1. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 現実と作り事が入り混じったショー・ビジネスの世界、そして波のように送られてくる情報に溺れ、現実と妄想の区別が付かなくなってしまっている現代人を皮肉な笑いで描いた作品です。 ロバート・デ・ニーロがニートのお笑いマニアを見事に演じています。「タクシードライバー」もそうですが、こういうかすかな狂気を帯びた孤独な人間像を演じきってしまう力量は見事ですね。 ストーリーも現実と妄想が入り混じりながら進行していくので、結末を見終わった後もこれは現実なのか妄想なのか考えさせられますね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2012-04-08 22:51:55) |
2. 帰郷(1978)
《ネタバレ》 結局戦争なんてものは人殺しであり破壊行為であるわけですから、いくら大義名分やヒロイズムで誤魔化そうとしても中々上手くいくものではないということなんでしょうね。しかも国のために戦った英雄といくら国が讃えても、実際は自分の国を守るわけではなく、他国の内戦に介入しているだけですからね。 そんな戦争がもたらす闇の部分を一人の将校の妻を通じてリアルに描きだした作品でしたね。あえてドラマチックに持っていかず、現実的な展開でストーリーを進めていくところがまた切なさを際立たせていましたね。 ローリング・ストーンズやビートルズ等の名曲をふんだんに使った音楽も非常に良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-23 22:13:55) |
3. キック・アス
《ネタバレ》 エグいし、イカれてるし、病んでるけれども何故か爽快なヒーロー映画でした。特にヒット・ガールのアクションシーンは凄いです、衝撃的です。 [映画館(字幕)] 8点(2011-02-06 11:56:44) |
4. キャピタリズム~マネーは踊る~
《ネタバレ》 「アメリカは本当に大丈夫なのか?」 資本主義がおかしいというよりも、利潤獲得のためには手段を問わない金融機関と金融機関に金で取り込まれやりたい放題やらせてしまっているアメリカという国家がおかしいとしか思えません。 作品中に出てくる欲望の権化のような人間たちの醜さは本当に見るに耐えないものでした。まあ、マイケル・ムーアが巧くユーモアで中和してくれているので最後までしっかり観ましたけど。 [DVD(吹替)] 8点(2010-07-26 00:03:11) |
5. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 何というか、マンガチックな「サムライカンフーウェスタン映画」とでも言えばいいんでしょうかね。 前作ほど、次に何が飛び出してくるのか思わず期待してしまうような楽しさはありませんでしたが、この作品も脚本の面白さ、音楽の使い方の上手さ等々素晴らしい「映画」です。タランティーノらしさはこちらの方が味わえます。 [地上波(字幕)] 7点(2009-03-12 13:18:28) |
6. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 タランティーノの日本映画(特に昭和の任侠・アクション映画)への愛が満ち溢れている本当に観ていて楽しい作品でした。 本当にヘタウマというか、B級映画の素材を本当に緻密に組み合わせて凄いものを作りあげていますね。音楽の使い方も相変わらず抜群です(あのウィークエンダーの曲が頭から離れません)。 まあ、少しエグいシーンが多いのがアレですが、ユマ・サーマンの殺陣も中々堂に入ったものでしたし、脚本は見事ですし素晴らしい映画だと思います。 [地上波(字幕)] 8点(2009-03-10 14:17:51) |
7. 君のためなら千回でも
《ネタバレ》 現在、アフガン関連のニュースは新聞やテレビで日常的に流れていて何となく知ったような気になっていましたが、実はアフガニスタンという国やそこに住む人々について殆ど何もしらない事に気付かされましたね・・・・・。 この映画ではソビエトによる侵攻前後~タリバン支配下のアフガンの様子や民族問題、アメリカのアフガン社会等々描かれており非常に興味深い作品でした。まあ、映画的にはかなりアメリカナイズ(まあアメリカ映画なんで当たり前なんですが)されていてわかりやすいのは良いのですが、ちょっと物足りなさも感じてしまいましたね。 [DVD(吹替)] 7点(2008-10-18 20:00:25) |
8. 奇跡の人(1962)
《ネタバレ》 こんなに壮絶な作品だとは・・・・・。アン・バンクロフトの演技もさることながら、ヘレン・ケラー役のパティ・デュークの凄まじいまでの演技に惹き付けられてしまいました。真の教育というのはある種、闘いなんですね・・・・・。 サリヴァン先生自身も目が悪かったとは知りませんでした。まさに「奇跡の人」ですね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-02-14 13:39:17) |
9. キンキーブーツ
《ネタバレ》 とりあえず、ローラの存在感に圧倒されましたね(スカンクアナンシーを思い出してしまいました。)。オープニングではいきなり騙されましたし、ミラノの発表会のシーンは本当にシビれました。 しかし、伝統ある靴メーカーがいきなり特殊な男性用ブーツの製造に乗り出すというのは本当に思い切った経営判断だと思いますね。まあ、それだけ市場規模があるということなんでしょうか・・・・・・。結構「プロジェクトX」ぽい部分も多くて面白かったです。 [映画館(字幕)] 8点(2006-12-31 00:44:40) |
10. キャバレー(1972)
《ネタバレ》 ライザ・ミネリの歌・演技・存在感に圧倒されました。また、ジョエル・グレイの妖しいというか怪しいMCが、退廃感をかもし出していて非常に素晴らしかったです。 また、ナチスの台頭が上手く描かれていて非常に興味深かったです。(最初は、酒場でカンパを募って、店主に叩きだされたりするような存在だったんですね・・・・・) [ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-08 14:36:12)(良:1票) |
11. キャッチ22
《ネタバレ》 非常にブラックな作品ですね。商売のために自分たちの基地を爆破したり、パラシュートを売りさばいたり・・・・・。 ただ、個々のジョークは面白かったんですけど、ちょっとストーリー展開が少しわかりにくかったですね。(原作を読んでみたいです。) 映像は迫力があり美しく素晴らしいです。(戦闘機が次々に離陸するシーンは、劇場で見てみたいですね。) [DVD(字幕)] 6点(2006-09-03 15:52:55) |
12. 絹の靴下
《ネタバレ》 エルンスト・ルビッチ監督の「ニノチカ」をミュージカル化した作品で、基本的にストーリーは同じなのですが、3人組の使命がロシア王室の宝石売買から、ロシア人ピアニストを帰国させることに変わるなど設定が若干違います。(個人的には、旧ロシア王室とボルシェビキとの駆け引きも描いている「ニノチカ」の方が好きです。) しかしながら、やはりミュージカルシーンの華やかさは魅かれますね。(ステレオフォニックサウンドは最高でしたねw) [DVD(字幕)] 7点(2006-07-05 19:58:16)(良:1票) |
13. キッズ・アー・オールライト ~ディレクター・カット完全版~
《ネタバレ》 ザ・フーを好きなものにとってこの作品はバイブルに近いものがあります。本当にこの作品を見ると、ライブの格好良さが光りますね。後は、キース・ムーンの変人ぶりがたまらなく哀しいです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 23:05:30) |
14. ギター弾きの恋
《ネタバレ》 音楽が非常に心地よいです。ストーリーは非常にシンプルなんですが、ところどころに 流れるジャズギターの演奏が非常に洒落ていて良かったです。 ラストシーンは非常に切ないのですが。でも、どう考えてもこういう結果になったのは主人公の自業自得ですよね。(フェリーニの「道」っぽいです。) 架空のギタリストのドキュメント風に作られているのも良かったです。(実在の人物かと思って、必死にインターネットで検索してしまいました・・・・・) [DVD(字幕)] 7点(2006-04-16 21:22:00) |