聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―

[レンゴウカンタイシレイチョウカンヤマモトイソロクタイヘイヨウセンソウナナジュウネンメノシンジツ]
ISOROKU
2011年上映時間:140分
平均点:6.02 / 10(Review 42人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-12-23)
ドラマ戦争もの歴史もの伝記もの
新規登録(2011-12-03)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-07-14)【イニシャルK】さん
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監督成島出
キャスト役所広司(男優)山本五十六(聨合艦隊司令長官)
玉木宏(男優)真藤利一(東京日報記者)
柄本明(男優)米内光政(海軍大臣)
柳葉敏郎(男優)井上成美(海軍省軍務局長)
阿部寛(男優)山口多聞(第二航空戦隊司令官)
吉田栄作(男優)三宅義勇(聯合艦隊作戦参謀)
椎名桔平(男優)黒島亀人(聯合艦隊先任参謀)
益岡徹(男優)草野嗣郎(東京日報編集長)
袴田吉彦(男優)秋山裕作(東京日報記者)
五十嵐隼士(男優)牧野幸一(零戦パイロット)
佐々木勝彦(男優)
北条隆博(男優)
碓井将大(男優)佐伯隆
柳浩太郎(男優)
岸博之(男優)
坂東三津五郎(十代目)(男優)堀悌吉(元海軍中将)
原田美枝子(女優)山本禮子(五十六の妻)
瀬戸朝香(女優)谷口志津(小料理屋「志津」の女将)
田中麗奈(女優)神埼芳江(小料理屋「志津」の客・ダンサー)
中原丈雄(男優)南雲忠一(第一航空艦隊司令長官 兼 第一航空戦隊司令官)
中村育二(男優)宇垣纏(聯合艦隊参謀長)
橋爪淳(男優)
伊藤洋三郎(男優)
大方斐紗子(女優)
伊武雅刀(男優)永野修身(軍令部総長)
宮本信子(女優)高橋嘉寿子(五十六の姉)
香川照之(男優)宗像景清(東京日報主幹)
脚本長谷川康夫
飯田健三郎
音楽岩代太郎
作詞小椋佳「眦(まなじり)」
主題歌小椋佳「眦(まなじり)」
撮影柴主高秀
製作半藤一利(監修)
平城隆司
東映(「山本五十六」製作委員会)
テレビ朝日(「山本五十六」製作委員会)
バンダイビジュアル(「山本五十六」製作委員会)
アサツー ディ・ケイ(「山本五十六」製作委員会)
木下グループ(「山本五十六」製作委員会)
東映ビデオ(「山本五十六」製作委員会)
配給東映
特撮佛田洋(特撮監督)
浅野秀二(VFXプロデューサー)
録音橋本文雄
照明長田達也
ネタバレは禁止していませんので
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【クチコミ・感想】

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123
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42.《ネタバレ》 太平洋戦争を扱った映画を観るたびに、常に不満がありました。「戦争責任の総括」と言ったら大袈裟ですが、なぜ戦局の末期に「特攻」や「玉砕」という大日本帝国軍だけに固有のアクションが存在したのか。それを、兵士の哀しさとして扱った映画はあっても、根本に戻って描いている映画は実は無い。本作には「特攻」や「玉砕」の描写はありませんが、間接的にはその問いに回答していると思いました。軍隊の意思決定機関と前線の感覚が乖離しているのはよく聞く話ですが、本作は軍の中枢にいる連合艦隊司令長官が戦争反対派だったという内容。大本営の思惑と山本五十六の感覚は正反対に違っていました。彼が開戦すべきではないと唱えたのは勝てると思えないから。彼にとっての真珠湾攻撃は戦争に勝つためでは無く、早期講和に持ち込むための作戦でした。戦闘の最前線にいる指揮官が「勝利」を目指していないという態度が奇異にも映ります。それは明治維新以降、外国との戦争を無敗で歩んでいた日本の風潮やマスコミの論調にも逆らう姿勢でした。しかし、精神論に依らず国力と戦局をプレーンに見据えることは、最も指揮官に求められる資質だったはずです。「講和」を目指す山本五十六の精神に「特攻」「玉砕」「本土決戦」という言葉はありません。良くない例えかも知れないが、山本五十六は良識を持ったギャンブラーで、大本営は勝つまで博打を止めない質の悪いギャンブラーだった。負債を回収する為に釣り上げたレートが「特攻」や「玉砕」です。かなり話が横道に逸れましたが、本作は戦時にあるべき資質を山本五十六の良識と人柄で婉曲した作品です。ただし、少数の良識と人柄だけでは戦争は止められないし、戦闘は良識と人柄でやるものでもありません。この過去の現実が様々な悔しさを覚えさせてくれます。山本五十六が若手新聞記者に「目と耳と、心で物事を見ろ」と言ったことは映画なりの脚色だと思いますが、良い言葉でした。300万人に及んだ戦没者の9割が山本五十六の死後の戦死であることをナレーションが告げます。果たして、彼が存命だったならその数を減らすことはできたのだろうか? 最初の不満に話に戻りますが、私は大本営の「質の悪いギャンブラーぶり」を徹底的に描いた映画が観たいです。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 7点(2011-12-31 18:21:47)(良:3票)
41.今年初めての映画鑑賞を終えて映画館を出た。映画館の屋上の駐車場から沈み始めたばかりの夕日が見え、その輝きの思わぬ美しさにしばし見入った。
様々な価値観はあろうが、僕自身のこの人生が、同じようにこの国に生きた数多くの生命の上に成り立っていることは疑いの無いことで、こうやって美しい夕日が見られるのも、彼らの生命のおかげだと思った。

伝記映画として、戦争映画として、この映画に目新しいドラマ性は殆どない。
逆に言うと、世間一般の知識が乏しい山本五十六という人物の人間性を真正面からきちんと描いている映画だと言えると思う。
実在の人物や歴史を描いた数多の映画と同様に、今作が総てにおいて真実を描いているとは思わない。
しかし、たとえ一側面であったとしても、山本五十六の人間ドラマは充分に感じることができたし、それに伴う歴史の無情さや愚かさも深く感じることができた。

太平洋戦争勃発時の司令長官として、戦中戦後に渡り山本五十六に対する世間の風評は大いに揺れ動いたように思う。時には過剰すぎる程に神格化され、時には諸悪の源として蔑まれていたことだろう。
実際にこの人物がどういった人間だったのかは、タイムマシンでもない限り知る由もない。が、少なくともこの映画を観た限りでは、そういった世間の盲目的で安定しない風評に反するかのように、自分の目で世情を見据え揺るぎない信念を持ち続けた人間だったのだなと素直に感じた。

混沌とする世界の中で、一国の重圧と期待と悲しみを一身に背負い生き抜いた一人の人間の姿を見ることができた。
同時に、戦争とそれに伴う悲しみは、“誰か”のせいで生まれるのではなく、その国全体の“愚かさ”によって生まれるのだとういことを思った。

役所広司の演技にも目新しさは決してないが、安定しており、何よりも“説得力”が備わっていた。
主演俳優の演技に呼応するように、作品全体に安定した説得力のある良い映画だったと思う。

「歴史」を描いている以上、あらゆる価値観から賛否は渦巻くのだろうけれど、少なくとも今現在この国で生きている自分は、より責任を持って今この時を生きていかなければならない。

そして、今この国に生きる人々の多くは、太平洋戦争から70年を経た今だからこそもっとこの戦争の事実を知らなければならない。

そういったことを何よりも強く感じた。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 8点(2012-01-08 22:51:01)(良:2票)
40.《ネタバレ》  戦史の知識は『ジパング』と『ウィキペディア』を流し見した程度しかなく史実との整合性はわかりませんでした、でも『映画』としては良く出来ていました。
 まず構成が上手く、大東亜戦争海戦前から戦死までをメインの山本五十六以外に戦闘機パイロットと新聞記者をサブに設け、さらに日常パートや作戦会議、戦闘等を間々に入れる(このタイミングも良い)ことで2時間以上の尺をダレずに見れた。
 戦闘シーンこそ流石にハリウッドには負けるが、挿入するタイミングや尺を短くしたりする(山崎ヤマト見たく艦橋グラグラばっかみたいな小細工も無かった)ことで、『邦画』にしては一定水準かそれ以上の質を保てた。違ってたらすみませんが、所々ミニチュアを使っており、チャチと言うよりは昔の特撮映画を思い出せましたし、CGとは違った邦画らしい雰囲気で良かった。
 後はBGM、最近の駄作みたくバンバン使用せず、基本は無音でここぞと言う所で挿入するので盛り上げ方が上手い。
 新聞記者の上司や南雲指令等主人公達とは異なる考えの者たちに対しても、部下の元に赤紙が届いたと知り泣き崩れたり、ミッドウェー海戦後山本にお茶漬けを薦められ、それを号泣しながら食べたりと、『主人公の敵対者』ではなく『彼らなりに一生懸命だった』と言う演出を入れたのはとても好感を持てた。
 ただ難点としては真珠湾攻撃の立案から決行までが凄く急過ぎ、できればパイロットの訓練や艦隊集結シーン等あと10分伸びても良いから入れて欲しかった。
 あと山本長官が『良い人過ぎる』とも思ったが、まぁ主人公ですし良しとしましょう。
 長官の乗った飛行機が墜落した後ゆっくりと画面が空に移り、再び地面を移すとそこは終戦直後の東京と言う展開は良く、その後のエピローグに上手く繋がり、ササッと終わらせるのも間延びせず○。
 アクションと言うには迫力が無く映像資料としては説明不足だが、クドさや過剰演出は無く戦争も変に美化せず(あくまで山本五十六を表現する舞台程度に留めている)、構成や演出等と言ったストーリー以外の技法が中々良かったので『2時間大河ドラマ』と思ってみれば十分『あり』です。
ムランさん [映画館(邦画)] 7点(2011-12-24 13:14:43)(良:2票)
39.《ネタバレ》  どんなに偉大な人間でも必ず欠点はあるものだから、もし本当に尊敬し真実の姿を表現しようとするならば、その人の長所だけではなく短所、欠点も描くべきでは?それを神聖化し完全無欠の存在にするために、その人の失敗を全て他の人に押し付ける、北朝鮮や中国で「偉大なる」指導者を称えるために行われるならともかく、この日本で、一流の作家、随筆家と言われる人が監修した映画でされるべきことでしょうか?山本五十六は海軍の航空兵力を育てた軍政家としても、三国同盟に断固反対した政治家としても大変優れた人物だと思います。しかし、戦略家、戦術家としてはどうでしょう?島の占領か、機動部隊の撃滅か全くはっきりしない作戦目的(南雲にはっきり伝えたというのは、完全にフィクション。)。どう見ても無理な短い準備期間(索敵の潜水艦部隊は配置に間に合いませんでした) 意味不明な戦力分割(アリューシャンに行っていた航空部隊がミッドウェーにいれば。嗚呼) 作戦前に行われたシミュレーション結果の強引な改ざん(実行者は宇垣ですが、認めたのは山本です)全て、この分野に少しでも興味がある人間にとっては常識的な事実ですが、何一つ触れられませんでした。そして作戦失敗の全責任は南雲の「命令違反」のせい!?確かに南雲も航空部隊の指揮に関する限り山本とあまり変わらない凡将です。しかし、少なくとも「命令違反」はしていない、いやするはずもない。永野に吹き込まれて、最初から攻撃機に全て陸用爆弾を装備していたとか、どうしてそんな出鱈目がまかり通るんでしょうか?信じられません。史実はきちんと山本の命令どおり半数は魚雷装備でした。第一次攻撃隊からの二次攻撃要請の報告を受けて、その魚雷を陸用爆弾に転換しようとし、その最中に敵機動部隊発見の連絡を受け、また魚雷に再転換、その混乱の最中に敵の空爆というのが歴史的事実です。もちろん自分的にも「そのまま陸用爆弾でいかせろよ」と、彼の判断ミスを残念に思う気持ちが無いわけではありません。しかし、映画の中に描かれてるような確信犯的な命令違反が原因の失敗と、史実のような混乱した戦場での判断ミスが原因の失敗とでは全く意味が違います。一人の人間を神格化するために別の人間に架空の犯罪的行為(命令違反)を押し付ける、これがこの国で一流の作家と呼ばれてきた人が行うことでしょうか?南雲さんにだって、子孫や親族は現存するだろうに
rhforeverさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-19 11:23:46)(良:1票)
38.《ネタバレ》 [2018-05-12文章修正、主旨は同じ]
原作を読まないで行ったが、平和平和と連呼する映画ではなかったので安心した。テーマとしては受け入れやすい内容で、単なる過去の解釈ではなく、現代に向けたメッセージとして受け取れる。いまだに固定観念にとらわれたり広告宣伝に左右されがちなところもある中で、特に若い世代や無党派層に向けた映画のつもりかも知れない。序盤でいきなり新聞社の主幹が皮肉を言われる場面は痛快だった。
ただし評判のいい山口少将(や小沢治三郎中将)などを持ち上げておいて、南雲中将などを悪役にしているのはわかりやすいとしても、都合の悪い点はみな悪者のせいにしてしまっているようで本当なのかという気にはなる。原作がそうなっているのかも知れないが、史実としては割り引いて見ておくのが無難かも知れない。これを見て山本五十六を英雄のように崇めるのでは、それこそ映画のテーマに反するように思う。

映像面は、特にこだわりのない一般人としては満足がいくものになっている。昭和のミニチュア特撮を見慣れた人間としては、いわゆる特撮補正をかけなくとも本当らしく見える艦艇が出るだけで感動する。
またテーマにもかかわる若い新聞記者とのやり取りや、前線の視察を言い出したあたりの泣かせどころもあり、娯楽映画としては合格と思われる。ただ少し不満だったのはエンディングの歌であって(ピアノの音も不要)、オーケストラだけのしんみりした曲でよかったと思うが、まあ全体としてはわざわざ見に行く価値はあったものと思う。
なおNHKの「坂の上の雲」とキャストが一部かぶっており、最終回を見たばかりだったので変な気がした。

[2018-05-12追記]
久しぶりに見た。没後75年になったが、今でも大義を振りかざして我を張るとか、綺麗事の観念論に酔って現実を見ない人間が多数いる限り、日本は何度でも負けるという気がした。
かっぱ堰さん [映画館(邦画)] 6点(2011-12-26 22:48:24)(良:1票)
37.《ネタバレ》 史実そのものがもう十分劇的な展開の太平洋戦争、真珠湾攻撃と山本五十六の葛藤、それを主軸に「静」を置いて描いた五十六像にまず好感を持った。
部下を失っては悔しさに泣き、真珠湾攻撃の通達が遅れたことに激怒し、というシーンさえ極力抑えて、「やらねばならぬ」という状況に押し流されるリーダーの無念を裏から描く。それはとりもなおさず、現実を見ずに〝こうあるべきだ、あってほしい″という姿を追い求めた挙句、理想の残骸に誰一人責任を取ろうとしない国民一人一人の罪を背負わされたリーダーの姿でもある。
理性的に見て勝てるわけもない戦に、勝機はないと言いたてることが許されなかった空気と時代。それは今の日本に置き換えて考える価値のあるテーマではないかと思う。
近代史に疎い向きにもわかるよう最小限の説明を新聞記者にかぶせたのは苦肉の策としてまああり。「どれだけ史実に忠実か」という点よりも、あくまで映画としてドラマとして山本五十六という「流れの中で最善の策を探し続けた」男の在り方を、ひとつのかたちとしてクリエイトして観客に見せたその切り口は、寡黙にして誠実という印象を受けた。
今の日本において、改めて見直してみたい映画だと思う。
役所広司の五十六のテイストそのものがこの映画の魅力ともいえる、名演。でもラストの歌はいただけない。
あにさきすRさん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-25 03:30:12)(良:1票)
36.「誰よりも、開戦に反対した男がいた。」というわけで、開戦までは五十六さんの頑張りが伝わってきて映画的にもまずまずだったと思うんだけど、戦争が始まってからは遠いところで起きたことが報告され「そうか…」と言いながら将棋を打つおじさん、を見守る映画になってしまった。負け戦だからか、だんだん盛り下がっていくし、あまり構成がよろしくなかったかな。開戦に至る過程を丁寧にやって、その後はさらっと。こっちの方が正解だったような気が。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-02-07 22:33:50)
35.《ネタバレ》 良い映画だとは思うが、もう少し山本五十六の描写に生々しさ・泥臭さが有っても良いと感じた。
偉人伝なので仕方が無いが、聖人君子的に描きすぎ。
日本が経験した戦争の殆どを実体験し、聨合艦隊司令長官にまで昇り詰めた人物を描くには映画では物足りない。
自分の目で改めてその人となりを確認してみたいと思う。
たくわんさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-27 15:07:18)
34.《ネタバレ》 真実と銘打ちながら、見事にすっかすかな映画でした。この映画の山本五十六はひたすら良い人として描かれていて、汚い部分などは極力省く方針で作られたようです。時計を渡したのは奥さんではなく、この映画では存在がなかったことにされた愛人のはず。それも愛人は二人いた。遊び好きで料亭に入り浸っていたなど人間的な部分を省いて美化してしまったせいでふにゃふにゃな周囲に流されていくばかりの腰のない人間にしか感じられませんでした。美化をするなとは言いません。思い入れもあるでしょうから。ただし、捏造はいけません。愛人に触れたくないのなら、さらっと流す程度にすれば良いだけのこと。軍人として人望などはあったようですが、早期講和と言いながら、裏で動くわけでもなく。調整能力などの政治力には欠けていたような気もします。視点も三つも必要とは思えません。山本、パイロット、新聞記者と視点分散してしまったせいでイマイチまとまりにかけるのはどうでしょう。パイロットの視点は必要だったのかな?と。時代考証などもめちゃくちゃなようで、良くも真実などというタイトルがつけられたものだと思いました。
kirieさん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2015-09-30 20:50:03)
33.《ネタバレ》 地味に始まり、地味に終わる。音楽で盛り上げようとか、過剰な演出がないのは良い。
紫電さん [DVD(邦画)] 5点(2015-09-27 16:26:25)
32.第三者が語る『真実』基づくとされる作品は苦手なんですが、太平洋戦争ものは興味があっていろいろ観ます、美談フィクションとして。山本五十六さんは人気のある軍人さんですが、当然賛否も分かれている方ですね。この映画では『賛』寄りでしたし、役所さんの演じる五十六さんは大変魅力的でした。でも映画として丁度いい尺にするには物語をブツ切りするしか無かったんでしょうね、残念。だいぶ語り足りてない気がしました。この頃の役所さんの演じる五十六さんなら大河ドラマにしてもいい尺くらいの面白みがありそうで勿体無い限り。物事は観る角度でどうにでも変わるから面白く作ったもん勝ちですよ。
movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-28 19:25:06)
31.《ネタバレ》 なぜ軍人の中で山本五十六だけが、戦後これだけ経ってもなお映画の主役を張れるほど人気があるのだろうか?
もちろん人間的魅力や味のある言葉などもあるが、個人的には「五十六」という名の抜群のインパクトと、終戦を待たずに戦死したという早世の感がかなり作用しているように思う。もし彼がありふれた名前で、終戦を迎え東京裁判において死刑に処されたなら(確実にそうなっただろう)、印象が変わりこの映画も生まれなかったであろう。まあ、それも無意味なifである。
それで映画の内容だが、当然山本ファンをアテにしているので、彼の愛人問題とかトンパチな部分は全て削除し、全面的に美化されている。「70年目の真実」と銘打っても、多分これは真実ではない。でもドキュメンタリーではないのでそれについては別にどうこう言いたくない。
ただ、真珠湾以前から戦死へ至るまでの出来事が総花的に流れているので、いまひとつメリハリがなかったようには感じた。真珠湾の準備とか、開戦に反対しているならその意志に反し先陣を切るその苦悩とかをもっと描き込んだ方が良かったのではないか。水饅頭とか細かいところには拘ったが、全体を支える序破急が見えなかった印象が残った。CGもあと一歩かな。しかし単に反戦とか平和を叫ぶようなあからさまなメッセージに逃げなかったのは評価したい。
次は是非、牟田口廉也を主人公にして人間と組織の醜さと浅ましさを描きまくったブラックな映画を作ってほしい。企画通らないか…誰も見ないか…私は見に行くが。
カツルギさん [DVD(邦画)] 6点(2014-09-20 21:32:39)
30.《ネタバレ》 家族でご飯を食べることのありがたみをつくづく感じさせてくれた映画でした。最後、亡くなってしまうシーンでは涙ほちょり。
ゆみっきぃ♪さん [映画館(邦画)] 7点(2014-02-09 05:18:06)
29.山本五十六については、色々な見解があるとは思いますが、こう言う戦争について考えることの出来る映画は大切。当時の世相をしっかり写し、今主流となっている、反戦!反戦!じゃないのも、良し。あと、最近の邦画は、やたら画質だけ綺麗でいらない所まで見え過ぎて、嫌だったけど、この映画は、適度に画質を落としており、CGも嘘くさくない程度になっており(あくまで邦画の中で)、好感が持てました。
はりねずみさん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-03 20:08:25)
28.シンプルで飽きずに観れた。軍人だね。
すたーちゃいるどさん [地上波(邦画)] 6点(2013-03-17 18:05:37)
27.テレビで観たのでスペシャルドラマの気持ちで観たが、最後までスペシャルドラマの気持ちのままだった。スペシャルドラマとしてはまずまずだとは思うが、映画としてはかなり物足りないと思う。テーマを伝えることはできたかもしれないが、せっかくの題材なのに全然迫力がなかった。せめて役者の演技がもっと良ければと思うのだが・・・
アキラさん [地上波(邦画)] 6点(2013-02-06 03:18:19)
26.《ネタバレ》 時代背景に疎い観客に対しても、分かりやすく丁寧に作られている印象。史実通りでない部分もあるようだが、映画なので多少の脚色は止むを得ないだろう。戦後の焼け野原はまるで震災後の東北を思わせ、この作品の目指すところが〈戦争映画〉でないのは明白(戦闘シーンは『男たちの大和』の方が遥かに迫力があった)。ここに描かれているのは70年前の日本などではなく、紛れもなく〈現代〉の我々の姿なのだ。なりふり構わず戦争に突入していった時代の中で、ひとり冷静に事態を見据えていた山本五十六。そんなリーダーが今こそ必要なのだ。
フライボーイさん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-21 15:18:47)
25.《ネタバレ》  この映画で興味深かったところは、山本五十六という人物の考え・行動よりも、大本営発表をそのまま載せ、国民を煽りつづけたマスコミと、その報道を受けて心理的に勢いづく多くの国民の姿を描いているところですね。

 報道は事実を冷静に伝えるのが本筋であり、そこに思想や思いを付け加えることがいかに危険であるのか良くわかります。

TMさん [地上波(邦画)] 7点(2013-01-19 09:36:14)
24.映画っぽく仕上げてるわりに映画として面白くなかったです。
アフロさん [地上波(邦画)] 4点(2013-01-15 15:50:26)
23.《ネタバレ》 なんだろう、この「すかすか」した印象は。今はないものを描くにはCGに頼るしかないんだろうが、冒頭の長門の俯瞰以外にワクワクさせるものがなかった。とくに空母からの発着がなんともちゃちな描写だったし、空中戦の迫力もいまひとつ。真珠湾攻撃など300機以上の大編隊がスカスカ! CGならいくらでも増やせるだろうに、数機が写るだけ。「トラ・トラ・トラ!」の発艦シーンの美しさ(実写だぜ!)を観ているだけに非常にもの足りない。最後通牒が間に合わない緊張感もないし、なんにしてもスケールの大きさが感じられない。ミッドウェーにおける飛龍の奮戦も戦果報告でサラッと流されてしまったし、あれじゃ多聞も浮かばれまいって。
ただ、甲板上や艦橋のシーンで海の上にいる感じ(微妙な揺れ感や機関音など)、航空機のコックピット内での臨場感は感じられた(はめこんだようなちゃちな背景合成には感じなかった)。あと、赤城の艦橋はよくできていた。海上撮影は「おおすみ」や「くにさき」の甲板を使ったのかしら?
ガダルカナル戦で名前だけで金剛、榛名って出されてもあの一瞬じゃどれも「戦艦が主砲を撃ってる」としかわからんし、比叡と霧島が沈んだ(太平洋戦争で初めて沈んだ戦艦)のがわからない。そういやミッドウェーでも加賀と蒼龍の扱いがひどかったな。
それから、アメリカ人がひとりも出てこなかったのは違和感がある。その辺も緊張感を欠く要因になっているのではないだろうか。
さらに、五十六個人のエピソードとして懐中時計の話が出てくるが、あれは奥さんじゃなくて愛人に渡したものだよね。そういう細かい史実の捏造があるのも「美化」してるという印象を強くしている。そして肝心の最期だが、これも三船敏郎版の強烈な印象が残っているので本作は淡泊すぎる気がする。三船は目が血走っていたからね。軍神に祭り上げる必要はないが最期くらいもっと強烈にアピールしても好かったんじゃないかな。
オオカミさん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-08 18:44:37)
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【点数情報】

Review人数 42人
平均点数 6.02点
000.00%
100.00%
200.00%
337.14%
437.14%
5511.90%
61433.33%
71330.95%
849.52%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.66点 Review3人
2 ストーリー評価 4.71点 Review7人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review7人
4 音楽評価 4.80点 Review5人
5 感泣評価 5.16点 Review6人
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