1. 理想の女
《ネタバレ》 脚本が上質。導入からタイトな作りで、台詞も気が利いている。半ばどうでもいい感じの色恋沙汰からあのラストに繋がっていく展開もお見事だった。あまりにも流れるようにラストまで駆け抜けていったのも、この手の戯曲ならでは。告白してしまうよりも胸に秘め続ける方が辛いというくだりや、秘めた母の想いも素直に頷けたけれど、S・ヨハンソンが貞淑な若妻ってところがちょっと引っかかる。見えない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-05 01:29:22) |
2. リトル・チルドレン
《ネタバレ》 大人になるきっかけを欲しがる人たちのドラマ。未熟者たちの日常をナレーションまで付けて見せてくれた。よくある身近なテーマだと思う。だけど、サラとブラッドの物語は本当にどうでもいい話だった。その気持ちは解らないでもないけど、ま、今後も人生それなりにやっていっとくれ、と。この半分コメディーみたいな慰め合いに絡んできたロニーとラリーの物語は、ずっと重たくて複雑な気持ちで見つめていた。二人は違う一歩を踏み出せるだろうか。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-18 01:29:30) |
3. リトル・ミス・サンシャイン
《ネタバレ》 面白かったけれど、そこそこ止まり。結局「負け犬になるか否かは自分次第。人生まんざらでもないぜ!」ってことでしょうか?下り坂の家族の空気が、あれっぽっちの、しかも「旅」という特殊な時間の中でバカ騒ぎさせただけでそんな良い感じになるもんでしょうか。私はこのホノボノムードから逆に説教臭を感じてイヤだった。すきっ歯オリーブちゃんだけはキュートで、ためらいつつチョコアイスを頬張る姿や水着スタイルで出っ張ったお腹をさするところはすこぶる愛おしかった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-11 00:55:12)(良:1票) |
4. 掠奪された七人の花嫁
《ネタバレ》 そうなのよ…。神の名のもとに立派に誓ってみたりするけれど、結婚って金の面倒と身の回りの世話を交換条件として、ゆくゆく自分の子孫を残すための儀式なのよ。いくらレディ・ファーストの国アメリカだって、この映画の公開時は男女の役割がはっきりと分かれていた時代です。映画を観た女性は「そうなのよ!フン!」と強くて明るいパッチワークドレスのミリーを応援していたことでしょう…。それでも、ポンティピーブラザーズは彼女に敬服していたからエライ。だから夫婦愛も産まれたんでしょう。ダンスは楽しいし、兄弟達結構カッコイイし、単なるラブ・ロマンスと違って先は読めないしでなかなか充実した映画です。ラストなんて、6人のお嬢さんが揃って「mine!!」と言うまで、どうなるかヒヤヒヤしちゃいましたよ。単純に楽しい映画が観たいならオススメです。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-25 20:20:03) |
5. リベリオン
そこそこに面白かった。でも、これはガン=カタというアクション最初にありきでストーリーを肉付けした方が、スッキリと面白いアクション映画になったのじゃないだろうか。クリスチャン・ベールは、ストイックな表情も悦に入っていてなかなか格好良かったと思う。しかしこの設定や衣装で、マトリックスと比較するなという方が難しい。世界観は遠く及ばない。一切の感情を無きものにするという近未来の設定は穴ぼこだらけ。こういう難しい設定は、細部の細部まで練ってないと粗が目立つのだ。そしてフィクトナー、ワトソン、ビーンという味のある俳優たちの使い方、もったいなさ過ぎだった。ついでだが、常に青みがかった画面の中のワトソンを、もうちょっと美しく撮影してあげて欲しかった。主人公のほのかな恋心が理解できないくらい老けて見える。奥さんの方が綺麗だったぞ。 6点(2004-10-03 03:44:11)(良:1票) |
6. リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
《ネタバレ》 剣型のノーチラス号がベニスの水路をスイーッと進む…なかなかファンタジックで素敵な画でしたよ。ストーリーの方は、安直な部分もありますがまずまずってところです。細かい中身よりも世界観を楽しむくらいのつもりで観るのがちょうど良いです。伝説の7人を集結させるアイディアと、ケニア、ロンドン、ベニス、モンゴルの氷結湖と世界中を舞台にしたスケールの大きさで目にも楽しく、私は合格点を付けられます。ドリアン・グレイは知らない人物だったので調べてから拝見。ちょこっと調べておいた方が物語を楽しめるかな(先も読めちゃうけど)。しかしショーン・コネリー頑張りますね。ちゃんと格好良い冒険家として映ってましたよ。あとは髭やターバンなど、なかなかお洒落なネモ船長に注目。 7点(2004-04-18 20:14:16) |
7. リプリー
「太陽がいっぱい」のリメイクと騒がれましたが、オリジナル未見で比べる対象がない私には、犯罪ものというより、陽の当たらない男が歩む日陰道での出来事を見ているような感じでした。きりりと美しいプレイボーイ、ジュード・ロウが死んでからは画面を引っ張るのがM・デイモンなので、ヨーロッパの風景もぐっと暗くなる。悪の魅力も無い男が刹那に生きているだけで、好きになれなかったです。しかしM・デイモンは原作に忠実に暗い男を演じていたらしいので、そうだとすれば評価できます。K・ブランシェットが、もう本当にただの添え物になっているのが非常にもったいないです。 5点(2004-02-04 18:40:47) |