1. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
キューブリックが映像を使って行った”スタンダップ・コメディ”じゃないかな。(オチまで付き合って「え?」って人も出てくる可能性があるとこなんかね)ギャグのみならず、デザインセンスの使いどころも絶妙。映画の顔であるオープニング・タイトルとラストのアレは、今観ても充分オシャレ。 10点(2003-05-17 10:10:02) |
2. パトリオット
自分も人の親なんで、かなりメル親父に感情移入してしまった。あんな状況が立て続けに起きて、オレならあんなに早く立ち直れないけど(笑)独身なら7点ぐらいにしてただろうな・・・。黒人奴隷(元?)に「お前と戦えて光栄だ」って言ってる台詞もサービスシーンだとは思うけど泣いてしまった。コキ下ろす人多いけど、エメリッヒ&デブリン映画の色彩は好きです。 10点(2003-01-13 22:47:33) |
3. アンタッチャブル
オデッサの引用シーン・・・本当に良い。かなり好きなシーンです。一段一段落ちていく乳母車、走るガルシア、現れる敵・・に強烈なズーム・アップ!撃たれて倒れる・・・これってゲームセンターなんかにあるガンアクションに絶対、影響与えてると思う。怖ろしいものに立ち向かっていく結束なんかも解り易く描かれてる。デ・ニーロもあれだけのシーンだけど存在感バッチリで英語で怒る機会があったらマネしてみたい。・・・あぁ、ホントにお気に入りの映画にコメントって難しいなぁ。何書いてんのかわかんなくなってきた(笑) 10点(2002-12-29 12:34:46) |
4. アマデウス
何度観た事か・・・。「もぉーっあるとっ!!」から始まるオープニング。アレが無ければ未だ最後まで観ていなかったかもしれない。(なんとなく地味な映画はつまんないという先入観があった)天才の近くで仕事をしなければならない者の苦しみがよく描かれてます。なおかつその天才の素行がアレでは・・・サリエリに滅茶苦茶感情移入できるんですよね。ディティールにこだわる為にシャンデリアを当時のように蝋燭でやったという点も価値ある映像でございます。 10点(2002-12-15 16:50:43) |
5. ブルース・ブラザース
めちゃめちゃ好き!はしゃぎ過ぎなカーチェイスやら、アレサ・フランクリンがまた旅廻りに出ようとするダンナを止めようと歌い出すところなんか・・・絶唱してんのみると笑える。ベルーシが自分を殺しに来たキャリー・フィッシャー(なんとレイア姫)を眼で・・・ってとこも最高!!ダン・エイクロイド、カッコ良かったなぁ・・・うんうん。撮った映像に曲を巧く”ノセ”て、観客をニンマリさせたり熱狂させるのが得意かもねこの監督。M.ジャクソンの「スリラー」の成功も納得だーね。ワタクシのヘコんだ気持ち用のカンフル剤っていうか、もはやシャブ・・・。 10点(2002-11-12 01:03:48) |
6. ロード・オブ・ザ・リング
ピーター・ジャクソンが映画監督の職業を生かして全世界の「指輪」”ファンにだけ”プレゼントした映画。ある意味では「スター・トレック」がトレッキーなるオタクに向けてだけ発信していたのと同じノリです。原作世界を楽しむ為の「映像ガイド」なんです。最後のサムが水の中に飛び込む・・・これは何でも無い場面に思うかもしれないけれど、それはキャラクターが「人間の場合」であってホビットが泳げない、そして冒険やスリルを好まない(一部の家系を除く)種族であることの説明を省いてしまっている為、文字通りサムが命をかけてフロドを守っているのが一般の映画ファンにはまったく伝わらないのです。こういう残念な部分が少なくないんですよね、この映画。原作に忠実とか言ってるけど本当に忠実なら本編の大半で意味ありげな歌(詩が「マザー・グース」っぽい?違う?)ばっか聴かされてるところですよ。だからピーターのやった事はエライと思います。ガンダルフ役のイアン・マッカランは言うまでもなく原作の挿絵から抜け出たくらいにベストなのですが、サルマン役のクリストファー・リーもガンダルフがやりたかったらしいので、そっちもちょっと観てみたい気がする。こんな事言って満点をつけるのはおかしいかもしれないけれど優秀なガイド、解説者と一緒なら一人で観るより256倍楽しめちゃいます。 10点(2002-10-30 00:57:59) |
7. エイリアン2
エイリアンシリーズ、そしてキャメロン映画で最高傑作だと思ってます。海兵隊の人間関係(特にバスケス周りは)は面白く描かれてると思う。描いている時代が違うだけで、この映画は戦争アクションですね。別物のようでちゃんと前作(設定など)を大事にしている。 10点(2002-10-24 19:49:35) |
8. セブン
犯人がラスト近くになって、初めて姿を現す・・・途中で変装やら影やらで一部出てきているとはいえ、大胆な演出だなぁと思った。まだケビン・スペイシーの事をよく知らない時期だったので、この人が「ユージュアル・サスペクツ」のアレや「アウト・ブレイク」のメガネのナニと同一人物だったのかと判りまた衝撃。登場人物同士の人間関係が必ずしも上手くいってない不快感。雨に濡れながら捜査を続ける不快感。事件の全貌(犯人の目的)が読めない不快感を引きずりながら呆然の最後の結末へ・・・。 10点(2002-10-19 17:05:44) |
9. レザボア・ドッグス
カッコイイです。必然性のない女優を出してないところも音楽も、そしてセリフ廻しも。 10点(2002-10-06 01:26:24) |
10. 遊星からの物体X
本当は「バトル・トラック」を観に行ったのに、入れなくて仕方なく劇場に入った。のっけから引き込まれっ放しでした。あの音楽は20年経った今でも恐怖を覚えます。チェスに負けて飲んでた酒をコンピューターにぶっかける・・・。死ぬまでに一度、マネしてみたいシーン。 10点(2002-10-03 23:18:17) |
11. ファイト・クラブ
オレ、かなりドッキリするシーンがところどころあったんですけど。あの余命が無い女性が「思い切りファックがしたい!」って叫ぶとこなんかリアルに感じた。”死を覚悟したら聖人君子”っておかしい思ってる人間なんで。あと、殴りあって痛めつけあった後に肩組んで・・・ってとこも人間の”感情の幅のひとつ”で、人生の中でそこが重要になる時ってあるもんねぇ~。フィンチャーってまだ引出しの中にいろいろしまっているような気がする。オープニングも好き。 9点(2003-04-20 09:41:59) |
12. ゴースト・ドッグ
ヒップホップ好きという点でかなり点が甘くなってます。「パニック・ルーム」では出し切れていないフォレスト・ウィテカーの巧さが出ていると思う(この人、演技巧いと思うんだけどなァ・・・)設定から想像する職人的な暗殺シーンは「COLD LAMPIN' FLAVOR」というPUBLIC ENEMYの曲が流れる洗面所の場面くらいで、あとは「レオン」より大人しいです。デブの巨漢が屋上でポン刀振り回して陶酔し、合間合間に葉隠れの一説(読んだ事無いから本当にそういう文面なのかわからん)が入るという、やはり観る人を選ぶ映画。このサイトにはクレジットされてないジャームッシュの処女作「パーマネント・バケーション」の時からの免疫が無けりゃもっと低い点数つけてただろうな。まぁ、時代がああいう映画を流行で見させてくれたってのもあるけど。(この監督の作風ってジャズとヒップホップに共通する、ベースラインに音をノセていく方法を映像構築に使ってるんじゃないかな。漠然と緩急乏しい表現に思えるのはそのせいのような気が・・・)オレがドンパチ、お色気、お涙頂戴に飽きるといつも助けてくれる映画のひとつ。 9点(2003-03-06 11:53:31) |
13. JAWS/ジョーズ
クイント船長が噛まれて、海に引きずり込まれた後の静寂・・・。観る物の心をとことん掻き回すヤツだなぁスピルバーグって。ワタクシの洋画デビュー作。 9点(2002-12-15 12:14:20) |
14. ウエスト・サイド物語(1961)
「ベルナルド、やりやがったな」・・・マネしました。やっぱり楽曲が他の欠点を飲み込んでしまうくらいに良い。ミュージカル映画はディズニーアニメを含めて嫌いなので、私の映画歴における数少ないミュージカル映画です。どの曲も20年近く口ずさんだ事になるなぁ。名曲「トゥナイト」・・・ジェット、シャークの対決にマリア、そして現場に向かう刑事。。。それぞれの想いをアレンジに変えて見せるクライマックス!ココが最高ですっ。 9点(2002-10-26 01:22:28) |
15. 処刑人
面白いです。おすぎがCMで絶賛してたのは”そういう意味”なのかどうかは解らんがスッキリしたい時にまた観ようと思います。退屈しませんでした。よくこんな映画造りきったなぁ。 9点(2002-10-25 21:35:36) |
16. A.I.
子供ができてなかったら絶対違う感想になった作品。冒頭の黒人女性が心を持ったロボット云々を問うシーンが、繰り返し思い出される。もたつくラストももたつけばつくほど、そんな何千年も我慢して我慢して我慢して・・・それでも、欲しい愛情もあるんだという事を考えさせられる。(つまんないフェアリー伝説にすがってでも手に入れたいケナゲサ)それがインプットされたものなのだと気付く度に、冒頭の黒人女性の台詞にウーム・・・。オレの娘もここまで愛してはくれないだろうなぁー 9点(2002-10-03 23:53:19) |
17. ディナーラッシュ
面白かった。主人公のダニー・アイエロ結構好きです。「ドゥ・ザ・ライト・シング」やら「レオン」でやってた役とあんま変わんねーじゃねーかと思ったりもしたのだけれど、ラストでねぇ・・・。こんな上司がいたら思い切り働けるのではなかろうか(笑)この自分の描いた図をキッチリ成功に持っていく余裕!魅力的なキャラです。しかし、"ネタ"が命な作品って褒めるのムズカシイな。 8点(2003-08-16 08:17:47) |
18. メンフィス・ベル(1990)
祖母を米軍の空襲で無くしている身でありながら感情移入して観た。左右前後、上下左右で起こる爆音、揺れる機体、銃座の窓ガラスで肉片になる者、まっ二つに割れる機体の中の新兵・・・そこには爆弾を落とす側であろうとも命懸けの空間がある事が描かれていた。猛スピードで飛んでいる機体が逆光を浴びて輝くシーンは美しかった。陰惨な殺戮の場だというのに・・・案外、「こんなにいい天気なのに今日死ぬんだ」って思ったヤツもいたに違いない。「プラトーン」「ハンバーガー・ヒル」「フルメタル・ジャケット」でも感じなかったリアルを感じた。 8点(2003-05-20 01:27:36) |
19. エンゼル・ハート
後に豹柄トランクスで猫パンチやろうが、顔いじり過ぎてヘンな顔になって落ち目になるとかはどーでもよい。「ナインハーフ」でも騒がれていたように、この時期のミッキー・ロークは否定できない魅力があった。皆さん言ってるように雨に濡れたヨレヨレのコートとかジャケットの襟立てるとか妙にカッコ良かった。年取ってこういう不良中年みたいになんのもいいかなって(笑)当時の宣伝は偉そうに「原作は映画化不可能だった」とか言って、この物語に係ると悪事が・・・というイメージで売ってましたがオチは「ユージュアル・サスペクツ」系の禁じ手と言ってもいい。むしろ名優デ・ニーロを脇に勝負して、ロークがちゃんと自分の映画にしてるとこが頑張ってるワケで、ただの奇行アクターでは片付けらんないと思うんだよね。話がよくわからない人は挿入されるイメージシーンを時系列に捉えないで観てみれば?例えば降りていく古いエレベーター。あれは主人公ハリー・エンゼルが”堕ちて行く”のを象徴してるのです。 8点(2003-05-12 00:38:37)(良:1票) |
20. ロジャー・ラビット
カートゥーンだってわかってんだけど、ロジャーのカミさんにはマイッタ!えーおんなやーあぁぁって。アレから十数年、未だにえーおんなやと思うけど、これって二次元コンプレックス?こういう酔っ払った時のバカ話っぽい企画が実現する米映画界っていいな。 8点(2003-05-07 23:35:46) |