1. パルプ・フィクション
本作が映画界に与えた影響は計り知れないものでしょう。 個人的にはもっとコンパクトにまとまっている「レザボア~」の方が好み。 タランティーノのアクの強い「タランティーノ節」が、本作にはこれでもかというほど詰め込まれまくっている。 映像のスタイリッシュさ、絶妙な音楽のセレクト、ウィットに富んだ激長な台詞、練に練られた構成。時系列をバラバラにしても、全く混乱せず観れるのは凄い。 全登場人物が濃くて良かったが、特にサミュエル・L・ジャクソンの演技が本当に素晴らしかった。 タランティーノ映画を観る指標としては、まずこの作品からがベストなのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 9点(2011-02-28 04:13:18) |
2. パラノーマル・アクティビティ
《ネタバレ》 ラストはどうしてあんなチープな演出になってしまったのか。まぁ映画として「オチ」的なものを付けなきゃならない結果なのだろうが・・。 それを除けば、期待以上に楽しめた。 物音、影、闇など、原始的な怖がらせ方で、下手するとワンパターンに陥りがちなところだが、編集の上手さで見る側の緊張感を保つことに成功している。 細かいツッコミどころは沢山あるが、そこはご愛嬌。 まぁ何より、DVD収録の稲川淳二の解説。 これを聞かずしてパラノーマル・アクティビティは語れない。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-03 18:42:09) |
3. バートン・フィンク
2回鑑賞しましたが、やはり謎は謎のままです。むしろディテールに目が行った分、2回目鑑賞時の方がさらに謎が深まった感もあります。 これはコーエン兄弟作品の中でも特に賛否分かれる作品かと思います。 個人的には、場面ひとつひとつに意味を見出そうとせず、この独特の雰囲気に身を任せてしまえれば、充分酔える作品だと思います。 それにしても、ジョン・グッドマンを始め、俳優陣の演技の素晴らしいこと! 臭ってきそうなくらいの濃いキャラクター達を、見事に演じきっています。 個人的に一番感動したのは、ラスト、鳥が海に「ポチャッ」と落ちてエンドクレジットが入る絶妙な間です。あれにはハッとさせられた。 カンヌでパルムドールを取ったからには、きっと僕のような平凡な日本人には分からないメッセージがこめられているのでしょう。 日本文学をいくら巧みに英訳しても、微妙な感情表現は決して伝えることが出来ないことと同じように、この映画を完全にかつ自然に理解するのは、平凡な日本人である限り難しいでしょう。 しかし、この映画の持つ独特な展開、雰囲気は僕を充分魅了してくれました。 要は好きか嫌いか、好みの問題だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2010-09-25 04:12:21)(良:1票) |
4. パーフェクト・ワールド
「泣ける映画」の王道のような解り易いストーリーだが、さすがイーストウッド、伏線の張り方や徐々に感情移入させていく展開など、やられました。 ケヴィン・コスナーの演技も素晴らしかったが、フィリップ役の子は本当に凄い演技力。普段あまり映画で泣かない方なのだが、この映画は泣けた。 妙にのんびりしていて退屈さを感じたというレビューがあるが、主役ふたりの心の繊細な部分が徐々に近づいていくことを雄大な自然の中に描いているからこそ、この物語はこんなにも美しく感じられるのではないだろうか。 ラストまで観終わった後に、もう一度オープニングの美しい太陽のシーンを観返すと、今ブッチはまさに「パーフェクト・ワールド」にいるのだ と思わされた。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-24 01:35:06) |
5. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
大して期待せずに観たからか、エンディングの素晴らしさに感動した。切ない・・。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-13 11:30:16) |
6. バック・トゥ・ザ・フューチャー
子供の時観て凄く面白かったが、大人になってから観てもやっぱり面白い。これってほんとに凄いこと。 [地上波(邦画)] 10点(2010-07-12 21:28:03) |
7. バニシング・ポイント(1971)
だだっ広い砂漠にクロスするタイヤの跡、この画のポスターが欲しくなりました。 ラストの主人公の表情もグッド。 映画としてはもう少し短くても良かったかも。 あ~こんな時代に生まれて、毎日スーパーソウルのラジオ聴いて過ごしたら、人生楽しいだろうなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2010-04-09 22:35:07) |
8. バーバー
雰囲気はとても良いです。映像と音楽のマッチングが素晴らしく、随所随所にセンスの良さが滲み出ています。 本作も、乾いた視点で人間の滑稽さを描く、コーエン兄弟お得意の物語なのですが、個人的にはもう少しスパイスが欲しかったかなという感じです。 それにしても、床屋を本職としている人には失礼な映画ですね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-03-25 17:52:06) |
9. バッファロー'66
映像、音楽など、雰囲気がとても素敵。センスに溢れています。 ただあまりに雰囲気押しで、テンポは良いのですが物語に感情移入出来ませんでした。 良い具合にロックな雰囲気が散りばめられているので、若い人向けかな・・ [DVD(字幕)] 4点(2009-12-28 00:28:46) |
10. バスキア
ジェフリー・ライト、ゲイリー、ボウイの好演に3点。 映画自体はバスキアに感情移入出来るように、彼の心の葛藤をもっと描いて欲しかった。 キャスト陣が豪華なだけに、生かしきれておらず、もったいない。 [DVD(字幕)] 3点(2009-12-26 22:02:22) |
11. パニック・ルーム
この映画でフォレスト・ウィッテカーのファンになりました。緊迫感があり、楽しめた。 が、2回以上鑑賞する気になれなかったのは、脚本がフィンチャー映画にしては意外と深みに欠けたからか。普通に面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-26 21:49:41) |
12. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 個人的には、邪道かもしれないが、「ダークナイト」を観てから本作を観ることをお勧めしたい(自分がその順で観たので)。この順番で観たお陰で、本作ラストシーンで鳥肌が立った。 本作は、ブルース・ウェインがいかにしてバットマンになったか という内容なので、前半の修行部も含め、アクションシーンは「ダークナイト」より多めだし派手。 バットモービルが本来橋建設用だったということや(戦車風デザインは滅茶苦茶カッコイイのだが)、影の組織のスケールのデカさ、ウェイン家の有り得ないぐらいの大富豪ぶりなど、ツッコミどころは意外と多い。 前半は少しダレる感があるものの、後半ブルースがバットマンになってからは、非常にテンポよく、しかもバットマンのアクションがとにかくカッコイイので、見応えは充分ある。 ゴードンの「Yes!!」のところでは思わず観ている側まで「Yes!!」w アルフレッドの「Never.」は胸にグッとくる。 「バットマン」というアメコミヒーローものだという偏見を持たずに、 アクション映画として一度観て損はしない一本。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-26 21:45:40)(良:2票) |
13. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
《ネタバレ》 この年代にこんな切り口で風刺。まさにキューブリックにしか作れない映画。 皆さんお書きのようにピーター・セラーズの3役には全く気づきませんでした。 声質まで変えて・・凄い。 かなりドギツイブラックジョーク映画だし、みんな言ってることがメチャクチャなんだけど、絶妙に現実感があるのが恐ろしい。 会議中に愛人の秘書と電話で話しちゃう将軍や、ミサイルに乗って落ちて行っちゃうコング、兵士たちと上層部の疎通が全く取れてないところなど、とにかく戦争を痛快に、そして悪趣味にバカにしまくってる。 でも実際戦争なんて、本当に数人のキ○ガイが発端になっているんじゃないかと思う。 ラストは・・・立っちゃったね(笑) [DVD(字幕)] 9点(2009-12-26 11:54:03)(良:1票) |
14. ハンニバル(2001)
《ネタバレ》 レクターシリーズ一番の駄作。前作のあのただならぬ緊張感、雰囲気はどこに・・。 新しいクラリスにはそれほど抵抗を感じませんでしたが、名優ゲイリー・オールドマンの無駄使い。恐がらせ方が露骨すぎて、お金のかかったB級ホラーみたいでした。 [DVD(字幕)] 1点(2009-01-18 13:33:14) |