クラッシュ(2004)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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クラッシュ(2004)

[クラッシュ]
Crash
2004年上映時間:113分
平均点:7.15 / 10(Review 209人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-02-11)
ドラマ犯罪ものミステリー
新規登録(2005-06-08)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2019-06-25)【Olias】さん
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監督ポール・ハギス
キャストサンドラ・ブロック(女優)ジーン
ドン・チードル(男優)グラハム
マット・ディロン(男優)ライアン巡査
ジェニファー・エスポジート(女優)リア
ウィリアム・フィクトナー(男優)フラナガン
ブレンダン・フレイザー(男優)リック
テレンス・ハワード(男優)キャメロン
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス(男優)アンソニー
タンディ・ニュートン(女優)クリスティン
ライアン・フィリップ(男優)ハンセン巡査
ラレンズ・テイト(男優)ピーター
ノーナ・ゲイ(女優)カレン
マイケル・ペーニャ(男優)ダニエル
ロレッタ・ディヴァイン(女優)シャニクア
キース・デヴィッド(男優)ディクソン警部補
バハー・スーメク(女優)ドリ
ダニエル・デイ・キム(男優)パク
ブルース・カービイ(男優)ポップ・ライアン
ショーン・トーブ(男優)ファハド
キャスリーン・ヨーク(女優)ジョンソン巡査
カリーナ・アロヤヴ(女優)
松本梨香ジーン(日本語吹き替え版)
山路和弘グラハム(日本語吹き替え版)
小杉十郎太ライアン巡査(日本語吹き替え版)
本田貴子リア(日本語吹き替え版)
牛山茂フラナガン(日本語吹き替え版)
堀内賢雄リック(日本語吹き替え版)
小山力也キャメロン(日本語吹き替え版)
田中敦子〔声優〕クリスティン(日本語吹き替え版)
浪川大輔(日本語吹き替え版)
岩崎ひろしファハド(日本語吹き替え版)
咲野俊介アンソニー(日本語吹き替え版)
桐本琢也ピーター(日本語吹き替え版)
相沢まさきダニエル(日本語吹き替え版)
五十嵐麗カレン(日本語吹き替え版)
原作ポール・ハギス(原案)
脚本ポール・ハギス
音楽マーク・アイシャム
作曲ポール・ハギス
編曲マーク・アイシャム
撮影ジェームズ・ミューロー
製作ドン・チードル
ポール・ハギス
配給ムービーアイ・エンタテインメント
美術ローレンス・ベネット(プロダクション・デザイン)
編集ヒューズ・ウィンボーン
字幕翻訳林完治
その他ジェイソン・アイザックス(サンクス)
あらすじ
ある日、アフリカ系の黒人青年2人が、白人夫婦を銃で脅して車を奪った。ある日、人種差別主義者の白人警官は、裕福な黒人夫人を、理不尽な取調べをして辱めていた。ある日、ペルシア人店主の店が何者かに荒らされて、店主は銃を購入した。そしてその銃で黒人の少女を・・。さまざまな人種が混沌とした街で、悲しみを抱えた人たちが、ぶつかりあう(クラッシュする)ヒューマンドラマ。
ネタバレは禁止していませんので
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29.《ネタバレ》 面白かった。
メキシコ系の親子の 目に見えないネックレス。いつかパパになったら 自分もやってあげたい。
STEVE-Oさん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-14 21:53:52)
28.《ネタバレ》 この映画はなによりもエンディングテーマきょくがだいすきです。もともと、エンディングのメイビートゥモローをうたってるステレオフォニックスがだいすきなのでつかわれててうれしかった--。歌詞もこの映画にぴったり!なみだがでそうです。映画の内容も複数の主人公たちがいろんなところで関係してくるのがたのしかった。とくにわたしがすきなエピソードは、演出家の妻と人種差別する警官のはなしです。これは特になけました・・・はじめはコノヤロウ!とおもえるくらい嫌な警官が後半では異様にかっこよくみえる。夫人を助けたあとで、あの警官はいままで自分がしてきた差別についてのことをふりかえっていたんでしょうね。すごく、印象的な目をしてました。人間ってやっぱりよわくて、誰かとかかわってないと生きていけない。それが辛くもあって、うれしくもある。ほんとにいい映画でした。
ギニュー隊長★さん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-11 22:07:49)
27.自分の心の裏側を見せてもらったような気がしました。
ぐっと我慢する男たちに共感。
ドン・チードルさんの存在感が光っていたし、マット・ディロンさんの威圧感に驚かされました。

アカデミー賞のお陰で地方でもこういう名作が劇場にかかります。
感謝!!
たんぽぽさん [映画館(字幕)] 9点(2006-04-10 22:16:28)(良:1票)
26.サンドラ・ブロックが後半に言う「私がこんなにイライラしているのは、黒人に車を盗まれたことだけが理由じゃない」という一言が重い。この登場人物たちは、自分が抱えている問題を、「見た目」「言語」「文化」「宗教」という、わかりやすい<ちがい>に押しつけ、自分の境遇を「やつら」のせいにして、なんとか自分を納得させて生きている。しかし、そんな人たちの人生が重なり合い、自分で作り出してきた殻を破ろうとする後半の展開は本当に感動的だった。難をいうなら、舞台がLAじゃなくて、どっかの小さな町なんじゃないかと思うくらい、登場人物どうしの偶然の出会いが続くことかなあ。最初から最後まで、そのあたりがちょっと都合よすぎ・・・。せめて、PTA監督の『マグノリア』くらい、微妙な登場人物どうしのつながりが存在していれば、そのあたりも気にならなかったのかもしれないけど。
ころりさんさん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-07 09:05:26)
25.《ネタバレ》 久々にこれほど高い点数付けられる映画に出会いました。正直オスカー受賞するまで全く気にしてなかった作品でしたが、受賞したのをキッカケに一度観てみようと思い鑑賞しました。それぞれの職業や人種が全く違う登場人物たちの人種差別をベースにした群像劇ですが、まずこの手の映画は1つのエピソードに話が偏りすぎたりしがちですが、本作ではどのエピソードも過不足なくバランス良く纏められていて、同じくオスカーを受賞した編集の巧さを強く感じました。特に主役が居るわけでもなく、それぞれのエピソードで登場人物の間で炸裂する衝突に次ぐ衝突。そんな過酷な運命に人生を翻弄される登場人物たちを見事に演じた俳優陣も素晴らしいの一言に尽きます。ドン・チードルとマット・ディロン、この2人の演技が特に印象に残っています。物語を通して、まるで現代社会の縮図を見ているような感じになったり、家族愛、恐怖、怒り、敵対、不信感など様々な感情や表現を僅か113分間に全て描き出したポール・ハギス監督の驚くべき手腕に今後の作品に期待を抱かずにはいられません。こういった仕上がりになったのも世界有数の他民族都市であり存在そのものがまるで登場人物の1人みたいな舞台であるロサンゼルスの効果も大きかったと思います。ラストの雪の描写も美しく希望を繋いでいくみたいな形で感動的でした。最後に少し私事が入りますが、1年半ぶりに映画館で映画を鑑賞しましたがそれがこの作品で本当に嬉しく思います。
エージェント スミスさん [映画館(字幕)] 9点(2006-03-29 15:36:13)(良:1票)
24.ブレンダン・フレイザーはいらんかったろ! 検事という役柄も合ってなかったし、存在感もなかった。あと人種差別がテーマのひとつなのかもしれないが、人種云々より、登場人物の性格に問題あるとしか思えなかった。ペルシャ人店主とか、黒人脚本家の嫁のDQNっぷりに“なんだかなぁ”でしたよ。でもまぁ、フレイザー以外の人物の絡み合いは上手くいっているし、内に抱える葛藤もある程度は見えたから及第点としておきましょうか。とてもアカデミー受賞作とは思えないけどね。
ダブルエイチさん [映画館(字幕)] 6点(2006-03-29 15:11:17)
23.《ネタバレ》 これって問題設定が『ER』で、登場人物の絡み合いの複雑さは『踊る大走査線』という感じで、スゲぇー面白いテレビドラマの劇場版という感じがした。ただ、10年後20年後まで、アカデミー賞作品として語り継がれるのかなぁ~~??って、チト疑問。とぉ~っても、面白いんだけど、心に響かなかった。。。そういった意味じゃ、『砂と霧の家』の方が衝撃的だったなぁ~~オレ的には、ペルシャの娘と、プロデューサーのクレバーに、少しブルッと来た。『だてにマイノリティーの中で、一人立ちしていないよなぁ~~』と。。。やっぱり、物事の事象は、常に表と裏を理解できなければ、本当の真実は掴めないんだなぁ~~
Pizzさん [映画館(字幕)] 7点(2006-03-29 03:01:18)
22.ポール・ハギスはプロの脚本家であって、アーティストではない。書類の体裁を整えるような仕事ぶりは、実に官僚的で、おざなりで、安直で、いい加減だと思う。■冒頭に死体発見シーンを配置するエンターテインメントへの配慮。「透明なマント」や銃を買うシーンなどのうま~い伏線。なにより許しがたいのは、雪が舞い落ちる叙情的なスペクタクルにすべての救いを求めていること。私が観たいのは、映画サイズに無理矢理縮めた人生の縮小版や、実人生と映画との安易な馴れ合いではない。■確かに、適度な感動と、程よい絶望や諦感、救いを巧妙に配したその脚本は実に上手い。でもそれって、みんなが唾棄するハリウッド流エンターテインメント以外の何ものでもないじゃん。そんな程度で「映画」はいいの?映画としての面白みがまるで見つけられませんでした。
まぶぜたろうさん [映画館(字幕)] 0点(2006-03-27 00:19:41)(良:5票)
21.欠かさず観ているTVドラマ「騎馬警官」のポール・ハギス脚本ということで、期待して劇場へ足を運びました。検事とその妻があまり効果的に話に噛まなかったり、少し都合のよすぎる偶然が散見されるなどの不満点はありますが、伏線が次々に解きほぐされて一本の糸になっていくのは快感です。群像劇の醍醐味ですね。
Kさん [映画館(字幕)] 6点(2006-03-26 21:23:38)
20.《ネタバレ》 人は皆孤独だけど、1人きりでは生きられない。そんな人と人の繋がりを緻密にそして容赦なく描いている。人種差別やすれ違いはちょっとした勘違い等から生まれることもあるんだろうなぁと、再認識させられる。群像劇って時に訳わかんなくなるケースもあるけど、この作品は脚本が良いため、素晴らしい作品となっている。
Andy17さん [映画館(字幕)] 8点(2006-03-26 18:35:53)
19.ドラえもんが観たいという小五の息子を騙して2人で見に行きましたよ。
アメリカ人なら1つくらい身につまされるエピソードがあるんだろうと思う。それらを組み合わせて”設計”した脚本は、確かに精緻ではあるけど、エピソードの結合度が高すぎてどこか人工的。必然性のない偶然の一致もちと多い。。同じ群像劇でも、イギリスの「ラブ・アクチュアリー」には普遍性があり、エピソードの繋がりにもっとさりげなさがあったと思う。「人間に善悪の区別なし」というメッセージは、どうやらアメリカ人には有り難いらしいけど、日本人にとっては今更という感がある。ただ、天使のエピソードは印象深いし、言葉より顔に語らせるところに光るものを感じた。最後に小五の感想。「いかにもアカデミー賞って感じの映画。つまらなくはなかったけど、ちょっとした勘違いがどうしてあんなに怖いことになるのかわからなかった」・・まだわかんなくていいかな。
正義と微笑さん [映画館(字幕)] 6点(2006-03-25 00:57:59)
18.てっきり「ブロークバックマウンテン」かと思いきや、驚きのアカデミー作品賞受賞。それぞれのエピソードを割と自然に繋げているけれど…どのエピソードもとりわけすごいとも思えず不完全燃焼。悪くない、といった風。人種間にまつわる問題(特に黒人と白人)を描いたものなら「ドライビング・MISS・デイジー」のほうが良作◎だなあとついつい思ってしまった。こんな比較、反則かしら?
SAEKOさん [映画館(字幕)] 6点(2006-03-22 22:06:27)
17.《ネタバレ》 エピソード毎の関連づけがスムーズで、登場人物が多くても比較的ストレスを感じずに観ることができました。やはり脚本の力はあなどれないですね。『妖精の透明なマント』でうるっときてしまいました。守られてよかった・・・(^^)
芦毛牝馬さん [映画館(字幕)] 8点(2006-03-16 00:12:33)
16.スピーディーな群像劇で最後まで退屈させずに見せきっているのだが、個別のストーリーの内容が特段目新しいものではなく、しかも結論がうやむやのままに終わっているので、単に都合の良い断片を切り取っただけではないかという印象は拭えない。また、登場人物を善悪はっきりつけないとか、意識的にいろいろな人種を入れ込んでいるところなども、制作者の意図が逆に見えすぎていて興ざめする。それと、アップで追いまくるだけの芸のないカメラワークもいらいらした。ただし、珍しくポイントを押さえた演技のサンドラ・ブロックと、多数の登場人物の中でも強力な存在感のマット・ディロンは評価したい。
Oliasさん [映画館(字幕)] 6点(2006-03-12 01:04:22)
15.《ネタバレ》 「マクベス」の“キレイは汚い、汚いはキレイ”が脳裏をよぎる、そんな映画でした。
これだけのエピソードを関連付けながら、よくぞここまでまとめ上げた物ですね。
素晴らしい!
MIDさん [映画館(字幕)] 9点(2006-03-10 23:30:11)
14.《ネタバレ》 映画の前半は「こんな『自称:素晴らしい自由の国』が好き放題やらかして世界がこの映画みたいな人達で支配されちゃったら最悪だな」なんて思いながら見ていました。肌の色や民族や階級で断絶しあう人達が、接点を持つ事によって生まれる衝突は、それぞれの自尊心ゆえ。しかし、その自尊心が他者をどれだけ傷付け、どれだけの悲劇を生むのでしょうか。『ミュンヘン』と同じく、この映画もまた人種、信仰、生じる差別を個人レベルの視点で語る映画になっています。悪意と善意の狭間で生きる、全ての人に共通して存在する意識を曝け出し、更に摩擦の相手にも人としての背景が存在するのですよ、という事を提示してゆきます。とりあえず言葉のナイフを突き出すアメリカ人と違って、日本人は顔で笑って腹にイチモツな人種ですし、島国ゆえの閉じた民族ゆえ表立った部分での摩擦はなかなか生じないところではありますが、ゆき過ぎたナショナリズムがやがて孤立を生み出すのはどの世界でも同じ事。だから前半で私が抱いたアメリカに対する意識もまた、それでいいのか?と省みさせることになるのですね。どの国、どの宗教、どの家に生まれたかはともかく、それは置いておいて、個人としてあなたは他の個人とどう接して生きるのさ?と、そういうレベルまで突き詰めて考えさせる映画だと思うのでした。世の中に本当に芯からの悪人はいない的な善の描写に多少甘さは感じたものの、そこで何もかもが悪の展開になっても仕方ないですしね。それにしても登場人物が多くて、場面があちこち飛びまくるので、この人は誰だったっけ?って考える状況いっぱい(父ちゃんの体を心配する差別主義者と、酷い事をする警官とが同じ人物である事すらしばらく気付かなかったという・・・)、疲れる映画でした。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2006-03-10 20:59:59)
13.非常に良く出来たこの映画の画像と脚本はとても暖かく、やわらかくアメリカを描く。でも、この映画に登場する人物たちは、いろいろ問題を含んだ行動や考え方を持っているのではないだろうか。人種への偏見や、ヒステリーとか、虚栄心とか。けっしてそのまま見過ごしてはいけないことのような気がする。結論としては一つ。この映画は群像劇、それもとてもよく出来た群像劇として完成度が高い。その完成度の高さのおかげで、様々な人間の織り成す世界が美しく見えてくる。でも、それはある意味で神の視点から見たときに初めて生じる美しさだ。それにごまかされてはいけない。確かに人間はたまに愚かで、たまにいとおしい。でもできるだけ愚かさを減らしていくべきだろう。確かに人間が弱い生き物だっつうのは分かる。でもゆずっちゃいかんこともあると思うのだ。この映画が評価されるなら、ただ映画としてのみ評価されてほしい。決して描かれている内実までも肯定してしまわないように。
wunderlichさん [映画館(字幕)] 7点(2006-03-05 21:14:41)
12.まだ10ヶ月を残してますが、まず間違いなく私的2006年度No.1作品はこれになるでしょう。一つ一つは単純なエピソードながら、練りに練ったであろう脚本・編集構成に全く抜かりが無く、抜群に面白い群像劇に仕上がってます。役者も正に適材適所(ドン・チードルの印象的な顔で、少し「トラフィック」を思い出した)。物語は確かに人種的偏見を扱ってるんですけど、問題の根本は人種ではなく、「信用」と「思いやり」の欠如。人を見たら幼児誘拐犯と思わざるを得ない社会や、他人を思いやることがまるで「損」でもあるかの様な風潮は、単一民族国家のつもりでいるどっかの島国も変わりありません。この映画は個人と社会、愛情と憎悪、共感と反感、偶然と必然、不運と幸運、美徳と醜行といった、ぶつかっても決して混ざり合うことのない糸で織られた複雑な文様のタペストリー。そこに浮かび上がった余りにも不完全な人間の姿は、しかし、この上なく愛おしい、9点献上。
sayzinさん [映画館(字幕)] 9点(2006-03-03 00:03:35)(良:1票)
11.脚本と役者の演技が最高でした。マット・ディロンがこんなにいい俳優だとは思わなかった。お父さんを助けるため必死に守りに行く女の子が姿が印象的です。
ギニューさん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-28 00:01:09)
10.《ネタバレ》 白人>黒人>南米系>中央アジア系>東南アジア系という人種問題の構図を扱いながらも、テーマの本質は「人間」そのものを描いた作品。
人は誰しも、やり場のない悲しみ、苦しみ、怒りを抱えながら立場の弱い人を傷つけ、また逆に人に傷つけられて生きている。それでもなお、誰かに触れ合いたい、何かを感じたい、心の乾きを潤したいと求めずにはいられない弱い存在でしかない。オムニバス形式で短い時間で深く描きこめてはなかったが「人間」の本質を捉えた素晴らしい、いい映画だった。ブレンダンフレイザー以外の俳優陣の演技も素晴らしかった。フレイザーの役は妻の苦しみに全く気づかない、あるいは妻の怒りに相当うんざりしているというようなさらなる演技が必要ではなかったか。または、妻の苦しみに手を差し伸べるか、逆に振り払うかの流れもあってもよかった。中途半端でどっちつかずの役柄だった。
映画はよいのだが、個人的にはラストがどうにも気に入らない。東南アジアの人達を解放する黒人の笑顔がこの映画とマッチしていないような気がする。「笑顔」に対するうそ臭さではなく、ややちょっとこのエピソードが突飛というか、ずれている気がする。ラストは多数の人の交錯するシーンで終わればよかったのではないか。エピソード自体あってもいいけど、ラストに持ってくるものではないだろう。
また、人種差別者のマットディロンが起こした行動とマットディロンを嫌ってパートーナーの起こした行動の対比が見事だな。どんなに蔑んでいたとしても、自分の命を省みない行動を起こせるし、逆に人種差別なんてしない、仲良くなろうしても、心のどこかに人を信じきれない先入観が潜んでいる。自暴自棄になった黒人テレビ演出家を救った男のもう一つの行動に「人間」という複雑さ、強さ、弱さを感じられた。余談だが、隣の客がモノ凄い花粉症の人で常に鼻から「スピースピー」と訳の分からない音が聞えてきた。花粉症の人はこの時期大変かと思うけど映画鑑賞の際には周りの人の迷惑にならないように気をつけましょう。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 9点(2006-02-27 01:49:27)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 209人
平均点数 7.15点
020.96%
110.48%
200.00%
341.91%
462.87%
5178.13%
63215.31%
75325.36%
85124.40%
92813.40%
10157.18%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.94点 Review17人
2 ストーリー評価 7.10点 Review29人
3 鑑賞後の後味 6.88点 Review25人
4 音楽評価 6.25点 Review20人
5 感泣評価 5.58点 Review17人
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【アカデミー賞 情報】

2005年 78回
作品賞 受賞 
助演男優賞マット・ディロン候補(ノミネート) 
監督賞ポール・ハギス候補(ノミネート) 
脚本賞ポール・ハギス受賞 
オリジナル主題歌キャスリーン・ヨーク候補(ノミネート)“In the Deep”(曲/詞)
編集賞ヒューズ・ウィンボーン受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2005年 63回
助演男優賞マット・ディロン候補(ノミネート) 
脚本賞ポール・ハギス候補(ノミネート) 

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