821. ピースキーパー
話が二転三転するところなんか、「ダイハード」や「スピード」に負けてないかも。B級作品でも、こんな面白いのがあるのか!って感じ。昔、一緒に同人誌作ってた仲間がこの作品とよく似たゲームを創ったらしく、お勧めと言う感じで、観たが、白紙の状態で観たら、まあいつになったら、一息つけるんだ、という感じだった。いやあ、面白かった。もし「ダイハード5」が創られるならこんなのがいいな。点数は、話は面白いけど、チープな造りだったので、ちょっと減点。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-12-10 02:40:12) |
822. 三悪人
映画が好きで、昔の作品を観るようになって思うのは、もうサイレントの時代からして、こんな魅力的な悪人たちを描けるほど、文化として完成されてること。白黒の時代に映画の可能性は追求されまくって、もう枯れてるのでは、と思ってしまう。こんな作品を踏まえたうえで、映画を壊していくのは、文化としていいのかもしれないけど、壊された作品を感受性豊かな頃にまず観てしまうと、感性がどんどん暴走してしまうような気がする。批評家受けは悪いかもしれないが、地味だけど、心の栄養になるような作品を、どんどん業界の人は創って欲しい。この映画、皆がスタートしてからの場面はCGなどでは感じられない迫力が胸に来る。最後まで粋な作品だった。ちょっと、「男はつらいよ」が入ってた。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-12-06 21:39:56)(良:1票) |
823. チップス先生さようなら(1969)
《ネタバレ》 最後の方で、校長に選ばれたチップス先生をからかおうとして、最悪のタイミングでイタズラしてしまった時に見せる、ピーターオトゥールの演技。つらい。家族のものが「コルチャック先生」と間違えて、ストーリーを聞かされてたので、ラストは心配でしょうがなかったです。でもやはり、戦争による悲劇がここでも。日本では「二十四の瞳」が有名ですが、戦時下の先生の話ってつらいですよね。校長に選ばれたことを妻に知らせようと、年をとっても全力疾走で校内を走るあの姿。ああいう姿を見せることが子供たちにいい教育になるような気がします。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-11-16 00:38:19) |
824. トプカピ
《ネタバレ》 マンガ「エロイカより愛をこめて」に出てきそうな趣味性の高い獲物(?)。後のアガサクリスティ原作の映画でポアロを演じるピーターユスチノフがこんなにダサかったのはちょっとショック。でも面白かった。ローテクな手口ではあるけど、なかなか観てて、ハラハラしました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-11-01 21:21:45) |
825. 酒とバラの日々
《ネタバレ》 ニューシネマじゃないのに、この救いのないラスト。せめて、娘と会う事によって、希望の光でもあればなあ。僕も若い頃は泥酔してた事もあったけど、そんなに酒に魅力は感じなかったなあ。ただ、周囲を盛り上げる為に飲んでたような。この可愛い奥さんも、旦那の世界を知りたくて、はまってしまって、中毒になってしまった。最初、強い女性かな、と思って、見てたけど、途中から、あれ?って感じで見てました。こういうヒロインの出てくる映画ってのも珍しいですね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-04 15:13:23) |
826. 恋の十日間
《ネタバレ》 どこか人生に疲れてるのか、影のあるジョセフコットン。戦場での後遺症に悩んでたり、孤児であるこの役にピッタシ。きっとこのドラマでも、そこに女性が同情して、魅かれて行くのかと思えば、女性もワケありの人だった。寂しい二人が出会えば、恋の予感。でもやはり、舞台を整えたのは、日本の敵国だった、この国の人達の明るさ。最初の電車で隣りに座った水兵さんや、二人を暖かく迎える、親戚の家族の人達。さりげなく、気をつかう人達ばかり。今の先進国の映画が置き忘れた、愛があふれてる。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-10 22:32:25) |
827. ボクサー(1970)
《ネタバレ》 結局、自分を愛してやらないと、自分を見失って、破綻が来る。白人社会の嫌らしさが描かれてるが、それに負けない自分や家族への愛で、立ち向かって欲しかった。まあ、そういう映画は今ではたくさんあるからいいのだが。これはこれで、社会派映画として、考えさせられる。白人女性を奥さんにした時に、自分を偽ってたのだ。奥さん、かわいそう… [ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-26 16:03:41) |