1. 恋におちたシェイクスピア
原題の美しい響きは好きである。アカデミー作品賞ということで期待しすぎて観てしまったせいか、ストーリーには“?”マークが残る。確かに衣装は豪華で見応えがあったが、どうにもジョセフ・ファインズがシェイクスピアのイメージに合わなかった(製作サイドはそれも狙いなのかもしれないが、奇をてらった感が鼻につく)。グイネス・パルトロウの男装にも違和感ありまくりで冷めた。あれだけ華奢な体格ならすぐバレると思うのだが…。なんか主役2人のインパクトが弱い気がする。ハリウッドの時代劇ブームに上手く乗っかった作品。物語全体が喜劇『十二夜』の伏線になっているのは面白い。 5点(2004-04-19 23:44:12) |
2. 恋人よ帰れ!わが胸に
ビリー・ワイルダー作品の中では格落ち感も否めず。決して面白くない訳ではない。他が凄すぎるのだ。大相撲に例えると『情婦』や『アパートの鍵貸します』は横綱で、これは関脇といったところ。ん?分かりにくい? 6点(2004-03-16 23:38:39) |
3. 恋におちて
ニューヨーク、クリスマス、偶然の出会い、美しいメロディ。描こうと思えば不倫もキレイに描けるもんだ。当事者同士の苦悩に思いを巡らせてみても独身の自分には自ずと限界が…。それにしても、2人が全っ然人目を忍ぶ素振りがないのは何で?駅でも堂々とキスしちゃってるし、フランクの最寄り駅まで一緒に帰るし。修羅場が描かれていないので、大人のメルヘンの域を出ていない。とはいえ、表情で勝負できる2人の演技力はさすがの一言で絶賛したい。 6点(2004-02-04 23:27:10) |
4. ゴッドファーザー PART Ⅱ
ビトーの過去を描くことにより、確かに大河ドラマとして深みが増した。見所はロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの演技に尽きるのではないか。デ・ニーロのしゃがれ声が、マーロン・ブランドの築いたビトーのイメージとピッタリ重なり、名優の競演がビトー像を完璧なものとした。アル・パチーノの目の据わった演技は、ドンとして貫禄を備えたマイケルの凄みを十分に伝える。いつまでも小心者であるフレドとの会話は、兄さえ消し去る行末を連想させ、観ていて心苦しさを覚えた。このシリーズは、血と裏切りに彩られた日々を生きる男の緊張感が肝だと思うが、2人の演技はそれを最大限に導き出している。前作より見応えを感じた。難を言えば、チト長いことか。 8点(2004-01-29 23:29:07) |
5. ゴッドファーザー
中学生の頃はテレビ放送があっても怖くてまともに観ることができなかった。今にも誰かが殺されそうな、ピンと張り詰めた緊張感がたまらなく息苦しかった。大人になってようやく全部観ることができたが、昔覚えた息苦しさはそのままだった。前半と後半での、マイケルの表情の変貌ぶりが本当に見事。中学生当時の自分の心を支配した恐怖感は認めざるを得ない。 6点(2004-01-29 23:28:05) |
6. ゴースト/ニューヨークの幻
ファンタジーとして十分楽しめる。ウーピーの演技が気持ちよく、悪役はしっかり憎らしい。安心して観ることができた。当時、自分にとってあの主題歌は鼻歌の定番だった。懐かしー。 6点(2004-01-13 01:14:29) |
7. ゴーストバスターズ(1984)
公開当時、中学生。「全米No1ヒット」の宣伝文句につられてチョー期待して観に行った。だが、どこが面白いのか全く理解できず(もちろんマシュマロマンの意味さえ分からない)、キツネにつままれたような感覚で帰った覚えがある。自分にとって、“期待して観ちゃダメ”を初体験した思い出深い作品となった。以来、テレビでやってても観てないなぁ。 4点(2004-01-05 23:28:26) |