暗黒街の顔役(1959)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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暗黒街の顔役(1959)

[アンコクガイノカオヤク]
1959年上映時間:101分
平均点:6.25 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
アクションドラマサスペンス犯罪ものヤクザ・マフィア
新規登録(2008-01-07)【青観】さん
タイトル情報更新(2020-11-12)【イニシャルK】さん
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監督岡本喜八
助監督竹林進
キャスト鶴田浩二(男優)小松竜太
宝田明(男優)小松峰夫
三船敏郎(男優)樫村大助
河津清三郎(男優)横光
白川由美(女優)菊村純子
草笛光子(女優)リエ
柳川慶子(女優)洋子
平田昭彦(男優)須藤
田中春男(男優)黒崎
佐藤允(男優)五郎
山本廉(男優)
桐野洋雄(男優)バタ公
広瀬正一(男優)鳴海
中島春雄(男優)遊園地の子連れ客
堺左千夫(男優)市村
夏木陽介(男優)
中丸忠雄(男優)下松刑事
瀬良明(男優)村上刑事
横山道代(女優)トミ江
加藤春哉(男優)竹坊
天本英世(男優)小山
ミッキー・カーチス(男優)
中島そのみ(女優)青柳春美
本間文子(女優)伯母さん
高堂国典(男優)石山の父親
大友伸(男優)西脇金融社長
沢村いき雄(男優)天岸
今泉廉(男優)秘書
中山豊(男優)ユタ公
向井淳一郎(男優)
宇野晃司(男優)
吉頂寺晃(男優)
脚本関沢新一
音楽伊福部昭
作詞関沢新一「毀れた方向指示器」/「可愛いあ奴」
作曲浜口庫之助「毀れた方向指示器」/「可愛いあ奴」
主題歌宝田明「毀れた方向指示器」/「可愛いあ奴」
撮影中井朝一
上田正治(撮影助手)
製作田中友幸
配給東宝
特撮東宝技術部(特殊技術)
美術阿久根巌
編集黒岩義民
録音下永尚
その他IMAGICA(現像)
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4.和製ギャング映画、ですね。いわゆるヤクザ映画とは雰囲気が異なり、モダンで無国籍。やり合う敵の組織も外国人だったりします。ただ、組織間の抗争よりは、組織から抜けてカタギになる・ならない、ってのが物語の中心。主人公の鶴田浩二も、障がいを持つ息子があり、本当は足を洗いたいらしいけれど、それは言い出せない。一方で彼の弟たる宝田明は自由奔放、やめる気満々。それから、組織の中で主人公に対し理解を示す先輩が、平田明彦。
こうやって、組織の中でも概ね、善玉と悪玉に分かれていて、善玉はみんなシュッとした男前。あとは見るからにワルそうな連中ばかり。特に、いかにも一癖ありそうな殺し屋の佐藤允が異彩を放ってはいますが、他もたいがいワルそうな連中なので、この顔でもそんなに目立たない。けどこの男、いったい何を仕出かすやら、やっぱり異彩を放っていることも間違いありません。
その一方で、町工場のオヤジとして登場するのが、三船敏郎。こんな端役で出る筈はないので一見冴えなくともその正体は凄腕なんだろう、と思いきやそうでもなくって、まあ、あくまで町工場のオヤジなんですけど、頑固一徹ぶりが、ちゃんと見せ場を作る。必死の形相でギャング連中に電動ドリルで立ち向かい、おいおい、そんな攻撃力の乏しい武器に何でそんなにビビってるんだよ、などという我々のツッコミを、許しません。
岡本喜八監督の演出は才気にあふれ、室内の会話シーンなどでも、カットの切り返しを多用したり、意表をつく構図を用いたりして、実にスタイリッシュ。ステージの歌唱シーンなども随所に織り込まれて、映画を彩っています。
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-09-01 09:43:36)
3.岡本喜八監督の第3作目で初のカラー映画となるヤクザ映画。喜八監督らしいテンポの良さはあり、面白くないことはないのだが、喜八監督の映画としてはカラッとした部分があまりなく、ちょっと湿っぽすぎるし、初期作だからか作風もまだそこまで確立していないような印象がある。主演が鶴田浩二で、親分が河津清三郎というのは東宝というよりものちの東映の任侠映画を思わせるキャスティングで、実際に二人とも東映任侠映画に出るときと同じような印象であり、東映任侠映画を見慣れてしまった今となっては少し違和感を感じる。そんな中、喜八監督とは助監督時代からの付き合いという三船が脇役だが、自動車修理工場のしょぼくれた経営者の役で出演しており、これがけっこうハマっている。クライマックスでの自分の工場で好き勝手するヤクザに対してついに怒りを爆発させるシーンが三船の最大の見せ場で、ここだけで主演の鶴田浩二を食うほどの存在感を見せているのはすごい。ほかにも脇役ではこの後に喜八監督の映画の常連となる俳優二人が既に出演している。本作のあとすぐに喜八監督の「独立愚連隊」で主人公を演じる佐藤允が鶴田浩二を狙う殺し屋を演じていて、これがまた異様に存在感があり、かっこよくて印象に残る。そして、出番はわずかだが天本英世も一言のセリフもない冷徹な殺し屋を不気味に演じていて印象的だ。ほかにも本作には喜八監督の映画の常連となる俳優が何人か出ているが、とくにこの佐藤允と天本英世の二人はこの後の喜八監督の映画を支えていく存在になるのだなあと、そう思った。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 6点(2014-03-05 22:07:44)
2.《ネタバレ》 メインの男前兄弟二人のくっさいセリフと大げさな演技は、監督の指示なのだろうか。見ていて少し気恥ずかしくなった。ひねりのないベタベタなストーリーは、面白いとは言えないし、なんかチマチマしている。
シリアスなヤクザものとしてはダークさもなく、アクションシーンや、ヤクザの面々にもあまり迫力を感じず、脇役陣もあまりノっていないように感じた。
そんななか佐藤允だけは一人で異様な存在感と格好良さを醸し出していて、逆に浮いていたぐらい。
50年代末の作品で、この80年代のような雰囲気は、やはり岡本喜八監督のセンスに未来的なものがあったことを証明しているようにも思えた。
すべからさん [ビデオ(邦画)] 5点(2009-11-27 14:44:14)
1.《ネタバレ》 岡本喜八監督と言うと喜劇のイメージが強いがこのようなアクションものでもなかなかやるなあ!と感じる仕上がりになっていて、鶴田浩一二がヤクザから足を洗いたいと願ってる弟を何とかしてやろうとする兄貴を演じている。脇を固める俳優陣が凄い顔ぶれです。あの三船敏郎が脇役としてなかなか公演!ヤクザ相手に一歩もひけを取らないのは流石だが、脇役に徹していながら主役の鶴田浩二を食ってしまうのはどうかとは思ったりもするのだが、いずれにせよ話のテンポが良くて楽しめるのでこんな岡本喜八作品も良いなあ!そう思った。
青観さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-19 23:09:27)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 6.25点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5125.00%
6125.00%
7250.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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