1. インビクタス/負けざる者たち
以前読んだ本に(BDの特典ドキュメンタリーの人の本かなぁ)イーストウッドは趣味の映画と商業的な映画を交互にとると言う話を読んだ気がする。 この映画は多分に商業的な方向性の強い映画であろう。すなおに何も考える必要もなく面白いと思えるからだ。 この順番で行くと今公開中のヒアアフターは間違いなく趣味の映画となるわけで、個人的にはイーストウッドの趣味全開の映画がとても好みである以上、明日は得意先に行くと言ってサボって見に行こうかと思う。 しかしマッド・ディモンが出る映画は「チーム☆アメリカ ワールドポリス」での「マァァッド・デェェモーン」が頭の中でリピートして集中できない。なんて破壊力のある人形劇だったのかと今更ながらに思ったのだった。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-02-23 01:10:13) |
2. 2番目のキス
全てが予定通りに流れていく映画です。 そこがいい。 小難しい映画や緊張する映画を観たくない気分の日にBGMでも聞くように観る映画。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-17 10:21:45) |
3. ゲット スマート
最近本当に映画を観ていない。そんなわけで出張先のホテルでまたもや観賞するはめに。 さて、正直に言ってストーリを全くと言っていいほど憶えていない。 だけど、最初から最後まで観る事が出来たということは「暇つぶし」には十分になったという事だろう。洋物のコメディはこれで十二分に価値があると個人的は思うのだ。 もっとも邦画のコメディは最後まで集中力が続かないんだよな。笑えないんです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-11-10 13:15:35) |
4. グラン・トリノ
《ネタバレ》 イーストウッドは50年以上の長きにわたり、俳優イーストウッドという長編映画に出ていたのかもしれない。 そして、全ての物語は終わりがあって初めて物語として完結するように俳優イーストウッドは彼の半生をかけた長編映画の幕引きをこの映画で成そうとしたのか。 俳優イーストウッドは無法者、牧師、刑事、サーカス団長、鬼軍曹、トレーナetcと様々な生を演じてきた。その一つ一つの役を監督イーストウッドとして、「消化(昇華)」させてきた様に思っていた。そしてこの映画で俳優イーストウッドをも昇華(昇華)させた様に感じるのだ。 そのフィナーレは最近の傾向に違うことなく、晴れのち曇りときどき雨展開であり暴力を伴う正義の自己否定的な個人の無力感を伴うものであった。 しかし、私は映画館で泣き続けた。それは感動の涙でもなく、悲しさの涙でもない。まるで92歳で大往生を遂げた祖母の葬儀の際に流れた涙を思い出すものであった。そう、語弊を恐れず語るなら、俳優イーストウッドへの全肯定を伴う祝福の涙であったように思えてならない。 私は映画館を出た後、人生で初めてイーストウッドのサインを持っている事を心の底からうれしく思った。決してこれからも手放さないでいようと思った。そして監督イーストウッドの映画の後味が悪くても見続けるだろうと思った。願わくは健勝で長く映画を作り続けてもらいたい。 [映画館(字幕)] 10点(2009-05-07 12:46:09)(良:1票) |
5. ハンコック
ホテルで観賞。(エッチな奴も付属していたりもしたけど XD )さて、某アニメで「王の力は人を孤独にさせる」云々と語っていたが、これも同様なものなんだろうと思いつつ見た。と、真面目に感想を述べるのも恥ずかしいくらいのお気楽ムービーなんですけどね。子供がみたら大ハシャギすんのかな? [レーザーディスク(字幕)] 6点(2009-03-30 10:09:58) |
6. チェンジリング(2008)
《ネタバレ》 この映画を万人にお勧めするか?って聞かれたら、正直に言って相手を選びます。 私はこの映画を楽しみました、いや楽しんだと言うより、他人の人生を2時間の間共有できたと言うべきかとも思います。つまり主人公が悲しむ時に私の心も悲しみ、また主人公の怒り、恐れの全ての感情が映画を見ている私の心の中で渦巻きました。この意味で、この映画はイーストウッドらしい冷徹なほどに徹頭徹尾第三者目線で描きつつも、彼なりの深い愛情を持って描いた秀逸な映画と私は評価します。(以下ネタバレあります) イーストウッドの最近の作品は運命に翻弄され続けながらも懸命に自分を見失わないように生きた人物を描く傾向が強くなってきている、と感じるがこの映画も同様に思う。多くの観客はそれが史実でなくても母と子の劇的な再会を望んでいると分かりながらもそうは作らない。たとえ興行的にはそちらが正義であってもだ。しかし、史実では犯人がウォルターの殺害を裁判で認めているにも関わらず映画では曖昧に描く事で、生涯ウォルターの生存を信じて探し続けたコリンズ婦人に対するイーストウッドの深い愛情を私は感じるのである。そして最近のイーストウッドの映画に共通して(矛盾するかもしれないが、)人生に対する「深い愛情あるニヒリズム」が清々と流れいてると感じずにはいられない。 [映画館(字幕)] 9点(2009-02-25 12:45:45)(良:1票) |
7. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
ここ数年、仕事で管理とか付く役職になり、やりたくはないけど、残業三昧の日々。そんなわけで映画も数年で数えるほどしか観ていない私でしたが、これは年休を出して見に行きましたよ。正直、ストーリをほとんど思い出せないくらい、印象に残らない感じでした。この手の映画の2番煎じ3番煎じのオンパレード。登場人物を切り取って見せられたら、ハムナプトラやナショナルトレジャーとの見分けも自信がないくらいです。しかし、インディ・ジョーンズと言うと敷居が高くなるわけですから、娯楽としては及第しているとも思います。 [映画館(字幕)] 6点(2008-07-01 13:55:44) |
8. 40歳の童貞男
《ネタバレ》 最近の若手芸人のネタでは1時間に一回も笑えない僕だが、この映画1時間に5回くらいは笑わせていただきました。最初のトイレシーンは男性なら経験あると思うし、それをネタにするセンスに感心したし、過去の女性経験を話していて童貞がばれるなんて「お前は高校生か!!」と思わず痛々しく突っ込んでしまった。あ、40歳まで童貞でも海外では魔法が使えないみたいです。日本では使えるようになるらしいとネットで評判だけど… [DVD(字幕)] 7点(2008-03-05 10:56:24)(笑:1票) |
9. テキサス・チェーンソー ビギニング
最近、よく遊んでいる同僚の女の子から「DVD観ましょうよ!○○(僕の名前)さんちで?」俺「おん!?良いけど?何観んの?」女「面白いDVDもって行きま~す」という実にたわいもない会話で実施される事になったDVD鑑賞会...当日「こんばんわー、このDVDですよ~」俺「こ、こ、こ、テキサス・チェーンソー・ビギニン…」女「怖い映画ですよぉ~」俺「それは、なんとなく分かる…観んの????」女「はい!!」俺「…。(ガクブル)」よりによってこの映画のDVDとは…。ぶっちゃけ、ホラーと言うかスプラッタは観る事を想像する事だけで、全身の血が凍るくらい怖いので観た事無かった…。出だしから僕は硬直気味…最初は同僚から離れて観ていた僕だったが、気がついたら、両手で耳をふさいで、薄目で同僚にビタッと寄り添っている…。下心でもあれば、自分でも納得いくのだが、そうではなく素でそうなったのだから orz 観終わった後…女「怖いのキライだったんですか?かわいいですね」俺「・・・。もう帰れよ…。」40にもなってかわいいと言われたのは初めてだったわい!!もう、もう、もう絶対に観ない!!!ついでにあの同僚の映画のセンスも絶対に認めない!! [DVD(字幕)] 4点(2007-08-13 13:03:00) |
10. ナチョ・リブレ/覆面の神様
バス男とスクールオブロックの毒が悪い方向に働いた・・と言うべきでしょうか?JBは好きなんだが、JBは清涼感のある背景にこそ映える俳優さんだと思うのです。メキシコのなんとも言えない汚さを背景にJBが入るとなんとも言えない「蒸し暑さ」を感じてしまいます。ただし、この手の映画にしては僕はかなり笑いました。この監督のグダグダな笑いは少しだけツボに入るみたいです。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-30 10:05:00) |
11. スパイダーマン3
《ネタバレ》 80年代ジャンプをほうふつとさせる敵のインフレ化が顕著です。敵だったキャラが味方になり強大な次の敵と戦うなんて…サム・ライミ、かなりのジャンプヲタだとみたwwwこの調子じゃ次作ではN.Y.Cの1ブロックくらいは一撃で吹き飛ばすくらいの敵が現れそう。もちろん、スパイダーマンもニューヨーカーの元気を集めて元気玉…。次も観なくちゃならなくなった気がする。 [映画館(字幕)] 7点(2007-05-15 09:44:41) |
12. ラブソングができるまで
まずは仏教徒に謝らないとねwもっともダライ・ラマを動物の一種と思ってるんじゃ仕方が無い。さてと、この手の肩のこらない映画は大好きです。アルコールが苦手な僕なんかは、ついつい仕事帰りにふらりと立ち寄ってみてしまう。この映画、確かに脚本はぬるいし収拾もついていない。しかし名作とか駄作とかの評価がこの映画に合うのか?という疑問も感じる。のんびりと観て、その時だけ!楽しめたらこの映画をみた価値は十分あるんじゃないかな?と思う。 [映画館(字幕)] 7点(2007-05-15 09:31:28)(良:3票) |
13. ホリデイ
最近、会社の部下に彼氏の二股相談を受けていたところだったが、正直その手の話に介入すると後々厄介な事になりがちであるから、僕の意見は言わずに聞き役に徹していた。しかし、もう十分に彼女の話も聞いた事であるから遠まわしに僕の意見を言う方法がないだろうかと考えていたところ、この映画。渡りに船とばかりに誘って鑑賞しました。僕が言いたい事は十分に分かってくれたみたいで、すこし安心したのです。やはり、言葉で語るよりも映像は説得力あるなぁ~と我ながらよい事をしたと自画自賛。つまり、この映画は今、少し以上の不幸な恋愛をしている彼彼女がみると心が少しだけ軽くなるような気がします。もっとも、こんなに簡単に物事が推移するわけ無いでしょ!というリアリストは別ですけどね。 [映画館(字幕)] 8点(2007-04-04 08:53:15) |
14. 情婦
《ネタバレ》 散々「最後の…」と言われて観た映画。その分驚きも少なかったのだが、初見で何の知識も無く見たらとても驚いたろうと推定しての点数。にしても、レナードが刺された時にウィルフリッド卿が「処刑」と言ったのが印象に残った。 [DVD(字幕)] 9点(2007-02-23 09:08:30) |
15. タイタンズを忘れない
まあ、「いかにも展開」であるし実にうさんくさい。しかし、実話って断るところに製作者側もその点には気づいていたんだろう。そんなわけで、普通に楽しめるそして無難に人にお勧めできるよい映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-16 13:18:54) |
16. デンジャラス・ビューティー
記憶に残らない映画ですよ(笑)でも面白かったっす。良質なコメディで下品なところがあまり無いところが好感を持つなぁ~。あとミスコンって単にキレイなだけではダメなんですねぇ。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-10 17:36:33) |
17. 硫黄島からの手紙
イーストウッドらしくないと言えばらしくない映画です。個人的に最近のイーストウッドの映画の好きなところは見た後の色々考えされされる「余韻」なのです。しかし、この映画は直球勝負。それも「ど真ん中」の余計な事は考えず硫黄島で勇敢に戦った兵士のために奉げられた映画です。物の本では硫黄島で捕虜となった日本の兵士がアメリカの収容所で看守に大変な尊敬を持って遇されたとも言います。それだけ、アメリカにとっては硫黄島の戦いは記憶に刻まれる大事件だったのでしょう。一方の日本では当時の大本営が取ったように硫黄島での2万数千名が本土を防衛するために、正に命に変えて戦ったという事実すら忘れ去られている様に思います。確かに原子爆弾や空襲で死んでいった市民への哀悼の念は必要なものです。しかしその数倍もの兵士と言う名の市民が硫黄島だけではなく中国大陸や太平洋の島々で敵弾や飢餓、病気で死んでいった事実もあるのです。だからもう少しだけ帝国陸海軍の兵士たちに「尊敬」を持って欲しいと思うわけです。そのことをアメリカのイーストウッドの映画でしか現すことの出来ていない現状は、少し寂しく思います。あ、映画の評価は栗林中将の人柄をもう少し丁寧に描いて欲しかったのでこの点で。 [映画館(字幕)] 7点(2006-12-10 17:28:13)(良:1票) |
18. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 80年代から何度も見てきているような筋ではあるんだけど、この手の映画を見るたびに気分爽快になる。ただ、レニー・クラディッツみたいな恋人役の男…あいつにだけは言いたいのだが、アンディがスタンフォード?の大学院を断ってジャーナリストを目指している事は昔から分かっていたはずで、将来もっと忙しくなるに決まっている。そこを理解しなければ二人の破局は間違いない。だからアンディはあんな男より僕を選んで欲しいな…(笑) [映画館(字幕)] 8点(2006-12-04 09:56:04) |
19. バード(1988)
随分前に購入していたDVDだったのだが、ようやく見る気力と時間を見つけて見れた。「闇夜の烏」ではなく「暗闇での黒人」は非常に分かりにくかった。が、見ながら思った。この映画は字幕で観る映画ではなく「聴く映画」なんじゃないのか?そうすれば、主人公がチャーリー・パーカーに似ていないってのも、画面が暗くて表情がわかりにくいのも素直に納得するのだ。もっとも字幕なしではセリフの聞き取れない部分が多くなってしまうのが難点だけど…笑 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-17 11:06:14) |
20. 父親たちの星条旗
イーストウッドの人生に、繰り返しイベントのように存在したのは戦争なのかもしれない。少年期には第二次世界大戦、青年期には朝鮮戦争、壮年期にはベトナム戦争、湾岸戦争、そして今は対テロ戦争。その時代を生きてきた齢76を越えたイーストウッドが感じ思うこと、戦争に対し、政治に対し思うこと、その映画がこれだとすれば私は素直にこの映画を支持したい気持ちになる。 確かに下の方がおっしゃるように時系列が飛びまくるので、人物把握がし辛かったり映画の造りとしては少し残念なところがある。しかし薄い青みを帯びた光と影の使い方の心地好さは相変わらずであり、プライベートライアンのような上陸場面(これはスピルバーグのパート?)によって戦争映画としての醍醐味も十分に味わう事が出来る。 だがイーストウッドが描きたかった本当のモノは、アメリカで英雄に仕立てられた普通の兵士のその後の運命であり、作られた英雄を演じる彼らの苦悩であったと思う。 ここ10年ほどの彼の映画に見え隠れする無常とも言うべき人生観。「許されざる者」にて作られた西部のイメージの否定、「ミスティツク・リバー」での単純な正義の否定、「ミリオンダラーベイビー」での生かされる生の否定など、人間の力の及ばない「大きな力」に翻弄される人々が懸命に生きる姿を描くその姿勢が私は好きだ。もちろんイーストウッドの映画は一見「救い」が無い場合は多い。おまけに、ほとんどハッピーエンドではない。しかし、静寂の庭園に鳴り響く獅子脅しの音のような余韻を残してくれる。 [映画館(字幕)] 9点(2006-10-30 11:26:27)(良:3票) |