いつか読書する日のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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いつか読書する日

[イツカドクショスルヒ]
The Milkwoman
2004年上映時間:127分
平均点:6.51 / 10(Review 35人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-07-02)
ドラマロマンス
新規登録(2005-09-08)【ドラえもん】さん
タイトル情報更新(2021-05-04)【にじばぶ】さん
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監督緒方明
キャスト田中裕子(女優)大場美奈子
岸部一徳(男優)高梨槐多
仁科明子(女優)高梨容子
渡辺美佐子(女優)皆川敏子
上田耕一(男優)皆川真男
香川照之(男優)スーパー店長
杉本哲太(男優)高梨陽次
鈴木砂羽(女優)大場千代
馬渕英里何(女優)吉田毬
山田辰夫(男優)河合裕次郎
柳ユーレイ(男優)児童相談所課長
堀部圭亮(男優)児童福祉司
諏訪太朗(男優)画廊主人
左右田一平(男優)田畑牛乳店店主
神津はづき(女優)看護士
江口のりこ(女優)萩田淑恵
原作青木研次(原作/原案)
緒方明(原案)
脚本青木研次
音楽池辺晋一郎
挿入曲ポール・ウィリアムス〔音楽・男優〕「雨の日と月曜日は」
撮影笠松則通
美術赤松陽構造(タイトルデザイン)
衣装宮本まさ江
編集矢船陽介
照明石田健司
あらすじ
50歳、独身の美奈子の一日は、早朝の牛乳配達ではじまる。そして膨大な量の本のページを静かにめくる夜で終わる。 その胸のうちには30余年秘め続けた初恋のひとへの熱い想い。判で押したような日常にさざなみを立てる数々の出来事と、恋の顛末が中年以降のものの心をかきたてる秀作。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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15.《ネタバレ》 無機質な町でした。あえて海や緑の映像を撮らなかったことが一層、閉鎖感を漂わせている。そんな町の中を、頭のボケた老人が徘徊する映像は、どれほど好意的に見ようとしても、重い気持ちになってしまいます。末期がん、不倫、児童虐待、老人痴呆、ワーキングプアなど、ありとあらゆる不幸が凝縮された幕の内弁当のような映画でした。「不幸」の大バーゲンに、いさかか疲れを感じてしまいます。大場は50歳独身女。「よし」と気合をいれて登る坂道は、60歳になればもう登れないでしょう。そうなると牛乳配達をやめ、スーパーのレジ打ちの仕事に専念するのでしょうか?しかしセクハラ店長が、年老いた大場を見限り、若い女店員に切り替えるかもしれない。いつ失業してもおかしくはない。未婚なので頼れる息子もいない。たった1人になった大場が老境を迎えたとき、どうやって生きていくのだろうか。自宅で孤独死することも充分ある。キャッチコピーは純愛映画ということになっている。しかし内容は「反純愛映画」です。なかなか結婚してくれない独身娘を心配する親がいるならば、是非この映画を娘に見させて欲しい。そしてこう言うのです。「純愛を貫くのもいいけど、大場美奈子のようになるぞ!」・・・・・・・早く嫁にいってくれるかもしれません。
花守湖さん [DVD(字幕)] 7点(2007-10-22 18:16:47)
14.《ネタバレ》 中年の恋も静かでいいですねぇ。いくつになっても恋は出来るって感じがしました。決して男前じゃないけど岸辺一徳は演技派でなんとなく格好良く見えてきます(笑)子供が川のところにいた時から…まさか…って予感はありましたがハッピーエンドでも良かったかなぁとも思ったり。。
うさぎ大福さん [DVD(邦画)] 7点(2007-06-22 19:34:10)
13.《ネタバレ》 あるラジオ番組で絶賛している人がいたのと、2005年キネマ旬報ベストテン第三位の作品ということで、かなり期待して見ました。・・しかし、面白いとは全く思えませんでした。その理由は以下の通りです。・・・1. 岸部が牛乳を一口飲んで捨てるというシーン。→人が苦労して配達した牛乳を殆どそのまま捨てるという光景自体が、醜い。そしてそれは岸部が、田中のことを好んでいないということを明白に伝えている。・・・通勤のシーンなどで、岸部が田中を意識しているというようにも思われるが、岸部が妻の手を握って寝たりすることを考えれば、岸部が田中のことをずっと思っていたなどということはあり得ない。・・2. 唐突な展開の多さ。→1)深夜放送のシーン。どうして容子が一人ベッドで深夜放送を聴くことになるのか、また田中と同じ放送をどうして聴いているのか、またそれが田中とどうしてわかるのか。2)最後の岸部の死のシーン。どうして田中は、人が溺れたと聞いてそれが岸部ではないかと思うのか。そもそも保護された子どもがどうして川辺にいて水にはまるのか。・・・3. 田中が30年間、岸部を思うというのも、考えてみれば悲惨な話。そういうのを美しいと思うのは、男の父権的、貞節イデオロギーに根ざしているのではないだろうか。4. 容子の死が間近になったとき、岸部が、容子に、そろそろ休暇をとろう、という。これは夫婦で、死について十分に話し合ってきた結果として出てくるはずであり、それだけ夫婦の絆の強さを思わせるが、岸部はどうして息子の絵を売って、夫婦としての歴史を清算しようとするのか。5.その場の思いつきのセリフが多いこと・・・1)疲れて何も考えずに寝る、といいながら、しっかり読書している。・2) 50歳から85歳が長いか、という発言をさせておいて、岸部をあっさり死なせている・・ 5. 「いつか読書する日」という題名が意味不明。・・・この「いつか」というのは過去経験の事柄に対して用いているのか、それとも未来に対して用いているのか。過去ならば、「いつか」ではなく、せめて「いつしか」くらいにしないと、過去の経験とは思えない。また仮にそうだとしたら、実際の社会とのコミュニケーションを欠いた、読書空間を評価するのは、現実逃避を評価するようなもの。・・・・・・・・とにかく、全体として、どういうことを表現したかったのかが全く理解できませんでした。
王の七つの森さん [DVD(邦画)] 3点(2007-03-17 14:40:57)(笑:1票)
12.《ネタバレ》 冒頭の数シーンで田中裕子さん演じる中年女性のそれまでの人生を垣間見ることができます。毎朝行っている牛乳配達。朝の長崎の坂道を、青白い光が優しく染める。どんビキの画の中には静けさがあり、その中で僅かに聞こえる牛乳瓶のぶつかり合う音。それは町中に響く。毎朝、毎朝。田中裕子さんは、その中に完全に染まっていた。めだち過ぎず、それでいて埋もれていない。この演技。これぞ演技だと実感する。気合を入れて上る長い坂道、玄関の前で座って待っているおじいちゃんに渡す牛乳瓶、それを急かす訳でもなく呼吸を整え飲み終わるまで待つ、そこには慣れを感じる。歳を感じるのにも関わらず、老夫婦の家に来ると子どもに見える。そこには昔からの積み重ねを感じる。そして躊躇するかのような表情を見せる一軒。10分かそこらで、町にとっての彼女の存在位置を理解することができる。話が進むに連れて、彼女がなぜあそこまで辛い仕事をするのかが理解できていく。彼女の台詞にもあったように、考える暇がないほど働き、疲れた状態で一日の終わりに読書をする。それが彼女の幸せだと。しかしその一方で、その全てが“愛”を意識しない為に行われている行動だという事にも気付く。そして、彼女は意識してしまう。考えてしまう。ミスをしてしまう。そんな彼女の変化、動揺、葛藤がヒシヒシと伝わってくる。生きていること、その中で人は誰かを愛さずにはいられない。彼女もまた、愛に溺れた。象徴的な展開だった。燃えるように愛し、そして燃え尽きた。が、しかし、彼女の中にからつっかえは消えた。意識しなくてもいい日々が訪れた。と同時に悲しみを背負った。だけど、そんな表情一つも見せない。それが彼女の強さであり、美しさだった。愛する人がいなくなった家に届け続ける牛乳瓶。そこに彼女の消えていない愛を感じる。
ボビーさん [DVD(邦画)] 9点(2007-03-12 01:34:49)(良:2票)
11.《ネタバレ》 良い映画でした。牛乳配達が生きがいになってもおかしくないと思える場所でした。長崎に行きたくなりました。クタクタになるまで働けば寂しくないという台詞が心に残りました。
アキラさん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-06 22:56:14)
10.あんな二枚目設定の岸辺一徳は初めて見た!!!
ケンジさん [DVD(邦画)] 9点(2006-12-16 15:02:14)
9.きわめて日本的な映画でした。外国人が見たら典型的な日本映画だと感じるのではないかなと思います。結末は予測できるものでした。田中さんはいい演技してました。でも頼むから胸だけは見たくないと思いましたけど(笑)ぎりぎり見えなくて良かったです。でもこういう日常生活を送る人、何かを一生後悔しながら生きる人って大勢いると思います。心に響く映画でした。
たかちゃんさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-12-04 19:39:34)(良:1票)
8.《ネタバレ》 おお、ラジオでスワンが歌ってる…なんて話はおいといて(爆)。認知症の老人、児童虐待、そして在宅介護と画面のあちこちから死の匂いがプンプン漂う作品であり、それ相応のラストを向かえるわけですが、主演の田中裕子の溌剌とした雰囲気のおかげで映画全体があまり湿っぽくなくてよかったです。ただ、僕としては高梨の妻がとった行動がどうもスッキリしなかった。普通に考えればあれはキューピット役を演じたというよりはいらんお節介でしょう。いくら死期が近いからってあんな手紙書くかなぁ? そしてその手紙に見事突き動かされる50歳の男女。う~ん、二十代半ばの僕には分からん世界やなぁ、と思いつつ7点。
とかげ12号さん [DVD(邦画)] 7点(2006-08-14 22:47:42)
7.《ネタバレ》 佳作。一世を風靡したアイドルグループ出身の岸部であるからこそ、今の岸部一徳だからこその妙味に脱帽。ただ、最後の子供を助ける過程が唐突で、もう少しこなれた演出が出来なかったのか、それだけがラストだけに不満が残る。
monteprinceさん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-30 02:56:38)
6.《ネタバレ》 みんな良い味出してます。大場さん役の田中裕子は50歳の独身で働いてる店の店長から「もしかして処女?」とか軽く馬鹿にされてるのに、全然悲壮感がない。だけど、ベットで本を読みながら寝てしまっている姿を見るととっても悲しくなってしまった。
ところで1つだけ気になっていたこと→田中裕子はなぜいつも車道を走る?危ないですよ~!それにしても日本映画に二人でハッピーエンドってのは許されないのでしょうか。
さらさん [DVD(邦画)] 6点(2006-07-06 13:32:02)
5.見ていて無性にカレーが食べたくなった。
本筋も甘いような切ないようないい話だったけど、
カレー小僧の話をもっと見たかったような気がする。
それにしても、中年男女の絡みは生々しい。
もとやさん [DVD(邦画)] 7点(2006-06-13 15:33:02)(笑:1票)
4.久しぶりに良質の邦画を観た。とにかく田中裕子のほとんど中年男のようなしどけなさと、幼女のような素朴さ、時折見せる妖艶すぎる表情にまいってしまった。淡々とした日常。そこにはさまれる認知症老人の問題や、児童虐待などの深刻なエピソード。在宅で家族を看取るということ、長すぎる恋の顛末、そして死。これだけの要素を盛り込みながらも、どこまでも静かで上品なユーモアが散りばめられていることに感嘆した。書庫に並んでいる固い本のタイトルにも監督のこだわりが感じられる。中年以降のものにはたまらない作品。
Reiさん [映画館(邦画)] 10点(2006-04-14 17:07:48)(良:1票)
3.レンタル店のNさんが「これ観て感想聞かせて」と薦めてくれました(ええ人やろ?ちょと自慢。笑)。後日、「よかったー。負け組やと自分を思い込んでる人にも観てほしいな」と偉そうに私が言うと、「主人公は全~ん然、負け組じゃないんよね。」とNさん。ほんまや。ここに出てくる人たち、判で押したような生活を重ねる中年、壮年の人物たちに’負け’の要素はないぞ、そんなことを気づかされた感じです。久々の仁科明子も♪「愛よ、いそげ」(←昔この名のドラマに出てはったの。笑)とばかりに気丈に生きる姿が良くて、やっとこさ本音を漏らすとこなど、胸を打つ演技を見せてくれました。男性、女性双方が持っている純な辛抱強さ、自らが辛抱していることに対する微妙な安堵感、を再確認できる一作でもあるかと思いますー。
かーすけさん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-15 00:30:35)
2.《ネタバレ》 30年もの間、たった一人の人を想い続ける…主人公美奈子の場合はその間独身をとおし、両親もいないのに育った町でずっと暮らしながらひたすら静かに想い続けているのだ。30年という途方もない時間の中に紆余曲折が無いはずがない、という考えが私の中にあるので、何だか夢物語でも見ているような感じがした。反面羨ましいような気持ちも…。明るい坂の町の情景と脇の登場人物が魅力的で、認知症の男性のエピソードなどとても気に入ったが、いきなり現実に引き戻されるようなシーンも混ぜられていてちょっと苦みもあった。ラストまでのあの流れも呆気に取られたが、彼女にとっては30年囚われていた想いから脱した感覚があったのかな、それがあの笑顔ではないかと思う。田中裕子は格好良さと鈍臭さを一緒に表現できる稀な俳優だな、と感心した。
のはらさん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-06 17:54:25)(良:1票)
1.学生時代につき合っていたカップルも、やがてそれぞれが別々の人生を歩むことで疎遠になってしまうのは誰しもが経験のある話。しかし、この映画の女と男の場合は、お互いに町から一歩も出ることなく、30年もの年月の間、秘め事のように相手を思い続けて暮らしているのである。そしてある日、二人はひょんな事から急接近する運命に遭遇してしまう。紅い糸で結ばれていた宿命なのか、或いは運命の悪戯なのかは分からないが、二人にはやはり縁があったということなのだろう。もちろん不倫を扱った作品でない事は明瞭で、それぞれの人生の紆余曲折が、やがて大きなうねりとなって結びついたのであり、男の妻の願望はそのきっかけに過ぎないのである。そこに女と男の出逢いの不思議さを感じさせる本作のストーリーテリングの巧さがある。家庭を持たない美奈子は、彼女なりに充実した人生を過ごしているが、痴呆老人を抱える老夫婦という身近な問題があり、また、結婚したものの余命幾ばくも無い妻を抱えた高梨には、仕事上での児童虐待問題に頭を悩ませている。共に自分たちに無いものに拘り合う事で男と女の結びつき、延いては夫婦の在り様を自分たちの現実の問題として、否応なく直視させられる。そこへ降って沸いたかの様な運命の急展開が待っていたのだが、結局思い半ばで成就しないのも、また二人の宿命なのだろうか。運命に弄ばれ長い歳月を経ての二人の決着としては、無残というよりはむしろ滑稽ですらあり、アイロニーを感じさせる。人生とはそういうものなのだろう。息を切らしながら坂道の長い階段を駆け上って行く彼女の人生は、今再び始まろうとしている。いつか(誰か好きな人と一緒に)読書する日を胸に秘めながら。その神々しいまでの田中裕子の表情が素晴らしく、女一人で生き抜いてきた精神力を感じさせる上手さは際立っている。また脇を固める演技人の充実ぶりも瞠目に値する。それだけに高梨を演じる岸部一徳には、長年思い続けられるほどの男としては、今ひとつ魅力に乏しいと言わざるを得ないのが、残念である。
ドラえもんさん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-03 15:55:26)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 35人
平均点数 6.51点
000.00%
100.00%
200.00%
3411.43%
425.71%
538.57%
6411.43%
71440.00%
838.57%
938.57%
1025.71%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review3人
2 ストーリー評価 7.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review4人
4 音楽評価 8.00点 Review3人
5 感泣評価 7.25点 Review4人
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