1. アイアン・ジャイアント
《ネタバレ》 泣けるけど、『ジャイアント・ロボ』の最終回とダブって見えてしまうのが……こういうラストは、ロボットモノの定番なんでしょうね(『鉄腕アトム』のラストも同系統だし)。それにしても、ロボットが主人公な話ではありがちな自爆オチも、人間が主人公だと、なかなか無いというか、ロボットのように安易に自爆させたりはしないですよね。この辺に、ロボットを「人間に都合のいい存在」と捉えている、人間のエゴイスティックな潜在意識が見え隠れします。そう考えると、「なりたい自分になる」というテーマも希薄に感じられます。「あなたにとって都合のいい存在でありたい」と望み、命を捨てるという行動に出るほど、人間は思いこむものかな? 7点(2004-04-13 23:20:40) |
2. アサシン(1993)
金を払ったからって、質の悪いパロディを「リメイク」と正当化できる訳じゃない。 3点(2004-03-04 04:32:13) |
3. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 冒頭、ニューヨークに隕石が降る。貿易センタービルは、上半身をえぐり取られ、市民は叫ぶ「フセインの攻撃だ!」……そう、この映画は9.11よりもイラク攻撃よりも、前に撮影されたのだ。今となっては皮肉にしか見えないようだが……こうは考えられないだろうか?「『アルマゲドン』は、未来を予知した映画だった」と!隕石はテロの暗示で、アメリカがそれに立ち向かっているという現在を、描いたのではないかと。だとすれば、映画中で最後には隕石を破壊できたように、現実の未来でもアメリカはテロとの戦いに、勝利できるのだろうか。そして単独で世界的危機と戦ったアメリカは、英雄として崇められ、さらなる超大国へと成長するのだろうか……。しかし、これ以上、このことは考えないことにする。なぜなら、このトンデモ科学映画が、未来を予言したものであるはずがないからである。 7点(2004-02-11 18:37:32) |
4. アウトブレイク
パニックアクションの傑作。とにかく緊張感が絶えない。同じタイプの映画に比べてこの映画が際立っているのは、やはり「ウイルス」というテーマによるところが大きいと思う。目に見えない・人間を苦しませながら殺す・どこから感染するかわからない・ワクチンが存在するとは限らない・未知のウイルスが存在する……そんなウイルスへの恐怖を、エボラ出血熱や狂牛病などの実際の報道で日常的に感じていているから、映画にリアルさを感じるのだと思う。だが、この映画が凄いのは、テーマによるものだけでない。豪華なキャスト、テンポのいい編集・脚本、緊張感を上げる音楽……全体的に非常に手の込んだ作りだからこそ、この映画は素晴らしいのだと思う。 9点(2004-01-19 00:50:28) |