1. マトリックス リローデッド
初めに断っておきますが、私はこの「リローデッド」しか観てません。知人に薦められるまま知人宅で観ました。さらに1も3も観るつもりはありません。なので不完全なレビューです。さて、感想としては、「つまらなかった」です。何とか兄弟とかいう変なアメリカ人のオタクが作った陳腐な世界観とワイヤーアクションの醜悪な融合ですか。興味なしです。ワイヤーアクションは大道芸としてやってくれたら楽しめるかもしれませんが。 2点(2004-03-15 21:10:33) |
2. キル・ビル Vol.1(アメリカ版)
アホな映画を観てしまいました。変な日本語の台詞、変な女子高生の殺し屋、服部半蔵という変な名前の刀匠、千葉真一の変な英語と日本語、変な演歌、少女時代(アニメ部分)より日本語が下手になったOren Ishii、血飛沫、血飛沫、そして血飛沫。とにかく「アホな映画」以外の形容詞は思いつきません。この映画を楽しめるほど私はシニカルではありません。しかも続編があるなんて、ちょっと勘弁して欲しいですね。あと、「SONY CHIBA」という芸名はSONYの商標権を侵害してないんでしょうか?高知東急の件もあるので心配になりました。 2点(2004-03-15 03:22:15)(笑:1票) |
3. ロスト・イン・トランスレーション
ソフィア・コッポラの性格が素直だからなのだと思いますが、良くも悪くも味も素っ気もないくらい一直線な映画です。テーマは、私のように外国語に日々悪戦苦闘している人間には非常に身近なので、観て良かったと思いました。私は仕事では英語でプレゼンもするし、契約の条件交渉もするし、飲みにも行きます。TOEFLだって誇れる点数を取りました。でも、それにも関わらず未だに「英語はやっぱり外国語」で、コミュニケーションのロスは結構あります。ましてや今勉強中のスペイン語なんて片言なのでロスだらけです。辛いことも沢山ありますが、外国で生活してきた経験からいうと、本当のコミュニケーション能力って語学力じゃないんだと思います。この映画でも、京都のお寺(神社?)での結婚式のシーンは、一切言葉が無かったにも関わらず非常に美しかったですよね。別の例で言えば野茂やイチローは英語喋りますか?でも幾ら稼いでますか?中途半端に英語を喋ることには全然意味は無くて、本当に大事なことは言葉じゃない所にあるのではないでしょうか。私にとってはそういう意味で、コッポラのテーマの掘り下げ方が足りない印象を受けました。最後に一つ付け加えたいのは、アメリカに住んでいると気づきにくいですが、日本もアメリカも世界的に見れば相当「特殊」な国です。アメリカ的視点から見た日本像をあまり気にしすぎないほうが良い気がします。とかく日本人はコンプレックスを持ちがちですが、ヨーロッパから見れば、最近はアメリカ人の傲慢さの方がむしろ問題視されてますので。##最後の最後に、ヒロインのお尻はキュートでした。 7点(2004-03-14 09:25:43) |
4. アメリカン・グラフィティ
飛行機の中で見ました。見る前は「どうせ下らなくて、ダサいアメリカ青春映画だろう」と思って、途中で寝るつもりで見ました。ところが、見ているうちに何だか胸が熱くなってしまって、最後まで観てしまいました。いつの時代でもどこの場所でも共通するのもがあるんですね。確かに、高校卒業する頃なんて考えることといえば、女の子のことと田舎から抜け出すことくらいのもので、まさにこの映画の登場人物たちと完全に同じなわけです。一晩の夜遊びを一本の映画にまとめるセンスが光るし、その夜遊びがホントにダサい田舎の夜遊びなのが、この映画のポイントですね。都会育ちの人には判りにくいかもしれないけど。 7点(2004-03-03 22:59:56)(良:1票) |
5. ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター
まだ音楽に専念している頃のミック・ジャガーと、ちゃんとギターを弾いているキース・リチャーズが楽しめるとともに、かの「オルタモントの悲劇」をドキュメンタリーとして鑑賞できる映画です。ストーンズ好き以外の方には、明らかに「注釈が必要な」映画でもあります。ウッドストックの向こうを張って、カリフォルニアで大規模な無料コンサートを敢行するストーンズですが、セキュリティ対策の不備から、親衛隊「ヘルズ・エンジェルズ」のメンバーが、エキサイトした黒人青年をステージの目の前で刺殺してしまうという事件が起こってしまいます。60年代後半はドラッグとヒッピー文化の萌芽の時代であり、ストーンズにとっては長らく休止していたライブ活動を再開した時代でもあります。クレイジーな観客をミックが何度もなだめるシーンが印象的です。私のように「Start me up」からストーンズを知った若い世代には、「こんなストーンズもあったのか」という驚きの作品です。 6点(2004-02-10 17:21:57) |
6. エイリアン2
そもそも「恐怖とホラーの美学を追求した」前作と、「設定を最大限に活かしつつもエンターテーメントを追求した」今作を比較するのは、設計思想の全く異なるスポーツカーと高級セダンを比較するくらい意味のないことです。個人的にはエイリアンはホラーであって欲しかったですが、これもそれなりにOK。 5点(2004-01-26 23:39:03)(良:1票) |
7. エイリアン
「遊星からの物体X」と双璧。設定の妙では「物体X」の勝ちですが、怖さでは「エイリアン」のほうが上かな。とにかく、カメラワークで怖い、静と動の対照で怖い、パニックで怖い、謎めいて怖い、救いがなくて怖い、意外な展開で怖い、逃げ場がなくて怖い。ホラー映画に必要な部分を殆ど備えている優等生です。一つ欠けている要素は「身近にありそうで怖い」ですが、まー宇宙の話だからしょうがないか。シガニー・ウィーバーが若くて綺麗だから十二分にカバーできてます。 8点(2004-01-26 23:25:20) |
8. 地獄の黙示録
ストーリーは決して破綻してないですね。別の人が撮れば、ここまで話題作とはならなかったまでも、骨太の戦争映画ができると思います。音楽は抜群です。ワーグナーもドアーズも両方ばっちりですね。問題点は、プロットが散漫すぎることとテーマを描ききってないことでしょう。これは、コッポラが「錯綜」や「狂気」を表現したくて確信犯的にやっていることだと思いますが、やっぱり川を上るあたりでは眠気に襲われます。多分幾ら理由付けしてこういう作品の良さを布教したところで無駄でしょう。観た者に「こういうの好き?」「退屈?」という二者択一を迫る映画ですから。この作品が好きで何回も観た人の気持ちは判るし、コッポラの気骨には10点あげたいですが、個人的にはやや「退屈」でした。 6点(2004-01-26 22:48:59)(良:1票) |
9. ショーシャンクの空に
映画の面白さについては、ケチの付けようがないです。多少腑に落ちない展開(刑務所の壁ってそんなに簡単に掘れるの?とか)はありましたが、そんな小さな粗はどうでも良いくらい良く出来た映画だと思います。はっきり言ってラストシーンには感動もしました。私にとっての問題はこの映画自体にあるのではなく、この映画のスタイルにあります。つまり「結論明示的」で「鑑賞者を意識した映画」というスタイルです。鑑賞者に迎合することを第一義に考えているため、作家性というものがあまりなく、作り手の顔が見えないわけです。この手の映画ばかり評価されるのは、映画自体の可能性を制限してしまっているように感じます。絵画や文学などと違って、映画はそもそも大衆娯楽として誕生しただけに仕方ない部分もありますが、例えば同じような過程を辿ってもっとスタイルが多様化しているポップミュージックのように(ブリトニーからレディオヘッドまで、ロギンス&メッシーナからピンクフロドまで)、映画ももっと多様化して欲しいものです。 7点(2004-01-25 22:39:04) |
10. クール・ランニング
コメディタッチのスポ根として、あまり深く考えず、楽しくて感動できる映画を見たくなる週末の夜に最適です。だからあんまり説明の要らない映画です。カウントダウンはドイツ語なんですね。 7点(2004-01-24 00:47:16) |
11. ネメシス/S.T.X
TNG映画としては、前3作は「評価の分かれる映画」でしたが、ネメシスは「低評価しかできない映画」のような気がします。まず、TNGはテレビシリーズに圧倒的クオリティの良エピソードが多数存在し、「永遠への旅/All Good Things」という素晴らしすぎる最終回があります。テレビ版と比較すると、このTNG映画最終回はどうしても見劣りします。さらに、シリーズの特徴として「主役が多すぎる」ことも問題です。TOSはカークとスポックという判りやすいコントラストで映画化できましたが、TNGでは全てのメインキャラが平等に魅力的に描かれているため、映画という2時間の枠ではシナリオを組み立てるのが難しいです。最後に、監督が駄目です。なんでピカードにアクションやらせるのか?メインキャラクターの死という安直な発想で感動させようとするか?宿敵ロミュランとの和解なんて6の焼き直しでは?全くこのシリーズの良さを判ってません。やはり、ジョナサン・フレークスに監督させるべきでした。次回はDS9の映画になると思いますが、TNG同様メインキャラが多すぎるし、宇宙ベースという爽快感に欠ける設定なので、映画としては期待できないですね。シリーズに拘らずにST世界観に基づいたオリジナル映画でも作れば面白いと思うのですが。※それにしてもこの映画、結構宣伝されてた筈なのにコメント少ないっすね。。。 4点(2004-01-21 20:44:22) |
12. U2/魂の叫び
「これは映画じゃない」という意見には、反論するすべを知りません。これはどこからどう見てもミュージックビデオです。でも劇場公開されているので、かろうじて映画と言うこともできます。さて内容ですが、U2の良い所が全て詰まっています。彼らの音楽のルーツを探る旅に合わせて曲が挿入されます。全曲素晴らしいですが、見所は何といっても「Where the streets have no name」です。オープニングからモノクロ映像が続いてこの曲のイントロに合わせてカラーに変わるシーンは、まさに鳥肌モノです。あと、個人的は「Bad」が良かったです。アルバムバージョンから大きく変更があるのですが、これに収録されているライブバージョンの方が断然訴求力があり、素晴らしいです。U2ファンはご存知だと思いますが、この映画(又は同名アルバム)を最後にU2は音楽的に大きく変質します。今までのメッセージ性の強い、ルーツに忠実なスタイルを完全に捨てて、まるでチープなポップスターを演じるようなアルバムを次々とリリースします。この映画(又はアルバム)を最後にU2に見切りをつけた人は多いと思います。実は私もその一人です。U2の集大成とも言えるこの映画を是非一人でも多くの音楽ファンに観てもらいたいものです。 8点(2004-01-19 08:57:28) |
13. ラスト サムライ
これは渡辺謙の映画といっても良いのではないでしょうか?完全にトム・クルーズを食っちゃってます。圧倒的存在感。もっと国際的な舞台で活躍して欲しい俳優ですね。内容的には、かなり日本人に配慮している印象を受けました。最後の明治天皇の台詞なんて、日本人としてまったく共感できる言葉です。ハリウッド映画も進化したものです。さらに印象的だったのが、トム・クルーズがインディアン虐殺に関して強く後悔していたシーンです。ハリウッド映画として、アメリカの侵略行為を自省したなんて前代未聞ではないでしょうか。細かい時代考証の不備は、商業的に映画を盛り上げるための必要悪として、目を潰れる程度の失点です。観客は日本人だけじゃないですから、お決まりの芸者ガールと青い目の異人さんの恋は避けて通れないでしょう。あと、合戦シーンはハリウッドお決まりの単細胞的な迫力至上主義でしたが、まー良しとしましょう。減点要素は多少ありますが、結論としては「見る価値あり」の映画です。 7点(2004-01-19 07:40:47) |
14. シザーハンズ
この作品は、「雪はなぜ降るのか?」という問いに対する答えからはじまるところが良いんだと思います。これを観て2人の作家を連想しました。村上龍の小説「海の向こうで戦争が始まる」は、海の向こうに見える蜃気楼の町を肉化して醜悪な物語をスタートさせていますが、シザーハンズの展開はまさにそれのファンタジー版です。また、神話的な物語の展開はガルシア=マルケスを彷彿とさせます。で、何が言いたいかと言うと、つまりこれは文学です。そして、全ては感動的なラストシーンのために計算しつくされて流れて行きます。驚きと感動のラストは、「物語的」必然性に裏付けられています。 8点(2004-01-08 17:58:06) |
15. ロッキー4/炎の友情
内容はともかく、J.B.やゴルバチョフのそっくりさんを引っ張りだすとはいい根性だと思います。冷戦時のソ連人ってまさにドラゴのイメージだったのでしょう。表情に乏しくて、何を考えているのか判らないし。最後に融解するシーンを持ってくるあたり、政治的にも正しい映画ですね。点数は低いですが必見だと思います。 5点(2003-12-29 22:56:15) |
16. ロッキー
多くのスポ根ものと同じように、この映画も時代とともに風化していくのは否定できません。「スラムダンク」の世代に「巨人の星」で感動しろと言っても難しいでしょう。それと同じようにタイソンが数分で相手をKOするのを見て育った私が「ロッキー」を見ても、いまいちリアリティが感じられず乗り切れないのです。ロッキーという等身大の人物が主人公なだけに、リアリティに欠ける試合シーンを見ると萎えてしまいます。私は「スクールウォーズ」世代を自負していますが、それも今の十代には受け入れられないでしょう。悲しいけどしょうがないことですね。 5点(2003-12-29 22:49:25) |
17. グリーンマイル
刑務所もの、無実の罪もの→既視感。リアルな描写の中に中途半端なファンタジー要素→煮え切らなさ。善人と悪人のはっきりした区別→物足りなさ。といったところでしょうか。コーフィの天使のような存在という設定は面白いと思いました。 5点(2003-12-15 21:50:52) |
18. E.T.
この映画の哲学が賞賛すべきものなのか、それとも軽蔑すべき偽善なのかは置いておくとしても、圧倒的な映像と特殊効果で人を感動させようという流れが、ここからはじまったのは否定できません。映画に何を求めるかというテーマを考えるにはピッタリの作品です。そういう意味で偉大な作品と言えるでしょう。私が映画に求めるものはETで提示されているものとは違うという意味でこの点数です。 4点(2003-12-15 12:29:09) |
19. ミスター・ベースボール
ドラゴンズファンでなければ見ないだろうし、ドラゴンズファンとしては映画史上から抹殺したい映画です。笑えないコメディは、存在する意義がない。 1点(2003-12-15 10:09:43) |
20. 猿の惑星
普通であれば、ネタフリが長過ぎると幾らラストが衝撃的でもウンザリしてしまうものです。でも、猿の女性から猛烈アタックされる主人公と人間のメスの色っぽさで、何とか途中を凌げました。 7点(2003-12-14 14:23:44) |