1501. チャップリンの殺人狂時代
《ネタバレ》 終盤入口くらいまで、同じような女性引っかけシーンの繰り返しで、これはやっぱりつまらないかなと思っていたのです。しかし、温室でのたたみかけるような笑いを経て、ホテル前での逮捕を覚悟した別れのシーンは突出しており、ここだけで作品の印象が一気に変わっています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-15 02:23:50) |
1502. 幻影師アイゼンハイム
《ネタバレ》 マジシャンを描いた映画はいろいろあっても、その奇術能力を権力闘争的に用いて、皇帝の力と対決する・・・というのはあまりないように思ったので、終盤までは割と見所があると思っていたのです。ノートンとジアマッティの演技合戦もなかなかだったしね。ところが、あのオチはそれまでの全否定に等しいので、やっぱり減点。何でそんなことをする必要があるんだろう。あ、照明と色彩感覚は、いい感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-12 01:56:36) |
1503. 噂のモーガン夫妻
筋立てはまったくありきたり、ヒュー・グラントの演技はさらにやる気なし、サラ・ジェシカ・パーカーは常に冷静沈着に見えてしまって、この種のドタバタ・コメディには合っていない。したがって、見所がないのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-10 02:30:11) |
1504. キッズ・オールライト
《ネタバレ》 アネット・ベニングにジュリアン・ムーアにマーク・ラファロとなると、やっぱり見る前の期待値とハードルが上がってしまうなー。導入部分で、このレズビアン・カップルはどういうカップルなのかとか、この家族を構築するためにどういう生活を経てきたのかというところをかなりすっ飛ばして精子ドナーが登場しているため、レズビアン云々よりも、精子提供の方にテーマがスライドしてしまっている。しかも途中からは、ジュリアンの浮気についてのみテーマが収束してしまっているので、さらに設定の意味がなくなっている(子供たちは親の浮気の被害者としてのみ描かれ、精子提供による親子関係というものに対する洞察は何もなくなっている)。そんなわけで、主演の3人も、その表現力を駆使する場面があまりありませんでした。前半の食事の場面などは、ぎこちない心理の衝突がなかなかスリリングで、あの辺がもっと発展していくことを期待したのですが。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-10 02:06:49) |
1505. マッケンナの黄金
《ネタバレ》 何か見ているときから違和感があったのですが、これはウエスタンの皮を被ったアドベンチャーで、すでに書かれているとおり、インディ・ジョーンズやハムナプトラの源流だったわけですね。大平原と馬の疾走にひたすらこだわった映像は一見の価値ありですが、そればかり続くと単調になってきます。あと、あのラスト、「せっかく登ったのをわざわざ降りて、来た道をそのまま戻る」は予想外で逆に衝撃的だったのですが、ああしないとオチがつかなかったのですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-10 01:56:20) |
1506. レオニー
せっかくこの貴重な題材に着目し、また巧者の役者陣を揃えていながら、結局まとめきれなかったという感じ。日本人組は、英語の台詞を覚えるので手一杯だったのか、一部を除いて演技らしい演技ができていない。また、エミリー・モーティマーも、主人公の何を表現するのかというテーマが与えられなかったため、本領を発揮しているとは言い難い。名手ヤン・A・P・カチュマレクの音楽に相当助けられていると思う。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-08 00:41:19) |
1507. パブリック・エネミーズ
結局、この監督は、ジョン・デリンジャーという人物を、どういうものだと理解し、解釈したのだろうか?その作業が何もなされていないので、単に銃撃シーンと脱獄シーンが撮りたかっただけの作品にしか見えません。そりゃ、デップもベールも、どう演技していいのか見当もつかないってもんでしょ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-06 02:13:58) |
1508. マーニー
《ネタバレ》 結局は全部が説明的描写にすぎず、順を追っているだけなので、本来あるべきスリルがないのです。金庫破りの際のロングショットのみ、手法の突出が感じられました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-28 05:23:19) |
1509. エル・ドラド(1966)
導入部はウエスタンの王道っぽくて興味を引くのですが、途中からどんどん緩くなって、だれてくるんですよね。勝負の前提になる緊迫感がないのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-22 01:38:44) |
1510. 最高の人生の見つけ方(2007)
肝心の2人の「それに至るまでの背景」にまったく配慮されていないので、死期を前にした脱走という設定に説得力が全然ない。というより、設定のための設定になってしまっている。したがって、ニコルソンとフリーマンをいくら掛け合わせても、「ただ喋っているだけ」であって、とても演技のぶつかり合いにはなっていない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-04-15 01:00:09) |
1511. ラブ & ドラッグ
《ネタバレ》 ズウィックがいきなりこんな正統派ラブロマンスだという時点で、何か普通の作品とは違うのか?というある種の期待がよぎってしまうわけですが、特に違いはありませんでした。アン・ハサウェイにパーキンソンの役をやらせるというのも、もう少しそれを生かした何かがあると思ったのですが(ただ、脱ぎっぷりの良さにはびっくり)。導入部がちょっとまわりくどいのと、その後も、二人してうじうじ考えているだけで、ドラマとしての動きがさほどないんですよね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-04-13 23:11:21)(良:1票) |
1512. シティヒート(1984)
せっかくのキャスティングを全然生かしてないような・・・やっぱりイーストウッドは、通常人の皮を被った実はかなりずれてる奴、という役のときが一番光っていますね。この作品では、あまりにも普通すぎ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-07 00:21:02) |
1513. その土曜日、7時58分
《ネタバレ》 多角視点モノはもともと好きなのですが、それ以上に、このキャスティングだと、演技アンサンブルだけで十分楽しめますね。大御所アルバート・フィニーが最初あまり目立たないんだけど、途中から地響きを立てるようにせり上がってくる流れなどは、演出側と演技側の双方の風格を感じさせます。マリサ・トメイは、裏で絶対に何かやってるだろうと思っていたら何もなかったのは拍子抜けだったのですが、脱ぎっぷりのよさには力強く拍手。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-31 02:09:28)(良:1票) |
1514. 裸の銃を持つ男 PART33 1/3/最後の侮辱
笑えるギャグよりも滑っているギャグの方が多いのですが、こういうナンセンス・コメディ作品の存在は貴重です。こんな下らない内容で映画一本作ってしまおうという根性を評価したい。 [DVD(字幕)] 5点(2013-03-25 00:23:01) |
1515. 裸の銃を持つ男 PART2 1/2
予想通りの内容で悪くはないのですが、対象を環境問題がらみなんて真面目なものにしない方がよかったかも。雰囲気が合ってません。 [DVD(字幕)] 5点(2013-03-24 02:21:09) |
1516. グレン・ミラー物語
《ネタバレ》 ジャズの名曲の数々と演奏シーンの格好良さでそれなりにまとまってはいるが、それ以外の表現要素は実はそんなにないのではないか。ドラマを感じるのは、奥様がへそくりを拠出するところと、「ムーンライト・セレナーデ」ができるところくらいで、それもえらくあっさりと済まされてしまっている。つまり、制作側としては、主人公の軌跡をたどっていくだけで精一杯だった、ということ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-12 02:59:05) |
1517. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 多角視点モノは好きなので、点数は甘め。全体としては、視点の違いが視点の違いにしかなっておらず、心理的な裏返しの部分にまでは至っていないのだが、それでも90分をノンストップで見せ切る突進力はなかなかのもの。締めの強引さとか、場所的なつじつまの合わなさもご愛敬ですね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-03-11 00:25:30) |
1518. オーバー・ザ・トップ
所詮はスタローンだろなどと思いながら、真剣には見ていなかったのですが、意外に楽しめました。中身はひたすら単純一直線なのですが、余計な部分はばっさりカットし、テンポよく進んでいくのが良い。トラックがキー・アイテムになっていて、いろんな場面で効果的に使われています。ところで、子役の彼、この作品でラジー賞を2部門(助演男優&新人賞)もとっちゃったんですよね。可哀想に・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-10 02:21:03)(良:1票) |
1519. 未知への飛行
《ネタバレ》 あえて限られた密室内で世界規模の危機を描くという手法に挑み、それを貫き通した心意気は称賛されるべきだが、やっぱり、導入部の単調感が何となく後まで引きずって、描写対象の重大さの割に、手法が説明的になってしまってるんだよね。終盤の反則的なほどのインパクトでかなり回復しているとは思いますけど。 [DVD(字幕)] 4点(2013-03-07 00:57:28) |
1520. ビッグ・ビジネス
《ネタバレ》 この設定でこのキャストだったら、もっと笑えるかと思っていたんですが・・・前置きのところが長い上に、双子同士が「ただのコピー」っぽくて、遺伝子は共通なんだけど生育の違いが及ぼしている影響みたいな微妙な違いがあまり表現されていない。したがって、展開に深みがないのです。最後に4人がフレームインする部分のインパクトは、さすがですけど。 [DVD(字幕)] 4点(2013-03-05 02:26:27) |