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コメント数 10
性別 男性
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1.  ランド・オブ・プレンティ 《ネタバレ》 
9.11をテーマにした作品。飛行機がビルに突撃する直接的な映像を使用せずに、その衝撃・悲惨さを伝えようとするフィクションによる刺客。ラナ役のミシェル・ウイリアムズが何とも言えないエロティシズムだった。ビルの屋上で、ipodを聞きながら佇んでいるシーンは秀逸。映像でなければ撮れない類の美しさだと思う。伯父のポールが、ベットの上でベトナム戦争の後遺症に苦しむ姿を見守るシーンの表情、息使いは絶品だ。少女であり、母であり、女である空気感を身に纏える役者さんである。物語は、テロという「恐怖」に対してポールの過剰な自衛と、ラナの生活に根ざした援助という、平和に対する二つのアプローチが対比されながら展開される。物語終盤の、ポールがテロリストのアジトに突入するシーンに、この映画のメッセージが集約されている様に感じた。テロリストのアジト、だと勘違いした場所には、老婆が一人、ぽつんと寝ているだけであった。それが「恐怖」の正体。ここまでしつこいほどに描いてきたポールの行動理念が、一瞬にして崩れる瞬間。映画の手法としてはもう、コメディの見せ方で。ラスト。グラウンド・ゼロに降り立った二人は、その場所自体、思ったほど胸に響かない事に気付く。そこにあるのは、ただの瓦礫の山。これは何かを「神格化」する事の否定なのではないか。何かを過剰に妄信する事、それはポールの様にある意味で滑稽であるし、引き返す事のできない道を進んでいくという事である。それが間違った道であったとしても。身の丈に合わない行動は、いつか破綻するものである。それに対して「犠牲者の声に耳を澄ませよう」というラナの言葉、それは誰にでも、どこにいても出来る行動である。「自分の国は場所じゃない、人々だ。」というセリフのように、個人を重視するべきであるというメッセージ、これを私たちはどう消化していくべきなのだろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2005-12-11 11:04:49)(良:2票)
2.  シン・シティ
エロ面白い。いやぁ、せくしーっていうのはこういう事ですよね。チラシのジェシカ・アルバからしてもう、やばい腰つきだったけど。白黒で、ちょっと乱雑に撮られてる女性のエロい事エロい事。徹底的に女は女であるというか、男にとって惚れた女っていうのはもう、女神な訳で。その女神のためだけに生きるっていう思想に貫かれた「男の子」「精神童貞」のための映画です。本当にどのエピソードも単純にカッコいい。ナレーション形式の進み方が序盤はしっくりこなかったけど、慣れてくると心地良く。タランティーノも絡んでるせいか、どことなくパルプ・フィクションの匂いも漂っている。細かい台詞や行動一つ一つにグッと来るものがあるね。モノトーンの中に、印象的に色彩を入れていくのが効果的。思ったほど残酷でなく見やすかったのも、モノクロのおかげか。ブルース・ウィリスは相変わらずの渋さ。イライジャ・ウッドの役が一番の驚きだったかも。気持ち悪いし、怖いし。エターナル・サンシャインの時も思ったけど、イライジャは役の選び方が面白いわ。それにしても、ブリタニー・マーフィーはもう円熟の域っていうくらいどの映画に出てもそのまんまですよね。いい意味で、アヒル口ちゃん。「街」を描いているので、いつまででもこの雰囲気に浸っていたい気持ちにさせられる。続編にも期待大。
[映画館(字幕)] 8点(2005-11-08 20:35:04)
3.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
映画にリアリティを求めない私にとって、ティムバートンは好きな監督の一人。この人はこういう寓話的というか、ファンタジーを撮らせたら本当に上手。以前の作品よりメッセージがわかりやすく、より童話的な感触だったが、この辺は原作に拠る所もあるのだろうか(原作未見)色彩感覚が素敵。前半の雪降る町のモノトーンな雰囲気と、工場内の原色溢れる悪趣味満載な画面の対比が良。シザーハンズ的な雰囲気が懐かしく。チョコレート工場を見学するために、ゴールデンチケットを得ようと悪戦苦闘するチャーリー少年とその家族。このジョニーデップすら出てきていない超前半部分で、すでにうるうるしている私。客観的に見ずともきもい。にしても、デップは素晴らしいね。デップの子供を見る表情ったらもう。その軽蔑の眼差しっぷりにヘキサゴン。工場に入ってからはさすがバートン。シュールでブラック。どうやって悪趣味に子供を嬲るかに全力を注いでいる、その姿勢が気持ちいい。ウンパ・ルンパの顔も踊りも歌も絶妙。2001年宇宙の…パロディににやけつつ、かわいいリスにうっとり。少年時代のデップが家出をするシーンが印象的。家出から帰ってみたら、家ごと無くなってるデタラメっぷり。全体的に悪趣味なんだけど、子供にも耐えられるであろうレベルのブラックさに留められるバランス感覚が、監督のファンタジー作家たる所以。家出のシーン一つとっても、しっかり親子の確執を描きつつ、作品のテンションを落とさずにファンタジーの世界観のまま進行していく。さすがである。ラストで、郊外にぽつんと昔のままの家が建っているのも示唆的。父親と男の子供の関係性が端的に現れている様に思う。全体的に二時間しっかり楽しめる作品。誰でも楽しめる作品であるし、映画は娯楽なんだなと再確認できる一本。
[映画館(字幕)] 8点(2005-10-31 16:09:47)(良:1票)
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