1. 虚栄の市(1935)
ナポレオンがいた頃の欧州で、ヒロインが次々に男を乗り換えるラブコメ? 初期のカラー作品にしては絵的な見せ場があまりない地味な展開。 登場人物の多いややこしいストーリーがよくわからなかったのもあって あまり感じるものがなかった。 実物はフルカラーらしいけど今回DVDで観たものは 緑の色素が抜けたような、2色式カラーのような色合いだったのが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-18 04:44:19) |
2. ギルバート・グレイプ
この作品のテーマは、誰に対してもひたすら優しいジョニーデップ、なのか。 ディカプリオがおばかキャラになりきっているのが面白くてしょうがない、と 最初のうちは思っていたけど、 ジョニーと中年のラブロマンスが異様に多かったり、 保険金目当てで夫が殺されたりといったあたりで、 この映画のいやらしい意図が透けて見えたような気がして、冷めてしまった。 歩くのもやっとの母親に恫喝されて屈する警察って何なんだよ。 あんなひどい家でもグレもせず、同世代には興味も見せずに 肥満や中年には妙にやさしい、聖人ジョニー。できすぎだ。ホストか。 健常な娘がふたりいるのに、たいして活躍もせずに存在感が薄いのも、奇妙だし。 最初からブラックコメディと思って観ればよかったのか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-09-03 01:07:26) |
3. 紀元前1万年
石器時代の狩猟採集生活を再現する映画かと思っていたけど、違った。 古代人がどんな家に住んでどんな食事をしているかというような、 文化的な部分をこの映画は重視していない。 古代帝国に一揆を起こす映画。 マンモスなどのCG動物、土人の集団、ピラミッドの建設現場など、 ところどころに見せ場はあるものの、おしなべて見ると退屈な内容。 映像がすべての映画で、ストーリーやドラマの面では評価するものがない。 工夫のないありきたりな音楽は古代の雰囲気を台無しにしていると思う。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2009-04-19 19:04:59) |
4. キャプテン・ブレイディを救え!
ハンガリーの大草原を舞台に、カウボーイの素朴な生活や 米兵と現地人の交流、ドイツ軍からの逃亡劇を描く。 これは大戦中が舞台ではあるけど戦争映画ではありません。 B-17が撃墜されるといっても空戦の描写はほとんどないし、 陸戦とかはまったくないです。拳銃での撃ち合いくらいはあります。 出てくるのはキューベルワーゲンに軍用トラック、バイクとサイドカーくらいです。 全体的に、かなり地味でのんびりした映画。 舞台を変えた西部劇のようにも見えた。 しかし後方の部隊というのはよっぽど暇なのかなー、米兵ひとりを ものすごいしつこく追ってくるしなー…。 ドイツ軍将校の、かっこよさと冷酷さが印象的だった。 ブレイディが空から降ってきたばっかりに、生活を壊され ドイツ軍にひどい目にあわされる現地の人はかわいそうすぎる。 ラストは単純なハッピーエンドではなく、一風変わった余韻がある。 結局、この映画がいちばん伝えたかったものは何なのだろう? ドイツ軍の暴虐を通して戦争の虚しさを訴えているのか。 [DVD(字幕)] 6点(2008-11-03 02:04:29) |
5. キング・ソロモン(1950)
現地の大自然や野生生物、部族の伝統的な暮らしぶりに触れながら、 野を越え山を越え、アフリカの大地を徒歩で横断する、超異色の映画。 アフリカの特産品を紹介する映画? アフリカの描き方としてはこれ以上ないくらいベタなんだけど、 そのベタなアフリカの持つ迫力に圧倒される。 素手では勝ち目がないような猛獣。大草原を駆けるケモノの大群。 安易な作り物では断じてない、リアル部族のすごすぎる身なり、家屋、音楽、舞踊。 武器を持ち話も通じない部族の集団に囲まれる恐怖。 つーかどーやって撮ったんですかコレ的な。 部族こわすぎ。開拓民も苦労してんだなぁ。 エリザベスのツンとした所がカワイイ。 [DVD(字幕)] 7点(2008-08-30 11:21:48) |