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怒り

[イカリ]
2016年上映時間:142分
平均点:6.31 / 10(Review 51人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-09-17)
公開終了日(2017-04-12)
ドラマサスペンス犯罪ものミステリーロマンス同性愛もの小説の映画化
新規登録(2016-05-09)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2023-05-23)【イニシャルK】さん
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監督李相日
キャスト渡辺謙(男優)槙洋平
宮崎あおい(女優)槙愛子
松山ケンイチ(男優)田代哲也
池脇千鶴(女優)明日香
広瀬すず(女優)小宮山泉
佐久本宝(男優)知念辰哉
森山未來(男優)田中信吾
粟田麗(女優)小宮山泉の母
妻夫木聡(男優)藤田優馬
綾野剛(男優)大西直人
高畑充希(女優)
原日出子(女優)藤田貴子
ピエール瀧(男優)南条邦久
三浦貴大(男優)北見壮介
田中隆三(男優)
原作吉田修一「怒り」(中公文庫)
脚本李相日
音楽坂本龍一
作曲坂本龍一
編曲坂本龍一
主題歌坂本龍一(坂本龍一 feat.2CELLOS)
撮影笠松則通
製作市川南〔製作〕
東宝(「怒り」製作委員会)
電通(「怒り」製作委員会)
読売新聞社(「怒り」製作委員会)
東宝映画(製作プロダクション)
企画川村元気
プロデューサー川村元気(プロデュース)
山内章弘(エグゼクティブ・プロデューサー)
配給東宝
美術都築雄二
衣装小川久美子(衣装デザイン)
ヘアメイク豊川京子
編集今井剛
録音白取貢
北田雅也(サウンドエフェクト)
照明中村裕樹
その他坂本龍一(指揮・演奏)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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123
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11.他者への怒りに感情が高ぶり
世間への怒りに疎外感を募らせて
社会への怒りに無力を感じ
自分への怒りに絶望する

事件の犯人はだれなのか?

怒りとは?

見終わったときには、
日常の中には怒りと悲しみと後悔や希望と絶望が混在していることを改めて思い知らされる。
確実に「怒り」は常にそこにあるのだが、
他者の真剣さは自分にとってはまるで絵空事のようであり論理的に理解はできても、
心情的に本質的な意味で伝わっていない。
善悪の尺度だけでは測れない、言葉だけでも表現できない「怒り」
彼等の持つそれぞれの怒りと向き合うとき、あなたは何を感じるだろうか?

【贅沢なストーリー展開】

一つの事件を核として3つのストーリーが進んでいきますが、
主役級を集めた豪華キャストだからこそ成立している重厚な3つのストーリー。
映画3本分のそれぞれの見どころだけを再編集しているのだから面白くないわけがない。
いやダイジェストなので飽きる間がないと言った方がよいのか?

【圧倒的な演技力】

演劇の舞台を見ているような緊張感とドキュメンタリーのような透明感に圧倒されました。
映画館では派手なアクション映画を見るべきだと思っていましたが、
圧倒的な演技力に気圧される映画こそ映画館でその世界観にドップリと浸るべきです。

見事な小姑ぶりの池脇千鶴と、松山ケンイチの得体のしれない抑えた空気感の不気味さ

現実主義の妻夫木聡の狡猾さと、虚構の世界の住人のような綾野剛の優しさと共にある儚げな薄気味悪さ

広瀬すずの天真爛漫な明るさと、森山未來の滑りのある笑顔に見え隠れする影

とにかくすべてのキャスティングが素晴らしいのと、彼らの演技にただただ脱帽するばかり。

特に宮崎あおいの孤高の存在感は圧巻ですが、
その宮崎あおいですら隙あらば喰らいつくす勢いのモビーディックのような渡辺謙には戦慄すら覚えました。

【余韻を楽しめる映画】

原作は未読ですが、原作には4つ目のストーリーが存在するらしいので読んでみたくなりました。
重いテーマの重厚な作品ですが、ひたすら気分が悪くなるような重さではないので、
秋の夜長に余韻を楽しめるとても良い映画でした。
はいぷさん [映画館(邦画)] 8点(2016-10-19 14:37:31)
10.原作・吉田修一、監督・李相日という『悪人』コンビということで大いに期待していたが、期待に違わずの出来栄え。『悪人』同様、キャストの良さで描き切った感じ。ただ3つのドラマがもっと絡むのかと思ったが、現実的にはこれでいいのかも。
Q兵衛さん [映画館(邦画)] 8点(2016-10-19 06:51:53)
9.《ネタバレ》 真犯人が社会の不条理によって生まれたモンスターならば、その生い立ちから丹念に描くべきでした。(群像劇という時間の制約上もあるのでしょうが) 彼の成長過程が一切描かれていないために、それは蓄積された怒りがとうとう大爆発した、というよりは短気をおこして突然ブチ切れたふうにしか映らない。ロケーションはよかったです。天国のように碧く美しい沖縄の風景は、どうして人間の狂気と相性がよいのだろうか。演出について。坂本龍一さんの音楽と役者の泣き演技が過剰演出でかなり苦手でした。これほどのキャストならば、抑えのきいた演技と音楽でじっくりと魅せてもいいのではないか。感情を題材にした映画だからこそ、もっと緻密に丁寧に描いてほしかった気がする。本作ではっきりと確信したが、この監督の演出はシリアスより、フラガールのような直球勝負の感動路線がだんぜん向いていると思う。
タケノコさん [映画館(邦画)] 5点(2016-10-03 23:11:15)
8.《ネタバレ》 その人を信じているから、信じていたいから、疑ってしまう・・・ということなのだろうか。

冒頭に紹介される殺人事件の犯人が、本作の登場人物の誰かだということを仄めかす演出をしているので、観ている側の緊張感も高まり、グイグイと引き込まれた。本作はジャンルとしてはドラマに分類されるのだろうが、『犯人探し』というサスペンスが加わることによって、よりスリリングな映画になっている。
全貌をヴェールに包んだ状態から少しずつそれを剥がしなら観客に見せていく、美しいストーリーテリングだ。

千葉、東京、沖縄。3つの場所で別々のストーリーが展開されるのだが、その結末のコントラストも興味深い。
洋平と愛子は信じることを諦めかけたものの、田代をもう一度迎え入れることができた。
直人への疑いが晴れないまま時が過ぎた結果、優馬は予期もしなかった永遠の別れに涙することとなった。
そして、田中を信用していた辰哉は、完全に裏切られることになってしまった。

しかし、こうして見ると実はあまりコントラストにもなっていないような気もする。その人を信じていたかどうかなんて関係なく、裏のありそうな人間を勝手に信じたり疑ったりしていただけで、他の人間が知らなかった現実がただそこにあるって感じ・・・かな?

「辰哉は山神容疑者の顔写真を見ていないから何も疑っていなかっただけなんじゃないか」とも思ったが、例えば洋平は初めから田代に不信感を抱いていたから、彼を八王子の事件の犯人だと疑ったのかもしれない。田代のことを信用していたら、山神に似てるとすら思わなかったんじゃないかな?優馬に関してもそうで、知り合いの多くが空き巣に遭っているということと、若い女性と一緒にいる直人を目撃したことが重なって、直人に不信感を抱いていた。だから、テレビに映った山神の顔が直人に見えてしまっていた、なんてことはないだろうか?

いずれにせよ!良い映画だ。役者たちの熱演ぶりにはただただ感動するしかない。
Y-300さん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-27 00:43:27)
7.《ネタバレ》 いつもはなるたけネタバレ無しのレビューを心がけている私ですが、今回はがっつりネタバレせずには語れないので、未見の方は読まないで下さい。

とにかくキャストが豪華なので、この豪華な登場人物が複雑に絡み合い、何か壮大な物語が展開していくのかと勝手に期待していたため、ちょっと肩透かしを食らった格好だった。絡み合う所か全く関係のないドラマを同時に展開させて、どれが犯人の話なのか推理させるという新しいスタイル!そうか、この手があったか!ってならんわ!ただ物語を引き延ばしているようにしか思えなかった。
「怒り」というタイトルだけに、皆怒りまくるのかと思ったら怒っているのは一部だけで、殆どの登場人物が泣き叫んでいるだけという・・・。何か壮大なドラマが展開されているかのような大げさな演出が多く、ただ勘違いだったり過ちだったり不幸な話を寄せ集めただけにしか思えず、あまり共感できなかった。結局何が言いたい映画だったのか・・・。人を信じる事の大切さを訴えているのかな。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 4点(2016-09-26 23:04:46)(良:3票)
6.《ネタバレ》 真面目に見たが釈然としない映画だった。見た後で原作を読むと、全体としては原作にかなり忠実に、うまく要約して作られているのはわかったが、それでもなお釈然としない理由は次の3つである。

①題名と内容が一致しない
題名の意味について、どうにもならないことへの憤懣を「怒り」という言葉で表現していると考えれば、劇中の至るところに大小の「怒り」があることは理解できるが、しかし物語としては3つとも“人を信じること”を主題にしているように見える。これは原作段階でも同様の指摘があったらしく、それに対して映画では、ラストに追加した少女の場面(ギャーと叫んでいた)で「怒り」をより強く印象づけようとしたのではないかと想像する。
②登場人物の心情に共感しにくい
千葉編と東京編に関しては、それぞれ相手を疑う理由が第三者的にも理解できるものであり、かえって当事者の悔悟と自責の念の方に共感できなかった。しかし原作を読むと、さすが小説では登場人物への共感レベルがまるで違っており、小説の情感が映画では失われてしまって無味乾燥になった感じがする。長さの関係もあるだろうから仕方ないが。
③全体的に結論を出さず観客に投げる形になっている
まず「怒り」の根源について、派遣労働や外国の駐留軍(現時点ではアメリカ軍)、あるいは母親が自堕落だとかいうことなど、大小各種どうにもならないことへのやるせなさがあったとしても、それを観客に訴えてどうしようというのかという疑問が生じる。また“人を信じること”は一応の共通テーマのようではあるが、これも闇雲に“人を信じることが大事”などと訴えていたのではないらしく、映画でも沖縄編は少し複雑だが、原作では映画で省略した4つ目の物語がこの問題の難しさを示している。
答えが出ないようで不全感は残るが、元からそういう作りなのは仕方ない。観客の内なる「怒り」を期するということかも知れないが、あまり期待されても困る。

そのほか原作段階では真犯人の犯行動機がわからないのが不満との声もあったようで、それに対して映画では、犯人の行動と心境に関する台詞での説明を入れてある。またそのことに伴い、真犯人が必ずしも真の悪人ではないということも示唆されていたようで、つまり「怒り」は専ら米軍に向けよということだったのかも知れない(ちなみに原作では白人だったのを映画では黒人にしていた)。
なお出演者に関しては当然ながら広瀬すず嬢が圧倒的な印象を残す。二度は見たくない映画である。
かっぱ堰さん [映画館(邦画)] 5点(2016-09-23 19:58:15)(良:1票)
5.面白かった。
3人の不審な男の表情と何度も出てくる容疑者のモンタージュは最後まで惹きつけられるし、
3つの物語がまったく混乱することなく頭の中に入ってくる場面展開も心地よく、
何より宮崎あおいががこんなにいい役者だとは思わなかった。
aimihcimuimさん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-19 13:35:28)
4.《ネタバレ》 俳優陣が熱演と称して盛大に泣きまくる映画だろうというのは劇場予告の段階でわかるし、実際に映画の後半はそういった展開となる。
確かに俳優らはみな力の入った芝居を見せ、音楽は心に染み入り、そして笠松則通のカメラは絶品と云って良いくらいである。
妻夫木聡らを照らし出すネオンの艶。揺れる波光が繊細な照り返しとなって投影される宮崎あおいと渡辺謙の切返しショット。
あまりにも痛ましい広瀬すずの強姦シーンの暗い木影と、ラストで青い空と海へと歩み出す彼女の横顔を明るく照らし出す白光。
全編、気合の入りまくった照明テクニックが光と闇のモチーフを鮮烈に浮かび上がらせる。

各エピソードはフラッシュバック・フラッシュフォワードを時折織り交ぜながら、そして台詞や音を相互で巧みに重ね合わせ
一つのうねりを作ろうと試みているのがわかる。

後半はどうしても説明頼りになり、泣き芝居・絶叫芝居に陥ってしまうが、そこがいかにも日本アカデミー賞好みという感じである。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 7点(2016-09-18 19:35:29)
3.最後まで引き付けられる展開。3人のうち誰が犯人なのか?
クライマックスで犯人が明らかになった時は鳥肌が。そして残り2人の一転して切ないストーリーに涙が。

主役級の役者揃い踏み。
心にズシリと響く作品。こりゃ参った。
tonaoさん [映画館(邦画)] 9点(2016-09-18 06:38:29)
2.《ネタバレ》  国民の意見が全く反映されない独裁政権の恐ろしさ、そしてその政府が持つ侵略的傾向、
この恐ろしさはいくら強調しても足りないと思う。
だからと言って、その国から日本を守るために多くの少女たちを生贄に捧げることが正しいことなのか。
アメリカという国の人種間格差、あるいは貧富の極端な差を考えれば、アメリカ兵という存在がどういった道徳レベル、倫理レベルの人間たちか容易に想像はつく。
それを知りながら、地位協定の改定云々でお茶を濁してきた今日までの自分に吐き気を覚えるくらいの嫌悪感を感じる。
だけどどうすればいいんだろう、中国の現状を知りながらあるいは知っても知らないふりをしながら「基地をなくせ」なんて妄言にくみする気にはどうしてもならない。
自分の大好きな女優があんな役なんでちょっと平静を失ってます。
映画としては、ぶっちゃけよくわからない。「怒り」の意味がわからない。自分だったら二部の題名は「信頼」、あとの一部は「狂気」かと。
一押しの女優の映画は最低2度は見に行くのだけど、今回は少し間を置きます。少なくとも原作を読んでからに
rhforeverさん [映画館(邦画)] 7点(2016-09-17 21:25:35)
1.《ネタバレ》 なかなかどうして大した映画だと思う。今年の邦画では間違いなく上位。3人の不審者の誰が真犯人かは最後の最後で明らかになるが、そこまでの盛り上げは良かった。犯人でなかった残る2人は周囲が疑った事の報いを受けることになる。犯人はサイコパスなので「怒」と書いた動機は分からない。が、これが最後の決定打となる。それにしても広瀬すず、良くこの役を引き受けたなー。迫真の演技でそこがこの映画一番の「衝撃」でした。最後に出てくるチョイ役の高畑充希はおいしい役どころでしたね。このエピソードが一番切ない。
ぴのづかさん [映画館(邦画)] 7点(2016-09-17 17:26:00)
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【点数情報】

Review人数 51人
平均点数 6.31点
000.00%
100.00%
211.96%
335.88%
447.84%
51121.57%
659.80%
71325.49%
8815.69%
959.80%
1011.96%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 6.50点 Review2人
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