1. セイント
映画自体は、テンポもセンスを悪い凡庸な出来ですが、ここではヒロインを演じるエリザベスシューについて。 私、ピラニア3Dのレビューで、「BTTFの頃より年齢を重ねたこの映画の彼女が全然魅力的」と書いたわけですが、こちらセイントでの彼女は年齢的にちょうどBTTFとピラニア3Dの中間くらい。 まさに魅力的になりつつある途中…といった雰囲気なわけで、エリザベスシューの進化図の途中が垣間見えたようで、個人的にちょっとうれしく思えました。 [地上波(吹替)] 4点(2022-02-02 19:02:58) |
2. セブンティーン・アゲイン
《ネタバレ》 自分が若返ったら…的なシチュエーションは、日本の漫画やアニメでもちょいちょい見かけるシチュエーションなわけですが、似たようなシチュエーションだからこそ逆に感じる日本とアメリカの感性の差。 この映画はとことんアメリカっぽいのか、感覚的に自分には全く合いません。 まず問題なのがカリカチュアライズされすぎててわざとらしくて痛々しいキャラクタたち。 主人公は頭が固い上に状況も考えない場の空気も読まないアホだし、親友も漫画チックすぎてさすがにこれは…って感じです。アメリカのコメディ映画ではよくあるタイプのやりすぎキャラなんですが。個人的にはこの手のやりすぎキャラはどうしても無理で出てるだけでひいちゃうんですよね。 子供二人の状況は「当然そういう状況ですよね」というありきたりなものだし(まぁこれについてはお約束としてこうであるべき…だと思いますが)、ラストにしても「当然そうなりますよね」というわかりやすいオチ。(まあこれしかないってオチなのでこうするしかないんですが) ストーリー自体はオーソドックスですから、これでキャラが良ければ面白いと思うんですが…残念ながら全く感情移入の余地がないので楽しめない映画です。 仮に同じストーリーでもこれでキャラと撮り方が違えば格段に面白いんだろうな…と想像できるので、本当に紙一重でダメなんだと思います。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-06-17 11:38:59) |
3. 世界にひとつのプレイブック
《ネタバレ》 この映画、ジャンルとしてどこでも「コメディ」に分類されているわけですが、コメディって笑える映画の事ですよね? 笑える要素はどこにもないと思うんですが…なぜコメディ扱いなのかわかりません。 精神に変調をきたしてる人同士の微妙な会話を見て笑えって事でしょうか?それかなり怖いです。 さて主人公について「被害者なのに加害者のように描かれている」というレビューを以前どこかで読んだんですが、彼と直接関係ない第3者(つまり世界のほとんどの人)から見れば加害者に相違ないわけですから、それは当たり前だと思うんですよね。 彼個人にどんな個人的事情があったにせよ、他人からすればそれは関係ない話でそれで騒動起こされても困るだけですし。 主人公にやさしい視線を向けるべきというなら、それで迷惑被ってる他人(たとえば食器壊されたレストランの人とか)にも同様にやさしい視線を向けるべきで、表面的な偽善は結果的にダブスタになってると思うのです。 と、まぁ余計な事を書きましたが、映画の内容自体ぐだぐだですし主人公に感情移入の余地もないので、そんなに高い点はあげられませんです、はい。 せめてヒロインに魅力があれば…と思うんですが、ジェニファーローレンスってどこがいいかよくわかんなくて… [インターネット(字幕)] 4点(2020-04-17 13:54:58) |
4. ゼロ・ダーク・サーティ
登場人物のヒゲ率、高すぎだろ!! ひげのおかげで誰が誰かわかりません。 まぁそれはさておくとして、こういう実話物の場合、ストーリーの結末についてはそもそも誰でも知ってます。 相当な情弱でもなければオサマビンラディンの最後についてはざっくりくらいは知ってるわけで、ある意味最初からストーリーはネタバレしているわけです。これは映画として相当なハンデです。 しかも実話だけに映画的な脚色もしづらいという面もあります。うかつな事をすると訴訟問題とかになっちゃいますから。 逆に言えば、ストーリーの背景説明をある程度端折れるというメリットもありますし、実話ならではの緊迫感もあるわけですが(フィクションは所詮作り物だから…と考える人は一定数います)そのメリットとデメリットの狭間で難しいカジ取りを要求される、実話物ってけっこうむつかしいジャンルの映画だと思うのです。 さて、近年造られた「実話テロ物映画」というと「アルゴ」が有名ですが、個人的には「アルゴ」はイマイチでなんか退屈な映画でした。 しかし一方、こちらの「ゼロダークサーティ」は、終始映画に引き込まれ、最近にしては長尺な157分を最後まで飽きずに観る事ができたのです。 その理由を分析的に考えてみたのですが、まったくわかりません。 単なる個人の感覚的なもので「アルゴ」はなんかつまんなくて「ゼロダークサーティ」は面白かった。 まぁ映画なんてそれでもいいのかな、と思います。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-11-28 19:46:27) |
5. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 ワンアイディアで最初から最後まで押し切るジェットコースタームービー。明らかにストーリー上の都合によってこれでもかと押し寄せるイベントの数々はまさにゲーム感覚。暗い中で画面に引き込まれてみているとこっちまでつらくなっていく宇宙空間の描写は今までにないものででそこは非常に評価できる映画だとは思いますが…しかし、逆に言えばただそれだけの映画。意外性も何もないイベントの連続はゲームシナリオとしても微妙な出来で、そこまで絶賛されるほどの映画かなぁ…というのが個人的な感想です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-21 23:08:20) |
6. 戦場にかける橋
諸行無常。この言葉がこれくらい似合う映画は他にない。 改めて観返して有名なクワイ河マーチが実は劇中でほとんど使われてないのを知ってびっくり。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-16 18:19:55) |
7. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
《ネタバレ》 何の予備知識もなく見てたら、また出たミシェル・ロドリゲス。 戦闘物ならなんでも出るな!! 突っ込みどころは満載ですが、とりあえずレーザー照準機と海兵隊員がやたら丈夫な事だけは伝わりました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-05-24 23:09:31) |
8. セルラー
《ネタバレ》 テレビ東京で放送されてたので何年かぶりに再見。 いや、ほんと~にこの映画が面白いって事を再確認しました。 という事でレビューを書き直します。 この映画の魅力は緻密でよく練り込まれたスピーディな脚本とそれを生かす細やかな演出にあります。 たとえば、ジェシカの家を訪ねて撃ち合いになったあとのボブムーニー巡査部長、撃ち合いの途中で金魚鉢を囮に使うわけですが、その後の救急車のシーンでブランデーグラスに入った金魚を片手に持ってます。 撃ち合いで使ったささいな小道具をしっかりとユーモアの小ネタとして拾いつつ、この巡査部長が優しくて頼りになる人なのを表現してるわけですね。 これはほんの一例ですが、このような細かい配慮が映画全体に行き届いているおかげでこの映画がB級の枠を超えた傑作になってるんだと思います。 並のB級映画のようなとりあえず撮って編集しとけ、的な要素はこの映画にはありません。 94分の短い映画ですが、製作サイドの細やかな配慮を下敷きにしながらストーリーが突っ走っていくため、観客は途中で飽きる事なく最後までノンストップで楽しめるわけです。 それにしても、ほんとこれだけちゃんと練り込まれたシナリオの娯楽映画って、他にそうそうないと思うんですよね。すんばらしいです。 あと、今この映画を見直すとなかなかの豪華キャストでびっくりします。 主役のチャラい兄ちゃん(しかしやるときはやる頼れる男)役は今やキャプテンアメリカだし、他の顔ぶれを見ても主役級が結構います。ちょい役でも後でそれなりの映画でそれなりの役をやってる人がちらほらいるし。 B級だとなめてかかると意外なほどの豪華キャストにびっくりするはずです。 そして、前回のレビューでも書いたビーチのシーンのビキニの尻のえろさ。 日本人には残念ながらほとんどいない白人女性特有のプリプリした尻の魅力はやはり素晴らしいものがありました。 映画の本筋とはほとんど関係ありませんが、ビバ!! [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-04-29 08:47:20)(笑:1票) (良:1票) |
9. 戦火の馬
《ネタバレ》 私、映画も好きなんですが、競馬も好きなんです。競馬を見始めてかれこれ20年以上。その関係でリアルな馬に接した事も何度もあります。意外と知られてませんが、馬って犬とか猫くらいには頭いいんです。この映画に出てくる馬は「サラブレッド」という競走に特化した品種の馬です。脚の速さは馬の中でもピカ1ですが、脚が弱く気性が激しいので農耕にも向いてないし軍馬にもまったく向いてません。(まぁ豚に羊の面倒みさせるよりは向いてるかもしれませんが)そのあたり劇中でも台詞等で説明がありますが、やはり知識として頭に入っている方が、これがどれくらい馬にとって酷な話なのか理解しやすいかな、と思います。この映画で馬を好きになった方は、ぜひ府中(東京)競馬場にお越しください。府中競馬場ではタダで体験乗馬とかやっていて気軽に馬と接する事ができます。それに改装されて設備もきれいですし。馬券を買う事だけが競馬場の楽しみではないのです。 あと、戦車好きとしては劇中に登場するリアルなⅣ型オス戦車にもドキドキで…(Ⅳ型戦車のオスは6ポンド砲。メスは機関銃を積んでるので見分けられるのです…ってもうマニアしかわからないw) [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-24 16:05:40) |
10. 0086笑いの番号
007のパロディとして最も著名な名作テレビコメディシリーズ「それ行けスマート」の 劇場版作品。らしいのだが、そもそも「それ行けスマート」をテレビで見たことがない. のです、私。 (昔は、ナポレオンソロとかスパイ大作戦とか[両方とも映画化されたな、そういえば]、 テレビのスパイシリーズ物って花盛りだったよねぇ) キャスティングなども基本的にテレビ版と同じらしく、内容的にも(テレビ版を知ってる知人によると) テレビシリーズの映画化としては、しごく順当なものらしい。 靴は電話に机は車に..というくだらない秘密兵器満載の いかにも60年代センスにあふれるドタバタコメディ。..多分今見るとぬるいのかもしれない..いやたぶんぬるいんだろうな.. 6点(2004-04-09 14:28:48) |
11. セブン
うーん、当時話題だったんで見たんだけど、たしかにそこそこ面白いけど、最後に殺される人も割と最初からネタ割れしていて、 うーん..そんなに面白いかなぁ.. 6点(2003-12-03 00:17:25) |
12. 戦略大作戦
《ネタバレ》 あまた存在する戦争映画の中で個人的にもっとも好きなのがこの「戦略大作戦」です。 (原題とは偉く違う大げさな邦題で、内容は全く「戦略大作戦」ではないのですが) 何しろ、戦争映画の中で僕が唯一DVDを購入した映画なのですから。 まぁそうは言ってもマイナーな映画で、人に言ってもなかなかわかってもらえない…と、以前はそういう映画だったのですが、最近、大洗とのコラボや劇場版で話題のアニメ「ガールズ&パンツアー」中でこの映画が思いっきりフューチャーされていた事で俄然知名度が上がりました。 テレビアニメの中で劇中劇として上映される映画がまさにこの映画(街中で砲塔を回せないタイガーのシーン)。 またヒロインの一人が敵校に忍び込んだときに慌てて口走った偽名がまさかのオッドボール。 いや、そのネタはマニアしかわかんねーよw このアニメの監督は僕と同世代なのですが、さすがは同世代。 こういう「わかる人にしかわからない」ようなところで見事に趣味が一致するとムショーにうれしくなります。 世間的にはなかなかマイナーなこの映画なのですが、ことジャパニメーションというジャンルに限定すれば、実はいまやもっとも有名な戦争映画になっているわけで、個人的に大好きなこの映画にスポットをあててくれた水島監督とはぜひ一度飲みにいきたいと切望するわけです。 そして、こういう風に映画をネタにして「そうそう、そうだよね!」なんて楽しませてくれる映画ってほんとに素晴らしいと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2003-12-02 00:21:39) |