あしたのジョー(2010)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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あしたのジョー(2010)

[アシタノジョー]
2010年上映時間:131分
平均点:5.40 / 10(Review 45人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-02-11)
ドラマスポーツものスポコンもの青春もの漫画の映画化
新規登録(2011-02-04)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2023-05-07)【イニシャルK】さん
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監督曽利文彦
キャスト山下智久(男優)矢吹丈
伊勢谷友介(男優)力石徹
香里奈(女優)白木葉子
香川照之(男優)丹下段平
モロ師岡(男優)食堂の親父
西田尚美(女優)食堂の女将
杉本哲太(男優)安藤洋司
倍賞美津子(女優)花村マリ
津川雅彦(男優)白木幹之介
虎牙光揮(男優)ウルフ金串
中村靖日(男優)
加藤浩次(男優)
舟山弘一(男優)
イワゴウサトシ(男優)
五頭岳夫(男優)
阿部亮平[1980年生](男優)
原作高森朝雄
ちばてつや
脚本篠崎絵里子
作詞宇多田ヒカル「Show Me Love (Not A Dream)」
作曲宇多田ヒカル「Show Me Love (Not A Dream)」
八木正生「あしたのジョー」
主題歌宇多田ヒカル「Show Me Love (Not A Dream)」
製作TBS(「あしたのジョー」製作委員会)
講談社(「あしたのジョー」製作委員会)
電通(「あしたのジョー」製作委員会)
市川南〔製作〕(「あしたのジョー」製作委員会)
毎日放送(「あしたのジョー」製作委員会)
山内章弘(製作委員会)
ジェイ・ストーム(「あしたのジョー」製作委員会)
プロデューサー濱名一哉
配給東宝
美術佐々木尚
編集洲崎千恵子
照明石田健司
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25.《ネタバレ》 TV版「あしたのジョー2」にリアルタイムでどっぷりハマっていた世代です。「みんな頑張ってるな~」というのは伝わってくるのですが・・・映画の点数としては、このくらいでしょうか。ジョーには「ヘッへ~」「あ~らよっと」みたいな明るい部分も欲しかったですね。「2」もやりそうですね。しかし・・・「ヤッタ―マン」「ヤマト」「ジョー」「こち亀」とジャニーズはこういうの定番にしようとしているのか?
最後に『あしたのために、その1・・・「男なら腹筋を割るべしっ!」』と思いました。
よりさん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2011-09-10 17:45:04)
24.ストーリーは知ってるんだから、改めて感動したりすることはないだろうなって思ってたけど、減量シーンでは思わず泣けた。
映像的な再現性が高いので、意外と感情移入できたようだ。
特に伊勢谷友介と香川照之はよく頑張ってたんじゃないでしょうか。
山下智久はちょっとクールに演じ過ぎていて、ジョーの持つ本来の荒々しさのようなものが感じられなかった。
香里奈の葉子もちょっと弱さを露呈し過ぎで、その演技は2に取っておいて欲しかったところ。
続編の製作があるのかどうかは知らないけど・・・。
何にしてもあしたのジョーという物語は、ここから始まるジョーと葉子の壮絶な命懸けのラブストーリーがメインテーマだと思ってるので、葉子の描かれ方は気になるところなのだ。
そういう意味ではジョーにはもっと葉子を侮辱しておいて欲しかった。
それが2への伏線になっているわけだからね。
そして、誰がのりちゃんを演じるのかも気になる。
まあ、飽くまでも続編があるのならって話ではあるけど。
この作品単体で見るなら、よく纏まった構成になってるんじゃないでしょうか。
もとやさん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-10 14:22:48)(良:1票)
23.YAMATOは映像・内容共に,オリジナルを超えていたと思うが,こちらは肉体がメインなので,誰がどう頑張っても,映像的にオリジナルを超えることは無理でしょう.内容的には,主役にオリジナルほどのエネルギーを感じられなかったことが残念でした.それを表現するには時間が足らなかったということなのかも知れません.
マー君さん [DVD(邦画)] 5点(2011-08-14 01:40:57)
22.原作は何となくは知っているが未読。
ボクシングという現実のスポーツを題材にしているだけに、ダブルクロスカウンターなど実際にはあり得ないようなシーンがあるとちょっと引いちゃうなぁ。原作ファンにとってはダブルクロスカウンターなしの「あしたのジョー」なんてあり得ないだろうけどね。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 5点(2011-08-10 18:50:09)
21.《ネタバレ》 二人の役者の、役に対する思いとそれによる体づくりは凄まじく、「楢山節考」のおりんをやるために歯を抜いたという、田中絹代のエピソードを思い出す。二人の普通の拳闘シーンは、その筋肉美も相まって、素晴らしい迫力で、スローモーションがやかましく感じるほどだ。

明日、あした、それぞれのあした。段平さんの明日は、世界ランキングのボクサーを育てること、ジョーの明日は、力石を倒すこと、力石の明日は、ジョーを倒して心置きなくチャンピオンになる事、葉子の明日はドヤ街の出自を消し去って過去に打ち勝つこと。ドヤ街の連中の明日は、たぶんドヤ街の誇りと希望をジョーによって取り戻すこと。
今回、白木葉子が、ただの支援者(またはジョーを愛する人)という、受動的な原作での役割を一歩進め、彼女もまた目指すべき「あした」を持つ、言わば「選手登録」をした。結果的には巧く描けたとは言い難い状態だが、物語としてバランスが良くなった。おっちゃんとジョー、葉子と力石。タッグ戦だ。これで、西がいなくなれば、かなりスッキリする。(今回の西の要らなさは、半端じゃない)

数少ない難点を言うと、映画の描写的に、クロスカウンターの説得力がない。TVアニメ版で説明されたような、「テコの原理で力が倍増」なんて事はあり得ず、普通に考えても外側から打つ腕のほうが、距離を取られて不利であることが、作画マジックで押し通せたアニメ(マンガも?)とは違い、明白に映像で判ってしまっている。あしたのジョーにおける、このクロスカウンターは、言わば「大リーグボール」であり、ここをどうそれらしく見せるかが、この物語の大問題、それが出来なければその設定は捨てて、普通のボクシングドラマにするしかないほどの重要事項だ。でも世間が許さないか、クロスカウンターのない「あしたのジョー」は。今回の映画は、それを成し遂げられるだけのポテンシャルがあったと、私には思えたんだが。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-06 01:18:22)(良:1票)
20.俳優が役柄に似せて熱演する、増減量と鍛錬で体格をつくる、体技を披露するといった役作りレベルなら格別な感動はない。
伊勢谷友介が「役を演じる」フィクション性と「役を生きる」ドキュメンタリー性が綯い交ぜとなった、その意思的なフォルムが他を圧倒している。
役柄上のライバル関係を演じる主演二人の対抗と信頼の関係性もまた競演の中で重なり合ってくるところがこの映画の面白さだ。
しかるに、肝心のボクシングシーンは映画的なアクションとして画面を運動させているとは云い難い。
同じスローモーションでも、イーストウッド『インビクタス』のそれが伝える運動感・重量感・獣性とは天地の差だ。
しっかりと汚しが施された衣類や小道具、ジムの内外装やバラック集落などの美術単体では味があって見事ながら、一方でそれらを薄暗い照明の酷さが台無しにしているのにも通じる。
あるいは女優への演出の不在。香里奈には役柄以上のものが何も示されないのもどうなのか。

ユーカラさん [映画館(邦画)] 5点(2011-05-03 16:43:46)
19.《ネタバレ》 2011.3.19鑑賞。原作未読。「ボックス!」に続くTBSによるボクシング映画。曽利監督は前作「ICHI」が好きではないのであまり期待せずに鑑賞。だが、想像以上に良かったと思います。主役二人の肉体は完璧ですし、丹下のビジュアルも思った以上に違和感なく見れます。惜しむらくは香里菜の設定と、丈の背景描写が浅いところです。香里菜はドヤ街出身という背景よりは、純粋に力石が好きであるがうえに、身を案じて得体の知れない丈から遠ざけようとするぐらいで十分ですし、スッと感情移入もしやすいかと。そして、香里菜の尺を削った分、丈の背景描写を厚くする。身寄りもなく、明日への希望もなくその日暮らしで過ごす丈に素晴らしいライバルと理解者が登場し、「あした」へ生きようとする。力石との対戦で初めてコースロープをくぐりますが、感情をストレートに出せない丈のキャラクターもあるでしょうが、もう少し丹下への感謝があってもいいはず。もちろんマンモス西にも笑
かんちゃんズッポシさん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-20 00:16:10)
18.リアルタイムでコミックを買い続け全巻揃えたド真ん中世代ですが、アレはアレ、コレはコレ、当時の思い入れを持ち込むつもりはさらさらありません。『ピンポン』『ICHI』でCGを巧みに操りキャラクターの顔が活きるマンガチックなアクションを見せきった曽利監督がどんなボクシングシーンを見せてくれるのか、そこだけを楽しみに見ました。そのポップで綺麗なボクシングシーンは確かに新鮮ではあった。しかし超スローで歪んだ顔を映し出すことになんの意味があるのか。笑うところかと思ったぞ。全体を見てもカメラ揺れ揺れアクションなんかに比べりゃはるかに良心的なんだけど、キレイすぎてボクシング本来の泥臭さみたいなのが消されてしまってイマイチ盛り上がらない。あと、基本アイドル映画なんだろうね、これ。ボクサーではないただの喧嘩屋のころから山Pかっこよすぎ。ストーリーも駆け足なので説得力に欠ける。
R&Aさん [映画館(字幕)] 4点(2011-02-28 18:27:07)(良:1票)
17.《ネタバレ》 拳で語り合う2人、典型的な血と汗のスポコンでベタベタな展開でしたが素直に受け入れられました。「あしたのジョー」を知らない世代ですが日本漫画史に刻まれるフィナーレ、“あの”シーンはやはり熱かったです。山下と伊勢谷、造られたその肉体美は圧巻。
獅子-平常心さん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-28 00:17:48)
16.《ネタバレ》 うーん。別に悪くはないけれども、コレと言っていいところもなくて、まあ普通に『あしたのジョー』ですなぁ、って。原作のダイジェストみたいで、葉子のオリジナルな設定は別に毒にも薬にもなってなくて。伊勢谷力石はかなり頑張ってました。山下ジョーは、なんだか目が死んでない?って感じで内側の熱さが感じられませんでした。香川団平はコスプレみたいでした。香里奈葉子は微妙でした。山下、伊勢谷両氏が体を作って臨んだ点は評価されていいとは思うのですが、その肝心なボクシングシーンは、マンガ的表現を優先してしまうあまりに不自然で、肉体と肉体のぶつかりあい、男と男の闘いって点では残念な表現にとどまってしまった感じで。『ボックス!』の方がよっぽどボクシングをしているって感じがフィルムに焼き付いてましたからねぇ。この映画のボクシングシーンはトリッキーなボクシングポーズ集だわさ。結局、原作がジョーにしろ力石にしろ、時代を背負っていたのに対して(ほら、「我々は『あしたのジョー』である」とか力石の葬儀がリアルで行われたとか、あの時代の人々、特に若者が抱えていたもの)、この映画ではジョーにしろ力石にしろ、当時の時代も今の時代もほとんど背負ってなくって、カルいんですよね。今、この時代に何故『あしたのジョー』なのか?っていう必然、それを負わせていれば良かったのですが、なんか漫然と映画化しちゃったねぇ、と。それにしても力石の死後がダラダラしていて長く感じられたのは、やっぱり伊勢谷友介こそがこの映画のカナメだったからですかねぇ。このジョーで続きのカーロス・リベラ戦やホセ・メンドーサ戦を見たいとは、あまり思わないなぁ・・・
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 5点(2011-02-23 21:33:09)
15.《ネタバレ》 TBS製作の映画の中では一番まともじゃないかな。矢吹と力石を演じた山下も伊勢谷もボクサーとしての肉体を作って映画に出ていて、特に伊勢谷の演じる力石はもの凄くイメージが漫画に近いしね。香川の丹下の演技は間違いなく上手い。多分、ボクシングの監修も香川がやってるよね? 配役もかなり漫画に近い顔の役者が演じているのと、レイアウトもとことん漫画に近付ける努力をしていて、構成の意図も分かりやすくはあると思います。
但し、文句をつけたくある所も多いんだよね。
例えば、やたらとスローモーションを使うが、使い方がヘタで、ボクシングのパンチの始動位置が悪すぎるのがまるわかりだし、ストップモーションで見せるの部分は本当に止めた状態で見せるからボクシングの躍動感を全く感じさせない。香里奈は過去の映画の演技に比べれば格段に良くなっているが、白木洋子という役を掴みきれていない様に見えるんだよね、多分、自分なりの洋子というものを演じてはいるのだろうけど、根本が理解出来ていない気がしました。脚本や演出、音楽も微妙で、冒頭の音楽であそこまでブルース感を出しておきながら、タイトルが現れる泪橋を渡るシーンでアニメで有名なオープニング曲が流れる場面で音楽に無意味な重厚感を出したり、対ウルフ戦のウルフ金串がブルファイターにしか見えないような演出をしていたりする。何よりも腹立たしかったのが、西の有名な”鼻からうどん”を完全にギャグ扱いして見せた事ですね。漫画でもちょっと面白く見える場面ではあるけど、あの場面での根本的な意図は笑いではないのが明白なんだよね。あんなシーンで使うくらいなら、鼻からうどんのカットは要らなかったと思います。
漫画やアニメの映画化としては、成功した部類ではあるけれど、映画の出来を考えると、ちょっと苦しいかな、と言う気がしました。
奥州亭三景さん [映画館(邦画)] 5点(2011-02-21 02:27:30)
14.超有名な漫画なのでストーリーはある程度は知ってるがちゃんと読んだことはない。
漫画の実写化はほとんど酷いことになるのだがこれはなかなか。
クロスカウンターの説明がもうちょい欲しい。
香川照之は演じてるのが誰だか知らされなかったら
誰だかわからん人もいるだろうな、ぐらいに別人。
力石も良かった。役者さんってすごいな。
虎王さん [映画館(邦画)] 6点(2011-02-18 22:37:03)
13.《ネタバレ》 原作の感じが良く出ています。力石は本当に漫画から出てきたよう
丹下段平も良く似てます(笑)クロスカウンターやダブルクロスはも少しわかりやすい説明があった方が一般受けしそうですが、何よりジョーの世界観は良く出ていたように思います。満足
東京ロッキーさん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-18 18:53:07)
12.仏作って魂入れずとはまさにこのこと。原作の持つドロ臭さがまるで感じられない。
宇多田ヒカルの主題歌とかもうね・・・
パチンコにもなってるし、最早消費される道具でしかなくなってしまったのか
「あしたのジョー」は・・・
J.J.フォーラムさん [映画館(邦画)] 2点(2011-02-16 13:59:05)
11.《ネタバレ》 原作既読。幼少時に初めて読んだ漫画が『あしたのジョー』で「これを実写化しちゃダメだろ」と『デビルマン』の時と同じ思いで行きました。ドヤ街と涙橋、丹下拳闘クラブはCG好きな監督だけにCGで誤魔化すのかと思いましたが、しっかりと細部まで造り込んであるし、ドヤ街の路上にタムロしている小汚いオッチャンらも配置されていて再現度は完璧でしょう。チビ連も可愛かった。 誰もが気になる主要キャラですが、力石は伊勢谷よくやった!と言えるくらいの身体作りをしたおかげか雰囲気も仕草も抜群で力石にしか見えなかった。願わくば最後のジョー戦は青のガウンに黄色の字で【力石徹】を見たかったが、ちょっと前のシーンで見れたから良しとする。香川演じる丹下段平、予告編では特殊メイクで見た目は似てるけど口調がなぁと思ってましたが悪くなく、本人同様ボクシング愛を感じさせてくれた。白木葉子、場末のキャバ嬢みたいな香里奈には到底向いてないキャラだがなんで香里奈なんだろうか。『こち亀』でも葉子同様の令嬢である『麗子』を演じてますが違和感しかなかったです(TBS繋がり?)。しかも変な方向にキャラが変わっているし、今回はジョーと力石の魂のぶつかり合いだけで良かったのに妙に出番があり過ぎていて常に話の腰を折られた感があった。そして肝心のジョーですが、野性味に溢れ天真爛漫で陽気な兄ちゃんだったジョーが、力石を亡くした事から暗い影を背負った男になって行くはずが既に影を感じさせるようになっていたのはどうなんだろうなぁ。無駄にクールというか冷めた部分ばかり強調されていたので違和感あったし、喜怒哀楽をほとんど感じさせてくれないのでジョーに見えないのが残念だった。残念ついでに言うとやたらとスローを連発するなら力石戦の「きたっ!こいつをはじきかえして右のダブル・クロスで勝負!」は観せて欲しかった。 まぁ色々と細かい点も気にはなりましたが概ね満足できる作りかな。最後に宇多田は嫌いではないんですが、『あしたのジョー』の世界観には全く合っていないので男のアツい唄で〆てくれと思いました。
ロカホリさん [映画館(邦画)] 6点(2011-02-15 21:24:14)
10.白木葉子についてはドヤから出て財閥の養女になった小公女と言うのが原作の設定だとしたらかなり無理筋のように思えます。これでは女優としての役作りは難しすぎるし、数少ない登場場面でそれを表現するのは難しい。しかし、力石と矢吹と言う二人の男に対する自分でも揺れ動く恋愛感情を持つ女性と単純化してしまったほうが(ドヤの件を抜きにして)判り易かったと思われます。原作を読んでいる人には不満だろうけれど映画と言うメディアを通して広く社会に流通させることこそがこの漫画をより多くの人たちの間に伝えるための有力な手法であり、そのためへの商業的な妥協は許容しなければならないことです。ちなみに連休直後の月曜日とは言えシネコンの入りは閑散としたものでした。その人たちでも原作漫画を手にしたひとはほとんどいないような雰囲気でした。しかし、スローモーションではあれほど人間の顔って変形するものなのですね。
たいほうさん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-14 23:56:53)(良:1票)
9.《ネタバレ》 ◆映画鑑賞後帰宅途中に、気づけば「ふざけんな」という言葉を連呼しており、あまりの怒りに歩きながら逆に笑ってしまった。現在もこみ上げる怒りを抑えることができません。◆まず良いところを先に指摘すると、力石と丹下、ついでに西とチンピラ役の阿部良平の演技はとても良かったと思う。◆次に悪いところを指摘する。まず、脚本。本作では、力石とジョーの死闘に焦点を絞っているが、原作とは違い、さらにそれに加えて葉子がドヤ街で育っており、いじめられたという設定が存在している。力石はそのことを暴露しようとした記者に暴行を加え、少年院に入れられたらしい。また、葉子はドヤ街でいじめられた経験からドヤ街を再開発しようとする。ここで、力石対ジョーのライバル同士の戦いという構図に、再開発組VSドヤ街組という図式が乗っかってくる。原作を知っている者にとって、この追加された構図は完全にノイズでしかないが、わざわざ映画化したのだからそういう変更はあっていい。◆しかし、それについて本作は何も掘り下げていない。ドヤ街といってもあくまで本作では背景として以上の意味をもたず、「ドヤ街に住む人」として掘り下げているわけではない。ドヤが再開発されることによってどのような被害が生じるのか、ドヤの人がジョーに何を託すのか、そんなところは一切描かれない。それだけならまだ、蛇足だと思うだけだが、さらに本作ではそこに無理やり落ちをつける。葉子が、力石VSジョーの試合を見て「逃げちゃいけないと思ったから再開発をやめる」と結論付けるのである(ていうか葉子は力石とジョーの試合を見ていられなくて席を立っている=逃げているんですけどね。)。◆「力石とジョーは戦うのは嫌だったが、それでも逃げずに戦った」ゆえに二人の試合は見るものを感動させ、ドヤ街を救ったというのが本作の二人の死闘の意味づけだそうである。これを受け入れて涙を流すか、監督をぶん殴りたくなるかで評価は分かれると思いますが、前者のタイプの人であれば問題なく楽しめるんではないでしょうか。◆次に演出。とてもテレビ的である。分かりやすい感動の音楽、勝利の音楽、悲しい音楽に加えて説明的なクドイせりふ、登場人物のこれ見よがしの涙。漫画でもここまで説明的に描いていないと思う程のくどさです。◆役者陣の演技は良かっただけに、監督および脚本、演出の功罪は大きいと思います。
もりたろうさん [映画館(邦画)] 4点(2011-02-14 01:06:25)
8.矢吹丈のストレートが力石徹の頬にめり込む。力石徹のアッパーが矢吹丈の身体を宙に持ち上げる。
拳がゆっくりと顔にめり込む、震える表情筋、乱れる毛髪、吹き出る体液……。

あの宿命の好敵手との決着と悲劇を、映像として具現化出来た様を観た時点で、この映画の存在価値は揺るがないと思った。

原作が長年語り継がれてきた“伝説”である以上、やはり評価における「比較」は避けられない。
この映画は、ある部分では原作を越え、ある部分では大いに物足りない作品だと思う。

まず前述の通り“対戦シーン”は、申し分ない。メインキャストの二人はしっかりと映像に映える身体づくりをし、それをCGクリエイター出身の監督が文字通り「縦横無尽」のビジュアルで切り撮っている。

山下智久の“丈”は、猛々しさは物足りなかったが、重圧をはね除けるための彼なりの努力と意地は見られた。
香川照之の“丹下”は、原作のキャラクターそのもののビジュアルと存在感を、流石の演技力とボクシングへの造詣の深さをもってして見せてくれた。

が、この映画におけるすべての要素の中で最も価値が高かったのは、伊勢谷友介の“力石”をおいて他に無い。
その体躯、眼差し、立ち振る舞い、存在感、そこに居たのはまさしく「力石徹」だった。

役者のパフォーマンスと、監督の創造性よって映し出されたビジュアルそのものが確固たるエンターテイメントであり、そこには「人気漫画を映像化する」ことの意義が確実に表されていたと思う。

一方で、圧倒的に欠けていたのは、対戦シーン以外の「情感」だった。
どうしても映画化における尺の制約があるので、ストーリーが端折られてしまうことは仕方が無い。
ただ端折られているはずの各シーンのテンポが悪く、展開が稚拙だったため、本来そこから伝わってくるべきキャラクターたちの感情の描き方が希薄に思えた。

丈と丹下との絆だったり、丈自身の心情そのものが薄っぺらに感じてしまう部分があったことは、ドラマとしては致命的だったと思う。

そういう意味では、ドラマ性の部分においても、「力石徹」に食われてしまっている印象も受ける。

トータル的には、伝説的な人気漫画に真正面から挑戦し、しっかりと映画化した作品だと思うし、面白い映画であることは間違いない。
ただし、「力石徹」を登場させられない以上、続編には挑むべきではないとは思う。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-14 00:00:24)(良:1票)
7.《ネタバレ》 会話式レビューA『まず役者陣はよく頑張ったと言いたいですね。』B『特に力石役の伊勢谷くんは思った以上に力石的存在感が上手く出せていたな・・山Pのジョーは確かに頑張ってはいたけどジョーの獣的な感じには程遠かったな・・昭和40年代頃の時代設定に合う顔じゃないから違和感がどうしても残った』A『ただ初めてこの実写版で「ジョー」に触れた人だったら、割と好印象を持たれるのではないかと』B『丹下のおっちゃんは恐ろしく丹下っぽくて好感持てたな』A『少なくとも役者の熱演に関しては不満は少なかったです。試合もなかなかのもので「おおっ」と思いました』B『問題なのは、話とキャラ描写の浅さだよ。ジョーの登場から力石の死まで131分で描き切るなんて困難なんだからどうしてもエピソードを大幅にカットしてジョーと力石に焦点を絞るのは最もなんだけど・・』A『個人的に好きなマンモス西とかウルフ金串のキャラが薄いのは残念ですが実はジョーという男の背景の描写も薄いですよね、時折セリフで自分について語りますけど取って付けた感じでいまひとつ感情移入が出来なかったです。セリフじゃなく彼の佇まいでその背景を匂わす事も出来てないと思います』B『力石とジョーの関係も力石があそこまでの執念を実らすほどの積み上げも不足してるので唐突感は否めず・・難しいね』A『段平に関しても同じですね、白木葉子と過去のドヤ街エピソード、ドヤ街とジョーの繋がりがすべて描写不足です』B『試合も色々映像加工して工夫はしてるけど肝心のクロスカウンターの場面は凝りすぎて逆に迫力に繋がってないかなぁ、漫画やアニメと同じようにしたいのは良く分かるんだけどね。』A『色々不満もありますが観て損をしたとは言いません、でも素直に誉めたい感じもしませんでした』B『かつての「ジョー」好きが本作をきっかけにアニメや原作を再び目にしたり、あまり知らない人が本作を入門編にして原作、アニメに触れてもらうなら本作は役割を果たせているかな』A『言うまでも無いですがやっぱり「ジョー」は漫画、アニメだからこそ輝けた作品ですね』
まりんさん [映画館(邦画)] 5点(2011-02-13 16:56:08)(良:1票)
6.《ネタバレ》  漫画にはじまり、2度のTVアニメ、映画版でまさに時代を越えて愛されている作品の実写化は、監督、スタッフともプレッシャーだったと思う。他の方も書いている通り、伊勢谷友介の力石は迫真の演技で、他を圧倒します。ストーリーは、力石の死まで、コミックスで8巻、TVアニメで50話150時間を2時間にまとめるのだから、無理があって当然、更に如何に思い入れがあっても漫画的描写をカットしていく必要がある為、あらゆる人に納得がいくようにするのは不可能です。そんな中、ストーリーに破たんをさせず、ジョーと力石に話の中心を持っていき、力技で最後の試合まで持っていたのはぜんぜんありです。
原作にはありませんが、控室での力石と丈の会話はよかったし、暗くなってしまう力石の死でエンディングを迎えなかったところも良。
原作の「あしたのジョー」の力石戦までは、ジョーの荒々しさばかり目立ちますが、ふと見せる寂しさや優しさを山下くんはうまく表現していたと思います。大ヒットとは行かなくても毛嫌いせずにまずは観てほしい作品に仕上がっていると思います。
heeさん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-13 14:37:03)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 45人
平均点数 5.40点
000.00%
112.22%
212.22%
300.00%
41124.44%
51124.44%
6613.33%
71533.33%
800.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review4人
4 音楽評価 6.00点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review4人
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