41. サムソン 神に選ばれし戦士
ルトガー・ハウアー目当ての鑑賞は彼でなくても良い役柄で印象に残らず空振りでしたが、「ペーパーチェイス」のリンゼイ・ワグナーの枯れたお姿に接し感慨に浸りました(+1点)聖書上の知識ない身にとって気持ち高ぶる事の無い物語でした。肉体の強さに比例していない精神力のサムソンが「苦しいときの神頼み」を何回も行い、何十年経っても成長していない姿に「何じゃこりゃ」白けてしまうところです。中途半端なデリラの存在意義も謎であります。 [DVD(字幕)] 4点(2020-11-27 01:22:27)(良:1票) |
42. THE PROMISE/君への誓い
ヒトラーによるジェノサイド以前にオスマン帝国によるアルメニア人ジェノサイドが行われていた事を初めて知りました。90,000,000㌦の大半を出資したアルメニア人大富豪カーク・カーコリアンの想いの丈を感じるところです。一方でナゴルノ・カラバフ戦争を続けるアルメニアに本作での描写(或いはそれ以上)同様の加害者・被害者模様を想像させられます。 [DVD(字幕)] 7点(2020-11-20 09:41:08) |
43. 砂漠のライオン
カダフィ大佐が3500万ドル出資したという(驚)史実に基づく力作を襟を正しての鑑賞でした。ムクターの信仰心はすんなり胸に入るものでした。アンソニー・クイン、オリバー・リードの熱演が光ります。ラフ・ヴァローネの役どころが中途半端なのは残念でありました。 [DVD(字幕)] 7点(2020-11-04 02:19:41) |
44. さらば愛しきアウトロー
《ネタバレ》 実在人物フォレスト・タッカーの物語。少年時代から強盗脱獄を繰り返し、シニアになっても仲間二人と黄昏ギャングとして銀行強盗を繰り返す。非暴力で誰一人として怪我を負わす事無く被害者に「紳士的で幸せそうな顔をしていた」と言わしめるキャラクター。80年代にこんなスタイルの犯行が成功しているのが信じ難いのどかさで、俳優引退を公言したロバート・レッドフォードなればこそ観られた作品。乗馬姿にサンダンス・キッドの面影が重なり感傷に浸る事となりました。 [DVD(字幕)] 7点(2020-10-07 16:31:17) |
45. 殺人ブルドーザー
初見。去年、孫へのクリスマスプレゼントのチョットだけお高いパワーショベル。ブルドーザーにするか迷ったものです。今年はブルドーザーにしようかな。そして本作も一緒に。嫁さんからクレームくるかな。遠のきそうな意識の中で考えを巡らせておりました。ネヴィル・ブランドが出演していたとは(驚)パッとしない役柄だけど存在感は独特のものがありました。 [DVD(字幕)] 5点(2020-08-26 16:45:31) |
46. サマー・ストック
ジュディ・ガーランド、ジーン・ケリー共演。ストーリーがしっかりしていて展開に惹き込まれます。歌とダンスは「踊る海賊」より僅かに劣るものの、溌剌とした姿はやはり魅入ります。オープニングの彼女の激太りは具合が悪かったのでしょう。ティーンエイジャーの頃から撮影の為にと、興奮剤、睡眠薬、アンフェタミンと薬漬けにして素行不良をもって本作で彼女を使い捨てたMGMに怒りが。大事に育てて欲しかった。Get Happy のような絶品パフォーマンスがもっと沢山観れただろうに。 [DVD(字幕)] 7点(2020-06-04 02:13:36) |
47. サブウェイ・パニック
日本人社員4人組、市長さんに笑わせて貰うのと対照的に地下鉄車内とコントロール室とのやりとりに手に汗握る。グリーンが何時造反するのか、人質の中の警官(誰か不明)が何時活躍するのか画面に釘付け。終身刑を拒んだブルーの潔さ。ロバート・ショウの悪党名演が印象深い。ウォルター・マッソーの顔!!!でお開きとなる演出が心憎い。笑いどころはカットでよかったかと(-2点)。スケールは小ぶりながらも70年代パニックものの傑作の一つ。 [DVD(字幕)] 8点(2020-05-24 03:03:20) |
48. 最果ての地
ワケあり気な中年男、場末の酒場歌手、彼女の娘。アラスカを舞台に3人が織りなすドラマ。しっとり感はあるものの、テンポが悪くてかったるい。1時間程経過で休憩して眠気覚まして続きを。降ってわいたような災難で無人島にたどり着いた3人。ここから盛り上がって~ こなかった。最後までテンポが悪くてかったるい。我慢して観た甲斐のない結末(憤)「他にいっぱい端折るとこあるのに、ここを端折ってどないすんねん!」 「インソムニア」で魅入ったアラスカの光景も本作ではそれ程でもなく。 歌手役の女性、トニー・モンタナの妹役に似てると思ったのがその人で妙な感慨がわいた事に+1点。 [DVD(字幕)] 4点(2020-05-11 11:40:15) |
49. サイバー・リベンジャー
今作のピアース・ブロスナン。ツッコミどころ満載のお粗末に過ぎる脚本がスタイリッシュな雰囲気をかき消しています。製作総指揮も兼ねているので全編を覆う空回り感が痛い作品です。 [DVD(字幕)] 4点(2020-03-08 20:40:37) |
50. サバイバー(2015)
ピアース・ブロスナン目当ての鑑賞。ストーリーを「考えず」に彼を「感じる」のであればまずまずの出来映え。ミラ・ジョヴォヴィッチとの対決は1回乃至2回でよかったかと。 [DVD(字幕)] 6点(2020-02-19 16:53:09) |
51. ザ・フォーリナー 復讐者
《ネタバレ》 ジャッキー・チェン出演作で「少林寺木人拳」「酔拳2」がマイベストですが、順位が1つずつ繰り下がりました。UDI(IRA)のテロによって眼前で娘を爆殺された父親の復讐譚。アクションシーンは往年の華やかさは封印されたもので、テレビ攻撃、衣類での絞め技等、リアルな闘いで63歳とは思えないキレ味。一方で観るのが辛くて仕方なかった喪失感に耐え忍ぶ面持ちは63歳なればこそ。一撃に籠もる思いに握り拳。ラストシーンは堪りません。ジャッキー作品で泣かされてしまうとは。追い打ちをかけられるようにエンディングでの彼の歌声に涙止まらず。彼の新境地を見せてもらえました。自首してくれてたら満点でした。 副首相を演じたピアース・ブロスナン、近しい者たちに裏切られ、ジャッキー・チェンにいいようにしてやられる役どころをよくぞ引き受けてくれました。ジェームズ・ボンドは伊達ではないと感じた華のある存在感で作品を大いに引き立ててくれました。 ストーリーと一家四人がバスに駆け込むシーンを初めとする演出も英国、北アイルランドの終わりなき泥仕合が垣間見える見応えあるものでした。 秀作であり、2日間で4回鑑賞と相成りました。 [DVD(字幕)] 9点(2020-01-26 19:45:55)(良:1票) |
52. 最前線物語
最前線での戦闘に於ける苛烈さは十分に伝わるものの、戦況も作戦も戦術もないドンパチをダラダラダラダラ見せつけられて退屈でした。 [DVD(字幕)] 4点(2019-09-14 00:02:49) |
53. サンセット物語
若き日のクリストファー・プラマー見たさに喜び勇んで駆けつけたのがガックリ肩を落として帰る羽目に。1936年の時代設定が全く感じられなく(クラーク・ゲーブル、ハンフリー・ボガート等アーカイブ映像があったにもかかわらず)ミュージカルシーンは大した事無く(キャグニー作品を観た後なせいもあるかも)お目当てプラマーを始めとして全員が中途半端なキャラクターで誰にも惹き込まれない。プラマー及びロバート・レッドフォードとナタリー・ウッドそれぞれのキスシーンは違和感ない(どう見ても15歳には見えないせいか)ものの、15歳の子供相手だと思うと馬鹿馬鹿しさに脱力。ラストショットにもしかしてジュディ・ガーランドがモデルなのだろうかと思わされた。 ハリウッドで大スターとして息長く活躍する難しさと値打ちを考えさせられた点、並びに、詐欺みたいな邦題はままあるけれど、本作の意味不明さは鑑賞歴中ダントツのナンバー1として記憶に残るであろう点に加点。 [映画館(字幕)] 3点(2019-09-08 19:52:11) |
54. 沙漠の花園
修道院育ちドミニと破戒僧ボリスの砂漠を舞台にしたロマンス。深みの無い脚本、味わいに欠けるシャルル・ボワイエ、淡白過ぎて鼻白むマレーネ・ディートリッヒ、それぞれ残念。しかしながら美しさに於いて絶頂と言える二人にウットリ。更にこの時代に存在したカラー作品の淡い色使いが砂漠のエキゾチックなムードを大いに醸し出していたのは特筆もの。無音にして獺祭を戴きながら眺めたら心地良く酔えると思われる一品。 [DVD(字幕)] 7点(2019-08-18 02:35:42) |
55. サハラ戦車隊
最近鑑賞した「肉弾鬼中隊」「飛べフェニックス」に続いての砂漠における女性皆無のサバイバル物語。 3作を比べてみると、フェニックス>サハラ>肉弾に。3作に共通する水は命の源なのを改めて思わされるところ。 戦意高揚作であろう本作はボギーがリーダーシップを取ってのアメリカ万歳活劇で肩の凝らない良作。 アメリカの考え方を見たイタリア兵がドイツ兵を面罵するシーンが印象深い。 [DVD(字幕)] 7点(2019-08-10 19:31:05) |
56. 三人の妻への手紙
《ネタバレ》 三人の妻の誰が亭主を寝取られるのか、興味津々だったのが段々と冷めていきました。ハッピーエンドということなのでしょうが腑に落ちません。期待が大きかった分物足りなさが募ります。洗練されたカーク・ダグラスとピカイチの存在感を示したリンダ・ダーネルに+1点ずつ。 [DVD(字幕)] 7点(2019-07-18 16:54:04) |
57. 最高のルームメイト
《ネタバレ》 両親を亡くした幼児マイケルを引き取った祖父ロッキー75歳。以後30余年に亘る二人の成長物語。毒舌家だけどここ一番の時に孫を正しく導く慈愛深い姿が沁み入ります。「ママが死んだのは熱を出した私のせいなの」ポツンと呟く娘に見失った自分を取り戻したマイケルに泣けてしようがなかったです。コロンボ役以外でも味わい深い演技を見せてくれるピーター・フォークの名優ぶりを堪能しました。瑞々しいジュリアン・ムーアも印象的。本邦未公開が信じ難い秀作。 [DVD(字幕)] 8点(2019-07-17 01:01:06) |
58. ザーレンからの脱出
《ネタバレ》 政治犯シャリフ、彼の信奉者アーメド、横領犯ヒューストン、妻殺し、極悪人、ザーレン石油会社看護師ライラが乗り合わせる救急車での国外脱出の逃走劇。砂漠に於ける飲み水不足、ガス欠、呉越同舟の内輪もめ、迫りくる追手といった冒険活劇としての要素はあるのものの、追手の顔が見えなくて緊迫感に欠ける。ユル・ブリンナーは流石の存在感だけど、ターバンのせいなのか精悍さが薄く感じられて残念。突然のベルベットボイスに「エッ?」と思ったらジェームズ・メイソンその人でキチンと座り直したのに3分ぐらいでワクワクする間も無くご退場。嬉し悲し。盛り上がりに欠けた展開で都合よくまとめられた結末に物足りなさが募る作品。 [DVD(字幕)] 6点(2019-07-06 22:18:45) |
59. ザルツブルグ・コネクション
ナチス協力者リストをめぐり各国スパイによって繰り広げられる争奪戦。チープ感満載で盛り上がらない。主人公と未亡人アンナに芽生えたロマンスは観てるこちらが恥ずかしくなる。なかなかの題材で美しい街並みが舞台であるだけに残念。失笑モノの謳い文句「フレンチ・コネクションに続くコネクションシリーズ第二弾」に作り手の気迫の差を感じるところ。 [DVD(字幕)] 5点(2019-03-25 13:52:37) |
60. さよなら、僕のマンハッタン
親子関係が現実離れが過ぎてついてゆけなかった。魅力のカケラもない尻軽娘に呆れ返る。 [DVD(字幕)] 5点(2019-02-18 00:25:22) |