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ザ・チャンバラさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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1.  奇跡の海 《ネタバレ》 
主人公は真っ白な心を持つ女性ですが、真っ白すぎてもはや白痴のレベル。「何もそこまで」と思うほど愚直に自分を汚してどんどん窮地に追い込まれていきます。一方、彼女を取り囲む人々は憎悪と偏見の塊。容赦なく主人公に石をぶつけ、救いを求める彼女を教会から追い出します。この映画は全てが過剰で極端なのですが、それでいて世の真理を的確に突いている点には驚かされました。特に、形骸化した教会と純粋な信仰との対比はドラマとしても問題提起としても面白く、これぞトリアー作品の醍醐味だと感じました。。。 ただし、如何せん映画が長い。純粋過ぎて社会性ゼロの主人公をひたすら眺めるという内容で150分オーバーの上映時間はかなり厳しく感じました。実際に重度の鬱病を患っているトリアーは主人公に愛情注ぎまくりなのですが、一方でわれわれ一般人にとって彼女のイタさは見てられないものがあります。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-07 00:11:59)
2.  キラー・インサイド・ミー 《ネタバレ》 
怖かった!アメリカでは評価されなかったようですが、これはとんでもない傑作だと思います。現実の報道等を見るに、この世界には殺人という行為を生来の欲求として楽しむ人間がある一定数存在するようです。そんな人間の心理・行動を鋭く描いた、恐らく唯一の映画が本作であると思います。それはキューブリックやスコセッシらが描いてきた狂気とは一味も二味も違ったもので、当然のこととして淡々と殺人を行う異様な空気が映画全体を席巻。婚約者を愛し、彼女と一緒にいるとこの上ない開放感が得られると語りながら、もう一方では「この女は絶対に殺さねばならない。もう笑ってしまうくらいにそう思う」とサラっと言いのけ、実際に無惨な殺し方で婚約者を惨殺する主人公ルー。自分を愛してくれた娼婦、すべてを受け入れてくれた婚約者、息子のようにかわいがってくれた上司、兄貴のように慕ってくれた街の若者、それらすべての人々を死に追いやり、その死を鼻で笑うという空前絶後の鬼畜ぶりには戦慄しました。街では好青年として振舞っているものの、明らかに周囲の人間を見下し、調子を合わせているだけという冷淡さが滲み出たキャラクターに、ケイシー・アフレックが完全にハマっています。「ジェシー・ジェームズの暗殺」でも感じたのですが、この人の腐りきった瞳は本当に素晴らしい。レクター博士やアントン・シガーに並ぶ怪演を堪能できます。ルーの中には一応、マトモな人格も存在しているのですが、殺人者としての人格との間に対立や葛藤がまったくないことが、この映画をより陰惨なものとしています。呵責も後悔もなく、平然と殺人を犯してしまうのですから。唯一の救いはラスト。ビル・プルマンが登場して以降はルーの脳内の物語なのですが(keijiさんのレビューでそれに気付きました)、「場違いな畑に生えた草は雑草なんだ」というビル・プルマンの説得によって殺人者としての人格はこの社会において不要であることを自覚し、ルーはその人格を葬り去ります。大事な人をすべて失った後では、もう遅いのですが。。。なお、ラストに流れる”Shame on you”を歌っているスペード・クーリーは、娘が見ている前で妻を殴り殺した人物のようです。まぁ何から何まで陰惨な映画ですね。
[DVD(字幕)] 8点(2011-12-30 15:27:20)(良:2票)
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