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1.  エリジウム 《ネタバレ》 
映像は美しかった。エリジウムの政府の本拠地や、ラストの戦闘の背景にあった整理された機械群の美しさ、白を基調とした無機質な色使いだとかフォントのかっこよさ、質感は本当に美しかった。内容には正直がっかり。第9地区が素晴らしかっただけに期待して観た本作の内容はあまりに凡庸。ジョディ・フォスターが美しくすっきりとしたショートカットで凛とした立ち姿を見せ、ぶれない意志を持っていたのに結局ハリウッドのSFは世界を救うために戦闘狂とパワードスーツで殴り合って、落下と爆発がなきゃアクションの体裁を整えられないのか、としか思えない安易さ、これって取り入れないとダメな伝統芸能なのか。日本の映画がまた漫画原作?ドラマの延長?とか日本のアニメがまたラノベ原作で日常萌えでハーレム?っていう批判を何度も目にするけどハリウッドの映画ですら何十億かけても落下と爆発とパワードスーツなんだからなんてことないやと励まされました。この映画を見て「富裕層と貧困層がまるで現代の社会と同じだ!なんて痛烈な社会批判!」なんて思えませんでした。第9地区にはそれが痛いほどあったのに。
[DVD(字幕)] 4点(2014-04-24 05:13:53)
2.  シッコ 《ネタバレ》 
この映画を見て「自分は日本人でよかった」と思っている方がいたとしたら大間違い。 日本だって近い未来こうなってしまう道を歩んでいます。 それにアメリカでお金のなくなった人間を路上に捨てたという事実が取りざたされていたけど 日本だって同じような事があったはず。現に今だってお年寄りには住みづらい国になっているのに。 この映画を見た日本人は日本にいることに安堵するのではなく、これからアメリカのようにならないようにすることを考えるべき。  フランス国民が「政府は国民を恐れている」と言ったのがとても印象的でした。 そしてその逆で日本は政府に舐められている現実のせいでこれからどんどん住みづらい国になっていくと思うとこれから国民が声を上げていかなくてはならない事がわかる。 
[映画館(字幕)] 10点(2008-02-09 19:36:16)(良:4票)
3.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 
とても面白かった。キャストも良かったしスタイリッシュにまとめた全体の空気も素敵だった。特にメリル・ストリープは素敵で弱みを見せても同情されたいわけじゃないという一貫した孤独の演技がカッコいい。自分に言い聞かせるように「全ての憧れよ」と終盤でアンに言った後に車から報道陣の中に消えるときにあくまで取材陣に魅せるための笑顔を作ったときの瞬間が鳥肌が立つくらいの上手さだった。 彼女たちは自分の価値に上乗せするためにブランドを着るのではなくむしろ自分の価値がブランドをなくしては成り立たないように着ているのが印象的で、なのにそれでも彼女たちがイヤミ臭くならないのは仕事に対して真面目で仕事に対して敬意を払っているから。もちろんミランダに対しても尊敬の念を忘れずに自分のいる職場の価値をちゃんと理解しているから。そういう女性は本当にカッコ良いとおもう。この映画のそういう描き方が気分の良いものだった。
[DVD(字幕)] 7点(2008-02-06 10:03:38)
4.  グリーン・デスティニー
気持ち悪い。よく出来た学芸会みたい。風景の美しさもあったんだろうけどいかんせんそれ以外の要素がダサかった。
[DVD(字幕)] 2点(2008-02-06 09:57:26)
5.  アルマゲドン(1998)
見たときはあまりの酷さに怒りを通り越して笑ってしまった。 ご都合主義でアメリカ万歳でとても不快な映画。 案外簡単に地球を救ってしまうしストーリーにも何の良さも見出せない。 よく自国万歳な映画を作れるな。 世界中がアメリカ様助けて、だなんてアホらしい。バカじゃないのか。
[地上波(吹替)] 0点(2007-10-14 22:34:37)
6.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
映像はすごい。ストーリーがついていかない感じで残念。 精神的にとても強靭な女性と男性の生き様はドラマチックではあったものの 感動させようという演出がキツすぎた。 全てのシーンの全てのセリフにおいて名言のような重みがあったけどそれも見ていて つらくなってしまった。  映像と音楽の非常に合ってたさまは最高にかっこよかった。 血液が沸騰するような感覚。 幻想的な映像と素晴らしい迫力のアクションに重なる音楽。 ザラつきを感じる映像かと思えばとても滑らかな金属のよう。 統一されたスタイリッシュな色彩の美しさは目を見張るものがあった。 黄金に包まれる王の登場シーンは王の肌の色を感じさせる褐色の映像。 冬の森(山?)に放り込まれ狼と対決するシーンは濃淡折り重なる青色の映像。 アクションシーンのにび色を全体にまとった硬質な感じ、 どれも美しかった。  映像・音楽9点にストーリー4点。  (追記:戦闘の途中途中で怪物のような異質な人間がまるで ゲームのボスみたく登場してたのをみてまるでアメコミみたいだと思ったら 原作がそうだったのか。正直言ってあんなモンスターみたいなのを 出すのは子供向けみたく価値が下がる気がする。見ていて不自然だったし。 不自然といえば衣装も・・・細かい部分には目を向けられない。)
[映画館(字幕)] 6点(2007-07-19 18:06:07)
7.  ハリーとトント
安定を求める中で失った居場所、旅に出る老人と猫。 その旅の中で出会う人間たちやたくさんの社会的問題。 性問題や薬物問題や家族というものの存在、生と死。 全て見ていると哀しいほどなのに、重くなりすぎない。 しかし心に何かシミを残すような形で存在し続ける。 お爺さん、そして猫という存在、旅という舞台、 それら全てがパズルのピースのようにぴったりとはまる。 たくさんの人に見てほしい。 自分の中で特別な作品。一生愛し続ける。
[DVD(字幕)] 10点(2007-03-10 14:29:57)
8.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
セルマの死は当然だったと思います。 それが母親の姿としてどうかは賛否が分かれていますが 自分には究極の愛が垣間見えたような気がしました。 虐待などのニュースが多い中、 今の時代の母親に足りないものかもしれません。
[DVD(字幕)] 10点(2006-01-03 21:43:36)(良:1票)
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