21. ロング・エンゲージメント
「アメリ」の余勢を買って米国資本(及びハリウッド女優)が入り、日本でも大々的なロードショー公開となるようですけど、一般ウケは難しい作品だと思う。第一次大戦当時という舞台はジャン=ピエール・ジュネのレトロな映像にマッチし、キャラクターや出演者、ナレーション等の映画の構成は「アメリ」チック。それに加えて「プライベート・ライアン」ばりの戦場シーン。そして、一途な恋物語も題材としてはウケが良さそうですし、最後まで観ればそれなりに筋の通った納得の物語なんですけど、とにかくっ、かなり映画が進んでも何が何やら、誰が誰やらさっぱりと把握できない。序盤で登場人物や謎を把握すればこそ、終盤のカタルシスや感動もある訳で、これはミステリーとしては致命的な欠点と言わざるをえないでしょう、5点献上。 5点(2005-03-08 00:19:56) |
22. ロード・トゥ・パーディション
名作は作ろうと思って作れる物ではありません。この映画、「何が何でも名作にしてやろう」と、全員の肩に力が入り過ぎてたんだと思う。トム・ハンクスは終始眉間に皺を寄せて「演技してます」って感じだし、ジュード・ロウに至っては余計な醜男メイクで、「僕、こんな役も出来るんです」と、アカデミー助演男優賞狙ってたのがミエミエ。パースペクティヴとシンメトリーにこだわったサム・メンデスの演出も、キューブリックを模倣した様に感じるだけで、とてもこの映画に貢献したとは思えない。「子連れ狼」が元ネタらしいですけど、物語にも引き込まれるものがありませんでした、5点献上。 5点(2003-12-29 21:56:19) |
23. ロード・キラー
鑑賞後の第一印象は「短いっ!」。それだけ面白かったのかもしれませんが、私にはどうも呆気無かったという印象の方が強い。それに謎のロード・キラー(何ちゅう邦題だ!)は、関係無い人は容赦無く殺すくせに、肝心の主人公達一行への殺意をまるで感じさせない。だから今一つサスペンスも伝わって来ない。例によって、お目当てだったリリー・ソビエスキーちゃんの見せ場も余り無く(初登場シーンはグッときたけど)、再び欲求不満が募ってしまいました。これじゃ、また「アイズ・ワイド・シャット」を観なければならないじゃないですか…、5点献上 5点(2003-04-02 07:01:03) |
24. ロミーとミッシェルの場合
私は生まれてこの方“reunion”には出席したことが無いので、果たしてかつての御学友達がどうなっているのか知る由もありません。が、皆さん高が知れていることと思います、もちろん私も含めてです。この映画の学友達もほとんどが高が知れた生活を送っていました。特に高卒で結婚して子供を二人(もうすぐ三人目も生まれる)も抱えている、かつてのプロム・キング&クィーンには心底同情しました(このクラスの家庭のアメリカでの生活は非常に厳しい筈)。この方達も10年前に人生の頂点を迎えてしまっていた口ですね…。それと、主人公の二人には異様なダンスの練習ばかりでなく、もう少し自分を磨く努力を望みたい所です。キュートなら何でも許されるってゆー歳でもないですしね、5点献上。 5点(2003-03-12 06:45:17)(良:1票) |
25. ロスト・ソウルズ
ちょっと短いんではないでしょうか? クライマックスがないまま終わってしまったような印象です。正統オカルト映画を作ろうって感じと、色調を抑えたコントラストのある荘厳な映像はいいんですけど、確かに怖くない。主人公の男性の周りに張り巡らされていた必然を、もっと絶望的にこれでもかと見せて欲しかった気がします(また、題材も古い気がします。印象としては「エクソシスト3」に非常に近い)。音楽も妙に大人しくて、「オーメン」のように恐怖心を煽ってきません。結構期待していただけに、5点献上。 5点(2001-10-25 22:30:58) |
26. ロスト・ハイウェイ
「マルホランド・ドライブ」もまったく同じですけど、イマジネーションや謎やトリックでは済まされないほど物語が破綻してると思いませんか? こういう落とし方ならどんなストーリーでも有りじゃん(私でも脈絡のないエピソードを無理矢理繋いで作れそう。足りないのは明確なビジョンのみ)。全部主人公の妄想で済ますのは一種の逃げでしょう。ま、こんなこと言ってる輩はリンチ・ワールドに入る資格なしですね。すごすごと4点献上。 4点(2002-03-12 21:12:33)(良:1票) |
27. ローラーボール(2001)
これも他のジョン・マクティアナン作品(「ダイ・ハード」を除く)同様、派手なだけでちっとも面白くないアクション映画になってます。派手好きの私が言うんだから間違いない。オリジナル(未見)は、たぶん体制批判や大衆批判の物語だったと思うんですけど、今回は精々中央アジアのメディア・マフィアのボスをぶん殴る程度の話。主人公も好き勝手やってるだけで自業自得もいいトコ。そして何より、映画を観ただけじゃ「ローラーボール」がどんなゲームか、さっぱりと解らないのは致命的です。唯一、高感度カメラで撮影された主人公達の逃走シーンの、生の迫力とスピード感に3点献上。 [DVD(字幕)] 3点(2005-04-02 00:07:11) |
28. ロスト・イン・トランスレーション
やっぱりソフィア・コッポラって人は何か勘違いしてる。もしかしたら、どーしょーもなくつまらなく、且つ技術もセンスも無い邦画を、「芸術的」とでも思っているのでしょうか? 本作を見た印象は、ショボい邦画を観た時のものとまったく同じでした。メリハリの無い安っぽい映像は、もちろん日本人スタッフの所為もあるのかもしれませんが、ほとんどは監督の所為でしょう。どうでもいい風景につまらない音楽を重ねて「これが心象風景です」みたいに思い込んでるとこなんか、モロにヘボい邦画の悪しき影響。更に日本の厳しい撮影環境の所為で、出てくるシーンもほとんどがホテル内のみという体たらく。そのくせ、意味無く長いよ。こんな映画ばっか作ってたら、またゾエトロープ・スタジオを潰す事になるかもしれないよ、2点献上。 2点(2003-10-25 15:49:01)(笑:1票) (良:1票) |
29. ロスト・イン・スペース
つまらないの一言。どーしょーもなくつまらない。ストーリーに驚くほど辻褄が無く、魅力のない登場人物がくだらないエピソードを繰り広げ、文字通りのご都合主義で話は進んでいく(おまけに話は終わらない)。CGばかりに力を注ぎ、脚本にも演出にも美術にも全く頭を使っていない惨憺たる出来。そう言えば最近、似た様な映画を観た記憶があるなぁ…。何だっけ…? そうそう、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」ってゆー映画でしたっけ。この2本の印象、そっくりです。ということで、2点献上。 2点(2003-01-12 18:57:36) |
30. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
どーしょーもないのはティラノザウルスを乗せた船が突っ込んできた時、船員は皆殺しにされていたのに、ティラノザウルスの入ってた所の蓋が閉まって中にいたこと。船員を皆殺しにした後、自分で入って蓋も自分で閉めたんかい! また、ティラノザウルスが町で暴れてるんだからさっさと軍隊出動せんかい! その二点でこの映画には2点献上。 2点(2001-08-14 19:56:43) |