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淵に立つ

[フチニタツ]
2016年上映時間:119分
平均点:5.93 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-10-08)
ドラマファミリー
新規登録(2017-05-22)【グルコサミンS】さん
タイトル情報更新(2022-12-20)【Olias】さん
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監督深田晃司
キャスト浅野忠信(男優)八坂草太郎
筒井真理子(女優)鈴岡章江
太賀(男優)山上孝司
三浦貴大(男優)設楽篤
古舘寛治(男優)鈴岡利雄
脚本深田晃司
編集深田晃司
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1
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14.《ネタバレ》 言葉を絞った脚本、不要な部分をばっさり落とす編集、そして、予想もしないタイミングで予想もしない展開を突っ込んでくる絶妙な間合い。これにはびっくりしました。俳優陣の緊迫感ある演技も味わい深いのですが、何気ないシーンでもそれを引き出している演出の腕がまず優れています(筒井真理子の「ただ立っているだけでさらっと滲む色気」なんかも凄い)。●例の公園のシーンなんかも、誰が見ても八坂が娘に何かしたと思わせつつ、そうでないようにも考えさせる余地も多分にあったりします(それを考えると、孝司が覆い被さっているあのシーンもそうですね)。そういえば、孝司に送られてきたという手紙には、何が書かれていたのでしょうね。●ただし、そのような心理の綾の重なりの扱いが際立っているからこそ、収束部分を幻想方向で固めてしまったのは、着地点としてかなり残念。そこまでの構築が重すぎて、自分で支えきれなくなった、という感じでした。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-08 00:45:50)(良:1票)
13.罪と罰というか、因果応報的な感じは悪くはないが、全体的には少々物足りなさもある。演出というか演技が抑制されていたからか。もっと、感情の揺れや心の叫びみたいなものがあってもよかったように思えるが、あえて抑制することで仮面夫婦的な家族関係を描きたかったのかもしれないけど。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-02 19:14:36)
12.《ネタバレ》 ヒョ~~終盤、夫が妻に「罪」を告白するシーンが実に凄かったですね!そしてそれは、連れ添って初めて彼らが本音を吐露し合ったシーンだ、という意味でもこの上無い「重み」とゆーのが在りました。ここまで長年かけて色々と「疲れ果てた」人たち、とゆーのを演技でつくり出せる古舘寛治と筒井真理子に全力の拍手喝采を贈りたいです。その後も、車中で仲野太賀に食ってかかる真理子姐さんなんて完全に常人の域を脱しているというか、もはや魑魅魍魎の類いかと思われるホドで(それと必死で張り合おうとする仲野太賀の「青さ」も、なんか結構悪くないよーに思えましたですケド)。

お話としては、ちょっとネガティブな人間性(ヒトのヒトたる「罪」てか)の描写に終始し切っているのは、ハッキリ好みではありませんですね。ラストに少しだけ「他の何か」を描き込もうとしていたのかも知れないのですが、ちょっと私には掴み切れませんでしたし。

ま~~でも重ねて演技は面白かったですねえ(満足です)。思い返せば最初から、どこか「乾いた」家族だったなあ、とゆーのがしみじみ思い返されます。そしてやはり、長年連れ添って本心からの交わりが全く無い、とゆーのも、もはや前時代的だ、とも思われますね(今日ビの若い人達は、そんなコトになる前にさっさと離婚するものでしょう)。見応え、というのは間違い無く強烈に備えた映画だ、と思います。
Yuki2Invyさん [DVD(邦画)] 7点(2021-06-11 23:47:54)
11.《ネタバレ》 この家族に起きた悲劇について「どこかで引き返せたか?」を考えたとき、思い当たるポイントは無数にあります。何時でも最悪を回避できたと思う反面、決して逃れられぬ結末であったとも感じます。それは「姿勢」に所以する問題だからです。「何を(誰を)守りたかったのか?」の問いに対する答え。妻は「隣人」であり、夫は「自分」であったと考えます。そこに「家族」の視点は感じられず、犠牲者が出たのは道理でありました。
さて、ここで注目したいのは、夫の人間性です。過去に犯した罪の告白により、その劣悪な人間性が明るみとなりました。実質的にこの時、家族は崩壊したと考えますが、なぜ夫は秘密を墓場まで持っていかなかったのでしょう。苦難を共有することで夫婦の絆を感じていたから赦してもらえる気がした?いや、彼は自身に対して“嘘を付き過ぎた”のだと思います。「自分は悪くない」そう自身に言い聞かせてきた結果、夫の中で嘘は真実に変わったのだと思います。罪の重さを強く感じていたが故の刷り込みならば、彼は極悪人でもありません。誰の身の上にも起こり得ること。罪に対して適正な罰を受けるのは、加害者の為でもあることがよく分かります。
夫はもとより、妻も不貞という罪を犯しました。すなわち夫婦にとって八坂は“罪”又は“罪悪感”の象徴と見て取れます。罪悪感は自身に内在するものですから、何処か外で見つけようとするのは無理な話。罪が昇華されない以上、最後は罪悪感と共に心中するしかなかったと考えます。
最後に古舘寛治氏について。正直、役者としての魅力が今まで分からなかったのですが、本作で初めてその本領をみた気がします。存在感を出さないことの凄みとでもいいますか。観客が自身を登場人物に置き換えようとしたとき、これほど都合のよい器もありません。ほんと、お見逸れしました。
目隠シストさん [インターネット(邦画)] 7点(2021-04-10 11:25:08)(良:1票)
10.《ネタバレ》 ドスンと魂に来る映画。冒頭の全く会話のない鈴岡夫婦の様子から不穏な空気が立ちこめ、淺野忠信演じる八坂の登場による不穏さのなかの異物感が居心地の悪さを増幅させる。正直、このまま2時間は辛いなと思わせた渓谷のシーンあたりから物語が急加速し、なんと映画の中盤でいきなりのクライマックス。え、その後どうなるの?と思った後半、思いも寄らない方向に二転三転・・・。いやー、久々に予測できない、スリリングな映画体験でした。この映画、実質的な「主役」は鈴岡夫婦で、中盤以降に俊雄が言うように「はじめて夫婦になった」と言える。その媒介になったのが八坂の登場と退場であり、娘の変貌なのでしょう。過去に何があったか?とか大賀演じる息子の真意は?などサスペンス部分は放置しつつも、とにかく意味深なメタファーに溢れているので、いろいろな「読み方」ができる作品なのは間違いない。個人的には、アクロバティックな素材をもとに「夫婦」という他者がつくりだす関係性を描いた作品なんだと思ったら、なんとも示唆に富んだ作品に見えてきました。血のつながりも(本作でいえば信仰という)思想のつながりもない二人が共同生活を行うことの不気味さ、そのなかで八坂を媒介に一瞬つくられた連帯、でもその連帯のバランスを崩す新たな他者の登場・・・夫婦って怖くて、不気味で、不思議なもの。あのラスト、明らかに息を吹き返したのは章江、最後まで俊雄が助けようとしたのは蛍だった。ここに、夫婦という関係性の闇の奥を見たような気がしました。
ころりさんさん [インターネット(邦画)] 8点(2021-03-27 10:08:13)
9.《ネタバレ》 よくこんな映画を作ったもんだ。
負のオーラが終始でまくりだ。
だけど不思議と飽きない。
浅野忠信が存分に、その存在感を発揮していたからだろう。
彼の独壇場ともいえる作品に仕上がっている。

にしてもだな、こんな破滅的な話、どう楽しめばよいのか。
もっとも、楽しむべき映画ではなく、何らかの感銘を受けられれば良い内容だけども。
私にとっては生きる苦しみをいたずらに増幅させられただけで、気分が落ちただけだった。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 6点(2020-12-27 03:52:06)
8.《ネタバレ》 登場時から何か秘密をかかえてやってきましたよ!という感じですが、その秘密はありきたり、そして復讐されて・・というあまり捻りのないストーリーです。
東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 4点(2018-01-29 20:20:14)
7.《ネタバレ》 浅野忠信という役者のもってる雰囲気に頼りすぎじゃないでしょうか?
映画としての緊張感をどうにか保ってもらって、食らいついていたのに、ネガティブな展開に少々辟易しました。
それでも居なくなった浅野忠信さん演じる八坂の現在や、鈴岡との過去など、彼なくしては成立しないはずなのに、『人違い』を経ての幻覚処理とは。。。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-01-28 07:53:07)
6.《ネタバレ》 この夫婦がなぜ結婚できたのか?とまず思った。「事件」に関わったため仮面のようになってしまった男に、ついていこうとする女性などいるはずないからだ。またこの家族に起こった悲劇の後、この奥さんが正気を保っていられたのは、プロテスタントの宗教のおかげだったはず。だからそういう面も描くと、より深みのある映画になったのではないか?ただ日本の映画は宗教をためす映画が多いよね。ちょっと前の「ゲルマニウムの夜」なんかもそうだった。外国で賞をとったらしいが、憤りを感じた外国人の方も多かったかもしれない。結局、この映画は人生の因果応報の側面を描いて終わってしまう。この主人公の男(太賀)は結局、浅野演じる男のように、一人で苦しみながら生きていくしかないんだろうなぁ・・。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2017-08-12 17:01:10)
5.《ネタバレ》 予定調和をことごとく外してくる。少女を殺めようとしても捕まらない。その少女も死なない。殺人の際に足を押さえていても捕まらない。他の男に気持ちを奪われるのだが、一線は越えない。そして、ラストシーンも。居心地の悪さは最後まで続く。若い彼はもしかして、いろんなこと知ってて鈴岡の加工工場に来たんじゃないか。無垢な大賀が一番怖い。
なたねさん [DVD(邦画)] 8点(2017-07-16 09:39:06)(良:2票)
4.《ネタバレ》 黒沢清監督の映画で感じる死(あの世)のにおい、デヴィッド・リンチの映画にあるような理屈の通じない不条理さ、をこの映画に感じます。オルガンの音色、はためく白いカーテン、四人で並んで収まる写真。本来ならば心地良さを感じさせるはずの"それ"は、むしろ不気味で不安や緊張を煽ります。終始、神経質な眼光の古舘寛治もよかったが、やはり登場した時から不吉そのもので、あの世の使いを連想させる浅野忠信の八坂がよい。タイトルと同じ色使いの彼の服装、それは白を基調にしていて、時折本性の"赤"が顔を出す時、不吉な何かが起きる。四人は、やがて八坂に導かれるように川へ。その川は三途の川、八坂はその水先案内人。ここは生と死のはざま、あの世とこの世の境目、四人(死人)でその淵に立つ。
タケノコさん [映画館(邦画)] 8点(2017-06-17 23:08:19)
3.終始居心地の悪い物語。
別に話の内容が心地悪くても、それを伝える脚本、音楽、演技、シーンに説得力があれば
映画として成立するんだけど、いずれもいいものはない。
aimihcimuimさん [ビデオ(邦画)] 3点(2017-06-03 10:56:13)
2.物語自体はかなり暗いし、途中でやめたくなるんだけど、浅野忠信演じるキャラクターがとにかく怪しげで、その迫力に押され、気づいたら魅入ってしまっていた。
でも、どうせならもっとドロドロしてても良かったかな、全体的にあっさり目な演出なのでちょっと飽きてしまった。過去の事件とかもよく分からなかったので回想シーンとかで補完してくれればもっと入り込めたかなと思う。
ヴレアさん [DVD(邦画)] 4点(2017-05-22 19:22:38)
1.《ネタバレ》 日本・フランス合作とは言っても、フランス国内の映像は無いし、音楽も日本、どこが合作なのか不明。
だからとは言わないがカンヌ国際映画祭では「ある視点」賞を受賞している。もっともこの賞を貰った
映画一覧を見たが、知らない映画ばかりでした。 
いずれ一部からは高評価と聞いていたので、今頃鑑賞し投稿しようと思ったら、作品が登録されていない。
昨日申請して登録いただきましたが、ここまでノーマークの映画だったとは、驚きつつも納得している自分。
 
ネタバレになりますが、オチが無いというか、救いが無い映画です。娯楽映画とは対極にあります。 
浅野氏が主演という事になっていますが、彼の視点は少なくて、崩壊していく家族の方が主演では?
いやいや彼が主人公ですよというなら、10年前の事件についての説明がもう少し無いとねえ。
共犯と判明する鈴岡の八坂との因縁も殆ど描かれない。いつかは出所すると判っていたのに忘れた?
また、鈴岡の女房が八坂に引かれ始める過程がどうにも違和感。寡黙な男というより不気味でしかない
八坂が、オルガン弾けて娘がなついたくらいで距離詰め過ぎ。キリスト教信者を理由にした?
最後の方では、娘の悲劇にメンタルも危うくなった女房が八坂の幻覚を見るシーンがあって、その結果が
このエンディングですか・・? 
この物語から、自分は何を受け取ったのだろうか? もう一度見たら判る・・気がしない。 
ただただ、気まずい家族の空気を、2時間押し付けられたという感想。 「ある視点」ねえ・・?
グルコサミンSさん [DVD(邦画)] 4点(2017-05-22 10:32:52)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 5.93点
000.00%
100.00%
200.00%
317.14%
4321.43%
517.14%
6321.43%
7321.43%
8321.43%
900.00%
1000.00%

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