41. ファースト・インベイド
《ネタバレ》 あああ、なんてチープな映画だったんでしょう。せまぁ~いロケ地以外は全部セットで、円谷プロのほうがもっと凄い特撮ができるだろうなぁ。指紋照合セキュリティのロックなのに、照合して開いたのは、会社の食堂みたいなドアだし・・・。核兵器で町ごとぶっ飛ばすって言った割には、納屋と数件の家と、エッチなお姉さんが踊る酒場しかない。「町の反対側で待っていろ!」って言って車から飛び降りエイリアンと格闘すると、待っていた仲間は数十メートル先にいただけ(町のあっちとこっちの距離は100メートル以下?)。その場所にたどり着くのに、仲間は車を飛ばしていたはずだったが・・・? 核兵器落としたのに、井戸に走って逃げ込んだら助かるし、その後、爆心地を歩いていると、無傷の生存者に遭うし・・・。なんか気が抜けるほどお粗末でした。 2点(2004-06-01 04:23:14) |
42. 2001年宇宙の旅
この映画をどう評価するか、それはなんとなく、映画に対するその人の気持ちを確かめる「踏み絵」のような気がします。1968年当時の技術でこれだけの映像美を作り出したことは素晴らしいし、選曲の良さが史上に残る名作にしたような気がします。だけど、私個人としては、この映画は「ああ、2001年ねぇ・・・」と、淡々と言ってしまいます。内容が記憶には残らないけど印象的な映画だという点は、凄い!のひとこです。 [映画館(字幕)] 5点(2004-05-28 15:25:49) |
43. A.I.
《ネタバレ》 良い映画なのかもしれないけど、なんだか納得いかないのです。オスメント君のロボットから人間になる(?)あたりの演じわけなど、なかなか凄いものを感じました。だけど、見ていてやりきれなく、こんな終わり方で、人間として「善い結末」だったとは言いたくないです。我が子の代わりに愛情を注ぎたいと思う人間のエゴを見せ付けられたのですから。なんだかもう、やんなっちゃう・・・。 5点(2004-05-22 23:17:53) |
44. スウィート・ノベンバー
《ネタバレ》 死を目前にした女性が、幸せな思い出を残したい気持ちはわかるけど、なぜ1ヶ月だけなの?そこのところの説明が特になく、納得いかないのです。命がもう少し永らえたら、キアヌも1ヶ月でバイバイしちゃうのかな。では、それまでの切なくも蕩けそうなロマンスは、どうなっちゃうのかな。来月は別の男性とラブラブなのかな。やっぱり、納得いかないのです・・・。 4点(2004-04-26 22:56:52) |
45. ジョイ・ラック・クラブ
《ネタバレ》 自分の辛く悲しい青春時代を娘に繰り返させたくない。母の期待に応えたいけど、同じ道を辿ってしまう。そんな親子のやり取りからさらに強くなる絆。どの場面でもまるで希望が無いようなシーンが続くけど、魂の力強さや、労わり、愛情を感じ、救いようの無い映像として映らない不思議な映画です。ラストの再会シーンで号泣してしまったのは、映画を観ながら4家族、8人の女性の人生を一緒に体験できたからなのでしょう。 9点(2004-03-28 15:21:10)(良:2票) |
46. アバウト・シュミット
《ネタバレ》 アメリカ社会にも本音と建前が存在しているのだと、改めて認識しました。社会の一員として世の中に貢献してきたと自負していた主人公が、定年退職後、実は自分は何の役にも立たない人間だと感じ始め、ジレンマに悩まされていきます。ジャク・ニコルソンの演技から、そんな悲しさがひしひしと伝わってきました。(自分にとって)納得のいかない娘の結婚をも正してやれない無力感に、壊れてしまいそうな悲しい心をどう癒していくのか、観ていてやりきれない思いでいっぱいになりました。エンディングは多くを語らず、観ているものの想像に任せる形で終わりましたが、優しい余韻にあふれて感動的でした。 9点(2004-03-11 01:55:11)(良:1票) |
47. ノイズ(1999)
地上波でやっていたのと、ジョニー・デップが出ていたのでチャンネルをあわせました。最初は、この後どんな恐ろしいことが起こるのかワクワクしながら観ていました。映画を解説していた俳優さんも「最後に・・・」と意味深な言葉を言っていたので、それを期待していました。あの「2分間」はかなりサスペンスのポイントとなるはずなのになんだか置いてけぼり食らっているし、ジョニーは相変わらず危ない顔しているし、観ているだけでネタばれ状態で最後にどんなどんでん返しがあるのかと思ったら・・・、最後で解りました。「この映画を観たのは2度目だった」ってことが。それほど印象になかったのです。 3点(2004-03-01 11:34:32)(笑:1票) |
48. ポーリー(1998)
《ネタバレ》 動物ものは哺乳類が多い中、オウムというところが目新しいです。観ていると「オウムってこんなに表情豊かなの?」って思い、ペットショップに行くとオウムがショック死しない程度ににじり寄り、じっくり観察してしまいます。ついでに会話が出来るんじゃないか確かめたりもします(うそ)。それだけポーリーが魅力的で、愛らしかったのです。観たらきっと幸せな気分になれると思います。 //あ、インコだったんですね・・・。ごめんなさい! 8点(2004-02-19 22:40:39) |
49. ジャンヌ・ダルク(1999)
純粋な乙女が自己暗示によってどんどん深みにはまっていく様を、ミラ・ジョヴォヴィッチは好演していたと思います。当時の魔女狩りがどんなであったかは文献と想像でしか判断できないけど、純粋な乙女のこういった思想も、一種の「憑依現象」のように取られていたのではないでしょうか。 7点(2004-02-18 01:46:19)(良:1票) |
50. シッピング・ニュース
《ネタバレ》 暗くて重い映画ですが、人間が家を引っ張って移動するシーンが頭から離れません。実際にこういった引越し風景をニュース映像で見たことがありますが、もっと和気藹々と、大騒ぎして楽しそうでした。それに比べると、この映画では、まるで人生の重みそのものを引っ張っているようです。そして、暗くいつも俯き加減の主人公が徐々に殻を破り、少しずつ胸を張っていく様は、観ていて、失いかけていた夢をもう一度見たくなるような気分になりました。 8点(2004-02-17 18:32:51)(良:2票) |
51. あなたのために
《ネタバレ》 寂しい身の上の主人公が臨月に男に捨てられるというだけでも、かなり「ひどい!!」って言いたくなる映画です。それなのにいたってポジティブで、健気で、努力家の主人公に皆が魅了されていくあたり面白いですね。捨てる神(はらませた男)あれば、拾う神(ガラスを破って助けに来た男)あり。私もこの「拾う神」に回り逢えるならば、多少(あくまでも多少)の苦労は厭わないでしょう。 7点(2004-02-17 18:23:06)(笑:1票) (良:1票) |
52. ツイスター
竜巻の観測で映画と同じ事をやっていたと私も聞いたことがあります。そこそこ面白かったです。「飛んでゆく牛ちゃんに5点。」 の【ひのと】さんと歩調をあわせました。(^o^) ///今日、地上波でやっていたので、また観ちゃいました。いろいろ疑問が出ました。主人公の女性は、泥だらけになっても、シーンが変わるたびに真っ白のタンクトップで現れます。同じものを何枚も持っているのかなぁ。家が飛ばされて道端に転がっているけど、革のベルトでくくりつけた人間は無傷なの?脱臼もしなければ、サバ折り状態でちぎれもしない・・・、強靭だなぁ。車で走っても逃げ切れないのに、二本の足で走って逃げられちゃうの?俊足だなぁ。でも、面白かった。 5点(2004-02-11 17:28:53)(良:1票) |
53. ファイナルファンタジー
この映像を見て、どんなにCGが発達しても、いかなる大根役者の演技にも叶わないものだと認識しました。ファイナルファンタジーという大人気のゲームは、技術の進歩とともに映像が向上し、実写に限りなく近いものでプレイできるようになりました。そのことで本来のファンタジー性が失われていると感じても、多くのファンの間では高い評価を受けています。オープニングやエンディングの画面が凄いと褒められたゲームメーカーは、なにを勘違いしたのか、おだてられて木に登り、こんな映画を作ってしまったのでしょう。いくらフルコースのデザートのケーキが美味しかったからといって、前菜からデザートまでケーキにするシェフはいないと思います。シナリオもゲーム並みかそれ以下で、映像も観ていて気分が悪くなりました。クリエーターが過労死ぎりぎりの作業で作ったことと思いますので、その努力に1点のみ献上いたします。 1点(2004-02-11 14:45:48)(笑:2票) |
54. パール・ハーバー
映画を観ないで文句を言うのはいけないから、とりあえず観ました。試写会を観た感想を予告フィルムで流していましたが、「感動しました」「泣きました」と言っていた人の神経が理解できません。これが米作品ではなく日本で作られたものだったら、もう少し感情の矛先も変わっていたと思います。ハワイの真珠湾に観光で行って楽しんで、この映画を観て感動した人がいたとしたら、むしろ尊敬しちゃいます。付けた2点は、空爆シーンだけです。 [映画館(字幕)] 2点(2004-02-11 13:44:46) |
55. ブリジット・ジョーンズの日記
《ネタバレ》 なかなか楽しかったです。十代、二十代では「気取りの重ね着」をしていた女性も、齢を重ねるに従って衣を一枚一枚剥いでいくようなものです。見た目は、それこそ映画のブリジットのように、大雑把でだらしなくなるかもしれません(ブーイングの嵐を感じますが・・・)。でも、ブリジットが最後に下着姿で飛び出したシーンを観て、最後の衣、つまり、心の中に残っていた「乙女心」がロマンスを求めて飛び出したように感じました。きわどい世代の女性像をかなりデフォルメして演じたレニー・ゼルヴィガーの体当たり演技は、なかなか見応えありました。 8点(2004-02-10 17:29:52)(良:1票) |
56. ソラリス
《ネタバレ》 主人公が幻想と葛藤しているときに、私は睡魔と葛藤し、惜しくも敗れてしまいました。 2点(2004-02-08 15:37:53)(笑:2票) |
57. ロボコップ3
《ネタバレ》 第1作目はちょっと悲しくて、単なるロボット映画ではないような気がしました。でも、このシリーズは回を重ねるごとにコメディータッチになっていますね。あのぎこちない動きのマーフィー君。敵はターミネーターのようなのに、なんでこんな旧型なの?国家予算での開発は民間に劣るのかしら?マーフィー君は別の意味でかわいそうでした。 4点(2004-02-06 15:43:03) |
58. ラスト サムライ
《ネタバレ》 やっと観てきました。皆さんのレビューと同じになるかもしれませんが、熱いうちに書いておきます。まず、時代考証や景色、気候など、ケチをつけたらキリがありません。可笑しなところは随所に見えましたから。だけど、それを差し引いても余りある情緒ある描写があったと思います。出演者も熱演で、トム・クルーズの殺陣は頑張ったなあと感じました。この映画で一番(日本人以外のお客さんに)観てもらいたいのは、寡黙で無表情で礼儀正しい日本人の内面です。外国映画でよく馬鹿にされている姿に、やたらペコペコする日本人を登場させますが、会釈、お辞儀、土下座、その挨拶一つ一つに意味があることを知ってもらいたいです。これだけの映画が外国で作られましたが、最近、日本では「時代劇」が衰退傾向にあると聞いています。大道具、小道具、殺陣、メイクなどのプロが廃業を余儀なくされているとも聞いています。日本の映像を海外に頼らなければいけなくなるようではいけないと危惧する昨今です。 9点(2004-02-03 23:05:17)(良:1票) |
59. ラ・マンチャの男
死ぬ前に最後にどの映画を観たいか訊かれたら、迷わずこの作品の名前をあげるだろう。映画の中で劇を演じるとういう難しい設定にもかかわらず、実に解りやすい演出。映画の中の劇では夢と希望を忘れない人生のすばらしさを演出し、映画そのものは人間の自由は何者にも奪えない尊いものだと謳っている。また、有名な音楽はいつの時代に聴いても古さを感じず、心の琴線に触れる名曲だと思う。 10点(2004-02-03 03:17:27)(良:1票) |
60. マジェスティック(2001)
《ネタバレ》 「ショーシャンク」と比べて辛い点数が目立ちますが、私は大好きです。「自由を勝ち取るために若者は戦った」と言うくだりは、「イラクを民主主義の国にするために戦っている」という言い訳にも聞こえますが、それはこちらにおいておいて・・・。感動作品の王道をストレートに映像化したような映画でしたね。ひねりもなければ、驚くような逆転劇もない。だけど、そのストレートさって、うまくやらないと本当につまらないでしょう。その点、この作品は細部に凝っていると思う。同じような映像が繰り返されるけど(例えば主人公を町の皆が歓待するシーンなど)、1回目と2回目を見比べると実に面白いです。シンプルな話だからこそ、繰り返して観ても疲れないし、長さもさして気にならなかったです。 9点(2004-01-31 21:12:55)(良:3票) |