1. 東への道(1920)
《ネタバレ》 ラストの流氷を駆使したシーンはまさに圧巻の演出。 よくあんなシーンを撮れたものだ。 そんな訳でラストシーンは物凄いのだが、そこに至るまでが長くて骨が折れる。 脇役についても描かれていて、最後には脇役たちも結婚式に参加したりしてるが、脇役は邪魔だし無駄に尺を長くする原因にもなっている。 [DVD(字幕)] 5点(2025-03-29 20:59:38)《新規》 |
2. ハート・ロッカー
《ネタバレ》 爆発物処理班の活動模様を淡々と描いた内容。 最後の20分は良かったが、そこまでの大半は退屈だった。 ラスト、久々に家に帰った主人公。 自分の子どもと遊ぶ。 この歳になると好きなものが減るとつぶやき、今は1個しかないという。 それは多分、自分の子どものことを指している。 爆弾処理の必要性を妻に論じるも軽く流される。 平穏な日常ではあるが、爆弾処理の使命感を理解してくれている人は周囲にはおらず、ある種の孤独感すらただよう。 それでもまた長い期間、現地に乗り込み爆弾処理を行っていく… なかなか味わい深いラストだと思う。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-07 09:28:51) |
3. スワンプ・ウォーター
《ネタバレ》 湿地帯にあったドクロがベタではあるが印象深い。 いかにも近づくなといったメッセージを発する目印として面白い。 チキンな間男が人妻に近づく、そして見つかる、でもそのチキンである間男には強力な味方がいた。 それは殺しの真犯人の兄弟で、この兄弟の弱みを握っていたのが間男だった。 ベンはそれを見抜き、湿地帯に隠れ続け冤罪を被った男の無罪を証明する。 と言った内容で、わたしが勝手に期待していた湿地帯メインのネイチャーな話ではなく、推理ものみたいな終幕だった。 [DVD(字幕)] 6点(2025-03-02 16:48:06) |
4. ママの想い出
《ネタバレ》 ママの話だけならもっと良かっただろうに、声のやたらに大きいオジサンとか威張り散らすオバサンとかがウザい。 アイリーン・ダンの演じるママはとっても魅力的で、見ているこちらがマザコンになってしまいそうな母親らしさ、そしてどこか可愛らしさもある。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-03-01 11:54:54) |
5. イグアナの夜
《ネタバレ》 リチャード・バートンが常に汗だく、髪はベチャベチャで主人公を熱演、この人の演技だけで既に優れた作品になっている。 そこに絡む女性たち。 登場する女性それぞれが個性や魅力を発揮していた。 ビーチボーイズの二人組も非常にユーモラス(終始、上半身裸なのは反町隆史と竹野内豊に共通した特徴)。 じゃあなぜ6点なのか? それはストーリー進行のリズムの悪さ。 決して展開が遅いわけではないが、メリハリがなく一定のペースで淡々と進んでいくので長く感じた。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-25 15:56:00) |
6. キートンの恋愛三代記
《ネタバレ》 原始時代、中世、近代それぞれの時代におけるキートンの恋愛に関する戦い。 ビルから落ちるアクションでは死ぬんじゃないかと怖くなるほどだ。 教訓としては、強い恋敵がいようとも自分の愛を諦めずにしつこくアピールすれば、やがてはその女性と結婚できるんだよ、ってこと。 キートンによる恋愛指南映画みたいなものだろう。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-02 20:12:28) |
7. 君去りし後
《ネタバレ》 この内容、好きな人は多そうなのに登録自体が無かったのは意外だ。 高得点が軒並み付きそうな、生真面目なアメ公映画だのに。 個人的には全く好みに合わず。 外見的に魅力的な女性が皆無だし、話も真面目が度を過ぎていて非常につまらない。 その分、悪意が無くて真っ直ぐなのは良さとしてあるけども… 退屈で辛抱を要する3時間。 ほんと、つまらなかった。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-01-22 20:28:05) |
8. 卒業(1967)
《ネタバレ》 遅ればせながら、映画史に名を残すこの作品をやっと見る事ができた。 それがまず嬉しい。 見ることが困難な作品ではなくサブスクで簡単に見られるのだけれど、他に優先して見たい作品が大量にあり過ぎて、後回しにしてただけなのだけどもね。 結婚式に乗り込んで花嫁を奪い去るのって、この映画が原型なのかな? だとしたらもの凄い元祖だな。 人妻のアクの強さ、確かに「吐き気」を催すかも。 確かにセクシーではあるのだが、愛嬌が全くないし感じも悪い、そして何より年齢より老けすぎ(30代中盤のはずなのに50近くに見える)。 熟し過ぎていて食あたりしそうだ。 娘さん、他の男と結婚するに至るまでが唐突だし、最後ももちろん唐突だ。 娘さんの気持ちの描き方が雑と言うか、不十分な気はする。 ダスティン・ホフマンの挙動不審なとぼけた演技はとても良い。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-20 07:20:21)(良:1票) |
9. チャップリンの寄席見物
《ネタバレ》 この頃のチャップリンはまだ若くてとがっているというか、目つきも何だか悪いしものすごく暴力的で、不謹慎ながら非常に面白い。 個人的にチャップリンの動きの中で一番すごいのは、あの腕をぶん回すパンチだと思っているんだけど、本作でもそれは健在で満足。 ところで蛇使いの目つきがヤバいだろ! あれは常人の目つきじゃないぞ。 それと二階席にいたチャップリンの偽物みたいなやつは、チャップリンの一人二役? 終盤で大道芸人みたいなのが立て続けに出てくるが、これが地味に面白い。 若くてとがった暴力的なチャップリンといい、十分に満足できる短編だった。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-19 20:02:42) |
10. 牛泥棒
《ネタバレ》 多数決制度の是非そのものを問う内容。 物事の真実を見抜けない者が集まって多数決なんてやっても意味がない。 みんなと同じ考えだと安心できる馬鹿どもに多数決などやらしても無意味だ。 皆と同じ方向を向いて皆と同じ好み、同じ考え、同じ趣味趣向で自分を持ってない奴ら、つまり大衆はバカだということだ。 「大衆はバカ」これが分かる映画。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-15 22:22:48) |
11. 殺人捜査線
《ネタバレ》 短めの尺の中に凝縮された濃度の高いノワールサスペンス。 タクシー運転手が瀕死の警察官から撃たれる冒頭のシーンからして尋常じゃない。 濃すぎて早すぎて二回見るとちょうど良いくらいのシーンだ。 殺し屋ダンサーが麻薬密売組織のボスとやり合うシーンが好き。 やたらに寡黙な車椅子のボスが不気味で面白い。 車椅子ごと高所から突き落とされるシーン、その撮り方も呆気に取られる物凄さ。 最終盤のカーチェイスももちろん面白い。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-13 12:09:12) |
12. 大脱走
《ネタバレ》 これはすごい、色んな意味ですごい作品だ。 始まりから脱出するまでが非常に退屈で、ここまで見るのに4日かかってしまった。 とにかくつまらなくて集中力がもたないからこまめに中断、それで少しずつ見進めていく。 一本の映画を見るのに4日かかるって相当だ。 なんだろな、あまりに大衆娯楽的過ぎるというか、エンタメ方向に全振りし過ぎで見ていて嫌になるんだろな。 命がかかってるのに、それを打ち消すかの様なあの有名過ぎるお気楽なテーマソングも嫌気がさす。 それでも脱出してからは少しは面白くなる。 スティーヴ・マックィーンのバイクスタントが凄すぎる。 草の上を滑るように走り、バイクを乗りこなす。 これは圧巻。 この人、有名なだけでなく凄い人なんだね。 存在感も圧倒的だし。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-01-09 22:30:49) |
13. 秘めたる情事
《ネタバレ》 それまでに堅物として生きてきた男の老いらくの恋を描いた内容。 娘の友人に恋をした初老の男。 やがて良い仲になるが、歳の差を考えそして相手の将来を思えばこそ、自らその恋から身を引いた。 最後まで堅物だった男の、人生最後の恋物語を甘く切なく描いた逸品。 確かに相手の事を思えば別れたのが正解だったかもしれないが、好きな相手と添い遂げることを選択しても良いのではないか? 最近では年の差婚とか当たり前の時代なので、年の差があるからという理由で恋に終止符を打つのはこの時代ならではの話かもしれない。 それにしてもゲイリー・クーパーの衰えぶりが激しい。 ロマンスに浸っている場合でないほど、なんだか体調が悪そうだった。 [DVD(字幕)] 6点(2025-01-06 08:43:11) |
14. The Lonely Villa(原題)
《ネタバレ》 女性だけになった邸宅に強盗が押し入り、女性たちは夫に助けを求め、夫が慌てて駆けつけるというお話。 特に楽しめる要素は無いが、無難なストーリーなので最後まで普通に見ることはできる。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-06 08:30:57) |
15. あるアメリカ消防夫の生活
《ネタバレ》 消防署でスタンバイする消防士たち、そこに火災発生の知らせ、馬車を走らせ現場に急行。 二人を無事助け出す様子を、建物の内からと外からとで二面的に描いている。 無事助け出す完結なのでハッピーエンドなのだが、あまりにアッサリし過ぎていて安堵感はあまりない。 [インターネット(字幕)] 1点(2025-01-03 17:41:19) |
16. 海底王キートン
《ネタバレ》 今回は海水を相手に身体を張った演技をみせたバスター・キートン。 相変わらず死と隣り合わせの危険なスタント。 大昔の潜水服って人力で海底に空気を送っていたのね、妙に感心してしまった。 海水で作ったコーヒーとか想像するだけで吐き出しそうだ。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-03 13:19:31) |
17. 避暑地の出来事
《ネタバレ》 音楽があまりにも有名なわりに、ストーリーは今見れば陳腐ではある。 でもそれは今見ればというだけで、当時リアルタイムで見たらそれなりに楽しめたのかもね、禁断の恋って感じで。 それより個人的には女性の髪型が受け付けない。 この時代のアメリカや日本の女性の髪型はかなり苦手で、パーマを強く当て過ぎだし、髪の毛も妙に短い。 それに対し、同時代のフランスの女性の髪型はロングのストレートでとても美しい。 [DVD(字幕)] 5点(2025-01-01 11:54:16) |
18. 天国二人道中
《ネタバレ》 ローレルとハーディのコメディ作品は初の鑑賞。 二人のコントはさすがに古臭いが、当時は人気を博していたのだろう、相当な本数の映画に出演しているらしい。 ラスト、ハーディ(太い方)が天国に召して馬に生まれ変わり、ローレルとの再開を果たすというオチ、笑っていいものやら… [DVD(字幕)] 5点(2024-12-30 15:50:46) |
19. 周遊する蒸気船
《ネタバレ》 1930年代のコメディとしては圧倒的一番で面白かった。 これほど笑ったのは久しぶり! 新生モーゼとかいう預言者のオッサンが最高に面白い! 桟橋に立っていたところを投げ縄で川に引き込まれ、船に引き回しされる。 川の中にモロ沈んでるし、これ死んじゃうよー!って爆笑しながら見ていた。 しかもその後、船の薪をくべるのに参加してるのもウケるし、途中で薪がなくなって「ポカホンタス」とかいうラム酒を燃やすくだり、召使いの黒人が「危険すぎる!」と叫ぶ。 そりゃ危険だろよ!!と大爆笑。あぶねーよ、新生モーゼ! その陰で、アル中のオッサンが自分が飲む分を袋に隠して確保してるのも微笑ましい。 あと、蝋人形を燃やすのはかなりシュールな笑いだね。 特筆すべきはアン・シャーリーの時代を超越した可愛らしさ! 小柄な身体にあの爽やかな笑顔! 今の時代にも通用する可憐なルックスに驚き申した。 個人的にジョン・フォード監督の最高傑作に推したい。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-12-30 10:40:40) |
20. 天国の門
《ネタバレ》 メインキャスト2人の名前が「クリス・クリストファーソン」と「クリストファー・ウォーケン」って、名前が複雑に似過ぎだ。 イザベル・ユペールが若過ぎて、途中まで彼女だと気づかなかった。 彼女は陽気な若い女性というより、陰気な中年女性のイメージが強かったので。 彼女のキャリアの前半ではこんなに元気な若い頃があったんだなぁとしみじみとした次第。 個人的には最後のシーンは有りかも。 「あれだけの事がありながらも今はまた別の女性を伴侶にして静かに暮らしている。そう、あれは遠い過去の想い出」 みたいな感じで、人生の奥深さが滲み出ていて良いラストシーンだと思う。 それよりも気になったのは、全体的に人間ドラマっぽかったのに、後半の見せ場が撃ち合いのアクションシーンになるところが変にエンタメに寄せようとするアメリカ映画の嫌いな所が出ていたところ。 あんなアクションシーンは排除して、最後の最後まで男女の湿っぽい三角関係で突き通せばいいのに。 フランス映画じゃあるまいし、アメリカ映画じゃそれは無理か。 最後に一言だけ。 長いよ! [DVD(字幕)] 5点(2024-12-29 19:01:32) |