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1.  われらの恋に雨が降る
ベルイマンの初期作品は原作が別にあるものなので、筋だけを追うと「若い恋人たちを応援するような人生肯定的」だったりする。なのにときどき脚色者の陰気な顔がちらちらするところが味わい。もちろん原作がそうなのかも知れないけど、これは脚色者のせいだと勝手に思い込めるほど、彼のトーンが現れてくる。嫌がらせをする地主の感じなんてズバリそう。孤独で偏屈。原作にすでに存在してるキャラクターでも、癖のある部分が拡大されベルイマンの登場人物になってしまっているんだろう。妻の腹の中のよその子に対する殺意で、お得意の罪のモチーフがクローズアップされてくる。仲の悪い夫婦ってのも彼の終生のモチーフになっていくわけだ。映像は冒頭からいい。傘をさす人々がバスに乗り込むけど、一人だけ残っている。ヒロインが金を持ってないことを示す切符買いのシーン(一つ手前までの料金をきく)。若い二人には犬、地主には猫が配される。空や雲が妙に明るく、途中に入る絵入りのタイトルがかわいい。
[映画館(字幕)] 7点(2013-11-01 09:51:28)
2.  私は好奇心の強い女
いかにもあの時代にふさわしくインタビューで始まる。スウェーデンに階級は存在するか、って。ここらへんテキパキとしていて面白い。労組の事務所に行ったり、スペイン帰りの人にフランコについて尋ねたり。またパルメ教育相との実際の対話、マーチン・ルーサー・キングとの構成されたインタビューなども織り込まれる(パルメはベトナム反戦デモに大臣として参加し、アメリカ大使が抗議して本国に引き上げたのが68年。ついでに言うとパルメは首相になっても米軍の北爆を「ナチス以上の蛮行」と公言した。のちに暗殺される)。スウェーデンというとまず「フリーセックス」とくるのが当時の一般的認識傾向で、この映画もそういう「スケベ」の線で話題になったのだが、もうひとつ「ラジカルな平和主義」も忘れては悪い。この毛沢東主義に注目が集まっていた時代に、中ソにも否定的な意見を述べたくだりがあって、そういうとこ真面目。ボカシがはいると、テレビで「映像が不鮮明で申し訳ない」というアナウンスを入れるのがおかしい。非暴力主義の軍事訓練のパロディは、もひとつそっちの社会情勢が分からないので、笑えなかった。ヒッピー風の禁欲生活を対象化したおかしさもあった。懸賞付きクイズも入る。そういう、もうあの時代の匂いプンプンのポップな映画。しかしいろいろ政治の時代とその風俗をコラージュしながらも、政治の現場から遠い地点にいる若者たちのいらだたしさみたいなものを感じたが、当たっているかどうか。主役の女学生を演じたレナ・ニーマンと、ベルイマンの『秋のソナタ』で病気の妹を演じたレナ・ニーマンとが同一人物かどうか確認していない。
[映画館(字幕)] 6点(2011-02-02 09:34:08)
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