絶対!とはいえ三者三世代、カラッとしててとっても良かったです。 最後に男性諸兄、女の子を殴ったらおしまいですよ。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-12-11 23:58:07) |
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8.緑の大地に青い空。キレイに切り取られた田舎の風景が荒んだ生活をカモフラージュする。三人の女の子たちもまたカラフルな服を纏っているもんだから全体的に明るい印象を受ける。しかしてその実態は。というのが狙いだと思ったのだが、「荒んだ生活」はその事象が映されるもののどこか絵空事、他人事のような描き方。迫ってこない。前後が無しでその事象だけだから唐突。友だちの前では明るく振舞っているから唐突でいいのだ、とも言えるかもしれないけど一瞬でも顔に影を入れるとか寂しげな後姿のカットを入れるとかしようよ。というかそれがあれば事象を見せなくたっていいのだ。全体的にお話の中の細かなところで繋がらないところもあった。現代のシーンのデコボココンビの会話からくる笑いもいかにも書かれたものって感じであざとさが目立つ。リアルを装っているぶん尚更イタイ。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-12-09 15:28:21) |
7.《ネタバレ》 原作は、田舎の底辺環境に生きる少女達の荒んだ生活、その救いがたいリアルな日常が乾いた表現で淡々と描かれ、ままならない毎日をどうにかこうにか繋げて生きる主人公たちに心を寄せて思うところ多々・・・という読み応えのある内容だった。が、それだけに期待してしまったこちらの作品は、予想以上に小綺麗にまとまった内容と優等生な主人公に思い切り肩すかしを食らった。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-05-29 15:28:21) |
6.私はこういう話に弱いタイプ。私が子供の頃に暮らした街中には、この物語にあったような夫婦や家庭の不幸がゴロゴロしていました。その不幸な大人たちは、子供の私には不幸という顔は見せなかったけど、平穏な我家は子供ながらに随分と幸せな部類だと思ったものです。森岡監督はこの種の不幸を湿気を抜きに演出する方で、「子猫の涙」で感心していましたが、その手腕が活かされている。これは不幸自慢の映画ではないので。本作は、現代に生きる主人公が改心するとか、ギアを入れ替えるとかいう類いの啓蒙なんて一切無く、ただ子供の頃を振り返るだけです。それでも、主人公の人生にあたたかい厚みを感じさせてくれる。子供の頃の記憶は財産。それだけで満足できる作品でした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-12-19 14:17:55) |
5.俺は男の子だからか、それほど感じるものはなかった。眠かったからかな。でも大後寿々花と波留が堪能できたのは良かった。ふかっちゃんは可愛らしすぎてダメさがイマイチ出てなかったかと。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-11-07 20:04:16) |
4.少女時代、高校時代、現代の3つのステージに別れているのだが、現代の主人公とストーリーに魅力が欠ける。スランプ中の漫画家ならともかく、単なるグータラ漫画家が昔を振り返ってもね・・・ ついでに言えば、現代のなつみを演じるのは深津絵里である必要は一切ない。 高校時代の現状に逆らわず生きている(と言うより足掻くことを知らないのか?)きいちゃん(波瑠)とみさちゃん(高山侑子)、それを疑問に感じているなつみ(大後寿々花)を対照的に描いている所はとても良いのですが。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-08-16 01:25:08) |
3.《ネタバレ》 少女版スタンドバイミーということで観てみた。なるほど、物を書く仕事に就いた人が昔の友情を振り返る→友人は死んでいる→ああいう友達はできないだろうという流れは全く同じ。友情が「不幸」という似た境遇の絆で結ばれているのも同じか?だったらスタンドバイミーでいいじゃない、と言いたいとこだけど、私はこっちのほうが好きだ。自分に女の子時代があったからというのもあるが、作中の女の子たちの、自分たちのわかりやすい不幸やわかりきった生き方を笑い飛ばす強さが何とも潔い、哀しいけれど。西原センセの作品というのにあまり馴染みはないのだが、底辺の暮らしを知っているというのは物書きにとって強味だと思った。脱却しようにも光を見出せず、主人公以外の二人のように生きてしまうしかない、圧倒的多数の女の子たちに色んな道を示すという意味で、彼女にはこれからも描き続けて欲しいものだ。ところで、某ドラマ以来、大後寿々花ちゃんは私の気になる女優さんであるが、彼女の凛とした雰囲気が成長過程で全く損なわれることなく、むしろより一層研ぎ澄まされていくことにいたく感動した。 【よーちー】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-06-13 23:13:07) |
2.えんがちょで既にうるうる来てた僕が言っても全く説得力がないけど、かなり泣けました。 まあ、僕はえんがちょ世代ではないんですけどね。 こういった友情物語には弱いんですよ。 あと、いちいち笑いを挟み込んでくるところがツボでした。 すべってるのもあったけど、寿どんぶりとかお腹が痛かったです。 それから、みさちゃんは存在しなかったことにして2人の友情物語にすることも出来ただろうにちゃんとみさちゃんのことも描いたという潔さに感心しました。 みさちゃんがどうなってしまったのか、とても気になりますけどね。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-05-03 04:08:57) |
1.サイバラはいつも「貧乏」も「不幸」も「悲しい」も、自分の内なる世界に摂り込んで肯定してみせるのですが、それが人の手に渡ると必ず「憐れみ」という名の外側から見下した視点のものになってしまうのがダメで。で、この作品はそれでも他の映像化作品(『ぼくんち』『いけちゃんとぼく』)よりはまだマシ、と。いや、下手をするとそれらより質は低いです。前半で展開する小学生時代での子役達の演技に問題があり過ぎて、掴みでコケてしまっていますし、現在部分の深津絵里パートはグダグダするばかりでドラマとして弾みません。中盤の高校生時代が役者の力によって俄然魅力を放っているのが救いですが、少なくとも脚本や演出の力で魅力を出せている訳ではないな、と。ポイントは、最初に書いた「貧乏」「不幸」「悲しい」の肯定に立脚しているという点、サイバラの世界なるものを描出しきれないながらも、作品として成立させようとしている点。西原理恵子原作って看板をぶら下げた以上、最低限サイバラを感じさせるべきなのですが、この映画がやっとサイバラだったなぁ、みたいな。「サイバラ映画=貧乏で不幸で悲しいベタベタした映画」というスタイルそのものから抜け出す事はできていませんでしたけれど。次の映画化作品『パーマネント野ばら』も当然のようにそうなるんかねぇ? あと、必ず自分の映画化作品に役者として登場するサイバラですが、演技力が微妙に向上してるのはこのところのテレビ出まくりのお陰? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-31 21:07:22) |