17歳の瞳に映る世界のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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17歳の瞳に映る世界

[ジュウナナサイノヒトミニウツルセカイ]
Never Rarely Sometimes Always
2020年上映時間:101分
平均点:7.00 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
公開開始日(2021-07-16)
ドラマ
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製作総指揮バリー・ジェンキンズ
配給ビターズ・エンド
パルコ
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4.《ネタバレ》 なんとも胸が痛かった。オータムをこんな目に遭わせたのは一体誰なの。妊娠させた男どこ行った出てこい。
彼女の周囲はほんと暖かくない。高圧的な継父。妊娠を相談できない母親。お母さんさあ娘まだ17なのにもっと気遣ってやれないもんだろうか。バイト先の店長も何なん。具合悪いって言ってんのに。たった2時間じゃねえよ。学校の男子どもったら。女の子に意地悪するその性格がもうダサい。
窮地のオータムに寄り添ってくれるのは従妹のスカイラーだけ。身を張って当座の資金を得てくれる彼女。この娘の友情の深さはこの話のオアシス。泣いた。
アメリカってこんなんなんだね。地域の色が違い過ぎる。女子はないがしろにされ権利を取り上げられる所もあれば、場所を移せば相互扶助の社会システムが機能している。
オータムとスカイラーがつないだ手。どうかその手をずっと放さずにいてほしい。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-10-23 19:23:51)
3.《ネタバレ》 17歳、ペンシルベニアからNYへの妊娠中絶のための小さな旅。
ペンシルベニアの小さな町。17歳の彼女が感じる閉塞感、家族をはじめとする人間関係など。
序盤のこうした前提を本作は本当に必要最小限にしか語らない。
必要最小限なのは台詞や音楽も。
その分、局面ごとの彼女たちの心の内、その不安感を彼女たちの表情や目で語らせる。
その演出と、それに応える2人の演技もまた素晴らしい。
全編を通して静かな作風にあって唯一たたみかけてくるのが、
NYのクリニックでの、本作の原題にもなっている4つの選択肢の質問。
答えに詰まり、感情がこみ上げてくる彼女の表情をとらえ続ける、本作の中で最も厳しいシーン。
しかし優しく彼女に問いかけ、耳を傾けるカウンセラーの姿勢や、
序盤の地元ペンシルベニアのカウンセラーの主人公に寄り添う姿勢など、
今も議論が続く重いテーマに対する作者の姿勢も印象的な問題提起の形でした。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-17 18:06:40)
2.17歳中絶の話。
思春期の妊娠の絶望感がリアリティあって遊びもない。地味にもがく。それ以上でもそれ以下でも無い直球映画。
それが合うかどうかというところ。
私にとっては暗く重たく冷たい…。似たような境遇経験あれば胸に響きそうだ。

邦題は見終わった後なるほどなと思うタイトル。
傑出とおもいます。
男性の私には映らない、感じることができない世界。
mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-23 22:47:05)
1.《ネタバレ》 ペンシルバニアの田舎町で平凡な毎日を送る17歳の高校生オータムは、何処にでもいるような普通の女の子。保守的な両親の元、スーパーのレジ打ちのバイトをしながらただなんとなく日々を過ごしている。そんなある日、オータムはもう一か月以上も生理が来ていないことに気づく。密かに訪れた町の産婦人科で診察してもらった彼女に告げられたのは、妊娠10週目という事実。予想もしていなかったことに思わず動揺してしまうオータム。とてもじゃないが両親に話すことは出来ない。そもそも産んで育てる勇気もない。だが、彼女が暮らすペンシルバニアでは、未成年の妊娠中絶には両親の同意が必要だった。ここから遠く離れたニューヨークに行けば、お金さえ払えば手術を受けられる――。ネットで調べてそのことを知ったオータムは、唯一の親友でバイト仲間のスカイラーとともに夜行バスへと乗り込むのだった……。中絶手術を受けるためにニューヨークへと向かう17歳の2人の少女の旅路を終始淡々と見つめたガールズ・ロードムービー。そんななんともネガティブなお話なのに、あまり暗さを感じさせないのはこの監督のリリシズムに満ちた詩的センスによるところが大きい。それぞれに孤独を抱えたこの少女たちの旅路は終始不安定で今にも壊れてしまいそうな危うさが漂っているのに、非常に美しく洗練されている。この感性はなかなかのもの。親身になって相談に乗ってくれていると思っていた、地元の産科医のおばちゃんがゴリゴリの中絶反対派だというのもリアル。一日で終わると思っていた手術が、この産科医の誤診のせいで二日かかってしまうというはなんとも皮肉ですね。すぐにお金もなくなり、泊まるあてもなくなって次第に追い詰められてゆく2人。親友がお金を稼ぐために会ったばかりの男とキスをするシーンで、柱の陰で主人公と密かに手を繋ぐところはとても切ない余韻を残してくれます。この二人の友情が永遠に続けばいいと願わずにはいられない名シーンでした。他にも、中絶前にカウンセラーが幾つも質問する中で、最初は服用している薬だとか病歴だとかだったのが最後の方で男の暴力についての質問に変わってゆくシーン。最初は気丈に振る舞っていた主人公が次第に涙をこらえられなくなるところも、男の身勝手な欲望への女性たちの静かな怒りが感じられ色々と考えさせられます。全てが終わったあと、空虚な笑顔で会話する2人、虚しさと充実感が入り混じって何とも切ない。エンドロールで流れる歌がまた染みます。とにかく2人の等身大の魅力にやられました。シスターフッド映画の新たな地平を拓いた、なかなかの秀作と言っていいんじゃないでしょうか。この監督、これから要注目ですね。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2022-10-18 04:15:50)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5125.00%
600.00%
7125.00%
8250.00%
900.00%
1000.00%

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