1. マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
「上を見ればキリがないし、下を見てもキリがない」小さい頃からよく言われて来た言葉。ライカ犬より私は幸せ。でも、ライカ犬だって、きっと誰かよりは幸せだったのだと思う。「世界中の全ての人が幸せになれたらいいのに」なんて暴言をこの映画は言わない。だから好きだ。絶対的な不平等に、人は時として癒されるというのは現実なのだから。ラッセ・ハルストレム監督は、ピリッとした辛酸を孕んだ癒しの物語がお得意。彼の作品の中で、私はこの映画が1番好きだ。この映画のメッセージは、彼の他のどの作品よりも根源的だと思うから。 9点(2003-12-26 21:43:18) |