1. イギリスから来た男
《ネタバレ》 やはりソダーバーグ監督の映像テクニックはこういうシンプルで短い物語で活きる。時系列を追ってしまえば何の変哲も無い平板なストーリーであったろうものを、ここまで入り組ませ魅力的にしているのはさすが。無機質でクールな映像、乾いた暴力と銃声。その中で浮かび上がる主人公の強烈な怒りと愛情。娘の蒼い記憶。男はイギリスからやってきて、自分は見ることのできなかった娘の空白の時間を、そして彼女が確かに持っていた愛情の温もりを感じ、帰っていく。激しいバイオレンスとのコントラスト。カッコいいだけじゃねぇ。胸に染みるゼ。 7点(2004-09-07 04:05:39) |
2. インサイダー
デメリットだらけの内部告発者は現代の社会における数少ない正義。 その炎を消してしまう社会にしてはいけない。 8点(2004-05-29 15:51:29) |
3. インソムニア
アル・パチーノのぐったり感。ちょっと垂れた白髪交じりの髪の毛一本一本までが眠そうだという凄まじさ。対してロビン・ウィリアムスの笑顔に隠された不気味さ。凶悪事件が起こるとワイドショーやらで近所の住民が「こんな事をするような人には見えない」とか「挨拶もちゃんとできるいい子でした」とコメントしているのをしょっちゅう見るが、まさにどこかにいそうな恐怖を感じる。 派手なシーンやどんでん返しなどは無いものの、じっくりとドラマを魅せてくれる中々の良作。 7点(2004-01-23 19:42:53) |
4. 愛しのローズマリー
実際人のことを本気で好きになったら、その人が世界で一番の美人に見えるからなぁ。周りが見えなくなるぐらいに。 7点(2004-01-16 00:04:32) |
5. 生きるべきか死ぬべきか
タイトル、そしてナチスという題材からはシリアスなドラマを想像していた。が、ふたを開けてみれば爆笑コメディ。しかもメチャメチャ完成度が高い! 鑑賞中、「ベニスの商人」の台詞で自分はグッときました。だが、このシーンも決してあざとくない。戦争を批判するとか感動させるとかいう姿勢を見せず、ひたすら面白さを追求している。それも、1942年という戦争開始直後に! そして正直な感想として、自分はこの点数です。海外のコメディ作品を観るといつも思うことなのですが、やはり笑いの「間」、「ツボ」というものは世代、国によって違うもの。これは自分がガキだからなのかなんなのかは分かりませんが、100%の本心と120%の勇気を振り絞り、「8点」で送信ボタンをクリックさせて頂きます。りく&あんさん、いいんですよね? 8点(2003-12-21 19:53:19)(良:1票) |
6. いつか晴れた日に
《ネタバレ》 第一印象と観終えたあとの印象が全然違う。人の本当のよさっていうのはパッと見ただけでは分からないんだなぁ、と。 8点(2003-10-12 22:35:06) |