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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1299
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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【製作国 : ウルグアイ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  VIRUS ウィルス:32 《ネタバレ》 
南米ウルグアイ(とアルゼンチン)のホラー映画である。ネコや子どもを残酷な目に遭わせる映画が許せない人は見ない方がいい。 序盤からネコの取扱いがひどいので、これでは一体何をやり出すかわかったものでないと思わされるが、さすがに主人公の娘(8歳)にまでは危害が及ばないだろうと思っているとそのうち安心していられなくなる。エンドロールでは「撮影中に動物を虐待しませんでした」が見当たらなかったのでそもそも気にしていないようでもある。  監督はウルグアイ人で、長編デビュー作「SHOT/ショット」(2010)が評価されて「サイレント・ハウス」(2011米仏)としてリメイクされた実績がある。今回はゾンビホラーとしてのスリリングな展開を目指した形かも知れない。 場所はウルグアイの首都モンテビデオだが、最初と最後に屋外風景が映る以外はほとんど屋内で展開する。舞台になっているのは廃業した大型の屋内総合運動施設(実在したスポーツクラブClub Neptuno、2019営業停止)で、主人公は建物の夜間警備員らしい。施設内の設備やバックヤードを使って場面の変化を出していて、また警備業務ということで監視カメラ映像も活用していた。 ジャンルとしてはゾンビホラーだろうが、実際はゾンビではなく感染した人間である(題名からしてウイルス感染)。人間その他生物への加害直後に32秒間活動停止するのが特徴だが、それほど斬新でもなく単に話を作るための制約というだけに見える。登場人物がこの特性を利用した場面は3か所あり、それぞれ違う目的で使っていた。 個人的にはそれほど面白いとも思わなかったが、一定の娯楽性のある映画ではあった。  個別の点として、まず冒頭からタイトルまでが切れ目なくつながってワンショットに見えるのが目を引く。視点が1階→屋外→2階→屋外と移動していくが、さらに空撮にまでスムーズに移行したのは意外感があった。さすがにどこかで適当に繋いでいるのだろうが、これは上記「SHOT/ショット」以来の監督の個性と思われる。 またエンディングでは「亡き父の思い出に捧ぐ」と書いてあり、こんなホラー映画で故人に喜んでもらえるのかと思ったが、監督としては映画に出る父親(2人のうち主にヒゲオヤジの方?)に実父の人間像を反映させていたのかも知れない(釣りが好きでない、学習したことに忠実など)。やるべきことは断行するができないことはできない、というのも人間性の表現のようだった。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-10-12 13:32:59)
2.  SHOT/ショット 《ネタバレ》 
南米ウルグアイのホラー映画である。映画宣伝では「新たなるP.O.V.の衝撃!」と書いてあるが、劇中人物視点で撮ったという意味のPOVでは必ずしもない。それよりワンシーン・ワンショット(ワンカット)で全編連続の長回しに見えるのが最大の特徴点で、その後にリメイクされて「サイレント・ハウス」(2011米仏)の名前で公開されている。なお原題の「La casa muda」は英題の「The Silent House」と同じ意味だが(単語としてはmuda(mudo)=muteらしい)、邦題のショットというのは映画の撮り方からついた名前ということになる。 ワンショットといっても画面が黒くなる場面で適当に繋いでいた可能性もあるが、確かに終盤まで一連でつながっていたように見える。役者にとっては一幕の舞台劇のようなものかも知れないが、室内だけでなく外で走ったり車に乗ったりするのでカメラは忙しそうだった。鏡に人物を映す場面が多いことや、人物がいったん視界から外れてカメラの後を回って反対側から視界に入る、といった趣向があったのは面白くもなくもない。 話の展開はよくわからなかったが、最後に真相はわかるので途中はどうでもいいかという気もする。完全に幻覚の場面もあったようだが、実際の出来事を変形してみせていたようなところもあり、最後の真相から遡れば大体こういうことかと思わなくもなかった。ホラーとしては家で見た限りそれほど怖くもなかったが、ワンショットの撮影で時間経過とともに主人公の体験を共有しているようで、いわばリアルタイム感という意味で悪くなかったかも知れない。  なお映画冒頭では「実話に基づいたストーリー」と字幕が出ていたが、監督インタビューによると実在の事件ではあるが結果の事実がわかるだけで詳細は発表されておらず、当時の新聞記事も互いに矛盾していたりして真相不明だったため、原語のクレジットでは「実際の出来事にインスピレーションを受けた」(inspirada en hechos reales)と書いたとのことだった。要は映画で文章説明に出ていた程度のことが実話相当の部分であって、真相部分は架空のものだと思っておけばいいらしい。
[DVD(字幕)] 5点(2024-10-12 13:32:54)
3.  ディストピア 灰色の世界 《ネタバレ》 
南米ウルグアイの映画だが、特にウルグアイっぽさを出そうとはしていないらしい。スペイン語は当然わからないがラ・ニーニャはわかった。 内容的には「大惨事」によって人々が色覚を失ってしまい、白黒灰色しか見えなくなった世界の話である。主人公は何らかの理由で色が見えるが、そのほか赤/緑/青限定で一時的に色が見える錠剤があり、これが小道具的に使われている。 そうなった理由についてろくな説明がないのはいいとしても、全体的に何かの総集編かと思うほど情報不足で、登場人物の正体や行動の意味が全く理解できないのは非常に困る。わかったのは男2人が何かの動機で主人公を灯台のある島へ送り届けたことだけで、その他は全くわけのわからない映画だった。  特徴点として、映像的には前半が現地の人々の見るモノクロの世界、途中から主人公の見る総天然色の世界に移行するが、モノクロ部分では誰かが赤/緑/青の錠剤を使った場合にその色だけが見えていた。三原色ならもっと視界全体が赤/緑/青になり、その中で強弱の差が出るだけではと思ったが、緑の場面は樹木の多い山中だったので、赤青の場面より多く緑を見せていたのも納得だった。個人的には序盤で青だけが見える場面がクールに見えた。主人公も目が青かった。 また主人公は目が大きく初期の宮﨑あおい風に見える。鼻を触られて口でポンと音を出すのはこの辺にそういう習慣があるのかわからないが、幼い子と信頼できる大人の関係が見えて和まされる。男2人が父母代わりだったのかも知れない。 全編わけがわからないがいいところもなくはない映画だった。  [以下想像] 主人公が「感染してる」という台詞も意味不明だったが、もしかすると「大惨事」とは世界的な感染症の流行のことであって、それが社会崩壊の原因になり、またワクチンか何かで助かった人々も副反応で色覚を失ったということではないか。主人公は新生児だったのでワクチンか何かを接種されず、そのため色は見えるが感染もしてしまったと取れる。主人公が行った先は例えばもと感染者の隔離場所?で、その後に回復した人々が結果的に色覚を持ったまま暮らしていた??とかかも知れない。 それ以外の世界では、錠剤が利権化しているせいで色覚を取り戻すための試みもなされず、人類は永久に色が見えないままになるということか。そう考えると全体像が少し見えた気はするが、それでも不明な点はまだまだ残る。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-09-21 20:40:16)
4.  108時間 《ネタバレ》 
製作国はアルゼンチン・スペイン・ウルグアイとのことで、監督がウルグアイ人、主な出演者はアルゼンチン・スペインの混成になっている。場所設定としては映画解説によるとブエノスアイレスだそうで(撮影地は別)、閉鎖された精神病院が舞台ということで陰鬱な映像になっている。 なお時代設定が1975年と1984年である理由はわからない。その間の1976~1983年はアルゼンチンが軍事政権だった時代であり、いかにも意味ありげなので誰か解説してもらいたい。  長時間寝ないでいるとどうなるかという映画だとすれば、多少変な現象が起きてもどうせ幻覚だろうからサイコホラーかと思っていると、結局最後は心霊オカルトホラーに移行した感じだが、あるいは最初から両者がシームレスにつながっていたようでもある。序盤から出ていた「辺獄」という言葉は宗教用語らしいが、日本的にいえば死者が成仏できないでいる霊界くらいに思っておけばいいのではないか。 特徴的なのは演劇をテーマにしていることだが、要はいわば降霊術で死人を役者に憑依させて本人役をやらせていたらしい。演出家としては断眠によって役者が霊界とつながることを意図したのだろうが、その段階まで近づけない者(親友)がいる一方、霊界の影響で自ら破滅してしまう者(共演の男女)もいて危険なのはわかっていたようである。ただその霊界につながる力は実は狂気と同質のものであり、現世において狂気を知る者だった主人公は霊界の住人に乗っ取られることもなく、自分を保ったまま演技として成功させたということか(?)。これこそが本来の演出家の意図だったのかも知れない。 最終的には、主人公は現世にいながら狂気・霊界の両方とつながる者として、両方の存在に頼られる立場になったらしい(?)。向こうに行ってしまった演出家ともいつまたつながるかわからない、というのが最後のオチかも知れないが、それがいいことか悪いことかはわからない。  全体として、いろいろ考えて作ったようだが何かと面倒臭い話で、悪くもいえないが特に好意的にもなれない映画だった。なお他のレビューサイトでも書かれていたが、確かに主人公はショートヘアの方が可愛く見える。 ちなみに関係ないが、いつまでも寝ないでいると「ねないこだれだ」と言っておばけが出る(怖い)。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-11-05 10:11:50)
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