砂漠のシモンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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砂漠のシモン

[サバクノシモン]
Simon of the Desert
(Simón del desierto)
1965年メキシコ上映時間:45分
平均点:7.50 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
ドラマコメディ
新規登録(2004-11-09)【リーム555】さん
タイトル情報更新(2012-08-18)【にじばぶ】さん
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監督ルイス・ブニュエル
キャストシルヴィア・ピナル(女優)悪魔
グラウベル・ローシャ(男優)(ノンクレジット)
脚本ルイス・ブニュエル
フリオ・アレハンドロ
撮影ガブリエル・フィゲロア[1907年生]
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4.《ネタバレ》 この監督のぶっ飛び方は大好き。好きな人にはたまらない映画作品。これは、最後の現代になるところがステキ。
にけさん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-15 11:29:20)
3.《ネタバレ》 45分の高密度で撮られた一篇。
この話の流れそのものはかなり解り易い。高い塔の上に引きこもっているオッサンをただ引き摺り下ろすだけでいいのだから。
聖歌を歌いながら広い荒原を歩いてくる人々。冒頭はシモンを頼ってやって来る人々が彼を地面に降ろす。
求道者として人々の願いに応えるシモン。普段はずっと塔の上で日向ぼっこだ。食料は紐のついたズタ袋によって塔の上に運ばれる。実際のシモンは大も小も垂れ流しでもの凄い臭かったとか。流石のブニュエルもその“匂い”が伝わってきそうなほど汚い身なりにはしなかったようだ。服の下の脚はボロボロだけどね。
身体が欠損した人間は「忘れられた人々」等にも登場。両の手を求める人間は思い出したかのように手が戻り、ある者は泡を吹いてシモンの下を流れていく。
それにしてもドラムでドンドコやるのが好きだねーブニュエルは。

15分を過ぎた辺りから引きこもりvs悪魔による闘いが始まる。ここから時代設定とか色んなものがブッ壊れ始める。いや、彼にとって本当の“現実”は何なのか解らなくなり始めると言うべきか。
地上を通る人々の姿。鶏を追う老婆、シモンのために働く女と戯れる自分の幻、そして子供のようにはしゃぐシルヴィア・ピナル!
酷い歌詞を歌いながら輪っかを高々と掲げてリム回し(輪回し)を始め、漆黒のセーラー服?で迫り来る。
「ビリディアナ」ですらピナルは谷間だけ見せたが、今回は豊満なおっぱいとガーターベルトと太ももとパンティを惜しげもなく見せる。シモンを誘惑するために。
ヤギのおっぱいもビンビンですね。
おっぱいを見せたかと思うと瞬時にシモンの横に移動、長い舌を出し、スプーン?でブスブスッと刺す。
また次の瞬間にはさっきのピナルの帽子を被った全裸の婆さんが。誰得だよっ!!
ウサギに食べ物を分け与えるのは、掌にとまった虫を潰さずに解き放つのは求道者としての自分を保つため。
シモンに従う女もまた謎が多い。さらっと蟻の巣を埋めるとか鬼かwww
ゼウスが羊を抱えるのは蹴り飛ばすため、羊の毛で鞄を作るため、石を詰めて投擲するため、カエルは爆発するため。
今度は橋が倒れ、地面を走る棺桶から片乳出したサタンとして再びシモンの真横に現れる。そしてシモンにトドメをさすように飛来する翼が発する音・・・。
ラスト5分の踊り狂う人々の姿。果たしてどちらが本当の「シモン」なのだろうかアッー!(最後の絶叫)
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-01 18:00:09)
2.《ネタバレ》 奇人、変人、精神病者、、、いや失敬、聖者シモンが、砂漠にそびえ立つ石柱の上で修行をするという、キリスト教的ブニュエル的寓話。

柱の下にやってくる様々な者たち。
おっぱい丸出しの若き女性も石柱の下に来るが、聖者シモンは眼を背け、悪魔には決して屈しない強固な神への信仰を見せる。

なんだか絶妙な面白さ加減。
なんというシチュエーション、なんというアイデアに満ちた環境設定だろうか。

本作はルイス・ブニュエルの構想半ばで頓挫し、最後を強引に編集でまとめて作り終えたらしい。
だけど、ラストは非常に突飛で面白い。

シモンのヒゲの凄まじさ、片足で立ち続けるという無茶な設定、悪者が泡を吹いてアッサリくたばるという始末・・・
何だか、ブニュエルのユーモアと変態性が、特異な形で現れた作品だ。

ピエル・パオロ・パゾリーニにも似たユーモアさえも感じさせるのがまた良い。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-14 23:37:47)
1.《ネタバレ》 ブニュエルと言えば「アンダルシアの犬」や「黄金時代」とシュールレアリスムの巨匠であって、私の貧困な感性では3000年の月日を要しても到底理解できないような境地に達している監督であるとストレートのフォアボールで歩かせていたのですが、久々に勝負を挑んでみました。・・・と、これがけっこう面白い。何と言いますかブニュエルの方から3000年分も歩み寄ってくれたという感じで、一般人にも分かり易いのです。あの砂漠の景観の素晴らしさ。それに悪魔の棺桶が暴走族の如くスライディングしてくるところなんぞ笑えます。しかし一番の見所は時空間移動の場面!異次元からの突然の介入で飛行機が映し出され、次ぎに柱が映るともう人影が無い。このジャンピング方法の見事さ!一瞬で現代都会のクラブへ移った時は思わず目が点になってしまいました。・・・ただ、一つ不満なのは試練に耐える者で砂漠が舞台なのに嵐が襲ってこないこと。映画で砂嵐が起きないなんて海水浴場にまで来て泳がないのと同じですよ。聞くところによると制作費が足りなくなりやむを得ず中編になったらしいので、もしかしたら構想にはあったのかもしれませんね。完全版を観てみたかったなぁ。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 7点(2007-06-20 18:40:58)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7375.00%
800.00%
9125.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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