1. ザ・ビーチ(2000)
レオナルド・ディカプリオが狂って全て終わった…。中盤まであまりに面白くてあまりに引き込まれてついに「トレスポ」超えるんじゃないのか?などと思ったが、単なる勘違いで終了。「ギルバート・グレイブ」で魅せたひた向きな快演などではなく今度のレオは変質的な怪演そのもの。あれではリアリティーは増すが、生々し過ぎて観客としてはドン引き間違いなし。少なくとも私は引いた。内面的共感を得るのは大衆相手では難しい。チャレンジ精神は賞賛に値するがエンターテイメントとしては破綻寸前。何とかラストでキレイな収束をみせたが、見苦しいだけ。久しぶりに熱くさせた光ある野心作なだけに後半の展開が悔やまれる。巻頭のモノローグなんて近年まれに見る名演出。ここだけは何度も見たい!まさしく冷静と情熱のあいだ。 [映画館(字幕)] 6点(2004-03-19 22:08:04) |