1. 夜の大捜査線
《ネタバレ》 おそらく安易なハッピーエンドにしなかったからだろうが、ラストでグッとくるものはなく、じわじわこみ上げてくる。別れ際の二人の笑顔はカタルシスとしては最高。大げさに描かないこそ得られる現実味ある二人の距離感は絶妙。ストーリーとしては、妊娠の辺りから少し詰まらなくなってしまった感があるのが残念だが、よく出来た脚本だと思う。レイ・チャールズの音楽も最高で、時代を感じさせる作品ながら、観る価値の多いにある作品。 [DVD(字幕)] 7点(2008-09-06 15:16:40) |
2. 欲望という名の電車(1951)
《ネタバレ》 生まれた世界とは違う世界があることと、どんな状況でも自助努力が必要だと言うことがよくわかる映画。どんな世界に生まれようと、どんな良い思いをしても、必ず訪れるどうしようもない状況。他のせいにしてもそれは虚無であり、自分のせいにもしたくない。その虚無を埋めるべく現れた男たちも虚無。結局行き着く先は精神病。救いのないラストかもしれないが、状況には適応しないといけないし、いろんなことに早く気付くべきだったのかもしれない。にしても、キャストが豪華。この演技合戦でマーロン・ブランドだけが敗れたのはかわいそう。 [DVD(字幕)] 7点(2008-06-24 22:25:57) |
3. 夜に生きる
《ネタバレ》 ○前監督作品がアカデミー賞を受賞しているのが忘れ去られたのかと思ってしまうほどの公開上映館の少なさ。本国でもトップ10入りしなかったのも影響しているのだろう。○上記のような理由からあまり期待していなかったが、概ね楽しめた。ベン・アフレック監督作品らしくだらだらしないスパっと鑑賞できる映画に仕上がっている。○ただ本作は彼が主役を演じなくても良かったような。悪くはなかったが。○もう終わりそうな頃に伏線回収が数個あるので、終盤はじれったい感じが続く。主人公の父のセリフが伏線として奥さんの死に繋がるだけならなくても良かったような。エマが生きているのも何となく分かるような婉曲的な描き方だったし、その割に終盤の登場はホワイトからの銃弾を避ける以外に意味をなさなかった。それくらいにしか利用できなかったのか。○銃撃戦の迫力は音響が良かったので、映画館で味わうべき。 [映画館(字幕)] 6点(2017-05-28 21:34:54) |
4. 容疑者(2002)
《ネタバレ》 ○多くのレビューワーの指摘通りこれほど意味不明な邦題はないな。○ストーリーも何とか見ていられるが、息子に共感できるところがなさすぎる。よって、デニーロの演技と、親と子ともが犯罪者という強引な設定に助けられている。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-12-21 22:40:34) |
5. 48時間
《ネタバレ》 ○コメディのニュアンスを字幕で伝えるのに限界があるのか特に笑えるようなシーンはなかった。○黒人対白人以外にも女性とうまくいっているかいっていないかも対比になっているが、ニック・ノルティ側の女性エピソードは必要だったかな。結局解決しないままだし。○アクションシーンも何となく追っかけっこしてるだけで目新しさもない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-05-13 21:47:42) |