1. アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方
《ネタバレ》 ドナルド・トランプの登り具合は単純明快でわかりやすいのだが、本当に野望が単純すぎて明快すぎて怖い。こんなにもお金と権力の野望にまい進できるなんて本当に人類なのだろうか。人間として突然変異の類に思える。異常としか言いようがない。ただただ怖さだけを感じる。深みは感じない。それはやはり失敗や挫折のなさゆえだろう。なにしろこの後本当に大統領にまで上り詰めるのだから。一方、弁護士ロイ・コーンの崩落ぶりはドラマチックで見ごたえがある。それにしても剛腕弁護士ではあるが、法律に長けているというより、盗撮盗聴恐喝賄賂脅しゆすりで法廷を根底からひっくり返して勝利をもぎ取るのだから呆れるばかりである。曲には詳しくないが挿入される音楽は当時の流行りなのだろうか。音楽、音効関係はなにげに良いチョイスが多いと感じた。 [映画館(字幕)] 8点(2025-01-21 18:37:43) |
2. 華麗なるギャツビー(2013)
《ネタバレ》 富豪達の豪邸、豪華絢爛たる装飾、ド派手なパーティ、そして豪華な出演陣。そろえまくった時代再現の大道具小道具。どうだ非の打ちどころがあるまいと言いたげだが、そういう事に頑張れば頑張るほど、作品の文学性が霞む。眼鏡の看板が無駄に強調され過ぎ。果たして神が見ていたと言えるだろうか。さてここまで書いて思うのだが、この映画の弱点は、映画だけの瑕疵なのだろうか。原作自体の弱さかもしれない。訴求点がそもそもピンボケだったのかもしれない。 まとめ:無駄な努力ばかりが目立つ。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-02 20:28:35) |
3. エクスペンダブルズ2
《ネタバレ》 地球によく似た惑星のあちこちで謎の黒ずくめ軍団AとBが血みどろの戦闘を繰り広げるはちゃめちゃアクションムービー。謎のアジア人女優はもっと美人を用意できなかったんですかねえ。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-12-24 19:57:16) |
4. シビル・ウォー アメリカ最後の日
《ネタバレ》 臨場感が凄い。力の理不尽さを痛感。アメリカですらこうなる恐れがある。どこに住もうと庶民にとって平穏な生活はたまたまなのかもしれない。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-12-08 18:31:26) |
5. バウンティフルへの旅
《ネタバレ》 悪い映画ではないのだが、嫁から義母への言葉の槍がグサグサ刺さって見ているこっちが辛くなる。映画としての感想も渋くなろうと言うものだ。家出する気持ちはよくわかる。あれじゃあ幸せになれないよな。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-11 18:05:12) |
6. サブウェイ・パニック
《ネタバレ》 なんというか、初見なのに思った通りのハイジャックの顛末で、脳内期待を裏切らない上手い出来。以下どうでもいい細かい話:日本人視察団が実は英語堪能というのが典型的なパターンで日本人像として割と見かけましたね。今となってはもうない描写でしょうが。退役運転手の内11人が服役中というのがいかにもアメリカらしい。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2024-10-12 17:06:15) |
7. ザッツ・エンタテインメント
《ネタバレ》 つぎはぎ。私には合わなかった。 [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2024-10-05 16:58:06) |
8. マッドマックス:フュリオサ
《ネタバレ》 マッドマックス 怒りのデス・ロードと似たようなシーン多めで、えーまた同じの見せられるのー、となる部分はあるのだが、まあ怒りのデス・ロードにあやかった今作だしそれも覚悟して見ているからしゃあない。逆に言えば期待を裏切らない出来。あの世界観を再度浴びる事が出来たのだから案外楽しめた。最後の長々とした会話劇は要らなかった。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2024-10-04 17:17:45) |
9. ファミリー・ゲーム/双子の天使
《ネタバレ》 締めに向かってかなり歯の浮くような感じになるのが欠点だけど、それを除けば大変楽しめる映画。コミカルな中に小粒ながら強い泣き所もわきまえていて上手いストーリーと絵作りを堪能できた。終盤の執事たちの恋模様は蛇足だった。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2024-09-28 19:16:18) |
10. 刑事コロンボ/祝砲の挽歌<TVM>
《ネタバレ》 卓越した推理とコロンボ警部らしい捜査が光る作品。士官養成学校独特の規律とコロンボ警部独特のぼやっとしたたたずまいの対比で、見ているこちらが緊張してしまうような、優れた雰囲気づくり。いつのまにか生徒たちの心をつかんでしまうコロンボ警部の鮮やかな手腕にほれぼれする。 [DVD(吹替)] 8点(2024-09-28 11:14:30)(良:1票) |
11. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM>
《ネタバレ》 確かに最後の仕掛けはお見事。しかしそもそも犯行が杜撰で逆転劇をそこに持って行かなくても逮捕できそうなもんだがと思う。練られた脚本で関心するのではあるがなればこそ幕引きを最後の仕掛けに持って行くのに強引さがあるかな。 [DVD(吹替)] 6点(2024-09-27 19:24:30) |
12. ファンダンゴ
《ネタバレ》 ベトナム戦争などの世相を背景とする若者達のはちゃめちゃロードムービーなのだが、今見るとやはり時代と国、自然風景が違い過ぎて共感ポイントが少ない。それなりに風情があって駄作とは思わないが。余談だが登場する女優達の類型がなんか同じ。そういう時代だったんだな。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2024-09-27 15:44:27)(良:1票) |
13. アラジン(2019)
《ネタバレ》 他のアラジンは見た事ないので比較することが出来ないが、プリンスの歌が、良く言えば自然、悪く言えばあれなので、歌謡ショーとしてはいまいちだった。せっかくプリンセスの歌がすばらしかっただけに残念だ。ストーリーとしては後半が破綻っぽく感じた。また、悪役の凶悪さ、怖さが行き過ぎていてファンタジー系を逸脱していた。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2024-09-25 14:50:00) |
14. コヴェナント 約束の救出
《ネタバレ》 静かに着々と進む救出劇は味わいがあり、最後の兵器の出現も感動的。しかし、年を取ったせいか何かいろいろ雑念は湧き出てしまう。タリバンなら、敵なら、行動を阻むものなら、ドラマのお約束なのだから、動物のように何匹でも殺していいのだろうか。どっちサイドにも立てない自分がいる。正解がない中で、かりそめの正義をベースに進行する様子に、話がどう転んだところですっきりしない思いは残る。 [DVD(吹替)] 6点(2024-09-17 16:40:45) |
15. シャレード(1963)
《ネタバレ》 そんなに濃い内容じゃないがその割にちと長い。コメディ要素を少しまぶしているせいで主人公を取り巻く男たちがちぐはぐというか、憎み合ってるんだか仲良しなんだか、微妙なやりとりの焦点が合ってない感じ。細かい事を気にしなければいいんでしょうが。役者たちはビッグネームばかりで豪華です。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2024-09-16 21:06:37) |
16. インサイド・ヘッド2
《ネタバレ》 女子中学生の繊細な顔の変化に圧倒された。日本のアニメでは出せない質感だ。アイスホッケーシーンも素晴らしいのだが、完全に想像の世界のはずのインサイドのアイデアあふれる仕掛けや描写が良い。思春期の悩みや葛藤は世界共通な事をあらためて思い知らされた。変に異性への恋心シーンを挟んで来ない所がすっきりしていて良い。シンパイが選択肢を煮詰めすぎてパニくってるシーンは笑ったが、笑うと同時に根っから心配性の私にはあるあるなので、身につまされた。心の中に救ってくれる要素を持っている人は幸せだ。うらやましい。 エンドクレジットで日本語吹き替えに大竹しのぶと多部未華子という女性俳優が混じっていたのに気づいた。声優に交じって全く違和感なかった。 [映画館(吹替)] 7点(2024-09-05 19:14:50) |
17. スイート・チャリティ
《ネタバレ》 Loveに翻弄され Loveに救われる。良い話だが、ただそれだけのためにこれは長すぎる。歌も踊りもさほど素敵に感じなかった。特に煙草を持ったままのダンスシーンはそういう時代だったとはいえ嫌いだ。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2024-04-04 11:13:26) |
18. オッペンハイマー
《ネタバレ》 歯車は回りだしたら止まらない。科学も政治も人類破滅の日も。今もその日に向けて着々と回っている。 長尺だがあまり飽きさせないとは思う。全体的にわかりにくい。まず公聴会のくだりがわかりにくい。登場人物が多めで見分けがつかないというか聞き訳がつかない。セリフだけで誰それがと言われても欧米の人名と実際の顔は対応が付かないよ。またカラーのシーンとモノラルのシーンの使い分けがわからない。誰かの解説に頼ればわかるようになるのだろうが、そうまでしたいとは思わないし、そうしないとわからないのであれば作り方の失敗と言える。ああいう愛人なら私も欲しい。 [映画館(字幕)] 7点(2024-04-01 19:29:36) |
19. 哀れなるものたち
《ネタバレ》 猿は道具を得て人のようなものになったという。さて人のようなものは知恵を得て何になるのであろうか。聖書をなぞったといえば確かにそうなのだが、映像や道具立ての意匠がスタイリッシュで多彩な味付けが飽きさせない。ダンスシーンは素晴らしい出来。とはいえ娼館のくだりは長いし、遠慮なしのえぐい描写は悪趣味で気持ち悪い。最後、知恵を得て主人公周辺は社会正義と知識欲に固められ、あっぱれあっぱれめでたしめでたしと見える。しかしその一方、どうも慈愛からは遠ざかったように見えるのは皮肉であり滑稽である。人として生まれた以上どっちに向かってもどうあがいても誰も幸せになれないのかもしれない。 [映画館(字幕)] 7点(2024-03-25 20:18:58) |
20. 悪魔のような女(1996)
《ネタバレ》 不思議と言えば不思議、分かってしまえばあーなるほどねと推理物の王道展開ではあるが、どうも引き付ける力が弱い。コロンボ張りの女刑事がなかなか渋い。彼女の大活躍が始まるかと思った矢先に終劇となってしまい残念。いわゆる最後のどんでん返しに入ったら皆が勝手にべらべら白状し出してしまい、なんじゃこりゃ。女刑事いらねー。 [DVD(吹替)] 5点(2024-03-21 11:02:03) |